オーサー「結弦は必ず蘇る」 ~アエラより

AERA dot.は、トンデモ記事のときもありますが、雑誌「AERA」からの抜粋のときは比較的マトモです。本日付けの記事は、ソースが最新号の「AERA」でした。オーサーのインタビュー記事になっています。


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「最後は結弦が決めた」ブライアン・オーサーが語るロシア杯の裏側(20181127 AERA.dot)

 羽生結弦をソチ五輪、平昌五輪の王者へと導いた名将ブライアン・オーサー。タッグを組んで7年目、ロシア杯ではけがを乗り越え優勝した。今後2人が目指す未来についてオーサーに聞いた。

*  *  *
――トロント郊外の高級住宅地にたたずむ会員制スポーツクラブ「トロント・クリケット・スケーティング&カーリング・クラブ」。ここが、キム・ヨナ(28)に始まり、羽生結弦(23)、ハビエル・フェルナンデス(27)らを世界に送り出してきたブライアン・オーサー(56)の指導拠点だ。

オーサー:勇敢な選手たちのお陰で、私のチームは3大会連続で五輪メダルを獲得しました。誰もがチーム・ブライアンの強さの秘訣を尋ねますが、その答えは「コミュニティー」です。選手が大半の時間を過ごすこの場所は、お互いを助け合い、成功を共に喜ぶ一つの村なのです。その一体感は五輪という特別な場所で、練習への自信や仲間のいる心強さにつながるのです。

――チーム・ブライアンの一体感が、平昌五輪の連覇を支えたという。では実際にどんなドラマがあったのか。オーサーは今年11月、『チーム・ブライアン 新たな旅』を出版し、平昌五輪までの知られざるエピソードと、今後について語っている。

オーサー:皆さんは、五輪シーズンにどんな練習をし、どんなジャンプを跳んだのか、ということばかり話題にします。しかし実際に重要なのは、五輪のプレシーズンまでに準備をどれだけ終えているかです。今回の結弦は成熟さを問われました。

――では、どんな準備をプレシーズンまでにしていたのか。

オーサー:実力を磨いておくのは当然の準備の一つです。しかしもっと大切なのは、どんな問題が起きても慌てないための準備です。五輪シーズンは無理をしやすく、けがや病気の可能性も高い。休養した場合に、何日練習すればピークの体調に持っていけるかというシミュレーションを、6年かけてつかんでいました。

――羽生は2018年2月の平昌五輪直前、17年11月のNHK杯公式練習で4回転ルッツの練習中に転倒、致命的なけがを負った。帰国直後のミーティングで、オーサーと羽生はある約束を交わしたという。

オーサー:誰もが、五輪連覇は難しいと思ったことでしょう。しかし私は慌てませんでした。結弦は松葉杖をついて歩くほどのけがでしたが「五輪で優勝したい」と言いました。それで私たちは二つの約束をしました。一つは「ルッツもループも無くても300点を超えられる」ということ。そして練習を再開してピークになるまで、結弦の場合は6週間。だから「年内は無理せず治療」ということでした。

――羽生は1月になってから本格的に練習を再開。しかし簡単に技術は戻らなかった。

オーサー:難しい時間でした。ハビエルは五輪への最終調整で、4回転をバンバン跳ぶ。結弦はまだ3回転で苦労している。6年間、刺激しあってきたライバル同士ですが、いつもの明るいじゃれあいも無く、気まずい空気が流れました。でも真の友情はちゃんと培われていたのです。

――その友情をオーサーは、五輪会場でも目撃することになる。

オーサー:男子の試合前日の公式練習で、2人は素晴らしい演技をしました。リンクサイドに一緒に来てニコニコ笑いながら話し、いつもの温かい空気が流れました。すると2人はチーム・ブライアンの名物である基礎練習をシンクロしながら披露したのです。美しい光景でした。私は絆の強さを感じ、最高の五輪になることを確信しました。

――チームの絆が精神的な強さにつながったというオーサー。

オーサー:本番は、2人とも本当に魔法にかかったような時間でした。結弦は、涙なしに見られない決死の演技でした。ハビエルはいつになく平常心で、スペインの全国民の期待を背負いながら銅メダルをつかみました。2人を心から誇りに思います。

――五輪後、フェルナンデスは今季前半を休養。羽生は現役続行となった。

オーサー:北京五輪に向けて、チーム・ブライアンは休んでいられません。4月には再始動しました。エフゲニア・メドベージェワ(19)ら新しいメンバーが加わり、結弦にとっては新たな刺激が出来ました。それぞれ持ち味が違いますし、尊敬しあえるチームメートになっていくと思います。

――五輪連覇を果たして迎えた今季、グランプリシリーズ初戦のフィンランド大会では、世界最高点297.12 点で優勝した。

オーサー:結弦は五輪連覇を果たしても、まだ勝利と成長への強い意欲があります。コーチの私が感心させられるほどです。具体的なモチベーションの一つが4回転アクセルですが、そのための前段階として、トリプルアクセルを二つ目につける連続ジャンプをやっています。最高の難度と質のトリプルアクセルを練習することが、4回転アクセルにつながるからです。

――続くロシア杯では、ショートで世界最高点を更新した。

オーサー:ロシア大会に向けて、トロントでの練習は絶好調でした。それは3年前に初めて300点を超えた時のようでした。驚くほどの速さで調子を上げ、プログラムを完璧にこなしていました。ロシア杯でのショートは、結弦の普段の練習そのもの、いや、試合での情熱も加わって本当に素晴らしい演技でした。

――フリーの公式練習で4回転ループを転倒した際に、右足首をねんざした。

オーサー:結弦はロシアに着いてからも好調でしたが、ただし4回転ループというのはどんなに好調な時でもタイミングがわずかに違うだけでミスをするジャンプです。結弦は4回転ループの成功にかなりこだわり、朝の練習ではちょっと慎重に跳んで、回転不足で転倒しました。

――本番では、右足で踏み切る4回転ループを回避するなど、ジャンプ構成を変更した。

オーサー:ホテルに戻って治療後、結弦とミーティングをし、右足に負担がかかる4回転ループや3回転ルッツは入れないなど細かい相談をし、最終的に結弦が決めました。本番では4回転を三つとも決め、結弦の精神力の強さを見せました。あの時に出来る、最善の選択肢であり、最高の演技でした。

――全治3週間という見立てもあり、グランプリファイナル、そして全日本選手権の出場が危ぶまれる事態になった。

オーサー:けがの程度にもよりますが、おそらくトロントで治療することになるでしょう。結弦はチーム・ブライアンの一員として、居場所を持っています。痛みやけがの程度は結弦にしか分からないので、自分のペースで練習が出来る環境が良いでしょう。

――けがからの復帰、そして今季の計画は?

オーサー:けがの程度がまだ分からないので、明確な時期はまだ言えません。しかし一つだけ言えるのは、結弦は必ず蘇(よみがえ)るということ。これまでも、けがや病気から何度も復活し、その度に更に成長してきました。けがという逆境は、結弦のモチベーションになるはずです。それにフリーは、憧れのプルシェンコのように演じたいという情熱も加わり、魂をこめて練習していました。トロントで見せていたあの素晴らしいフリーの演技を、ぜひ皆さんに見てほしい。結弦もそう願っているはずです。

――4回転アクセルへの挑戦は、先送りになるのだろうか。

オーサー:けがから復帰した後のモチベーションの一つに4回転アクセルはあるでしょう。今回のけがは右足で、アクセルは左足で踏み切るジャンプです。ですからリハビリが終われば練習できるでしょう。私は現役時代「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれましたが、結弦が「ミスター・クワッドアクセル」になったら素敵ですね。結弦が必要とするならばアドバイスもしていきたいですし、彼の夢を応援したいと思います。

(ライター・野口美恵) ※AERA 2018年12月3日号



4回転ループというのはどんなに好調な時でもタイミングがわずかに違うだけでミスをするジャンプです。結弦は4回転ループの成功にかなりこだわり、朝の練習ではちょっと慎重に跳んで、回転不足で転倒しました。

結弦くんは「事故のようなもの」と言ってましたが、本当に不運でした。でも、オーサーの言うとおり、試練の後には、必ず以前より大きく成長して戻ってくるのが羽生結弦というアスリートです。「転んでもタダでは起きない」というのは、羽生結弦のためにあるような言葉だと思います。

トロントで見せていたあの素晴らしいフリーの演技を、ぜひ皆さんに見てほしい。

ロシアの地で、完璧なフリーを披露するために、トロントで自分を追い込んでいたのでしょうね。そして、ランスルーでは、すでにノーミスで滑りきれるようになっていたのではないでしょうか。それだけに、悔しかったことでしょう。それくらい思い入れのあるロシアだったから、どうしても滑りきりたかったのでしょうね。


Lotte2018ghana10

もうカナダに戻っているのでしょうか? 焦らず回復に努めてください。ステイヘルシーが一番です。


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2018/11/27 15:11 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

11/19放送のワイドショーは羽生祭り。各番組の感想

19日のワイドショーは、「羽生結弦祭」でした。全部は録画しきれませんでしたが(同時3番組録画のレコーダーなので)、かなり捕獲できたので、まとめておきます。なお、関西なので、ローカルの壁でできなかった番組もあります。羽生成分の尺(時間)と、なんらかの形で意見を述べたフィギュア関係者も記載しておきます。


<フジテレビ(関西テレビ)>

〇 めざましテレビ 羽生成分:12分 佐野稔(電話出演のみ)

〇 とくダネ 羽生成分:17分 佐野稔(電話出演のみ)

〇 グッディ 羽生成分:17分 佐野稔(ボードのみ) ※三田友梨佳アナ解説

〇 バイキング 羽生成分:13分 無良崇人(スタジオ出演)



フジテレビのワイドショーの中で、唯一の良心はめざましテレビだと思っています。あまりコメンテーターの意見を挟まず、淡々とニュースを流していくという方式の番組だから・・・というのもありますが、国民栄誉賞のときも、とくダネやグッディやバイキングが「羽生結弦国民栄誉賞授与反対キャンペーン」を展開していたときも、めざましテレビだけは静観というスタンスでした。

なので、今回も報道姿勢は良識の範囲で、好感がもてました。とくダネはまずまず。グッディは、三田さんがメインで解説してましたが、三田さんは結弦くんを高く評価してくれてるので、こちらはいい解説でした。

一番引っかかったのはバイキングかな。無良さんがスタジオ出演していました。ブラマヨの太った方(名前知らない)が、「全日本にでなかったらワールドでれないんですか?」と無良さんに聞いたとき、「全日本が基準だから・・・」と言葉を濁して、選考の特例のこと言ってくれなかったんですよね。

昨年も一昨年も、結弦くんは全日本を欠場して世界選手権やオリンピックに出場しています(結果はどちらも金メダル)。そのことを知らないわけがないのに、なんで?と思いました。そりゃ、全日本の放映権もってるフジテレビだから、「全日本でなくても特例ででれる」とは言いにくかったのかもしれない。局から「よけいなことは言わないように」と釘を刺されていたのかもしれない。聞かれてもいないのにいう必要はないけど、ブラマヨがわざわざ質問していただけに、まったく特例に触れないことに違和感がありました。

新ルール下でも結弦くんが強いこととか、ジャンプ構成を変えて演技することの難しさとかは解説してくれていただけに、そこだけが残念でした。それと、バイキングは司会が坂本忍と三流芸人のブラマヨで、深刻な話題でもおふざけに走るところがあるので、あまり愉快ではありませんね。


<テレビ朝日(ABCテレビ)>

〇 羽鳥慎一モーニングショー 羽生成分:55分 佐野稔(スタジオ出演) 

〇 ワイドスクランブル 羽生成分:16分 佐野稔(スタジオ出演)



佐野さんとテレ朝のパイプは太いので、2番組とも佐野さんスタジオ生出演です。
特に、モーニングショーは55分の尺でした。NHKの特番より長いじゃねーの(笑) この番組で佐野さんがとてもいいことを言ってくれていたので、それはまた後日に触れます。


<TBS(MBS)>

〇 ビビット 羽生成分:30分 八木沼純子(スタジオ出演)

〇 ひるおび 羽生成分:43分 佐野稔(スタジオ出演)



八木沼さんて、好みがすごく出るんですよね。以前「解説の仕事をしているので、選手と個人的にあまり親しくならないようにしている。私情が入らないように」とおっしゃっていましたが、思い切り私情入ってますよ、ずん子さん(笑) 

まあ、八木沼さんの基準は「色気」だからね・・・。結弦くんを語るときと、復帰選手を語るときとでは、熱量が全然違う。なので、結弦くんの話題のときは、あまり呼んでほしくないフィギュア解説者ではあるのだけど、佐野さんはモーニングショーにとられてたし、織田さんはロステレに解説いってたから、暇してる解説者の中から選ばないと仕方ないしね。私も色眼鏡でみちゃってるのかもしれないけど、八木沼さんて、ちょこちょこ引っかかる言い方するんだよねえ。今回もね・・・(笑)

ひるおびは、フィンランド大会でも40分以上尺とって、羽生結弦特集してました。やはり評判がいいのかしら。


<日本テレビ(読売テレビ)>

〇 スッキリ 羽生成分:8分 佐野稔(電話出演のみ)

〇 ミヤネ屋 羽生成分:26分 本田武史(スタジオ出演)



本田さんの解説は淡々としてました(笑) abemaTVとかではもっと熱の入った解説なのですが、地上波ではいろいろ大人の事情があるのでしょう。ただ、全日本欠場してもワールドに出れる特例については、ちゃんと解説してくれていました。


佐野センセーが各局飛び回って、大活躍でした。時間帯などが重なって、佐野さんに出演してもらえなかった局が、他のOBOGに出てもらってるのかな?とすら思えるほどでした。あさチャンは同時録画の限界でとれなかったので、どんな内容かはわかりません(汗)


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2018/11/21 14:05 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

結論:スターはつくれない ~「ポスト羽生結弦」不在のフィギュアスケート人気の危うさ

昨日付けの記事で、こんなのありましたね。突っ込み処はいろいろありますが・・・。


「ポスト羽生結弦」不在のフィギュアスケート人気の危うさ(20181112 VICTORY)

五輪連覇を果たした“絶対王者”羽生結弦がリンクに帰ってきた。11月3日から5日のグランプリシリーズ第3戦フィンランド大会で圧倒的な強さで優勝。次は11月16日からの第5戦ロシア大会に挑む。

羽生結弦が出るかどうかで視聴率は大きく変わる

「フィギュアはテレビ界においてはドル箱。ゴールデンタイムでも安定した数字が期待できます。浅田真央さんが現役だったころは、20%超えも珍しくありませんでしたし、それ以降は多少落ちたとはいえ平均15%は超えています。宇野昌磨選手らもがんばってはいますが、羽生選手が出るかどうかで視聴率は大きく変わる。いまでも羽生選手の演技の瞬間だけは20%を軽く超えるんです。日本での視聴率は、業界全体のスポンサー収入に直結する。今回、羽生選手の参戦したことで放送するテレビ朝日やスポンサーは大喜びしたことでしょう」(広告代理店関係者)

プロ野球の人気カードでも数字が取れず、ゴールデンタイムの地上波放送はほとんど実現しない現在のスポーツ界。フィギュアスケートの視聴率は、W杯前のサッカー日本代表戦にも匹敵する。当然、関係者の誰もが今の人気を維持したいと考えているのだが、フィギュアの取材を続けるあるスポーツ新聞の記者は、その最大のキーマンである羽生の様子が気にかかっているという。

「試合後のインタビューでは勝利にこだわる姿勢をアピールしていましたが、五輪を連覇したことで、モチベーションが下がっているのではないか、と思います。今大会でも勝つためだけなら必要ないレベルの難易度の高いプログラム。もはや彼の関心は、自分フィギュアを完成させること。今回はまだ未完成ということでやりませんでしたが、次の目標として公言している、公式戦で4回転アクセルを成功させたら、その先の目指すところはどこになるのか、プロに転向もあるのではないかと囁かれています」

羽生や高橋大輔が出場しないと完売にならない選手依存の弱点

浅田真央や高橋大輔、羽生結弦の活躍で大人気となったフィギュアスケートだが、日本では長年マイナースポーツとして扱われてきた。“数字をとれる”人気スポーツとなったのは、2006年トリノ五輪で荒川静香が金メダルをとって以降のことだ。

「もともとフィギュアはヨーロッパやアメリカで人気のスポーツ。シーズンオフに行われるアイスショーには大勢の観客が訪れます。ただ日本と異なるのは、ヨーロッパにおけるフィギュアのメインは男女で行うアイスダンスだということ。日本ではシングル競技がメインのように思われていますが、ヨーロッパでは氷上の華麗なダンスを楽しむファンのほうが多いんです」(前出・スポーツ紙記者)

実は、そこに日本フィギュアの問題点が隠されている。

「欧米にはフィギュアという競技そのものを楽しむ文化がありますが、日本の場合、選手個人のファンが多い。競技に復帰した高橋大輔も羽生結弦もメインのファンは、おばさま方で、はっきり言ってしまえば、ジャニーズや演歌歌手の追っかけと同じ(笑)。だから羽生や高橋が出るアイスショーはすぐに完売になりますが、それ以外の選手だとなかなかチケットがさばけない。浅田真央も引退後に自身でアイスショーをプロデュースしていますが、大きな会場を埋められるほどではない。彼女は視聴率は持っているけど、動員はそれほどでもない。テレビで応援したいタイプの選手なんです。華やかさでいえば、羽生以上の存在はなかなかいません。選手個人ではなく競技自体の人気がもっと上がらなければ、羽生の引退で一気に人気が落ちる可能性もあります」(テレビ局関係者)

羽生の次のスターが誕生しないと再びマイナースポーツに逆戻りも

スポーツがひとつの文化を形成していくために欠かせないのは、その競技の経験者だ。リトルリーグや野球部の出身者がプロ野球のファンになり、サッカー部の出身者がJリーグのファンになる。だが、フィギュアスケートの経験者は、それらに比べると悲しくなるほどに少ない。

「本格的にフィギュアを始めたいと思っても、練習場や教えられるコーチの数が限られているんです。常設のリンクは東京、横浜、名古屋、仙台、福岡などごくわずか。しかも競技を続けるには、莫大な金がかかる。練習場所を確保し、コーチや振付師を雇い、音楽や衣装を用意し、さらに海外への遠征費もかかる。最低でも年間1000万円は必要です。いまその資金をスポンサー契約料でまかなえるのは、男女あわせても羽生と平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨くらいでしょう。他の選手は、アイスショーなどのギャラでなんとか競技を続けている状態です」(前出・スポーツ紙記者)

競技自体の人気上昇が望めないとなると、やはり頼みは個人の人気。フィギュア人気を支え、維持するための“ポスト羽生結弦”の候補はあらわれるのか? 男子なら宇野、女子なら宮原知子や坂本花織、本田真凜など次の「北京五輪世代」も奮闘しているが……。

「浅田真央の物語性や羽生の圧倒的な華やかさ。若い選手たちには、まだそういうスターの要素が欠けている。演技や勝利だけではないドラマティックな要素が必要だと思います」(前出・テレビ局関係者)

荒川静香が火をつけ、浅田真央・高橋大輔が盛り上げ、羽生結弦が大きく育てたフィギュア人気。彼らに並ぶようなスターが早く出てこなければ、再びマイナースポーツへと逆戻りする可能性もある。



試合後のインタビューでは勝利にこだわる姿勢をアピールしていましたが、五輪を連覇したことで、モチベーションが下がっているのではないか、と思います・・・クワドアクセルがあるのでモチベは下がっていないでしょう。「勝ちにこだわる姿勢をアピール」という書き方には違和感あります。あれはただ真意を語っただけ。今更、ヤル気をアピールしなけらばならない存在ではありません。


欧米にはフィギュアという競技そのものを楽しむ文化がありますが、日本の場合、選手個人のファンが多い・・・これについては同意です。安藤美姫さんも、某雑誌のミヤケンさんとの対談でこんなことを言ってました。

私の一つの夢は、フィギュアスケートって、今は試合とかで現役の子の方が注目を浴びていて見る機会が多いから盛り上がったりとかするけど、目標はヨーロッパとかアメリカみたいにフィギュアスケートの本当の面白さ、エッジワークとか音楽との調和とかそういう方向を、4回転とかジャンプとか結果だけでなくて、それ以外にも面白い魅力があるスポーツというのを、もうちょっとたくさんの人に知ってもらって、アイスショーを見にきてもらいたいと思います。

この子が出るから来るとかだけじゃなく、ファンタジーオンアイスだったら、ファンタジーオンアイス、プリンスアイスワールドだったら、プリンスアイスワールドという風に。アイスショーを毎年楽しみに。そういう人もいるんですけど、そういう人が増えたらもっともっとフィギュアスケートの歴史も刻まれていくだろうし、もっともっと日本のフィギュアスケートの魅力が増していくんじゃないかなって思うので。


ヨーロッパでは、試合よりショーの方が人気ありますよね。ハビのスペインでのアイスショーも満員だったそうです。でも、日本は欧米ほど(フィギュアに限らず)ショー文化は根付いてないのだと思います。フィギュアも、もともとはヨーロッパ発祥のスポーツです。ルールもややこしすぎてスケオタ以外には理解されていないし、結弦くんほどのスーパースター以外は、「ジャンプ跳びましたー!」「日本人が勝ちましたー!」で煽らないと一般人は食いついてくれない。今年の女子のNHK杯は盛り上がったけど、わかりやすいトリプルアクセル跳ぶ新星がでてきたからです。

アイスショーの料金も高く、どうしても見たい「推し」がいないとなかなか払える金額ではありません。ファンタジーオンアイスは日本では一番レベルの高いショーですが、それでも結弦くん無しではチケットを完売させることはできません。CSでステファン座長の「アートオンアイス」見たことあるけど、ジャクソン5がアーチストとして出ていました。日本でそんなアイスショーを開催することは不可能でしょ? 安藤さんの「誰が出てるから足を運ぶのではなく、ショーそのものを楽しんでほしい」という気持ちはわかるけど、日本の現状ではなかなか難しいと思いました。ただ、結弦くんが引退したら・・・日本のショーの世界に変革を起こしてくれる可能性はあると思っています。


だから羽生や高橋が出るアイスショーはすぐに完売になりますが、それ以外の選手だとなかなかチケットがさばけない・・・これについては異論があります。高橋選手と結弦くんが満員にできる箱の大きさが全然違います。フレンズオンアイスの新横くらいの小さな箱であれば、高橋さんは今でも満員にできますが、大きな箱でしかも地方会場のエコパアリーナですら満員にできるのは、羽生結弦だけ。しかも5都市を回るツアーです。同列に語らないでいただきたい。私は、集客力が落ちてきたことも、彼の復帰の理由のひとつだと思っていますよ。


その資金をスポンサー契約料でまかなえるのは、男女あわせても羽生と平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨くらいでしょう・・・宮原さんは木下所属。三原さんや坂本さんにも地元のスポンサーがついてます。確か、樋口さんにもスポンサーいたと思います。男子でも島田選手が木下所属ですよね。なにより、本田真凛さん忘れていませんか? 真凛さんは宇野選手よりたくさんスポンサーついてますが(笑)


“ポスト羽生結弦”の候補はあらわれるのか?・・・あらわれません。たった一人のわずか数分の演技を見るためだけに、3600人の日本人を、地球を半周させてフィンランドまで民族大移動させられるスターは、世界中の会場をホームにできるスターは、もう絶対現れないと断言できます。


浅田真央の物語性や羽生の圧倒的な華やかさ。若い選手たちには、まだそういうスターの要素が欠けている・・・スターは作れないんですよ。スターはごり押ししなくても、自ら光(オーラ)を発します。周囲からたくさん無理矢理光を照射して、自ら光(オーラ)を発してるように見せかければ、それで大衆は騙されてくれるだろうと思っているのかもしれません。でも、世間はそこまでバカではない。

先日のNHK杯の視聴率でそれがはっきり証明されました。

女子シングル・フリー(後5・38~6・45)の平均視聴率 14・2%(関東地区)
男子シングル・フリー(後7・30~9・45)の平均視聴率 10・6%(関東地区)


夕方に放送された女子が、ゴールデンタイムに放送された男子に完勝です。これが逆の時間帯だったら、女子フリーはもっと視聴率が高かったでしょう。参考までに昨年のNHK杯の夕方放送された女子フリーの視聴率を。

女子シングル・フリー 平均視聴率 10.5%(関東地区)

今年と同じ時間帯の女子フリーより低いものの、今年のゴールデンタイムの男子とほとんど同じなのです。昨年は直前に結弦くんの欠場が決まったので仕方ないですが、昨年でも、もし女子がゴールデンタイムだったら、今年の男子よりは上だったんじゃないかな。来年、NHK杯に結弦くんが出るかどうかわかりませんが、もし出ないのなら、女子をゴールデンにした方がよさそうですよ、NHKさん(笑)


GPS2017ロシアSP
今年のロステレも、あの男の子はフラワーボーイするのかしら?


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2018/11/14 12:25 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

羽生結弦の調整力の凄さ & ウンザリする「お色気信仰」ふたたび

炎上商法かと疑いたくなるほどなにかと物議を醸す記事の多いAERA.dotですが、雑誌の「AERA」から抜粋したものは比較的マトモです。同じAERAでも、ネット担当と雑誌担当は違うのでしょう。AERA.dotがあまりヤラかすと、雑誌の「AERA」の売り行きにも影響するので、雑誌の方からなんとかしてくれないかと思ったりしますが、出版社はデスクの権限が大きいらしいので、難しいのかもしれません。雑誌の「AERA」が最近まだマシなのは、「AERA」の売上に大きく貢献した結弦くんに多少は恩義を感じているからかしら。

最新のAERA.dotの記事2本貼っておきます。
雑誌「AERA」からの抜粋記事なので、特に問題はありません。


羽生結弦「終わったから言うんですが…」 今季初戦の裏側告白(20181113 AERA.dot)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦が、今季世界最高得点でGPシリーズ初戦優勝という、最高のスタートを切った。直後のインタビューでは、実はジャンプに苦戦していたことを明かした。

*  *  *
──終わってみて感想は。

 とりあえずやりきれたな、と。もちろん、ふらついているジャンプが多々あったり、スピンの出来も自分の中ではうまくいってないところもいっぱいあったり、そもそも集中しきれていなかったり。いろんな課題がありますけど、まずは全部(ジャンプを)立てたっていうのは大きなステップにはなったんじゃないかなって思います。

──勢いを抑えて丁寧に滑った印象だが。

 終わったから言うんですが、ここのリンク、なかなかエッジ系ジャンプが入らなくて、結構苦戦していたんですね。最終的に今日の朝の練習で、「スピードを出さなければ跳べるな」って思っちゃったんで、ちょっとスピードを落として。特にエッジ系ジャンプ、ループはスピードを落として慎重にいきました。

──史上初の4回転トーループ-3回転半を着氷した。

 一応成功という形にはなったと思うんですけど、自分の中では加点をしっかりもらえてこその成功。この試合で終わらせるつもりはないですし、しっかり良いジャンプができるように頑張ります。

──今季はルール改正があった。

(フリーが4分半から)4分になって、いろんなスケーターに聞いているのは、「大変になったよね」っていう話。ただ、大変だからこれを抜く、あれを抜くということをしたくないと自分は思っています。自分はルールの中で最高の演技ができるように頑張りたいと思います。

──(今季、挑戦を公言していた)4回転半ジャンプは。

 今季中にはやりたいと思っています。(9月の)オータム・クラシックの前までは結構練習はしていて。でも、オータムの結果を受けて、「今、こんなことを練習している場合じゃないな」って。今はとにかく、SPとフリーを完璧なクオリティーでやることが一番かな、と。もちろん(4回転半の)練習はしたいなって思うんですけど、やれても(12月の)全日本選手権後かなって思います。

──4回転半の練習を一時やめて、プログラムを磨いてきた。

 あきらめることにした時点で、かなりスイッチを入れていたんで。「あきらめるんだから、クリーンなプログラムを絶対しろよ」って、ある意味プレッシャーをかけて練習してきました。

──4回転半はどのくらいの完成度になったらゴーサイン?

 自分の中では、(今は)5%くらい。20 %くらいになったらいけるかなと。ただ、その5%の壁がすごくぶ厚くて、そのぶ厚い壁を破るほど(今は)時間を割くものではないと思っているので、全日本までは練習はできないと思います。(朝日新聞スポーツ部・吉永岳央)

※AERA 2018年11月19日号



羽生結弦が世界を驚かせた今季初戦 演技構成の裏の“狙い”(20181113 AERA.dot)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦が、今季世界最高得点でGPシリーズ初戦優勝を飾った。五輪連覇の王者は、史上初となる大技も決め、世界を再びあっと言わせた。

*  *  *
 2位との差は、約40点。次元の違う圧倒的な実力を見せつけて、羽生結弦(23)はリンクを支配した。

 グランプリ(GP)シリーズ・フィンランド大会。自身にとってはGPシリーズ今季初戦だったが、ショートプログラム(SP)、フリーとも今季世界最高点をたたき出し、合計297.12点をマークした。

「やっぱり、勝たなきゃ自分じゃない」

 試合後、負けず嫌いの性格をそのまま言葉に乗せて、優勝をかみしめた。

 この一戦の羽生を語るには、開幕前を振り返っておく必要がある。

「『結果を取らなくては』っていうプレッシャーがすごくあったのが、今は外れていて。(今後は)自分のために滑ってもいいのかな」

 2月の平昌五輪で、連覇を達成。重圧と得点のしがらみから解放された心境を口にしたのは、新シーズンを目前にした8月のことだった。

「自分らしく」に力点を置く今季。だからこそ、プログラムの曲には、憧れのスケーターが使っていた曲を選んだ。SPは元全米王者ジョニー・ウィアーの「秋によせて」。フリーは、ロシアのエフゲニー・プルシェンコの代表プログラム「ニジンスキーに捧ぐ」のアレンジ版を演じる。いずれも小学生のころから憧れを抱いてきた伝説的な選手だ。

 ただ、9月下旬、カナダで挑んだ今季初戦オータム・クラシックで感じた悔しさが転機になった。

 合計263.65点で優勝はしたが、内容は低調なものに。「めちゃくちゃ悔しい」と漏らした通り、例えばSPの足を替えてのシットスピンは規定要素を満たせず、無得点に終わった。

「やっぱり勝たなきゃ意味がない」

 不満の残る演技が、王者のプライドを刺激した。

「五輪後、ある意味でちょっと抜けていた気持ちの部分が、また自分の中にともった」

 そこから約1カ月。羽生は攻めのプログラムを携え、フィンランドに乗り込んできた。

 カギは、ジャンプにあった。まずは11月3日にあったSPだ。ジャンプ要素は三つ。最後の一つを演技後半に跳べば、基礎点は1.1倍になる。ところが、オータム・クラシックでは全てを前半に跳んでいた。

「曲調に合わせて前半にジャンプを跳んで、その後、盛り上がるところでスピンとステップをやりたい」

 得点よりも流れを優先させる。そんな狙いからだった。

 だが、今回は最後の4回転-3回転の連続トーループを以前より約10秒後ろにずらし、「演技後半」と見なされる1分20秒過ぎにもってくるプログラムに変えた。ステップとスピンを全て後半に詰め込む構成は壊さないよう、振り付けと編曲を改めて練り直したという。

 本番。冒頭の4回転サルコーで4.30点の出来栄え点(GOE)を引き出す衝撃の滑り出し。後半に組み込んだ4回転-3回転も含め、三つのジャンプをほぼ完璧に降りると、スピンは当然のように全てが最高のレベル4と判定された。

 翌日のフリーで、世界はさらに驚くことになる。

 国際スケート連盟の公認大会で成功者のない史上初の大技「4回転トーループ-3回転半(トリプルアクセル)」を着氷したのだ。

 助走なしで3回転半を跳ぶのは、極めて難しい。ただ、着氷から3回転半へ向かう途中で、足を一度踏み替える必要があるため「連続ジャンプ」にはならない。結果、至難の業の割に基礎点は0.8倍に。それでも、羽生は「僕らしいジャンプ」と言う。

 実は、構成上2回転ジャンプを跳ぶ必要がなくなるため得点増が見込める。「自分のために」というポイントは保ちつつ、したたかに高得点を狙う戦略がにじむ構成だ。フリーも七つのジャンプ要素を全て着氷し、超高難度のプログラムを鮮やかに滑りきった。

 シニアデビュー9年目。数々の勝利を手にしてきた羽生だが、GPシリーズ初戦を制したのは意外なことに、今回が初めてだった。

「GP初戦としてはよかったと思います。(ジャンプを)全部立てたことは大きい」

 ただ、この程度で満足はしない。

 特にフリーは、勝負の4回転トーループ-3回転半で着氷が乱れ、GOEがマイナス評価。他にも二つのジャンプで回転不足の判定を受けた。

「試合っていうのはすごく自分を成長させてくれるんだなと改めて思う。課題も見つかって、心の灯に薪が入れられた状態。しっかりこれからまた練習して良い演技をします」

 GPシリーズ2戦目は11月16日から、ロシア・モスクワで。

「これ以上の演技をするっていうことは、挑戦しがいのあるところ。また楽しみたいなって思います」

 目指す場所はもっと先。得点を求めつつ、自分らしく──。頂点を極めてなお、羽生は攻める。(朝日新聞スポーツ部・吉永岳央)

※AERA 2018年11月19日号より抜粋



フィンランド大会は最高の盛り上がりで雰囲気の良さは文句のつけようがない大会でしたが、リンクの状態はあまりよくなかったようです。ザギトワですらあまり調子がよくなかったし、男子は転倒しなかったのは結弦くん一人だけでした。

最初の方の記事は、エッジ系のジャンプが難しいリンクとわかり、スピードを落とす判断をした結弦くんの調整力のすごさがよくわかるものですが、平昌五輪のときも、後藤さんが結弦くんの優れた調整力について言及した記事を書いていました。


ジャンプの「トレース」入念チェック 羽生結弦の調整力(20180216 朝日新聞)

 ジャンプのトレース(軌跡)チェック。16日の平昌五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)に出場する羽生結弦(ANA)は幼い頃からこれを行い、その技術を磨いてきた。

 16日午前の練習もそうだった。4回転サルコーの着氷が乱れると、すぐに跳んだ地点に戻る。腰に手を当て、踏み切ったときにエッジ(靴の刃)で氷に刻まれた軌跡を見つめた。練習中5度、SPのカギを握るその軌跡をチェックした。

 つま先をつくトーループ、フリップ、ルッツは「トー系」と呼ばれる。片足で滑りながら逆足のつま先をついて両足で踏み切る。一方で、羽生が得点を稼ぐジャンプ三つは、いずれもつま先を使わずに片足だけで跳ぶ「エッジ系」ジャンプ。トリプルアクセル(3回転半)、4回転サルコー、4回転ループだ。世界で初めて羽生が成功した4回転ループは、痛めた右足だけで踏み切る。

 日本スケート連盟名誉審判の杉田秀男さんは「エッジ系は氷の状態で踏み切り方が変わる」と話す。スピード、エッジを倒す角度、描く弧の半径、跳び上がる瞬間の方向、それらを自分の感覚通りにできなければ失敗する。同じリンクでも、場所や時間で違うので、調整力が必要だ。

 だから羽生は「スピードとの関係、タイミングを頭に入れ、書き留める」という。軌跡の深さ、形を見て、本番までに微調整する。少年時代の羽生を合宿で見ていた杉田さんは「練習でトレースをよく見ていた」と明かす。美しいジャンプは緻密(ちみつ)な計算の上に成り立っている。

 「(けがで滑れない間)陸上でイメージを固めてきた」と羽生はいう。痛めた右足首の感覚や氷の状態に左右される、培ったエッジ系ジャンプ。それが、17日のフリーもカギを握る。(後藤太輔)



この優れた調整力は、彼が多くの経験値があることはもちろんですが、同時に「考えるアスリート」だからかなと思います。いくら多くの経験を経ても、そこから考え、学び、吸収できなければ、それは血となり肉となりません。彼自身がすでにフィギュア界の至宝ですが、彼の頭の中は、おそらくフィギュア界の未来にとっても宝箱なのではないかなと想像しています。

オーサーは「あのときもし金メダルをとっていたら、果たして今の自分はあっただろうかと思うんです。なぜなのかわからないけど、オリンピック金メダリストで、その後コーチとして大成したスケーターは、私の思いつく限りではいませんから(文藝春秋 2018年11月号より)」と語っていますが、そういう「名選手、必ずしも名監督ならず」みたいなジンクスも、いつか結弦くんが覆してくれのではないでしょうか。

11月10日放送の「フィギュアスケートTV!」の中で、濱田チームのスイスでの合宿の光景が流されていました。ジリアンコーチも呼ばれて、紀平さんや中村優くんにジャンプ指導をしていました。そのときに教材として見せていたスマホの映像が、結弦くんの四回転ジャンプでした。ジリアンも、他所に呼ばれてコーチにいくときは、結弦くんのジャンプをお手本に指導しているんですね。そういえば、やはり「フィギュアスケートTV!」で放送されていたスケ連主催のシニア合宿。座学のときにお手本として流されていたのは結弦くんのトリプルアクセルでした。エテリのところもそうだし、いろんなところでお手本にされている結弦くんのジャンプ。それなのに、実戦になると、結弦くんのジャンプのGOEの付き方が渋いのはなぜなのでしょうか?


村上佳菜子さんが、某番組で、宇野選手について「色気がでてきた」と評したり、男の「色気」が演技構成点をあげる要件であるかのような発言をされていたようです。NHK杯に出場していた佐藤洸彬選手も、大会前に「(舘ひろしを手本に)男の色気を出したい」と発言されていました。某選手の復帰とともに、また「色気信仰」の波が一挙に押し寄せてきたようでウンザリします。佐藤くん、色気はいいから、とりあえず技術を向上させてくれ。話はそれからだ。技術の無さを色気で誤魔化そうとしているようにしか聞こえない。

村上さんも、最近アイスショーなどでは「お色気売り」されているようですが、私は日本人女子スケーターでお色気路線で様になるのは、安藤美姫さんくらいだと思ってます。なにより20代前半で2回転祭りでは洒落になりません。10歳も年上の鈴木さんの方がまだジャンプを維持してるくらいです。タレント活動が忙しくて練習できないのなら、ショーに出ず、タレント活動に専念されるべきです。織田さんがスケートファンに支持されてるのは、タレント活動や解説業やコーチ業がどれだけ忙しくても(おそらく村上さんより忙しいだろう)、プロスケーターとしても決して手抜きしないからです。現役時代より技術的にさらに進化しているのがわかるからですよ。

この方のツィートが的を得ていると思いました。



スイス合宿の映像を見て気づいたこと。ジュンファンくんやゴゴレフくんは、「期間限定のスマホの映像」じゃなくて、毎日、「”生”の羽生結弦」を教材にできるのだなと。これはすごいアドバンテージじゃない? 日本のフィギュア界には、海外拠点選手を冷遇し「純国産」にこだわる一派がいます。でも、それではいつか日本は取り残されてしまうと、武藤さん同様、私も思います。


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2018/11/13 11:25 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

金メダルはゴールではなくスタート ~ゆづ16歳、修造初対談より

先日記事でとりあげた、「はい!テレビ朝日です」での修造さんのお話の中で、「僕は羽生さんという人を、たぶん日本で一番、インタビューしてる可能性がありますね。もう16歳からずっと聞いていて・・・」というくだりがありました。では、その16歳のときのインタビューはどんなものだったのか? おそらくこれが初インタだったのではないでしょうか。修造さんのコラムより、抜粋します。

ソースはこちら http://www.shuzo.co.jp/164-2/

報道ステーション 羽生結弦選手~16歳の4回転ジャンパー(2011年11月9日)

今回取材させていただいたのは、フィギュアスケートの羽生結弦選手、16歳。
次世代のエースといわれている羽生選手の最大の武器は、なんと言っても「4回転ジャンプ」!
その成功率がすごいんです。
グランプリシリーズ中国大会で、結果は僅差の4位に終わったものの、
ショートとフリー両方で4回転を成功させたのは、羽生選手ただ一人。
しかも、練習での確率はどんどん上がってきていて、
10本のうち8本ぐらいは軽く跳べるというから、何とも頼もしい!

ただ、この4回転ジャンプは、大きな苦難を乗り越えて身に付けたものなんです。
それは、仙台にある羽生選手のホームリンクが、今年3月11日に起こった東日本大震災で被災したこと。
羽生選手は、まさに練習中だったそうで、そのときは氷が波打ち、貸靴も全部倒れて、靴も飛んできて、
光景が普通じゃなさ過ぎて、普通が何なのか分からなくなるほどだっと言います。
羽生選手は、4歳のときから通っていた練習場を突然失い、自宅も大きな被害を受け、避難所暮らしに。
そのときは、自分が一人の選手だということを考えている状況ではなくて、
一人の人間として生活しきることが大切だと思っていたそうです。

生活するだけで精いっぱい。
スケートを2~3年休まないといけないのかなということも考えたそうですが、
震災から1ヵ月ほど経った4月初めに、神戸で開催された東日本大震災チャリティー演技会に参加する機会があり、そこで、とにかく精一杯滑る、今の自分を伝えるという思いで滑ったという羽生選手。
僕の演技を見て感動して涙を流している人とか、心から拍手をしてくださっている人を見て、
一つ一つの声援が本当にうれしくて、あんなに感動してもらえるスポーツって他にないんじゃないかなと思い、
「再びスケートをやろう」と決意したそうです。

その後も、チャリティーショーのオファーが殺到し、半年で、実に60公演に参加。
しかし、羽生選手は、この過密日程を前向きにとらえようと考えたそうです。
ホームリンクを失い、練習環境がないため、公演先のリンクへ早めに入り練習をさせてもらう。
そして、異例のことですが、ショーでの4回転ジャンプにも挑戦。
震災に会い、逆境に立たされながらも、前向きに4回転を磨き続け、
この苦難を乗り越えたからこそ見えてきた4回転ジャンプなんですね。

羽生選手が、見据えている未来、夢は、オリンピックで金メダルをとること。
しかも、金メダルはゴールではなくて、そこからがスタートだというから、すごい16歳です。
金メダルが始まりということは、その続き何なのか。
それは、10年後になっても震災の傷はきっと癒えていない。
だからこそ、自分が滑ることで、支援していきたいんだそうです。
10年後の目標、そして自分の考えもしっかりも持っていて、自立している羽生選手。
とても16歳には思えませんでしたね。
これからが本当に楽しみな選手の登場です!



羽生選手が、見据えている未来、夢は、オリンピックで金メダルをとること。
しかも、金メダルはゴールではなくて、そこからがスタートだというから、すごい16歳です。
金メダルが始まりということは、その続き何なのか。
それは、10年後になっても震災の傷はきっと癒えていない。
だからこそ、自分が滑ることで、支援していきたいんだそうです。


16歳のときに心に期していた想い・・・どんなにスターになっても驕らず、精進し続けた彼は、23歳にして夢をかなえました。五輪二連覇、ヒストリカルレコード、2度の紫綬褒章に国民栄誉賞・・・望みうるすべての栄誉を手にしたけれど、彼はそれをゴールだとは決して思っていない。昔も今も全くブレがない。強い信念は、人をこんなにも強くするものなんですね。


コラムに書かれている、修造さんが初めて結弦くんをインタビューしたときの動画を見たことがあります。動画主様が「リンクはご遠慮ください。拡散厳禁」とされているので、リンクは貼れませんが興味深い内容でした。

16歳のときから、結弦くんは四回転について、すでに確かな理論をもっていたようです。修造さんも「四回転は感覚で跳ぶ選手が多いけれど、彼は違う」と驚いていました。そして、16歳当時は雲の上の人であったろうステファンに、四回転のコツを聞きに行くという度胸の良さ。なんでも吸収しよう、成長の糧にしようという貪欲さは、生来のものだったようです(笑)

どなたかがツィで言っていました。「羽生選手の寄付の話を聞くと、自分の羽で織物を織って恩返しする鶴が思い浮かぶ」と。なるほどと思いました。本当に、美しくて強くて優しい鶴ですよね。

こちらのツイで紹介してくださってる動画もよいです。16歳で震災にあったときから、ソチで金メダリストになっても、平昌で二連覇をしても、一貫して変わらない結弦くんの想いが尊いです。




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2018/10/29 11:31 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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