デニステン選手の死を巡る(ゆづファン的に)不愉快な記事について考えてみる その2
今日、朝日カルチャーの田中さんの「特別編」の追加講座の募集がありましたが、今回も見事に撃沈でした(笑) 砂漠期なのでなおさらかもしれないけど、それにしてもすごいわ・・・。こりゃ、ちょっと会場のキャパを考えてくれない限り、大阪の朝日カルチャーでは、田中さんの講座は、今後受講できなさそう(汗)
さて・・・昨日、田村さんの記事について、ゆづファンとしての不満点をあげてみました。
今度は、ボストン事件当時、田村さんがどういうコラムを書いていたのか、振り返ってみます。
同じくNumber Webから。ボストン事件だけでほぼひとつの記事になっていました。
羽生結弦が見せた桁違いの強さ――。世界選手権SPで見せた驚異のメンタル。(20160331 Number Web)
日本時間の3月31日、マサチューセッツ州ボストンで開催された世界選手権の男子SPでは、ソチ五輪王者、羽生結弦がその強さを改めて世界に見せつけることになった。
ショパンのメロディにのって冒頭の4サルコウ、4トウループ+3トウループのコンビネーション、そして得意の3アクセルをきれいに降りて、力のこもった完ぺきな演技だった。110.56という点が出ると、会場は割れるような歓声につつまれた。
公式練習で大声をあげた羽生結弦。
演技直後にミックスゾーンの記者たちの前に現れた羽生は、屈託のない笑顔を見せてこう言った。
「もう気持ちよく滑りました。精神状態は皆さん見てわかったように、ちょっとぐちゃぐちゃでしたけど……」
羽生の言う「ぐちゃぐちゃ」の理由は、もちろんその日の昼間の公式練習での出来事を指しているのに違いなかった。
サブリンクで行われていた練習中、音楽に合わせてランスルーをしていた羽生のステップの筋道の中央でスピンをしていたデニス・テンに、大声で「それはねえだろう! お前!」と日本語で叫ぶという、異例の出来事があったのだ。羽生はその後、得意のアクセルで転倒。悔しそうに壁を手で叩いた。
テンによって繰り返し中断された演技。
練習中に、選手たちが接触しそうになったり、実際にぶつかってしまったりということはたまに起きることだ。だが通常の場合は、双方に非がある、お互い様ということで穏やかに収まってきた。
だが、羽生が感情的になったのには理由があった。
その前日も羽生の音楽がかかっている最中に、2度ほどテンの不注意によって練習を中断され、終わってから注意を促す言葉を交わしたのだという。
公式練習では音楽のかかっている選手が優先とされているが、かといって他の選手は止まって見ている訳ではない。音楽に合わせて滑っていたスケーターが、ほかの選手に道筋に入ってこられてジャンプを途中で諦める、という程度のことは珍しいことではない。だが何度も繰り返されたテンの無神経さに、羽生はブチ切れてしまったのだ。
羽生が怒りを露わにした理由とは。
「あれは多分故意だとは思うんですけれどね……」と羽生は少し言葉を捜した。ビデオで見直して、変だと思っていたのだという。
羽生は昨シーズン、中国杯の6分間練習の最中に衝突事故で大怪我をしただけに、彼自身は以前にも増して周りに注意を払っているように見える。
そんな羽生だけに、自分だったなら他の選手に対して決してやらないであろうことをされたという思いが、怒りになって表れたのに違いない。
だがテンは、本当に故意で羽生の練習を妨害したのだろうか。
困惑の表情を見せたテン。
「確かに前日、(羽生と)このリンクはちょっと狭いよねという会話は交わしました」とSP演技後にミックスゾーンに現れたテンはそう語った。
「でも正直に言うと、そんなにギリギリの危ないところではなかったと思うんです。以前にスケートアメリカで、(町田)タツキとぶつかりそうになって、あの時は本当に申し訳ないことをしてしまったと反省した。でも今回は、そこまでの状況ではなかったと自分では思っているのですけれど……」と戸惑ったように口にしたテン。羽生に怒鳴られて驚いたかと言うと、ためらいながらこう答えた。
「正直に言うと、ちょっと。でもみんな緊張していますから、人によって反応の仕方が色々あるのでしょう。誰も怪我しなくて良かったです」と言葉を結んだ。
たまに出てくる「故意の妨害」論。
今回に限らず、ある選手が故意に練習の妨害をした、という議論はたまに出てくる。
1992年アルベールビル五輪では、女子のSP(当時はオリジナルプログラム)の当日の公式練習で、フランスのスリヤ・ボナリーが伊藤みどりのすぐ近くで競技では禁じられているバックフリップを着氷し、明らかに伊藤の精神を乱すためにやったのだと批難されたことがあった。伊藤みどりはその日の本番で転倒をして4位になり、フリーで盛り返したが銀メダルに終わった。
だがボナリーがそのとき何を考えていたのか、それは神様と本人にしかわからないことである。何となく調子にのって、あたりかまわず得意技ですっきりと練習を終えたくなっただけかもしれない(それでも伊藤が大迷惑をこうむったことに変わりはないのだが)。
今回のテンにしても、単にちょっと無神経なうっかり者なのか、妨害の意志があったのか……最終的には本人にしかわからない。筆者がこれまで何度も直接取材をした印象では、テンはそのような策謀にたけているしたたかなタイプの選手には思えなかった。
逆境をモチベーションに変えた羽生の強さ。
だがはっきりしていることは1つある。この不快な一件さえ、モチベーションに変えてしまった羽生の強さはやはり尋常ではないということだ。
「今日は緊張しましたが、いつもより緊張の質がちょっと違って、自分の中で心の中でぐちゃぐちゃしていたというのはありましたが、それも踏まえてこの一番大きな舞台、世界選手権でこの演技ができたのは良かったかと思います」
会見で中央に座りながら、あの演技直後の凄まじいばかりの迫力とは打って変わり、ニコニコと笑顔を見せた羽生。
やはり底知れない強さを秘めた桁違いのアスリートである、と改めて思い知らされた。
読めばわかりますが、最初は、結弦くんに寄り添っているように見せかけながら、「だがテンは、本当に故意で羽生の練習を妨害したのだろうか」と疑問をなげかけ、テン選手側のいい分を挟みつつ、「単にちょっと無神経なうっかり者なのか、妨害の意志があったのか……最終的には本人にしかわからない」と前置きしながら、「筆者がこれまで何度も直接取材をした印象では、テンはそのような策謀にたけているしたたかなタイプの選手には思えなかった」とテン選手をかばい、あたかも結弦くんが神経質すぎるかのような印象操作をしています。今回は、さらにヘイトメールのことまでもちだして、若くして亡くなったテン選手への同情をひいているように見えました。
当時の日本のマスコミは、どっちにつくという感じでもなく、状況を面白がっているように見えましたが、特にテン選手寄りに見えたのが、田村さんのコラムでした。反対に、はっきりと「練習妨害」について言及してくれたのが、宇都宮直子さんのコラムでした。
宇都宮さんは、雑誌「SPUR」のスケートコラム「スケートは人生だ!」の2016年6月号と7月号の2回にわたって、ボストンワールドの結弦くんの状態について書いてくれました。とても良いコラムで、当時の結弦くんの辛い状況が詳細に書かれています。フィギュア雑誌でなく、ファッション誌の片隅に掲載されたコラムなのがもったいないほどでした。その中で、ボストン事件についても書かれた部分がありました。
SPUR 2016年7月号 「スケートは人生だ!」連載第5回より、ボストン事件の部分だけ抜粋します。
ボストン。魔の1日を振り返る
”選手を守るためにも、正規サイズのリンクは必要だ”
今回の世界選手権には「残念だった」ことがまだある。氷の質が悪かったのもそうだし、リンクが狭かったのもそうだ。ボストンのリンクはノースアメリカンサイズといわれるアイスホッケー用のリンクで、国際スケート連盟の規定より幅が4メートル狭かった。そこへ4回転を数種類跳ぶ世界のトップ選手が揃うのである。4回転を跳ぶにはそれなりの助走が必要になる。練習時の狭さは、想像に難くない。
「幅の狭いリンクでは衝突の危険も増します。選手を守るためにも、正規サイズは必要だと思います。世界選手権終了後、羽生が練習時に集中を欠いていたという指摘がありましたが、それは間違いです。羽生が周囲を気にしないはずがない。中国で選手と衝突してケガを負って以来、あの人は人一倍注意を払っています」(城田氏談)
ボストンでは、進路妨害の問題が実際に起きた。羽生には気の毒な状況だったと思う。私見だが、おそらくこの問題はリンクの幅だけでは解決しない。長く、長くこの競技を見てきて、(故意であるか否かは別にして、男女を問わず)進路妨害を「ある」と感じる。
国際スケート連盟は、もうそろそろバランスの取れた策を講じるべきだ。少なくとも、選手間の「暗黙の了解」にいつまでも甘えるべきではない。
批判はしない。でも、声をあげる。問題提起する。
婉曲な書き方ながら、スケート界に「進路妨害がある」とはっきり書いてくれたのは宇都宮さんくらいだったかも。長く、長くフィギュアをみてきた宇都宮さんが「ある」と感じているのなら、田村さんも感じていたはず。1度や2度なら「たまたま」と偶然を主張できることでも、回数が重なれば「故意」だと言われても仕方がない。
「故意」にもいろいろあります。まず思い浮かぶのは「やってやれ」とはっきり意識してなされる「故意」。それとは別に、「未必の故意」というものがあります。「行為者が、罪となる事実の発生を積極的に意図したり希望したりしたわけではないまま、その行為からその事実が起こるかも知れないと思いながら、そうなっても仕方がないと、あえてその危険をおかして行為する心理状態」というもの。
まあ、最大限にテン選手を擁護するとしても、この「未必の故意」の心理状態はあったと考えます。言えるのは「悪意」というのは、本人がはっきり意識している場合だけではない。意識下に潜んでいる場合もあるということ。「未必の故意」・・・これはなかなか曲者です。やってることは同じなのだけど、本人的には「故意」ほどの罪悪感がない。「そんなつもりではなかった」という言い訳もしやすいのです。
私は、田村さんのように「うっかりなのか、故意なのかは神のみぞ知る」とは思っていません。私は、あの進路妨害は、意識した「故意」だと思っています。百歩譲ったとしても「故意なのか、未必の故意なのかは神のみぞ知る」というところがせいぜいです。どっちにしても「故意」には違いありませんし、やってることは同じですが。
テンはそのような策謀にたけているしたたかなタイプの選手には思えなかった・・・これも、私のテン選手の印象とは違います。ソチ五輪の後、韓国開催の五輪をにらんで、突然テン選手が「自分のルーツが韓国である」ことを主張しだしたり、キム・ヨナの事務所に入ったりしたときは、「あれ、けっこう策略家でしたたかなのね」と思ったものでした。テン選手のピークは2013~2015年あたりで、それ以後は選手としてはあきらかにピークアウトしていました。でも、平昌五輪の「金」に野望をもっていたのは確かだと思います。ただ「真・四回転時代」に、彼がついていけなくなっただけです。
人というのは多かれ少なかれ裏表があります。田村さんの言葉に嘘はないのかもしれない。でも、田村さんに向けた顔だけがテン選手のすべてではないはず。それは、生きていれば、誰しも覚えがあることではないでしょうか。
「死者に鞭打つこと」が本意なのではありません。ただ、ベテランのライターが、結弦くんに対して間違った印象操作をするような記事をあげたのであれば、それに対する反論はすべきだと思いました。結弦くんの名誉に関わることですから。
ボストン事件に関しては、もしまとまったら、続きを後日に書くかもしれません。まだまとまってないのと、楽しくない記事は疲れるので(笑)、少し時間をおくと思いますが。
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2018/07/28 16:50 | テレビ番組・コラム(2018-2019) | COMMENT(18) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
テン選手がキムヨナの事務所に入ったあたりから、顔つきが変わったように思う。
世界選手権やオリンピックで金を取れる程多様な4回転が出来る訳でも無いのに、国や国民から大き過ぎる期待をされて、本人はどう思っていたのでしょうね。
羽生選手が出場する試合で、蒸し返す悪意の有る質問だけは止めて欲しいです。
No:8899 2018/07/28 19:06 | 匿名 #- URL [ 編集 ]
みずほさま、いつもにもまして明解な解析ありがとうございます。
わたしはテン選手が2015年に冬季オリンピック誘致演説をやったときから、なんか無理してない?と思っておりました。
カザフスタンには冬季スポーツの歴史がありません。たしかメダリストもふたりしかいなかったのでは。
ソ連から独立して間もない国だから無理もないのですが、独裁体制を敷く大統領にとってはそんなことどうでもよかったのかも。
ただこのパターン、キムヨナさんとそっくりですね。もちろん韓国は冬季スポーツにそこそこの実績がある国ですが、フィギュアスケートはあとにもさきにもヨナ女王様あるのみ。
政府とサムソンの後押しで、五輪誘致演説もやったはず。
女王様の絶対的誤謬性を信じるあまり他国からは恐れ多くて招待されなくなってしまった。だって後がこわいもの。「客席に旭日旗があった謝罪と賠償を」なんて、ね。
2017年のPIWにテン選手は出演していて、「荒川さんったら」と言う人がいましたが、わたしはカザフ政府から頼まれたのかな、と思いました。日本政府経由だったら断ることできません。
2015年のクリスマス・オン・アイスにも来てましたよね。
何かのニュースで、テン選手がファンの日本人女性から彼をかたどったキルトのタペストリーを送られて、笑みを浮かべているのをみたことがあります。非常に完成度が高く、美しいものでした。
おそらく彼をこんなふうにもてなすファンがいるのは日本だけでしょう。だからもう一度、日本にきたかったかもしれない。
長くなりました、すいません。
最初に理解があるふりをして、そのあとsageるのはライターだけに限りません。アンチさんたちもよく使う手です。
No:8903 2018/07/29 01:38 | みつばち #- URL [ 編集 ]
今日も素晴らしいと思いました。あのー、みずほさんの凄い所は「善人」だという事にあると思います。
本文中にもありますが人は裏表があり、いい人に悪い部分も悪い人にもいい部分とがあるので一概に誰それは悪いとは言えないですよね。
でもみずほさんのブログを読んでいると、「誰それのこの部分はこの様に悪かった」と指摘していて、悪人を吊し上げて自分達を善人に脚色する目的で書いている訳じゃない事です。
勿論「善人側のフリをしている奴がただの偶然を装って世界一の選手の足を引っ張る」なんてよくある事で、それを指摘する行為は地味です。誰も褒めてくれません。何一つ自分の得になりません。そしてそれを指摘した事で悪人に「良いフリこきやがって」と憎まれる。
損しかないんです。
だけどみずほさんはそれをやってくれる。そしてみずほさんの文は読みやすく親切で、人柄が優しく飾らない方(ご自分でBLの方だと宣言されてるくらいに)なので本当に親しみやすい方だと思います。
だから私はみずほさんを支援します。羽生ファンが羽生選手を支援するように。
No:8905 2018/07/29 09:18 | MONO #- URL [ 編集 ]
匿名 様
匿名さん、こんにちは。
>顔つきが変わったように思う
確かに昔はもっと素朴そうな顔をしていたように思います。冬季五輪招致で北京に負けて、その後も国策選手として力が落ちても現役を続けなければならない苦しさはあったでしょう。怪我や病気も多かったですしね。モロゾフがコーチに加わったり離れたり、晩年は迷走してたように思います。
>蒸し返す悪意の有る質問だけは止めて欲しいです。
日本のマスコミもさすがにそこまでバカではないと思いますが・・・。GPSのテレ朝は結弦くんに好意的だからまずしない。フジは悪意の塊だけど、全日本あたりだと時間がたちすぎて、もう話題の賞味期限切れですよね。
コメント、ありがとうございました。
No:8908 2018/07/29 10:01 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みつばち 様
みつばちさん、こんにちは。
>カザフスタンには冬季スポーツの歴史がありません
発展途上国では、海外で実績をあげたアスリートは国の英雄です。モンゴルの朝青龍と同じようなものでしょうね。
>ただこのパターン、キムヨナさんとそっくりですね
キム・ヨナもテン選手同様国策選手ですが、韓国は大成功でした。カザフも韓国に続こうとしたのでしょうが届かなかった。アイコンとして使うにはやはりキム・ヨナのように金でないと弱いでしょうね。北京の次は名乗りをあげてないようなので、当面の誘致は諦めたのでしょうが、テン選手が平昌で金どころかメダルもとれそうになかったのが理由のひとつかなと思いました。
>他国からは恐れ多くて招待されなくなってしまった
海外のアイスショーでもメイン扱いしないとダメな上に、ギャラが恐ろしく高い。提示される条件があまりにもアレなので、海外では呼べないという話を目にしたことはあります(笑)
>カザフ政府から頼まれたのかな、と思いました。
2015年のXOIですが、XOIの主催はUSMです。USMには高橋さんがいますが、高橋さんは2014年のカザフスタンのテン選手が座長のショーに招待され出演しています(休養中の浅田さんも一緒でした)。だから、XOI2015はUSMがお返しにテン選手を招待しただけだと思います。
2017年は海外ゲストとして出たんでしょうか? それなら、荒川さんもXOIでテン選手と共演してるので、そのとき親しくなって招待しただけではないでしょうか。荒川さん自身にとっては例の事件は他人ごとだし、別にテン選手になんの遺恨もないでしょう(笑)
>おそらく彼をこんなふうにもてなすファンがいるのは日本だけでしょう
日本のスケオタはおそらく世界一海外スケーターに優しいです。だから、テン選手に限らず、海外スケーターにとって日本は居心地がいいのです。海外のスケーターに対してのこれほどの追悼合戦はおそらく日本のスケオタだけでしょうね。
コメント、ありがとうございました♪
No:8909 2018/07/29 10:44 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
No:8910 2018/07/29 12:20 | # [ 編集 ]
みずほ様、こんにちは。
話題にしづらいトピックを扱って下さりありがとうございます。
これだけ有名ライターやブロガーが過去の件をわざわざ蒸し返して取り上げている中、羽生さんファンのブロガーさんの多くがスルーしているのを不思議な感じで見ておりました。
死人に鞭打つ形になるので取り扱いづらいというのもあるのだろうと思われます。
私は本人ではありませんし、その場に居合わせていたわけではないのですが、いくつかのyou tubeに上がっている検証動画を見る限
り、かなりの高確率で「故意に」「執拗に」やっていたと言わざる得ないと思っています。
羽生さんが声を荒げたといってもあれだけされれば、血気盛んな若者ですから、試合直前の緊張感の中でそのくらいの言葉は出るでしょうし暴力をふるったわけではありませんので羽生さんに落ち度はないと思っています。
ですから、各選手からのテン選手へのSNSの追悼メッセージに人格者的な人柄、行為などを讃えるコメントに違和感を覚えました。
人間は多面的なものですから、立場や状況次第で悪人にも善人にもなるのでしょう。
とにかく、羽生さんの名誉を守るためにこの件を取り上げてくださって、しかも論理的で詳細に検証してくださり頭が下がります。
羽生さんが傷ついていないといいんだすが・・・
No:8911 2018/07/29 13:49 | ぴく #- URL [ 編集 ]
MONO 様
MONOさん、こんにちは。
>今日も素晴らしいと思いました
ありがとうございます。褒めていただいて恐縮です。
「善」の部分だけでできてる人間なんていません。そして全方位に対して善人であることはとても難しいことです。「良い人」の顔だけをみせていたテン選手を知ってる人は彼を讃えるでしょう。でも、私は彼にも闇の部分は絶対あったと思います。キム・ヨナもそうですが、発展途上国唯一の国策選手という立場であれば、彼の人間性すらゆがめてしまうほどのプレッシャーがあったとしても不思議ではないのです。
日本人は、若くして亡くなった人を必要以上に美化する傾向があるし、「死者に鞭打たない」国民性から、テン選手についてネガティブな発言をしにくい雰囲気が羽生ファンの間にもあるのはわかります。
私は反対なんです。私にとっては羽生結弦が一番大事。彼を守るために、結果的に死者に鞭打つことになってもそれは仕方がないと思っています。そこに罪悪感はありません。むしろ、ボストン事件を蒸し返して、結弦くんの名誉を傷つけようとする輩がいるのに、それを見て見ぬふりをする方が、私は罪悪感を感じてしまうのです。彼が「何度も死にたいと思った」ほど苦しんだ過去を知ってしまった今となってはなおさら。微力でも自分にできることはしていきたい。もちろん羽生ファンとして恥ずかしくない書き方は心がけますが。
>みずほさんの文は読みやすく親切で
ありがとうございます。私は文章のプロではないので、できるだけわかりやすくだけは気をつけるようにしています。なので、そう言っていただけるととても嬉しいです。
>みずほさんを支援します。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
コメント、どうもありがとう♪
No:8912 2018/07/29 14:08 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
段々事件の全容が明らかになって来ましたね。
女性は見張りだった様で、二人が逃げた後に血だらけの被害者を横目に、盗んでいったようです。
放置されていたので、もし盗みながらも救急車を呼んでいたら助かったかも知れません。
小柄なテン選手が二人組の強盗と喧嘩する等、勝つと思ったのでしょうか。
一人で警察に突き出せると思ったのでしょうか。
運転手とガードマンが付いていた時は、誰もが有名人扱いで人だかりが出来、鼻高々だったのでしょう。
それが成績が落ち目になって、自分を知らず歯向い攻撃する人間がいる、息を引き取る時に何を思ったのでしょうね。
No:8913 2018/07/29 15:19 | 匿名 #- URL [ 編集 ]
t〇〇〇 様
t〇〇〇さん、こんにちは。
>彼女の著書は買わなかったし立ち読みもしなかった
私も買わなかったけど、結弦くんについてどう書いてるのか興味があったので図書館で借りました。図書館なら彼女に印税が入りませんから(笑)
>日本人は大人しいと思っていただろうから。
怒ったのは結弦くんだけですね。他の日本人選手もハビもやられたみたいだけど怒ってない。でもあれだけ執拗だったのは結弦くんに対してだけ。結弦くんも何度もやられたから怒ったのですよね。
>自分の意見をハッキリと言う羽生君は可愛い気ないのかも
生意気に見えるのかもしれませんね。今日の記事でブログの記事を紹介してますが、それを読むと、今度復帰する選手のファンがなぜ結弦くんのこと嫌いなのかよくわかります。本当に正反対ですから。
>この事件で心配したのは海外に居る羽生君
私もです。海外拠点の結弦くんのことを真っ先に心配しました。でも、それはファンなら普通の反応。トロントの銃撃戦は私もショックでした。
コメント、どうもありがとう♪
No:8914 2018/07/29 18:15 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
ぴく 様
ぴくさん、こんにちは。
>死人に鞭打つ形になるので取り扱いづらいというのもあるのだろう
ボストン事件のときもスルーされてる方が多かったし、亡くなったから云々は関係なく、そういう話題を避ける傾向はありますね。日本人的に臭いものに蓋ですか。私も楽しくない話題なので、あまり取り扱いたくないけど、見て見ぬふりはいやなので。
>讃えるコメントに違和感を覚えました。
テン選手の良い面しか見てない関係者も多いでしょうし、自分に害を与えられていなかったら、まあ普通は無難に讃えますよね。最近は力が衰えていたとはいえ、それなりに実績もあるわけですし。私は関係者たちが讃えるのも、アンチがここぞとばかりに暗躍するのも予想の範囲です。たた、あんなことがあったのに、羽生ファンが讃えているのは違和感を感じています。
>羽生さんが傷ついていないといいんだすが・・
テン選手と距離をおいていたのは幸いでした。正直なところ、もっと結弦くんに近しいスケーターでなくてよかったというのが本音です。
コメント、どうもありがとう♪
No:8917 2018/07/29 19:30 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
匿名 様
匿名さん、こんにちは。
>女性は見張りだった様で
通行人ではないのですね。私の勘違いでした。
コメント、ありがとうございました。
No:8918 2018/07/29 19:42 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みずほさん お早う御座います。
1から通して拝読させて頂きました。
読むにつれ田村氏はテン選手追悼記事という体を装い
ボストンの件を蒸し返そうとしている様に思えて来ました。
そうした方が購読者が増えるという思惑もあったのでしょうか。
ところで艦これICEの無良君のファンになってから
フィギュアに興味を持った艦これオタの人達を自分達の方に
引き込もうとアンチが暗躍している様です。
恐らくこの件も勧誘の材料にするのではという懸念があります。
別オタを通して世間に羽生選手の悪印象を植え付けようという
思惑もあるかも知れません。
そうさせない為にも真実をより多く発信しなければならないのかも知れません。
No:8928 2018/07/30 09:06 | アテナ #- URL [ 編集 ]
アテナ 様
アテナさん、こんにちは。
>艦これオタの人達を自分達の方に引き込もうとアンチが暗躍
その艦これオタからフィギュアファンに定着する人がどれだけいるのかしら。ユーリからフィギュアのファンになった人よりまだ少なさそう(笑)
>別オタを通して世間に羽生選手の悪印象を植え付けよう
アンチが頑張って世間に悪印象を1ばらまいてる間に、好印象が100広まっていますよ。もう多勢に無勢です。少々なにをしてもこの流れは止められません。
自分を振りかえっても、オタは基本自分の興味のあること以外には無関心です。その艦これオタさんとやらが結弦くんにどこまで関心もつか。関心もたないものに対して悪印象もなにもないです。それに無良さんファンになったのなら、その無良さん自身がCWWでてます。それをどう説明するかですよね。
コメント、どうもありがとう♪
No:8934 2018/07/31 08:19 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
ボストン・ワールド以来のコメントです。
49日も過ぎたのでこっそりと。
田村記事は、フィギュア外交のレトリックで羽生選手の味方してると思いますよ。
ボストンの件は、メディアではテン対羽生となってますが、当時の米フィギュア協会会長がソチ五輪審判のデキる人で、実際はテン対ゴールドだったと思います。
テンは国家福祉基金サムルク・カズィナがスポンサーのステートアマ、カザフ政府の口出しやノルマがあったはず。
また、ISUはカザフをフィギュア普及の実績としたいが、アメリカはロシア経済制裁などの抜け道になる旧ソ連圏を嫌う上に同門のグレイシーが台落ちしたので、羽生くんを利用して政治的に適切にカザフを叩いたかんじでした。
おかげで、テンがモロゾフのリンクに行って、平昌男子フリーのカザフ審判がお行儀よくなったかも?
グレイシーがキャロルに移ってすぐの頃の動画を見た気がするんですよ。
ライサチェクについて数字や場所へのこだわりが面白いと説明するのが嫌そうでなく、素直ないい子という印象でした。
ついでにそばにいたテンが美人リンクメイトについて聞かれて、リンクでは話しかけられても聞こえないくらい自分に集中してるから、と上手くかわしたのに感心しましたが、今思うと周り無視の自己中だった。
仕事のオンオフの切り替えだから、オフアイスで思慮深く優しい人だったという説明と別に矛盾しません。
デニス・テン市民葬は、ボクシングのゴロフキンが急遽駆けつけるも、ナザルバエフ大統領は弔電のみ、米露中も反応が薄い中、日韓の大使が参列して、日本の友好ぶりが目立ちました。
なので日本で訃報に絡めて羽生選手とトラブったという記事が出たのは、各国在日大使館の目を意識してバランスを取ったのかも。
単純な強盗殺人か分からないし米朝交渉がびみょーなので、羽生選手は今は関わらないのが安全と思います。
高橋大輔さんの競技復帰は、関空アイスアリーナや万博誘致の広報を兼ねてのことでしょうね。
こうして東京五輪まで、メディアの予行練習にフィギュアが使われるわけで、うっかり引っかかるとメディアの手柄になってしまうことも。
羽生ファンは、羽入選手が望まない政治利用されることのないよう、賢く応援するのが大変ですね…。
No:9157 2018/09/15 02:30 | グレイシー・オールド #- URL [ 編集 ]
グレイシー・オールド 様
グレイシー・オールドさん、こんにちは。
>カザフ政府の口出しやノルマがあったはず
私もテン選手はカザフの国策選手だとみてました。といっても、冬季五輪招致は中国に負けてしまったし、ヨナでうまくいった韓国のようにはいきませんでしたけど。
いつかのインタで読んだのですが、本人はソチでの銅メダルでもう「やりきった」という達成感があると。これからは自分のためじゃなく、周囲の人達のために競技を続けるというようなことを言っていました。
カザフへの恩返し的な意味もあるのかなと思いましたが、ボストンあたりから急激に力が落ちて、平昌五輪ではSP落ちしたほど。一時は引退をほのめかしていたのに、結局現役続行を決めたことにはちょっと疑問を感じていました。政府からの口出しがあるにしても、何をモチベーションにして続けるつもりなのかなと。
>テンがモロゾフのリンクに行って
それも驚きましたね。成績が低迷しだしたからかな思ったけど、よりにもよってモロゾフとは。迷走してるなあという印象でした。
>今思うと周り無視の自己中だった。
>仕事のオンオフの切り替えだから、オフアイスで思慮深く優しい人だったという説明と別に矛盾しません。
カザフスタンの男性の性格を検索すると「規則というものはあまり効力がない」「イスラム教の教えは守るが、人間の作った規則を軽視する、という特徴がある」「交通ルールなどを守る人も少なく、そのため都会では事故が多い」とでてきます。リンク内での「交通ルール」など気にしてもいないし、守る気もなかったのかもしれませんね(笑) ただ「客のもてなしが良い」という国民性もあるそうなので、それなら外面はよいでしょうから、オフアイスでは「思慮深く優しい人」として振る舞っていたのでしょう。
>日本の友好ぶりが目立ちました
正直、日本の選手でもないのに、日本での報道が大きいのに驚きました。日本のスケオタの過剰反応にも。気の毒なのは確かですが、スケオタ内での彼の死を追悼しないといけないような同調圧力が気持ち悪かったです。
>関空アイスアリーナや万博誘致の広報を兼ねてのことでしょうね。
アイスアリーナはともかく、万博の開催地決定は今年の11月であと2ヶ月しかありません。万博誘致の「大阪の顔」としての広報的価値が今の高橋さんにあるとはとても思えません。そもそも、松井知事、高橋さんというスケート選手の存在すら知ってるかな?と思いますよ(笑) 五輪メダルとったときはまだ知事じゃなかったですし、2014年からは関西大学所属を離れてましたから。
コメント、ありがとうございました。
No:9159 2018/09/15 19:12 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
コメントへのお返事がいつも丁寧で感心してます
デニス・テンは、朝鮮半島から強制移住させられた「高麗人」で、ムスリムではないんです。
高麗人はビジネスで韓国や北朝鮮と関係しやすい。
ウラン生産国のカザフは、ソ連崩壊後に核兵器廃絶に成功した経験から、北朝鮮にアドバイスができるといって、米朝交渉のホスト国に立候補してます。
そんな状況で、米露を練習拠点にしてキムヨナと同じ事務所の五輪メダリスト、となると本人の意志とは無関係に政治的な存在だから、事件に遭うと色々な憶測を呼んでしまう。
その点、さすが長期独裁政権は慣れていて、危篤から葬儀、犯人逮捕まで、国際ニュースの出し方が見事でした。
五輪は出場選手が多い方が、関係者の手柄になるし予算も増える。
国がサポートするステートアマは、本人のモチベより国の都合で進退が決まります。
キャロルによると、キャロルがモチベが落ちたテンにモロゾフに行ってみるよう提案したらしい。
地元のユニバーシアードがノルマだったっぽい。
平昌は祖先の地での五輪といって本人希望でした。
モロゾフは、カザフ側とロシア語で交渉できるほかに、アメリカのコーチ資格がなく米フィギュア協会が口出しできないのがメリットですが、変プロなので、グレイシーが休養を発表したら速攻テンはキャロルに戻ってました。
出場予定だったロシア杯でなくフランス杯でデニス・テン追悼になるようで、ホッとしてます。
グレイシーに話をさせると、キャロルのテン優先がキツかったのが透けて見えてしまう。
対してクリケットはフェルナンデスの後にブラウンが入る気遣いがあり、羽生選手はいいところにいて良かった、とつくづく思います。
高橋大輔さんが万博に関わらないなら安心です。
ラスベガスではアイスショーもあるので、大阪のカジノで真似したらどうしようかと。
羽生選手の国民栄誉賞も絡まれてましたが、東京五輪の次の公共事業を探す土建屋ウヨクがすごくて、すぐの札幌五輪招致がなくなった分、大阪が全力で狙われそうです。
No:9273 2018/10/05 07:41 | グレイシー・オールド #- URL [ 編集 ]
グレイシー・オールド 様
グレイシー・オールドさん、こんにちは。
ぶっちゃけて申し上げると、私はボストン事件とは関係なく、デニステンというスケーターにはまったく興味がございません。たまたま田村氏が追悼記事をあげ、そこにボストン事件を絡めてきたので、ブログにとりあげただけ。以前にもテン選手について記事にしたのは、ボストン事件の検証動画についてだけです。つまり、テン選手について私が興味があるのは、あのボストン事件だけ・・・ということです(結弦くんが関係してますので)。なので、テン選手についていろいろ語っていただきましたが、正直なところ、私はどうレスすればいいのかわからず戸惑っています(笑) それだけお詳しいということは、テン選手のファンでいらっしゃるのでしょうね。
万博についても、大阪人はあまり関心はないですよ。維新だけが盛り上がってますが。札幌は招致がなくなってよかったですね(4年伸びただけのようですが)。
コメント、ありがとうございました。
No:9306 2018/10/07 00:07 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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