2010年1月の読書メーター
1月の読書メーターをUPします。
内訳は、小説22冊、コミックス3冊。
小説はそこそこ読めたものの、漫画が少なかったですね。
あと3冊は読みたい漫画があったんだけどね。
ネット予約だったため、一緒に注文した他の書籍の発売日との兼合いで1月中に届かなかったからなあ。
そんなこともあり冊数は伸びませんでした。
1月一番印象に残ったのは、木原音瀬さんの「夜をわたる月の船」。
新人さんですが、栗城偲さんの「蛍火」にも新鮮な感動を覚えました。
あとは、2~3冊程度の連作ものの小説を結構読んだ月でしたね。
1月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:5444ページささやかな幸せ (B-BOY NOVELS)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ アートディレクター×老舗文具会社次男。挿絵買い。ワンコでない強気な年下攻と自己評価の低い大人しい受。本当は卑屈受はあまり好みでないが、一生懸命ないじらしさが可愛いので、攻が惹かれる理由はわかる。前半攻視点、後半受視点なので、二人の心情がよく理解できる構成になっている。これから攻が受に少しずつ自信をもたせていければいいなと思った
読了日:01月31日 著者:藤森 ちひろ恋愛・教師~Color of Snow (B-BOY NOVELS)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 理科教師×数学教師。私が単純なのかもしれないが、「こんなに、小難しい事を考えて恋愛ってするものか?」と思った。何も考えない馬鹿も嫌だが。理屈っぽい割にどうも過去の失敗の根本原因が私には明確に見えてこなかったなあ。受より攻の方が本当は面倒臭い男だと思う。面白くないわけではないし、丁寧な話作りだと思うが、前作ほどのインパクトはなかった。次作に期待
読了日:01月31日 著者:西江 彩夏血鎖の煉獄 (ラヴァーズ文庫 79)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ ラヴァーズ+秀香穂里+奈良千春+父子相姦・・・この組合せに、ほとんど怖いもの見たさで購入。息子の父への精液フェチにはマイッタ・・・すごく意味深。自分の源だもんなあ(笑) 息子の妄執はいつか父に伝染し・・・最後のドンデン返しに父の息子への執着をみた。萌えるかどうかは別としてとても濃かった。奈良絵は相変わらずエロイ。特に凄いアングルの一枚が秀逸
読了日:01月29日 著者:秀 香穂里白衣の報酬 (アルルノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 麻酔医×外科医。親友だと思っていた男に襲われかけ拒絶、関係が途切れて数年後の再会。周囲が恋人だと思ってた程攻にベッタリだった受・・・無自覚で鈍感なのは時に残酷。なので、受に身体を取引条件につきつける攻は卑劣なはずなのに、攻に同情してしまう。BL的面白さは普通だが、麻酔医不足の厳しい医療事情が作品に上手く取り入れられていた
読了日:01月28日 著者:妃川 螢黒い太陽と復讐者 (プラチナ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 「砂漠の鷹と暗殺者」のスピンオフ。シークが何故圭二を好きになったのか最後までわからず。圭二がシークを好きになったのは、ただ身体が陥落したから・・・にしか見えず。その上、最後も甘さが物足りないので、せめて巻末に短編でその後の二人の姿を見せてほしかった。エロは濃いが心情面が物足りないかな。ところで、今井とレザーはどうなるの?
読了日:01月27日 著者:橘 かおる砂漠の鷹と暗殺者
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 新装版。「プリンス」シリーズのスピンオフ。本編の仁×真澄カプより、この二人の方が好み。イブン・サーディが素敵で、景生も健気で可愛い。景生のトラウマが不憫で痛々しかった。どちらも深い心の傷を知る者同士であり、愛を諦めていた者同士・・・何よりも、景生が救われて良かった
読了日:01月26日 著者:橘かおる太陽の獅子と氷の花 (もえぎ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 組長×若頭。ヤクザ同士、幼馴染み、年下攻、冷酷なクールビューティー受、というキーワードが琴線にヒットして購入。突っ込み処は色々あるけど、まあ無難に楽しめる純愛もの。多めのエロも堪能できる。昼行燈のようにみえた攻の豹変ぶりも萌え。コミコミの小冊子も甘めの仕上り
読了日:01月24日 著者:秋山 みち花アイツの大本命 3 (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 佐藤と吉田のお部屋デート・・・恋人らしくなってきたなあ。もうそろそろ最後のステップに・・・と思うが、この焦れったさもこの漫画の味。吉田を巡る佐藤のライバルが登場。吉田に同性にモテる小悪魔オーラがでてきたのか? エッチがなくてもコメディとして一級の貴重なBL
読了日:01月23日 著者:田中 鈴木侠爛の契り (ショコラノベルス・ハイパー)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 組長×宝飾店勤務。設定は好きだが、目新しさはなく、色々突っ込み処は多い。朝南絵が美しく、話にも合っているので、本編も5割増しくらいよく見える(笑) それでも、前半の拉致はともかく、後半の拉致は理由的にちょっと無理があるなあ・・・。先代の組長の変心も伏線がなかったので唐突。スイスイ読めるが色んな面で惜しい。ハイパーなので色香溢れるイラストともどもエロはたっぷり堪能できる
読了日:01月22日 著者:辻 桐葉夜明けはまだか ( 下 ) ( 二見書房 シャレード文庫 ) (二見シャレード文庫 た 1-47)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 次から次へと起こる騒動に巻き込まれ放しで、キリキリ舞いのコタ。展開が速くて退屈はしないしスイスイ読める。でも、ドタバタコメディなので仕方ないが、少し詰め込みすぎかな。傲慢不遜そうに見えた小早川がどんどん普通の人になってキャラが変わってしまった(笑) それにしても居候トリオはこのまま永久に居座るのだろうか
読了日:01月21日 著者:谷崎 泉夜明けはまだか (上) (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 た 1-44)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 議員秘書×若手評論家。人も羨む幸せと風変わりな不幸を背負うコタ。秘密めいたキレ者秘書・小早川。本来関係ない二人が運命共同体みたく協力関係になっていく展開が面白い。居候トリオも巨体編集者も、皆ユニークで、コタとの掛け合い漫才のようなやり取りが笑えた。テンポが良いコメディ
読了日:01月20日 著者:谷崎 泉蛍火 (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 大学教授×小説家。連れ添って20年超の男夫婦。蜜月はとうに過ぎ、会話はなく5年間セックスレス。くたびれた夫と古女房・・・家庭内離婚のような状態から探し物の旅を経て忘れていた想いが甦る。消えたように見えて、実は蛍火のように残っていた互いへの愛情。大きな事件はなく、ありふれた日常の風景や言葉が淡々としているのに心にじんわり沁みる・・・しっとりとした渋い大人のBL。そこそこ年齢を重ねた腐女子に読んでほしい本
読了日:01月19日 著者:栗城 偲逃亡者 (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★☆☆☆ 御曹司×トレーナー。ソフト路線の水原作品。受の後ろ向さに苛々した。受だけでなく、両親も姉も、この一家皆愛情関係に不器用すぎる。攻に助けられてこの家族は長年の苦しみに一つの区切りをつけられたようなもの。設定は好きだが、一人で自分の不幸に酔っているような受に共感しずらかった。それと、作者お気に入りの受の口髭のイラストはイマイチだった・・・と思う
読了日:01月18日 著者:水原 とほる狼皇帝―宿命のつがい (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ ロシアの白狼×日本狼。双子の兄に守られ愛されていた受と、虐げられ支配され愛を知らなかった攻。傲慢で嫌なろくでなしだった攻が番の受に出会って、愛を知り変わっていく・・・相性最悪にみえた二人が実は足りない部分を補い合える最高の番だったという、良いお話だった。双子の兄との別れは切なかった。これで完結なのは惜しいなあ。同人誌でもいいので続編を!
読了日:01月17日 著者:剛 しいら嘘みたいな話ですが (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 全部リーマンもの。リブレでもエロは濃かった?。攻の変態と妄想ぶりがどんどんエスカレートしていくのが楽しかった。可愛いとか綺麗とかいう絵じゃないけど味があるなあ。同時収録の短編もGOOD。
読了日:01月17日 著者:腰乃キス&クライから愛をこめて―SIDE:CRY (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 後半のこの巻は、競技ルール等の説明や競技シーンの描写が多くて、無知なフィギュア好きの私には勉強になった(笑) 作者のフィギュアへの熱い思い入れが伝わってくる。この巻では、隼が前巻よりグッと輝いて見えた。最後のバイオグラフィーに、オリンピック後の世界選手権での隼の優勝が記録されていて、最後の良い締めになっている
読了日:01月14日 著者:小塚 佳哉キス&クライから愛をこめて―SIDE:KISS (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ ヤクザ×フィギュアスケート選手。ジュニアのときからの大ファン(マニア?)で密かに受の追っかけをしていたヤクザって、どこか変だが可愛い(笑) ずっと受を見続けてきた攻の言葉は呪文のように受に勇気を与えていく。バンクーバーオリンピックが舞台というところがナイスなタイミング
読了日:01月14日 著者:小塚 佳哉夜をわたる月の船 (Holly NOVELS)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ どう解釈するかをある程度読者に委ねた・・・というか、放り投げられたような印象。その答えを見つけ切れず物語世界に沈んでしまってなかなか浮上できなかった。”死”を切り札に母親の業に絡めとられた柴岡の人生が哀れだが、その柴岡の中に確かに母の血を感じるのが皮肉だった。ラストに僅かな光が見えただけで、安堵するほど世界観は重い。できれば、同人誌で後日談が読みたい
読了日:01月12日 著者:木原 音瀬嘘つきは恋をする (ミリオンコミックス Hertz Series 73) (ミリオンコミックス Hertz Series 73)
評価 ★★★★☆ 翻訳家×板前。優しい受に甘えている攻の子供っぽさが目立つ。過去の苦しい恋愛経験から生まれる受の優しさ・・・遊びしか知らない攻が受に嵌るのも必然だったのかも。受に振られてボロボロになる「攻ざまあ」な展開に溜飲を下げつつ、最低攻の成長を応援したくもなった。後日談の暑苦しいほどのラブラブで甘さ補給できたのが良かった
読了日:01月12日 著者:上田 規代好きになるということ (角川ルビー文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「愛するということ」の続編。一途で不器用なセレブ攻・灰田の七夕の短冊に込めた願いが泣ける。何もかも持っている灰田が唯ひとつままならぬもの・・・前作で半落ちかと思った壱の心は意外と堅く、ここまで壱を捕え続けている音の人となりが気になる。ゆっくりとしたテンポで進む二人の恋をこれからも追っていきたい
読了日:01月11日 著者:谷崎 泉愛するということ (角川ルビー文庫 126-2)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ セレブ社長×デザイナー。灰田が可愛い。パーフェクトなのにどこかヘンなところが。強引だけど傲慢じゃない、繊細で優しいところも。壱が惹かれているのは今でも半分以上”声”でなくて灰田自身だろうが、まだ半落ち状態。過去を整理してどう完落ちになるのか次作が楽しみ
読了日:01月10日 著者:谷崎 泉成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 大学准教授×新米編集者。レーベルのカラーにあまり染まらず、この作家らしさがでていた。クールなインテリ派手攻が、地味受に軽い気持ちで手をだしたら、抜き差しならないほど嵌ってしまう・・・という好きなパターンの話。この作品も、高遠作品らしく、過去が特別な重みを持って現在に繋がっている。その真実が除々に明かされていく手法が上手い。高遠作品はやはりハズレがないと実感
読了日:01月08日 著者:高遠 琉加茅島氏の優雅な生活〈3〉 (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 茅島氏のキャラは面白いと思うのだが、庭師が好みの攻ではなかったので、恋愛部分に萌えはあまりなかった。それでも、日高氏描くところのノーブルな茅島氏の絵姿は眼福もので、それだけでも読んだ価値があった
読了日:01月04日 著者:遠野 春日茅島氏の優雅な生活〈2〉 (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 我儘でも無愛想でも周囲から愛される茅島氏の人徳というか、一種のオーラがこの作品の魅力になっている。だから、恋愛部分よりそれ以外の茅島氏の言動の方が、私には興味深い。また、庭園や、英国の情景描写が物語を美しく彩っていた。ところで、普通、過去の自分のセフレと今の恋人を会わせるのは無神経じゃないの?
読了日:01月04日 著者:遠野 春日茅島氏の優雅な生活〈1〉 (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 庭師×御曹司。浮世離れしてるが、価値観が一貫している茅島氏のキャラが魅力的だった。庭師との関係より、秘書や医師との百合っぽい関係の方が色香を感じた。茅島氏はどっぷりホモよりニアホモの方が似合ってるような。庭師も傲慢だな?と思ったが、つれない振りの理由がわかって好感度はUPした。茅島氏のストイックな美しさと日高絵がぴったり
読了日:01月03日 著者:遠野 春日
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2010/02/02 10:10 | 読書メーター | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
今回はシリーズ物が多いですね~
辻さんの「任侠~」読んだんですね~私もその意見に一票です・・やっぱり「恋日和」を先に読んじゃうと・・結構あと霞みそうですね・・
剛さんの狼シリーズはとりあえず今のところ2冊ゲットしてます!!後は読むだけなんだけど・・なかなか手がでない・・まぁ手元にあると安心ですけど・・・
谷崎さんのもまだ、読んでないんです~
真音も夜明けも・・・ダメダメですね・・・
No:237 2010/02/02 11:27 | usamomo #- URL [ 編集 ]
usamomoさんへ
辻さんのこのヤクザものは、こういうの嫌いじゃないんだけど、突っ込み処が多すぎて惜しいなという印象でした。
でも、最新作が良かったということは、進歩してるというか、これからは期待できるのかな?といい方にも考えられますけどね。
2~3冊くらいのシリーズは積読山から救済し易いんですけどね・・・5冊以上になるとなかなか・・・(笑) 「F&B」はいつ救済できるんだろう・・・(笑)
今度14巻がでるから、それをきっかけにできればいいけど、自信がない・・・。
今年の目標は長いシリーズものを一つでも片づけることですね~。
No:238 2010/02/02 12:15 | みずほ #- URL [ 編集 ]
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