ヘルシンキSPショックに思うこと ~ヘルシンキワールド振り返り その3

ショートプログラム5位。ファンが騒然としたあの日を振り返ります。

失敗があったとはいえ、SPの低い得点に愕然としたあの日。ISUと米スケ連による羽生ネガティブキャンペーンは五輪プレシーズンから行われていました。しかし、今回はその件より、メディアの、SP後の結弦くんへの対応や当時の報道姿勢について、少し思っていたことを書きます。これまで書く機会がなかったので。


SP後プレカンの様子。左側座席の最前列に結弦くん。どんな気持ちだったろう。



SP後のインタ。


メリチャリのホワイトさんとPJさんがインタビュアーのSP後のインタはこちらにおいています。
→ http://bltraveler.blog63.fc2.com/blog-entry-2158.html




半分ということは250人ほどが日本人メディア関係者。
しかし、SP5位発進で、結弦くんの回りにはマガジンの山口さん以外誰もいなくなったという。
そのときの様子を、山口さんはこう書いている。

羽生の囲み会見と入れ替わるように、この時点でのトップ、自己新をマークした宇野が登場。記者たちはさっと宇野を取り囲み、羽生は海外プレスの質問に対応する。羽生の姿を追い続けている日本の報道は本誌だけだった。他の記者の名誉のために付け加えるが、それは羽生の存在を軽んじているわけではなく、締め切り時間を考えれば(フィンランドと日本では6時間の時差があり、この時点で日本は夜11時を過ぎていた)、速報性が求められる新聞、放送関連の記者なら、宇野の取材を優先するのはむしろ当然。とはいえ、勝負の世界の厳しさというか、羽生を追う日本人記者が他に1人もいないというのは、ちょっと記憶にない。


記者たちはさっと宇野を取り囲み、羽生は海外プレスの質問に対応する
この写真はそのときのものかな? 数人の海外プレス以外、皆結弦くんに背を向けている。


それは羽生の存在を軽んじているわけではなく
いやいやいや…そうだろうか。このショートに関わらず、羽生ファンは自分達の推しがメディアから軽んじられているとずっと感じている。しかも、当時はメディアの「ゴエゴエ」音頭が真っ盛りのときだった。いっそ石川さゆりに「はにゅーーーごーえーーー」でも歌ってもらったら?と思ったくらいだ。


この頃、メディアはこういう加工写真を使ってまで「羽生越え」の印象操作をしていたのだ。


幅がないのにあるように見せた加工写真。これが有名なJapanOpenOpenOpen捏造写真。
背景の加工まではしてなかったので、捏造がバレた。発見したのは我らが中国ファン。

このツイに載っているのは、2016年10月2日の日刊スポーツだけど、この同じ写真が、ほぼ同時期に複数の新聞社で使われていた。だから、日刊が加工したのではなく、誰かが加工した写真が複数の新聞社に持ち込んだということだろう。あくまでも想像だけど、珍バイトの広告主と近しい人ではないだろうか。要はこれはメディア版珍バイト。

まあ、いくら持ち込まれたものとはいえ、それを(薄々加工とわかりながら)掲載してゴエゴエ印象操作をしていたのは新聞社の自己責任。戦績泥棒なども含め、こういう珍バイト報道が、底辺週刊誌ならまだしも、堂々と大手新聞社やTV局で行われていた。だから、5位発進した結弦くんの前から報道メディアがいっせいに「誰もいなくなる」伏線は十分あった。別に不思議でもない。「ついに羽生越えの瞬間がきた!」と色めきたったのだ。



フジテレビ、今だにこの恥知らずなツイ消さずにおいてるのか。
結弦くんがSP5位。自局の推し選手が2位発進。嬉しさに舞い上がり予告を変更までした。
このツィートには批判が殺到。結局、FSの大逆転で、フジは赤ッ恥をかいた。


そんなメディア関係者も、今は勝っても負けても結弦くんに擦り寄るようになったように感じる。
2017年当時より、現場の記者やカメラマンに結弦くんに好意的な人が増えたようにも思う。
昨年の全日本2位だったのに、翌日のスポーツ紙が全紙羽生祭だったのは象徴的な出来事だった。

でも、ヘルシンキSP後のメディアの態度や、ゴエゴエで結弦くんを侮辱した過去を羽生ファンは決して忘れていない。結弦くんはもう気にしていなくても、こういうことに関してはオンリーファンは執念深いのよ。


清廉な人ほど生きにくいフィギュア界。彼はフィギュア界の良心を一人で背負ってる。


JapanOpenOpenOpen写真も心付けと一緒にメディアに渡されたのでしょう。
結弦くんがサゲ記事が多いのは、事務所に入ってないのも、電通お抱えアスリート(SA)でないのもあるけど、ブライアンのいうとおりアゲても記者やライターにとっては「何の実入りもない」アスリートだからだろうね。羽生陣営はそんなものを金で買ったりはしない。

そんなメディアも、最近になって、ようやくこのことに多少は気づいたらしい。
ISUや日米スケ連は、今だに気づいてないようだけど。


「羽生に勝つことは出来ても、
羽生を超えることは出来ない」
(by アレクセイ・ミーシン)



2017年当時は、あまりまだ今ほどはツイッター見てなかったけど、SPの後、ファンの間ではとてもポジティブなツイが多かったらしい。羽生ファンは言霊を信じてるからだろう。





平昌五輪もそうだけど、神様はいるんだ…と信じさせてくれたワールドだったね。


WC2017SPhanyu


しつこいですが、まだ続きます。次はフリーなど。


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2020/05/18 09:30 | 世界選手権COMMENT(9)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

みずほさん
おはようございます

懐かしいヘルシンキワールド
終わってみれば最高に思い出深く忘れられない試合の1つです
SPの後のスモメダ……
最前列で笑顔で大きく拍手を送る彼を見て涙が止まらなかった
そんな1つ1つの行動にも彼の人柄が現れますね
山口さんの誰も居なくなった話も忘れられないです……フジテレビの仕打ちも
あの当時はゴエーの大合唱が本当にひどかった
スポーツ新聞もTVの報道も目にするのが怖かったです
平昌前はOBOGにまざり変な教授とかも出てきたり何でも有りでしたよね
あの連続写真の捏造は中国ファンの方が最初に気付かれたとは知りませんでした
検証動画といい、いつも感謝しています

羽生君がコロナで自粛している間に酷使してきた身体のケアや、時間を掛けてじっくり取り組む物に没頭出来ていると良いですね
『僕も好きです』
と言ってくれたPoohシャワーをまた見ることが出来る安全な世界になって欲しいです

日中家にいる影響ですっかりTV嫌いになってしまいました……情報番組ひどすぎ(`Δ´)

No:12821 2020/05/19 08:13 | 柚子 #- URL [ 編集 ]

みずほさん、こんにちは
この時フジはお金で世選の映像独占して伝説のフリーを動画で見られなくしたのですよね。なのでyoutubeで海外解説のは日本では見られなくした。特に羽生選手のフリーの演技は片っ端からみられないように厳しかった。
史上最高の演技の余韻にひたり、その後ユーロなどの解説で見たいと思っていたこの時、すごく憤りを感じたことまで甦ってきました。
メディアは報道の自由とかいうけど、伝えない自由、切り取って自分たちの勝手に印象操作する自由までしたい放題しているような。
羽生選手が国民栄誉賞取ったとき、一緒に称された被災地への貢献のことはあまり報道されなかったし、海外での賞のことも全くです。
一方は「転倒を乗り越え優勝」方や「転倒して優勝」・・一方は台乗りしなくても「調子わるいのに頑張った」方や2位でも「惨敗」
まるで公平性もない。
それでも全てを呑み込んで真っ直ぐ前を向いている羽生さん、応援せずにはいられないです。

No:12822 2020/05/19 11:29 | まゆ花子 #- URL [ 編集 ]

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No:12825 2020/05/19 14:27 | # [ 編集 ]

こんにちは

羽生くんのショートのミスをアメリカや日本の贔屓選手がしていたら羽生くんのような採点されてなかったのではないでしょうか。
彼らはミスしても見逃されて加点までされますから。あの完璧なホプレガ演技にも加点もPCSの低さにも唖然としました。
本当にマスコミは酷いですね。後輩選手がシニアに上がってから特に羽生下げが酷くて後輩選手は戦績捏造は当たり前、ミスも前向きに上げ報道ばかりです。フジは事務所の先輩、後輩選手が大切なのだから余計に露骨ですね。最近ではTBSもそうかな、、。

今回のルール改定でも羽生くんに追い風とか煽り報道していましたがこの数年羽生くんがどんなに不条理なジャッジされているか知らないはずはないのにその事には全く触れないマスコミには嫌悪すら感じてます。
お金のためだけ羽生くんを利用する、、フィギュア界の闇は一切報道せず羽生下げは必ずどこかの新聞社やテレビ局週刊誌がしてくるのです。
羽生くんは強いし周りに支えてくれる人もいるでしょうがあんまりだと思います。羽生くんは事務所も入ってないし無派閥だしスケ連の贔屓選手でもないからといって何をしてもいいはずがありません。
フィギュアの神様がいるのなら羽生くんを守ってほしいといつも祈っています。

No:12826 2020/05/19 15:05 | あさみ #- URL [ 編集 ]

柚子 様

柚子さん、こんにちは。

>あの当時はゴエーの大合唱が本当にひどかった

ひどかったですね。なんとしても下剋上を!という期待が渦巻いていました。だから、ショートで結弦くんの周囲に誰もいなくなってもわかります。あの頃は全体的にそういう空気だったから。

五輪シーズン、優勝のお膳立て万端だった名古屋ファイナルで勝てず、ミラノワールドでも勝てず、2019年の4CCをライバルめった刺しで強引に勝たせ、その勢いで埼玉ワールドでも優勝!と期待したら台落ち。昨年のコーチ難民からの成績低迷…などなどで、ようやくメディアは「ゴエゴエ」が幻想だと気づいたようですね。気づくの遅すぎですが。

>変な教授

あの中京大学教授は、後輩くんがでてくるまでは結弦くんに好意的で言ってることもマトモだった。後輩くんが出てきたとたん、おかしくなりました。

>検証動画といい、いつも感謝しています

中国ファンには「自分の推しを守りたい」という純な気持ちを強く感じます。日本のファンと違ってね。

>酷使してきた身体のケア

一番良いのはそれですね。大学の勉強にも集中できる。
練習できないのが自分だけだと焦るけど、今は条件は同じですから。

>情報番組ひどすぎ

情報番組もバラエティも見る価値ありません。

コメント、どうもありがとう♪

No:12828 2020/05/19 17:21 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

まゆ花子 様

まゆ花子さん、こんにちは。

>フジはお金で世選の映像独占して伝説のフリーを動画で見られなくした

ニコ動は見れますけど、画質はyoutubeの方がいいですものね。フジは羽生ファンに嫌がらせしかしないテレビ局というイメージです。いつかしっぺ返しがあるでしょう。

>切り取って自分たちの勝手に印象操作

まず自分達がつくったストーリーありきで編集するから、真実がないんですよ。自分達が世論をつくれると思ってる。だから、私は基本的にバラエティは見ない。情報番組もコロナ関連を参考程度。

結弦くんの発言も山口さんが文字テロしてくれるまで、都合よく切り取ったものしか読めなかった。山口さんの功績は計り知れません。

>まるで公平性もない。

フィギュア界は競技の中でも、たぶん一番芸能界よりです。だから芸能界でやってるようなことをアマチュアアスリートに対して平気でやってくるのです。

電通も伊東も真央さんが引退したら手を引くつもりだった。でも、羽生結弦というスターが現れて、まだ美味しい思いができるとそのまま寄生を続けてる。結弦くん引退後は、電通も伊東も今度こそ見限ってほしいです。あの「金より価値のある6位」なんて電通商法まるだしです。

ここからは鍵コメへのレスです。

>中国ファンって真っ直ぐだなとおもいます

若い人が多いから純粋です。イエスノーがはっきりしているのは国民性でしょう。

>私はあの時羽生ファンに不信感をもってしまいました

中国杯は結弦くんの体を心配して…というのはまだわかります。でも、あのボストン事件での多くの日本の羽生ファンがテンの味方をしたのには驚きました。「いったい誰のファンなの?」と。私もあのときから、日本の羽生ファンは信じていません(笑)

テン選手が非業の死を遂げたとき、ランキング上位の羽生ブロガーさんのほとんどが追悼記事をだしてました。皆さん、優等生なのね~と感心しました(笑) 

>高橋ファンって凄い

あの忠誠心はすごいですね。掲示板で「私だっておねしょくらいするもん!」という捨て身の擁護をしてる人までいた(笑)

>真実が見えてこない時にどこまで信じ切ることができるのか

そうなんですよ。あのときにテンを擁護するということは、結弦くんの人間性を信じていないということ。羽生ファンは、羽生結弦という人間の何を見てきたのだろうと呆れましたね。

>中国ファン(中国の親玉は嫌いですけど)には感謝感謝です

中国共産党は大嫌いだけど、中国ファンの存在はとても心強いす。

>みずほさんにも感謝してます

いえいえ、オンリーの人との交流は私もよりどころです。

コメント、どうもありがとう♪

No:12830 2020/05/19 18:30 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

あさみ 様

あさみさん、こんにちは。

>フィギュアの神様がいるのなら羽生くんを守ってほしいといつも祈っています

彼をみていて「守られている」と思いませんか? 守られていない選手が冬季五輪1000個目の金メダルなんてとれませんよ。

結弦くんへのシニアにあがってからの理不尽な扱いは、いろいろ書き出していけば、分厚い本1冊上梓できるのでは…と思うくらいですが、そういう扱いを受けながらでも五輪連覇できたということは、反対にいえば守られているということです。勝負の神様に守られていない選手は、必ず勝たなければならないとき、あるいは勝って当然のときにでも勝てないものです。

このコロナ禍も、結弦くんには決してマイナスにはならないと思っています。

コメント、どうもありがとう♪

No:12834 2020/05/20 00:58 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No:12838 2020/05/20 16:52 | # [ 編集 ]

空〇〇〇 様

空〇〇〇さん、こんにちは。

>シニアに上がって以降からですよね。

今は評判の悪い日刊スポーツもフジも、2014-2015シーズンはマトモでした。2015-2016シーズンからおかしくなりました。丁度その時期です。そしてあのガセブンの同級生記事がでたのもそのシーズンでしたね。

彼は、問題行動&発言で本が1冊できそうですが、よほど強力なバックがあるのでしょう。ただ、本当に親の教育は大事だな~と感じます。まあ、親を選んで生まれてくることができませんけど、もう成人だし、親以外の人との接触で学ぶことはいくらでもあるのですから、言い訳にはなりません。

>山本、須本、佐藤

壷井くんもかな。まあ、フィギュア界の日本男子は伝統的にシャイで、その中で、結弦くんは特殊だと言われてましたからね。五輪二連覇の結弦くんは他の選手からみたら雲の上の人なのは確かで、鍵山くんも「オーラがすごすぎて自分からは話しかけられない」と言ってました。ほぼ初対面であの打ち解けようは、カムデンくんがコミュ力高すぎのような(笑)

>最近干されたのか見かけなくなった嫌な記者

ライターのぴろのは干されましたね。あれだけやらかすとさすがに使えない。

日経の原真子はフィギュアから別のスポーツに変わりました。今はテニスかな?

日刊の高場も、どこいったか知らないけど、最近みないので異動したみたいですね。

>フィギュマガって羽生さん引退したらフィギュア界からは引くんじゃないか

マガジンは1年休刊しています。結弦くんが二連覇した後、山口さんがBB社を退社したからです。で、1年後に山口さんが復帰してマガジンは復刊した。山口さんが退社したのは、結弦くんが二連覇で現役生活が一段落したと思ったから。続行するとしても余生モードだろうと。ところが本人がまだメラメラだったので、山口さんも戻ってきた。だから結弦くんが引退したら、今度こそマガジンは廃刊でしょうね。

ちなみに、Sportivaが廃刊の危機じゃないかと感じています。四大陸選手権特集号ださなかったんですよ。スーパースラムなのに!! あそこは能登さんの集客力を超えるくらい編集がダメダメだったので、最近売れていませんでした。だから不純物を混ぜるなとあれだけ言ったのに…。

>テ〇選手

クリスは日本のフィギュア界に貢献した選手だから心から追悼するのはわかりますが、テ〇は外国の人だし、なんであんなに騒ぐのかわかりませんでした。気の毒ではあるにせよ。

あの一件以来、散々結弦くんを罵倒したキ〇〇ルコーチのチームは全滅しました。本人だけでなく、GGまで成績急降下。気の毒にダイスも道連れに。彼に悪い風を送るとダメなんですよ。

コメント。どうもありがとう♪

No:12845 2020/05/21 17:00 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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