羽生選手 AC2018フリー後会見一問一答全文

マガジンの山口さん化してるスポーツ報知さん。フリー後の一問一答も全文UPしてくださってます。


羽生結弦「自分が滑りたかったプログラムに対しての実力があまりにも足りない」 一問一答その1(20180926 スポーツ報知)

 フィギュアスケートのオータム・クラシックは20~22日、カナダ・オークビルで行われ、五輪連覇の羽生結弦が263・65点で2月の平昌五輪以来となる右足首故障からの復帰戦を優勝で飾った。以下、165・91点の2位だったフリープログラム後の一問一答全文その1。

 ―悔しい滑りになった。
 「そうですねえ。本当に初戦毎度で本当申し訳ないんですけど、あのー、また260くらいしか取れないんだなあって思いました(笑い)

 ―試合で初めて新ルールの4分を滑ってみて。
 「まあ、4分だからきついということではなくて。本当に、ただ単に自分の実力不足が出るなあという感触がありました。まあこれから練習して、しっかりとこのプログラムの構成に耐えうる体を作らなければなあと思います」

 ―後半の忙しさは気になるか。
 「うんとー、まあ単に体が、まだこのプログラム自体についていっていないかなという感じがしています。ええ…これがまだ自分の実力だと思うので。やはり、実力以上のものは演技には出ませんし。しっかりとあのー…この悔しさを、しっかりと感じながら、次戦に向けてがんばっていきたいと思っています」

 ―曲の表現?
 「いやもう、表現とかには至ってないなと本当に思っています。やっぱりプログラム自体は、ジャンプがきれいに決まって、本当にきれいに決まって、ストレスフリーの状態でないと、ええ、プログラム自体は表現しきれないと思いますし。それは昨日のオトナル(秋によせて)に関してもそうだと僕は思っているので。ええ、これから、もっと練習して、本当に、僕自身の感覚でもあのー、うしろめたい思いがないような、あのー、いい感覚で両方ともプログラムを滑りきりたいなと思います」

 ―4回転トウループ―3回転半にいこうとしていた?
 「そうですね。いこうとはしました。ただ、あのー、まあ、サルコージャンプでミスをしてしまっていたので。その時に、4―3をどこかで入れたいなあと、うんと、コンビネーションの3回転をどこかで入れたいなあと言うことも一瞬考えたので、まあ若干考えはしました。ただ、最終的にコンボは全部ほぼ使えない状態でこういうふうになってしまっているので、やっぱり反省点はすごく多いです。はい」

 ―その後はフリップトウに?
 「フリップにする予定でした。はい」

 ―新しい採点でSPとフリーを滑って、戦術面についてはどう考えるか。
 「えっとー、まああんまり戦術っていうことは考えていないです。あのー、本当に自分自身が滑りたかった曲でプログラムを作っていただき、そして自分が今できることを、あのー、プログラムの構成として入れ込んでいただいているので、やっぱりこのプログラム自体は本当に自分が楽しめればいいなあという気持ちも強く出ているプログラムだと思います。なので、もちろん、今回、まあなんとかギリギリの点数で勝つことは出来ましたけれども、ううん、まあやっぱり、実力があまりにも足りないので、この自分が滑りたかったプログラムに対しての実力があまりにも足りないので、あのー、自分も納得できるような演技ができるくらいの練習をつんでこないとだめだなというふうに思っています」

 ―前半丁寧に入っているように見えたが、やはり後半は相当きついのか。
 「うんとー、まだこのプロに対しての体力がないという感じが一番強いです。やはり、あのー、まあ「Hope&Legacy」だったり、「SEIMEI」だったり、去年のオータムクラシクも「SEIMEI」で大変なことになっていましたけれども、やっぱり、その、試合での緊張感だとか、ええ…まあフリーの後半のある意味での構成の難しさとか、そういうことも考慮すると、やはりこの時期に作り切れていないなあという感じはいつもしています。ただそれだけかな。はい」



羽生結弦「あの素晴らしい曲、あのプログラムに対して、きれいな終わりかたで終われなかったのがすごく申し訳ない」 一問一答その2(20180926 スポーツ報知)

 フィギュアスケートのオータム・クラシックは20~22日、カナダ・オークビルで行われ、五輪連覇の羽生結弦が263・65点で2月の平昌五輪以来となる右足首故障からの復帰戦を優勝で飾った。以下、165・91点の2位だったフリープログラム後の一問一答全文その2。

 ―4T―3A。あれはシークエンスですよね?
 「はい。そうですね」

 ―基礎点0・8倍でもあえて入れるのは。
 「ふふふ。別に、別に世界初のとかそんなのは、ねえ、どうでもよくて、自分にとっては。ただ、あのー、ほぼスコアに、なんだろう、縛られることなく今演技できているので。まあそういう意味では、自分ができうるジャンプ、点数的にということではなくて、自分ができる最高のコンビネーションになると、やっぱり、まあ、4回転からのアクセルだったり、そういったものになるのかなあと思って、まあやろうかなとは思っていましたけれども」

 ―演技後、何を口にした?
 「なんか言っていました? わかんないです(笑い)」

 ―何かほえていたようだが。
 「わかんないです(笑い)」

 ―ショートの4T―3T。スコアをみると後半の点数になっていなかったが。
 「まあ、あれはあれで大丈夫です、僕は。あのー、特に(笑い)。あのー、なんですかね。悔しさとかそういうのも何もなくて、まあそうなるだろうな、とは思って入れているので、特に思っていないです。ただ、僕としてはあのプログラム、あの素晴らしい曲、あのプログラムに対して、やっぱりきれいな終わりかたで終われなかったのがすごく申し訳ないですし、これからさらに練習を積んでいかないといけないなと思った昨日と今日でした」

 ―改めて、初戦を終えての気持ちは。
 「めちゃくちゃ悔しいです。あのー、これからまだあのー、できることたくさんあると思いますし、あのー…練習の段階でもまだ、まだええ…完成させられる、完成させることができていない部分がほとんどだったので。まあ試合を通して改めて、これからさらに身を引き締めてがんばっていきたいなというふうに思います」

 ―SPは前半にジャンプを集めた。フリーは新ルールの4分を初めて滑った。そのあたり、今大会を通して。
 「まあ点数に関しては、やっぱり不甲斐ないなっていう気持ちがたくさんありますけど、自分にとっても、まだできたなと思う所が本当にたくさんあったので、ジャンプの質に関しても、また、こだわりをもっている入りや出だったり、そういったところまでしっかりとできるようにこれから練習をしていきたいなと思います」

 ―収穫は?
 「なあ…にも、ない、というか…えっとー、今回試合で、まあ試合に出て良かったなと思うのは、やっぱり試合で勝ちたいなっていう気持ちがすごく強くなったのと、あとは、あのー、まあ、ある意味で、オリンピック終わってから、ある意味で、ちょっと抜けていた気持ちの部分がまた、自分の中にともったなというふうに思うので、あのー、本当に、火をつけられたような状態ですけれども。これからさらにがんばりたいなと思います」

 ―毎年初戦は悔しい結果だが?
 「まあでも。あのー、ショートの方は完璧ではないんですけれども、あのー、ジャンプをとりあえずまとめることができたっていうのは、まあ、これからさらに質をあげるという段階に行けたというのはよかったと思っていますし、ある意味、自分でもまだまだできるなという感触が、ショートでも、ショートのジャンプでもすべてあったので、いろんな所を練習して、本当に、毎年言っていますけれども、また一皮向けたなって思っていただけるような演技をめざしてがんばります」



羽生結弦「今はもう勝ちたいしかないんで。悔しい気持ちがいっぱいなので」 一問一答その3(20180926 スポーツ報知)

 フィギュアスケートのオータム・クラシックは20~22日、カナダ・オークビルで行われ、五輪連覇の羽生結弦が263・65点で2月の平昌五輪以来となる右足首故障からの復帰戦を優勝で飾った。以下、165・91点の2位だったフリープログラム後の一問一答全文その3。

 ―この試合で4T―3Aを跳ぶことをいつ決めた?
 「練習の段階でもう、4T―3Aをやる予定でいて…ただ、今回演技でそうなってしまったように、やっぱり4回転トウループの後にコンビネーションつけることができないっていうパターンが、ええ、練習でよくあったので。まあ本来の構成としては、やっぱり、このような構成が、本来の状態なのかなというふうに思っています。なので、あえて、完全に入れるということは明言しなかったのはそこです。やるつもりで、抜けてしまいました。はい」

 ―勝ち負けよりもスケートを楽しみたいと言っていた。今日の結果で変わってきた?
 「やっぱり…強くなりたいですね。あのー、もちろん(4回転)アクセルとかもやりたいと思っていますし、まあこれから1か月、グランプリに向けて、あのー、1か月って長いようで短いので、しっかりとできることを計画を練って、最短で強くなりたいと思っています」

 ―ショートもフリーも羽生選手ならではの動きが入っていたが。
 「ええ…まだー、自分らしい動きっていうのはできていないと思います。やはり、ジャンプもストレスなく決めて、そこから演技に入らないといけないと思うので、まずは今回、試合の前に言っていたとおり、ジャンプを一つ一つ丁寧に決めつつ、そのうえで演技、プログラムとして完成させていかないといけないなということを改めて感じさせられた試合だったと思います」

 ―フリーの構成?
 「ま、これがベースです(笑い)。はい。これをベースに色々考えたいなと思います」

 ―楽しみたいと言っていた。そして今日最初の試合を終えて勝ちたいと。その両立は難しい?
 「いや、今はもう勝ちたいしかないんで。本当に悔しい気持ちがいっぱいなので。またこれから。まー…それが一番自分らしいのかもしれないですけれども。本当に…本当に、自分が頑張ったって言えるぐらい練習してきたいと思っています」

 (オリンピックチャンネルの取材を受ける)

 ―五輪後に3度目の五輪を目指すかどうかはわからないと言っていた。今の気持ちは?
 「うんとー…そういう気持ちは特にないです。ただ、今回の試合で一番感じたのは、やっぱり、試合でいい演技ができないっていうのはすごく悔しいなっていうことですし、やはり、もっと強くなりたいなと心から思いました」

 ―今季のプライオリティーは?
 「えっとー…まずは健康を大切にということを言われています。やはりオリンピックの時の足のけがっていうのはやはり、大きなものだったと思うので、まずは悪化させないように、そしてそのうえで、ええ、4回転アクセルだったり、自分が挑戦したいことに挑戦していきたいと思っています」

 ―あなたの人生で必要な5つのものは?
 「うーん…今はとにかく練習がしたいです(笑い)」

 ―これがないと生きていけないと思うものは?
 「まずはスケートがしたいです(笑い)」

 ―これまで世界に喜びと感動を与えてきた。アイスショーの時に、暗い時期があったということに触れていた。いったいどんなことがあった?
 「えっとー…まあやはり、けがをしてしまって、スケートから離れなくてはならない時期があったのがやはりつらかったなって思うのと、あのー…やっぱりスケートをしていることがやっぱり自分の人生にとって楽しい時間だなって、すごく思ったので。そういう時が一番つらかったと思います」

 ―自分を動物に例えるとしたら?
 「猫…かな? と思っています(笑い)。本当にみんなに、まあ、わがままだし、マイペースだし、あのー、まあ本当に自分がしたいようにやっているので、もうちょっと大人にならなくてはな、とはある意味思っています」



オリンピックチャンネルさんの取材まで全文起こしてくださってますね。報知さん、すばらしい(笑)
高木恵記者がツィートしておられるので、今回も高木さんがしてくださったのかな。




AC2018FS-090.jpg


結弦くんは昔から「フリルを着た阿修羅」と言われてきました。「秋によせて」のときは、演技中とても楽しそうで、「スケートを楽しみたい」と言っていた通り、フリルフリフリの優しく穏やかな王子様モードでした。しかし、「Origin」の演技終了後、不本意な演技しかできなかった(それでも見てる方は十分すごかったのだけど)自分への激オコ「くそっ!!」で、本来の気性があっさり呼び戻されて、いつものメラメラ阿修羅モードに(笑) でも、それでこそ我らが羽生結弦です。

「とるものとっちゃったから、これからは勝ち負けになんてこだわらないわ。点数云々も若い子たちにまかせるわ~♪」なんて、羽生結弦はそんなタマじゃないはず。本番が始まったら、元に戻りそうだとは思っていたけど、案の定(笑) テレビ取材での「勝たなきゃ意味ないんで」にもシビれました。私の羽生語録倉庫に入れておきます(笑) 

「とるものは全部とった」という達成感と、「ずっと勝ち続けたい」というハングリー精神は、羽生結弦の中では両立しうる。それだけでも、やはり稀有な存在だなとあらためて思いました。


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2018/09/27 12:45 | チャレンジャーズシリーズCOMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

こんばんは♪

昨日(おととい)
深夜ハニューピーの在庫が復活と聞いて、実際に使う用が欲しくなり4個と、ホプレガのアクリルスタンド買いました♡
今キューピーは、又SEIMEIだけになってます💦眠くても買っといてよかったです。

私も、ボーナスステージだから楽しみたいという気持ちがわかりながらも、寂しかったので、阿修羅復活で嬉しいです。

フリーの前の練習で笑顔が少な目で、練習を早めに切り上げたと、ツイッターで見ましたけど、本人がケガはないと言ってるので大丈夫でしょうか?

ショートもフリーも良プロですね♡
ただショートで言えば、ジャンプの1.1倍ルールを使わないのは、もったいないですね。かなり早めだから、あえてそうしたのでしょうね?流れ的には美しいですけれど。これが勝ち負けにこだわらない点でしょうか?

フリーの4T3Aは、20%(でしたっけ)引かれても、高得点なのでしたっけ?

フリーを30秒短くするルールは本当ばかげてますね!
疲れるでしょうし、エレメンツがせわしくなりますね。
originは4分半で見たかったです。余白の美というか。。
SEIMEIはスローパートもあり、若干でも休憩パートがあったけれど、originは休み所がなく、ハードでしょうね。でもつなぎは減らさないんだろうな~。

思えば、公開練習でもパート練習で、通し練習はしてなかったから、滑り込み不足でしょうね。7月に振りつけして、リハビリもあった中で4LO戻したのもすごいんですけど。。

阿修羅になりすぎないよう、ステイヘルシーで頑張って欲しいですね。でも追い込みそうだわ💦

No:9194 2018/09/28 00:15 | リラ #- URL [ 編集 ]

衣装

ショートはアナ雪で美しく、フリーは私の好みからは離れてますけど(妖精好きなので)、それども、すご~くかっこいいですね!

No:9195 2018/09/28 00:22 | リラ #- URL [ 編集 ]

リラ 様

リラさん、こんにちは。

>実際に使う用が欲しくなり

私も抽選で当たってたけどもう1組ほしくて買いました。キューピーよりキャンパスアートが激戦でした。なんとか1枚確保しましたが(汗)

>楽しみたいという気持ちがわかりながらも

でも、負けて楽しめるような性格じゃないですものね(笑)

>本人がケガはないと言ってるので大丈夫でしょうか?

五輪の大舞台で、全く怪我が治ってないのに騙し通した人なので、そういう点はあまり信じていません(笑) ただ、プルさんリスペクトプロなのに、ビールマン入れないのが気になっています。腰痛じゃないかとか。なかなか治らない小指も気になるし・・・結局、五輪二連覇しても心配ばかりしてるじゃないか(笑)

>ジャンプの1.1倍ルールを使わないのは、もったいないですね

最後のジャンプが4-3のコンビなのに、1.1倍ルール使わないなら、最後にコンビもってくる意味ないですものね。失敗したときにリカバーできないし。個人的にはもう少しコンビを後ろにずらしてほしいなあ。もったいないですもの。

>フリーの4T3A

そのへんはよくわからないですが、4-1-3を4-3Aにしたら、3連はどこにもってくるのでしょう? 

>フリーを30秒短くするルールは本当ばかげてますね!

結弦くんの演技って、4分30秒あってもアッという間に終わるのに、4分って短すぎる。コーチとか現場は反対派が多いみたいだけど、ISUは以前から競技時間短縮したがっていたから、結局、現場無視のISUの都合じゃないかという気がします。

>滑り込み不足でしょうね

滑り込み不足ですね。体力もまだ完全には戻ってないかも。アイスショーも詰まっていて、まともな練習ができたのはカナダに戻ってからだろうから、練習不足なのは仕方ないです。でも、アイスショーのときはまだ不安定だった4Sだけでなく、4Loまで戻したのでホッとしてます。

オーサーが以前「結弦は本気でやるとアッという間にピークになる」と言ってたから、心配はしていません。

>ステイヘルシーで頑張って欲しいですね。

それが一番大事です。とにかくとにかくステイヘルシーですよ。

コメント、どうもありがとう♪

No:9198 2018/09/28 23:18 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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