羽生結弦選手 「成功の遺伝子」にみる伊調馨選手との共通点
先日、「成功の遺伝子4」が放送されました。御覧になった方も多いと思います。
私は、テレビ番組は、スケートの放送とニュース以外は、原則「録画を見る派」です。
なので、今回も、録画した「成功の遺伝子」を、早送りしながら、興味のある人だけ数人見ていたのですが、その中で、伊調薫さんの言葉が、あまりにも結弦くんと共通していてびっくりしました。
伊調さんは、オリンピック四連覇を達成して、国民栄誉賞を受賞されたレジェンドです。
彼女の遺伝子は、ノーベル賞をとったキュリー夫人だそうです。
番組での彼女の発言が、まるで結弦くんが言ってるのかと錯覚するほど同じだったのです。
ずっとレスリングを進化させたい
満足しては終わってしまうと思うので
2016年1月、伊調さんは、ヤリギン国際決勝で敗れます。
リオオリンピックを前に、13年ぶりの敗戦でした。
強くなるためなら 負けてもいい
(キュリー夫人は)たった一度の成功を目指して 研究に没頭して 失敗の繰り返し
私も壁を乗り越えたい
負けを乗り越えたときに 一歩階段を上って
新しい世界に飛び込んでいける
小学六年生のときの、伊調さんの「キュリー夫人」を読んだ読書感想文です。
どんなに大きな賞をもらっても 決して満足しないところが すごいと思いました。
その言葉通り、2015年世界選手権で10度目の優勝をした試合後のインタビューで・・・。
アナウンサー:今日、点数で表すと、何点ですか?
伊調:25点
オリンピック四連覇を果たした試合後のインタビューでは・・・。
伊調:もっといい試合がしたかった
結弦くんも、五輪金をとったとき、インタで「(いい演技ができなくて)悔しい」と言っていました。世界最高得点を取った後のインタで、「ステップのレベルがとれてない」ことを悔しがってました。ほとんど満点に近い銀河点だったにもかかわらずです。おそらく、伊調さんと結弦くんに共通するところは、恐ろしいほどの”完璧主義”。たとえ勝っても、それだけではダメ。種目は違えど、「勝ち方の美学」にこだわっていること。その道の真の求道者ですよね。最近、若い選手と結弦くんをライバルあおりする報道が目立ちますが、どこか違和感があるのは、今の結弦くんと、ただ「羽生結弦に勝つ」ことだけに目標を定めている若いスケーターとでは、目指すステージが違いすぎるからだと思います。
リオオリンピック後の、伊調さんに関する記事です。印象に残ったところを抜き出しておきます。
全文を読みたい方は、タイトルからサイトに飛んでください。
【メダリストは見た】谷亮子 伊調馨は達人の域 東京五輪は“運命”
伊調選手の「もっといいレスリングをしたかった」という言葉が心に響きました。勝ちたいとか、金メダルを獲りたいとかを超えた境地。言い換えれば「自分の試合をすれば負けない」という自信だと思います。五輪金メダリストというレベルを超えて、もはや達人の域だな、と感じました。
勝ち続けるということは「強さを保つ」のではなく「常に進化し続ける」ということです。戦いの場でとっさに開ける引き出しを増やし続けるということなんです。
私が伊調選手や吉田選手について「凄い」と感じているのは、誰も到達したことがない道のりを進んでいる、ということです。それは世界選手権の連覇記録であり、女性アスリートとして初の五輪4連覇に挑んだことでもあります。
誰かが達成した偉業は、その誰かの歩んだ道をじっくり観察して、どのように達成したかを知って、チャレンジできる。練習や心構えなど、学べることがたくさんありますから。だけど、誰も達成したことがない目標への道は、自分で開いていくしかないんです。そこに必要なエネルギーは、言葉では表せないほどなんです。
結弦くんについて書かれた記事かと錯覚するほど、そのまんま”羽生結弦”です。
金メダルを獲りたいとかを超えた境地。
言い換えれば「自分の試合をすれば負けない」という自信だと思います。
五輪金メダリストというレベルを超えて、もはや達人の域だな、と感じました。
勝ち続けるということは「強さを保つ」のではなく「常に進化し続ける」ということです。
誰も到達したことがない道のりを進んでいる
誰かが達成した偉業は、その誰かの歩んだ道をじっくり観察して、
どのように達成したかを知って、チャレンジできる。
練習や心構えなど、学べることがたくさんありますから。
だけど、誰も達成したことがない目標への道は、自分で開いていくしかないんです。
そう、後輩スケーター達は楽だと思う。どうすれば高いGOEをもらえるか、どうすれば若い選手が先輩に追いつけるか・・・結弦くんがすべての道しるべになっている。イーグルつきのクワドや3Aなども、結弦くんに倣って後輩達がやり始めていますが、お手本がいるのはとても楽。でも、自ら道を切り開くのはとても孤独で・・・エネルギーのいる茨道だと思います。けれども、そのエネルギー源となっているのは、自分を追う後輩スケーター達の存在でもあるわけで・・・。とはいえ、金メダリストになれば、もっと楽な道に走りたくなるもの。他の競技ならともかく、怪我が多く、技術の維持も難しく、選手寿命の短いフィギュアスケーターにとって、一度でも五輪金をとれば、選手としては、すごろくの”あがり”だからです。
おそらく・・・こんな茨道をあえて開拓していく、フロンティア精神をもったドMなスケーターはもう現れないのではないかなと思います(笑)
そういえば、伊調さんと結弦くんの共通点がもうひとつ・・・血液型がB型なのです。
個人競技はB型が向いてるといわれますが、本当にそうなのかもしれませんね。
大谷翔平選手の遺伝子もとりあげられてました。彼の遺伝子は、アップル創業者のスティーブ・ジョブズなのだそうですが、影響を受けた言葉として、ジョブズのこんな言葉をあげていました。
Stay hungry,Stay foolish (貪欲であれ、愚かであれ)
2種類の4回転でも、330点をマークした結弦くん。そのままの構成でも、完璧でさえあれば、平昌五輪までは逃げきれるはず。あえて冒険をする必要はない・・・という、オーサーの方針と対立してまで、3種類目のループをプログラムに入れた結弦くん。この言葉も、本当に結弦くんそのものだなと思いました。でも、新しい道を切り開く先達者には、共通したものがあるのだろうなと感じます。
で・・・肝心の結弦くんですが、結弦くんの遺伝子は、萬斎さんでした。
萬斎さんネタは、もう出尽くしているし、今回、あまり新鮮味はなかったので割愛します(笑)
大ファンの萬斎さんの前で大テレの結弦くんも可愛かったですね♪
よろしければポチっとお願いします♪
人気ブログランキングへ
2017/03/09 14:20 | ゆづ語り(2016-2017) | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP