ネイサンインタの炎上部分以外を検証してみる
今日、世界ランキングの更新が発表されたようですが、先にこちらいきます。
ネイサンのインタビューは、ネイサンファンアカウント「NathanChenJP」から、炎上した部分を含め全部削除されました。問題の部分以外も、けっこうツッコミどころ満載でした。スクショを見ながら、残りの部分も検証してみます。長いので、お付き合いしていただける方のみどうぞ。
他のスケーターを陥れて少し自分が上にいっても一時的な事だし意味がないのを皆知っている。
これ、笑うとこ?(笑) なんという「おまゆう」発言。いや、ネイサン自身が「陥れて」いるとは言うつもりはない。彼の応援団(米スケ連・ISU・IMGなど)が手を汚しているだけ。彼がそれに気づいてなくて、自分の実力だと思っているのか、わざと気づかないふりをしているのか…それはわからないけど。
彼の「一時的な事だし意味がない」という言葉は大変正しい。彼が五輪金メダリストになれるとしたら、北京五輪が最後のチャンスだろう。組織のシナリオ通り、五輪金をつかめたとしても、その勝利は一時的なものだろうから。
タチアナ・タラソワはこう言った。
「今やもう羽生結弦なしのフィギュアスケート界は考えられない。彼は偉大な『個』になっています。そして、すべてのチャンピオンがそうした存在になれるわけではないのです」
ネイサンが偉大な「個」になれるだろうか? どれだけ勝利を積み重ねてもスケートファンに全く愛されなかった珍しいチャンピオンとして、歴史上に名前が残るかもしれない。あるいは、フィギュア史上もっとも愛されたスケーターのライバルの一人としてか。
羽生結弦の「個」としての存在感は「一時的なもの」ではなく、フィギュアスケ―トという競技が続く限り、語り継がれていくのは間違いない。それは、動画の再生回数を見てもわかります。
2021年8月9日2:00段階で、19,646,009 回視聴になっていた。
オリンピック効果?SEIMEIの総再生回数がとんでもない事に・・・ https://t.co/O4zvtRpEgp
— フィギュアスケートで羽ばたく世界への挑戦 (@6n9tXU4VDpIXfOj) August 8, 2021
羽生選手の動画は中国のTikTokで17.1億回視聴です👏🏻
— 星の1つ☆共に前へ (@yukika20469) August 8, 2021
#羽生結弦選手の夢が叶いますように pic.twitter.com/H7ralnPpMV
2021年8月9日2:16時点で、2,131,624 回視聴となっています。現在3位。
2位が3年がかりで287万回視聴なので、再生回数の伸びを考えると、いずれ抜くかもしれません。
世選LMEY様再生回数のスピードがまた加速してる〜(五輪中だから?)
— アイスベア (@Eisbaer47535399) August 7, 2021
まだ並び順には反映されてないけどサッカー欧州選手権ポルトガルvsドイツ戦の動画を抜いたよー pic.twitter.com/e00QCCarfI
a〇〇〇さんより、資料お借りします。a〇〇〇さん、ありがとうございます。
レミエン100万回超 → 200万回超への軌跡。(ざっくり10万単位)
【日付 羽生結弦 SP - ネイサン FS (回)】
2021-04-21 1,007,556 - 260,174
2021-04-23 1,161,610 - 286,159
2021-04-24 1,203,890 - 293,728
2021-04-30 1,310,277 - 311,532
2021-05-04 1,403,464 - 318,808
2021-05-09 1,500,009 - 326,129
2021-05-18 1,601,516 - 333,004
2021-05-30 1,701,101 - 337,494
2021-06-15 1,800,333 - 341,630
2021-07-05 1,900,154 - 345,608
2021-07-30 2,000,530 - 349,518
結弦くんのレミエンが3ヶ月ほどの間に100万回増えているのに対して、ネイサンは9万回しか増えていません。現実は残酷です。こんな需要がないスケーターが、五輪金をとったとしても「一時的なもの」にしかならないのは火を見るよりも明らか。ビジネススケーターだからそれでいいのかもしれないが。

五輪が終われば、次の五輪まで忘れられる…確かにほとんどの選手はそう。東京五輪のメダリストだって注目されるのは今だけ。ほとんどの選手はあっという間に忘れられてしまうよ。でも、羽生結弦はそうでないことを、ネイサンは知っているよね? 人気がない原因が自分にあると認めたくないのだろう。ワールド三連覇してもアメリカメディアに無視されてしまった現実も。IMGがどれだけプロモーション代を使っても費用対効果がさっぱりなことも。
アリと同じようなこと言ってるな。競技団体のマーケティングが不十分だから、フィギュアも自分も人気がでないんだ!と言いたいらしい。本当に結弦くんの自然発生的な人気を認めたくないのね。あと、フィギュアの人気がなくなったのは、歴史的に疑惑の採点を繰り返してきたことも大きな要因。自覚ないみたいだけど、あんたもフィギュア人気を下げてる原因なのよ(笑) まずそこを改善しなければ、結弦くんの引退後、今いるファンすらも大量にフィギュアから離れていく。これは避けられないでしょう。マーケティングがどうこう以前の問題。


同じ曲を聞くのは飽きちゃう…なるほど。ネイサンがプロをあまり持ち越さないのはこれが理由か。そりゃ飽きるだろう。どのプロも、長い助走から慎重にジャンプを跳んで、全部飛び終わってからハッスルダンスのコレオが始まり、省エネスピンで、最後に指差しドヤ顔。所詮、音楽はBGMだもの。本当にプログラムに思い入れがないんだろうね。
だから、ネイサンのプロは記憶に残らない。使い捨てばかりだもの。結弦くんの再演を「リサイクル」とほざいたデーオタライターがいたけど、そういう輩には、世阿弥師匠の言葉を贈りたい。
新作ばかり追いかけて旧作を次々に捨ててしまうのも、芸の「つまみ食い」といえる。むしろ自分の得意なレパートリーの中に新作を混ぜていった方がいいね。新作ばかり並べるよりも旧作の中に新作があった方が新鮮さが際立つから。「温故知新」だって孔子先生も言ってるでしょ。『花鏡』知習道事⑥
— 世阿弥なう (@zeaminow) August 4, 2021
結局、芸を極めるとは姿の美しさを手にすることに尽きる。あらゆる演技・役柄で美しい姿を実現し、完全に自分のものにすることが「真実の美」に至るということだ。何の工夫もせず、ただ何となく美しくなろうとしてたら、一生かかったって「真実の美」は手に入らないよ。『花鏡』幽玄之入堺事⑤
— 世阿弥なう (@zeaminow) August 4, 2021
あらゆる演技・役柄で美しい姿を実現し、完全に自分のものにすることが「真実の美」に至る…これを、自分の美学にしているのが羽生結弦というスケーター。どんなプログラムも「すぐ飽きてしまう」使い捨てのスケーターにはわからない境地。

全く結果を期待しないとき、良い演技ができる…今だにこういうこと言ってるんですね。五輪で全く結果を期待しないでいられるのだろうか? 彼のリュックの中に、アメリカの期待の石ころでパンパンだよ。

シモーネ・バイルズなら飛べる…ハーシュのツイのパクリ?(笑)
バイルズの気持ちがわかる? 彼女はすでに五輪金4個とワールド金19個もってるのだが。彼女を自分とを同等に語るのはちょっと自己評価高すぎないか。しかも、バイルズはどんなに難しいことをしても評価されず、下げ採点されてたと言われてる。ネイサンと真逆なんですが。
バイルスの心境と言えばで思い出すのは2018年平昌五輪フィギュアスケートのネイサンチェン
— NathanChenJP (@NathanChenJP) July 30, 2021
「2018年は勝つ事に拘ってしまった勝ちに行くんだと でもそうならなかった 全く楽しめてなかった 勿論これは五輪 自分に言い聞かせてたけど重圧が強すぎた 次の五輪はポジティブに向かいたい」 #NathanChen pic.twitter.com/pv4IgvX1jB
上は2018年のインタとのことですが、2020年のインタでも同様のこと言ってますね。
"I want to be able to do everything I can to put myself in the best position to skate as perfect as I can." @nathanwchen @nathanwchen maps out thoughts on his future both on and off the ice ➡ https://t.co/W8CZyvo9d2 pic.twitter.com/r4OUFYtaVM
— U.S. Figure Skating (@USFigureSkating) December 10, 2020
「北京では自分が出来る全てを出し切りたい。結果はどうでも良いんじゃないけど良いプロを滑る事に拘りたい。平昌での大きな問題は五輪を十分楽しまなかった事。五輪は最高にかっこいいところなのに、選手村滞在中思考がちゃんと働いてなかったし楽しむ事もできなかった」
「スケートの観点からは、僕は本当にできる限り最善を尽くしたい。勝たなければと考えさせるようなプレッシャーをそんなにかけないでください。同時に、自分ができる限り完璧にスケートできる最高のポジションに身を置くために、できる限りのことをしたいと思っています」
「結果を気にしないと言っているわけではないが、良いプログラムを演じることにもっとこだわっています。2018年に優勝したが、悲惨なショートを演じたとしよう。本当に満足できるとは思いません。2018年に2つの完璧なプログラムを滑って6位になったとしても、その方が試合の進め方に満足していると思います」
しかし、北京五輪でのチェンの最大の目標は、オリンピックの経験によって永遠の思い出を作ること。韓国でのオリンピックデビューではナーバスになり、食べ物を楽しんだり、他の会場を見たり、選手村で仲間の選手と過ごしたことを思い出すことさえできなかった。
「2018年の大会で私に欠けていた主なことは、大会での経験を十分に楽しめなかったこと。言うのは簡単ですが、一度そこに身をおくと、競争にストレスを感じているようで、オリンピックに参加しているってことを認識できなかった。これまでで最もかっこいい試合だったのに。私がそこにいた間ずっと、 何も考えられなかったし、楽しむことができなかった」
ネイサンがひとつ辛いところがあるとすれば、何度も平昌五輪の失敗をインタで蒸し返されることかな。フリーで盛り返しても「金より価値のある感動の6位」なんて、アメリカでは讃えてはもらえない(ネイサンは5位だが)。アメリカは表彰台落ちを感動ポルノでごまかしてくれるほど甘くはない(日本でも、結弦くんだったら叩かれただろうけどね)。お膳立て万端でも、五輪は何がおこるかわからない。期待を2度裏切ることは許されない。ネイサンにとっても、北京は正念場でしょう。
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タグ : 2020-2021_season
2021/08/09 10:15 | 羽生結弦以外 | COMMENT(10) | TRACKBACK(0) TOP