東スポ良記事まとめ ~羽生結弦の点数が低すぎる件、4A基礎点問題、製氷作業員からみた羽生結弦、安藤美姫からみた羽生結弦、ほか

昨年の12/28~31までにいただいたコメントにレスいれました。よろしくお願いいたします。


東スポが羽生ファンに好感される記事を書いているのは、アクセス稼ぎが目的だろうと思いますが、他のスポーツ紙の記者が内心は思っていても書けない領域に踏み込んだ記事を書いてくれるスポーツ紙はスケ連としがらみの少ない東スポくらいです。少し古い記事もありますが、良記事だと思ったものでとりこぼしていたものをいくつかピックアップします。


杉田秀男氏の意見。



小川勝さんの意見。


AI導入しない、カメラは増やさない、ジャッジは机上の勉強だけのド素人(または底辺スケーター)、その上ロビー活動や、ワイロ・脅迫が横行している。これでマトモな採点などできるわけがない。どこぞのコーチが「ジャッジはルールを知らない老人ばかり」とか言っていたような…。実際、これだけルールがコロコロ変わっていたら、100歩譲って悪意がなかったとしても、今のジャッジ達のレベルで対応できるわけがないのだ。


杉田秀男氏のロンカプ評。


4Aの基礎点が12.5に引き下げられた謎について。


 そんな中、国際スケート連盟(ISU)に規定される4回転半の基礎点「12・5点」を巡って賛否が渦巻いている。本紙は複数のスケート連盟関係者に取材を敢行。センシティブな問題ゆえ「実名を伏せる」という条件が付いたが、関係者の多くは「妥当だ」と答えた。

 その一人、連盟幹部は「4回転半は夢がある話だけど、これ以上ジャンプが進化すると選手の体が壊れてしまう。それにフィギュアは何回転するかだけ競っている〝ジャンプ大会〟ではない」と主張。また別の関係者も「スピンやステップを含めた芸術性を見せる競技。作品全体のバランスを考えたら12・5点が適当」と話した。


なるほど。羽生結弦に4Aを跳んでほしくないのは、ISUだけではないようで。スケ連も跳んでほしくないわけだ。本来なら、4Aの基礎点の引き下げに一番に抗議すべきなのが日本のスケ連だったのに。


製氷作業員さんからみた羽生結弦の人格者ぶり。


安藤さんの見方。珍しいので一応。
ほかのスポーツ紙だとなかなか彼女には聞きに行かない。


安藤さんは、主な選手のフリーの寸評もツィートされてました。


FaOIなどで毎年共演しているわりに、儀礼的な心のこもらないツィートだな~という印象。宇野選手に対するツィートと熱量が全然違う(笑) 宇野選手の捻挫の心配はしても、結弦くんの怪我の心配はしないんだ(捻挫捻挫と騒いでいた宇野選手はMOIもでていたし、年明けの名フェスも出場するようです。怪我した佐藤くんはどちらも欠場ですけどね)。さすが中京閥。わかりやすい(笑)


五輪代表選手の花言葉遊びもされていた(笑)



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2022/01/03 11:10 | コラム・雑誌記事COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

サッカー界の凋落とフィギュアの未来が酷似?、フィギュアと視聴率、「羽生結弦選手が卒論で語るフィギュア採点の未来」、ほか

11月30日と12月1日にいただいたコメントにレスいれました。よろしくお願いいたします。

サッカーの記事ですが、フィギュア界の現状と数年後の未来を書いたような記事だなと思いました。一致する部分が大変多く、興味深い記事でしたので紹介します。



以下は、まさしくドンピシャで一致している、あるいは近い将来一致するだろうと思う部分を、フィギュアスケート版で書き直してみました。青字がサッカー界の原文、赤字がフィギュア版です。

サッカー日本代表の人気低下が著しい。本来であれば“ドル箱”だったワールドカップ(W杯)予選も盛り上がりに欠け、一層その気配が加速している。

フィギュアスケートの人気低下が著しい。本来であれば“ドル箱”だった世界選手権やグランプリシリーズも盛り上がりに欠け、一層その気配が加速している。


膨大に膨れ上がった放映権料の兼ね合いで民放各局がアウェー戦の放映を取りやめたことだ。

膨大に膨れ上がった放映権料の兼ね合いで民放各局が地上波ゴールデンの放映を取りやめたことだ。


「日本代表関連は、一昔前までは人気コンテンツでしたが、今は費用対効果で考えると、あまりおいしいとはいえなくなりました」

「フィギュアスケート関連は、一昔前までは人気コンテンツでしたが、今は費用対効果で考えると、あまりおいしいとはいえなくなりました」


「上層部はサッカーに対してうまみを感じていません。一部では完全撤退の意見も出ているほどです。かかる費用に対してペイが難しいというのが、現在のサッカー日本代表のポテンシャルでしょう。特に民放での放映が限定されたことでコアファン以外の市場が減り、その影響も大きいです。森保一監督になってからは試合内容も退屈で、今後はより代表離れが進んでいくとみています」

「上層部はフィギュアスケートに対してうまみを感じていません。一部では完全撤退の意見も出ているほどです。かかる費用に対してペイが難しいというのが、現在のフィギュアスケートのポテンシャルでしょう。特に民放での放映が限定されたことでスケオタ以外の市場が減り、その影響も大きいです。羽生結弦が引退してからは試合内容も退屈で、今後はよりフィギュアスケート離れが進んでいくとみています」


試合内容も単調なものが多い。代表の力が落ちていることはビジネス的にも影響が大きい、と指摘するのは、大手広告代理店のスポーツ担当者だ。
「日本代表がW杯で勝ち進み上位に行く、というイメージを持っているファンは減っています。つまり、日本人の目も肥えてきたわけです。本田圭佑や香川真司がいる時代は『W杯で優勝する』といった、わかりやすい発言もあり、マスコミもそれを取り上げてきました。ただ、今はそういったマスコミ受けする発言をする選手もいません。それでも注目度が高いのが代表戦のブランド力でしたが、今の率直な価値は、ここ20年で一番低いくらいの水準まで落ちています」


試合内容も単調なものが多い。代表の力が落ちていることはビジネス的にも影響が大きい、と指摘するのは、大手広告代理店のスポーツ担当者だ。
「フィギュアスケート日本代表が世界大会で勝ち進み上位に行く、というイメージを持っているファンは減っています。つまり、日本人の目も肥えてきたわけです。羽生結弦がいる時代は『五輪二連覇する』『4Aを成功させる』といった、わかりやすい発言もあり、マスコミもそれを取り上げてきました。ただ、今はそういったマスコミ受けする発言をする選手もいません。それでも注目度が高いのがフィギュアスケートのブランド力でしたが、今の率直な価値は、ここ20年で一番低いくらいの水準まで落ちています」



ほかのスポーツのように世界的に名の知れたアスリートがいないことも、この傾向に拍車をかけているという。

「たとえば、野球であれば大谷翔平、テニスなら大坂なおみや錦織圭、フィギュアスケートの羽生結弦、バスケットの八村塁、ボクシングの井上尚弥といった面々のように本当の意味で世界基準といったスター選手が、サッカーでは誰もいません。これは広告価値的にも無視できないポイントです」



「サッカーの場合は、サッカー協会やメディアによって人気を“つくられた”選手で、本物と呼べる選手が今は見当たりません。一人のスーパースターの存在が認知度を高めるのがスポーツ界ではありますが、そういった劇薬もないのが現状です。久保建英にしても、協会からゴリ押しされ、ひとえにその重圧を背負っていて、見ていて気の毒な部分もあります。加えてサッカーはもともと人気スポーツだったこともあり、殿様商売で危機感も薄いという協会の体質も大きな問題でしょう」

「フィギュアスケートの場合は、スケート連盟やメディアによって人気を“つくられた”選手で、本物と呼べる選手が今は見当たりません。一人のスーパースターの存在が認知度を高めるのがスポーツ界ではありますが、(羽生結弦の引退以降)そういった劇薬もないのが現状です。〇〇〇〇にしても、協会からゴリ押しされ、ひとえにその重圧を背負っていて、見ていて気の毒な部分もあります。加えてフィギュアスケートはもともと人気スポーツだったこともあり、殿様商売で危機感も薄いという連盟の体質も大きな問題でしょう」


「今の協会や代表チームを一言で表すなら“無策”です。一貫性が見えない育成や強化方針、代わり映えしない選手選考。協会内も田嶋会長の独裁状態でイエスマンばかりです」

「今の連盟や代表選手を一言で表すなら“無策”です。一貫性が見えない育成や強化方針、代わり映えしない選手選考。連盟内も〇〇〇〇の独裁状態でイエスマンばかりです」


「そんな状況に危機感を持つメディアもありますが、代表に限らずJリーグでも批判的なことを書けば“出禁”をチラつかせ、情報を制限されるのが実情です」

「そんな状況に危機感を持つメディアもありますが、フィギュア界にについて批判的なことを書けば“出禁”をチラつかせ、情報を制限されるのが実情です」


「ただ、一般紙を除いたサッカーメディア全般のレベルが低く、それでも厳しいこと書いてやろうという人間はほとんどいません。正直、今の体制を変えないと、状況は一層悪化するでしょう。日本サッカー界の未来を考えるなら、W出場権を逃し、会長の更迭といった荒療治が一番必要な気もしますね」

「ただ、一般紙を含めフィギュアメディア全般のレベルが低く、それでも厳しいこと書いてやろうという人間はほとんどいません。正直、今の体制を変えないと、状況は一層悪化するでしょう。日本フィギュアスケート界の未来を考えるなら、スケート連盟の役員全てを更迭し、組織を一新するといった荒療治が一番必要な気もしますね」


実際のところ、結弦くんが引退した後なら、スケ連から「出禁」になろうが、各メディアは痛くないのではないでしょうか。今は「羽生結弦」を人質にとられているので、メディアもスケ連の言いなりになるしかない。それでも、2019年のトリノファイナルから少しずつ変わってきているような気がします。

羽生引退後、スケ連の方がメディアに頭を下げて、フィギュアを報道してもらわなければならない立場の逆転現象が起こりそうな気がしてます。メディアも腹の中では、スケ連の横暴にかなり頭にきてるはず。

一人のスーパースターの存在が認知度を高めるのがスポーツ界…サッカー界もスーパースターが欲しいが見当たらない状態で、ゴリ押しでスターを作ろうとしているが、うまくいっていない。スーパースターは自然発生的に生まれるもの。人為的に作れるはずがない。スケ連はその貴重なスーパースターを潰そうとしている底抜けのアホ。羽生結弦のような超劇薬が、今後生まれるはずもないのに。


ロステレ6.7%以下ということしかわかりません。具体的な数字はでてませんが…


スポンサーさんは、羽生結弦へのお布施のような想いでCM入れてくださったのだろうな。数字とれないのわかってたから。ファイナルが中止になって、一番ホッとしてるのはテレ朝かもね。放映権料払わなくてすむし。




羽生結弦が出ないと、スケオタ以外の「一般層」が見てくれない。高齢化が進むスケオタしかみないコンテンツは、視聴率の数字以上に、スポンサーにとって広告を入れる価値が低いのかもしれない。


確かに、最近の超一流は家族がしゃしゃり出てきませんね。


結弦くんのご両親も、取材したいメディアは星の数ほどあるのだろうけど、「親は親、子は子」という姿勢を貫き、絶対表にでてきません。でも、他競技に比べて、出たがり家族も多いのもフィギュア界。選手の家族が、フィギュアとは全く関係ない兄弟姉妹の芸能界売り込みまでする競技は、フィギュア界くらいではないだろうか…。


だいぶ前の話題で恐縮ですが、他の話題を優先して、紹介できなかった記事です。



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2021/12/04 12:00 | コラム・雑誌記事COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

米国人コラム「羽生結弦は史上最高のフィギュアスケーターである」

アメリカ人のコラムです。2019年のスケカナ直後のもの。
目新しい情報はないですが、良記事だったので。



The Inside Edge: 羽生結弦は史上最高のフィギュアスケーターである

この日本のスケーターは、5年以上にわたって氷上を支配しており、その絶え間ない進歩は、すぐには衰えないことを証明しています。

文: Faith Bonds (2019年10月30日)

羽生結弦の謙虚で決意に満ちた表情の裏には、誰もが認めるフィギュアスケート界の王者がいる。

オリンピックで2度優勝し、世界記録を何度も保持しているこの日本人スケーターは、週末にブリティッシュ・コロンビア州ケロウナで開催されたスケート・カナダで魔法のようなパフォーマンスを披露しました。羽生は322.59点を獲得し、6つのスピンと2つのステップシークエンスのうち1つで最大の基礎点を獲得し、銀メダルのナム・グエン選手に60点の差をつけて勝利しました。

羽生はフリースケートでは4つの4回転、ショートでは2つの4回転を成功させ、1つを除くすべての4回転で良い得点を獲得しました。羽生は、技術的な演出のために芸術性を犠牲にすることはありませんでした。パワフルなスケーターは、2019年のグランプリデビューを飾った「アート・オン・アイス」を見事に再現し、カナダの観客の前で彼の特徴であるスピードと情熱を披露しました。

大会では絶対的な破壊力を発揮しましたが、完璧主義者の彼は、改善できるポイントを見つけ続けています。

「土曜日のフリースケートの後、国際スケート連盟(ISU)に『すべてのジャンプ、すべてのステップ、すべての要素をよりスムーズにしたい』と語りました。「もっと感動を与えたい」と。

いや、結弦、私たちを感動させましたよ。

羽生に匹敵するライバルは、アメリカのネイサン・チェンだけです。チェンは何度も羽生の記録を破りましたが、羽生が反撃してトップの座を奪い返しました。

しかし、今年の世界選手権では、20歳のチェンが、羽生の数々の技術的なミスを利用して、2年連続で世界タイトルを獲得しました。この敗戦は、羽生が人間であることを証明するものでした。しかし、チェンは羽生の王者ぶりを認めていました。

「ユヅが滑るたびに、彼は驚くべきこと、信じられないようなことをします。彼と一緒に滑ること、彼の後に滑ること、特に彼がどのようにハードルを設定しているかを知ることは、とても名誉なことです」とチェンは言います。「それに続くことができるのは素晴らしいことです」と。

今シーズンの羽生は、世界タイトル奪還に向けての旅が始まったばかりです。大会ごとの結果を比較することはできませんが、日本のスケーターはスケートカナダでの合計得点が、前週のスケートアメリカでのチェンの得点よりも約23.5点高くなっています。これは、12月のグランプリファイナルで羽生とチェンが対決した場合、羽生がクリーンな演技をすれば、チェンのクリーンな演技を上回るというシーズン序盤の予想を示しています。

また、羽生は今週末の演技構成点で10点満点中平均9.67点を記録しましたが、チェンはスケートアメリカで9.35点とやや低めの結果となりました。この差は、イベントに参加したジャッジの違いによるものかもしれませんが、羽生の芸術性とスケーティングスキルは、全般的にチェンよりも高い評価を受けていました。

このスケーターが圧倒的な強さを持つ理由は、細部への細心の注意です。彼にとって上達することは選択肢ではなく、技術的な難易度の高さ、スムーズなトランジション、観客との強いコネクトなど、一つ一つの演技が前回よりも強くなければならないのです。そのため、羽生は自分の記録を打ち破り、比類のない技術の武器に4回転を加え続けています。

羽生は、先月のオータム・インターナショナル・クラシックでの優勝後、「今シーズンは4回転アクセルをやりたい」と語っていました。

4回転アクセルが決まれば、羽生のこれまでの記録に新たな記録が加わることになります。羽生は3つの大会で、ショートプログラムで100点、フリースケーティングで200点、トータルで300点を突破した初めてのスケーターとなりました。また、世界で初めて4回転ループジャンプを成功させ、過去5シーズンにわたり世界ランキング1位に君臨しています。

羽生は、17歳のときに2012年の世界フィギュアスケート選手権で、3度の世界チャンピオンであるパトリック・チャンと3点差の銅メダルを獲得したのを皮切りに、世界的に活躍するようになりました。このメダルの後、彼は日本からカナダのトロントに移り、2014年のソチオリンピックに向けて、オリンピック銀メダリストのブライアン・オーサーの下でトレーニングすることを選択しました。

国際的なシーンではまだそれほどの影響力を持っていませんでしたが、羽生のとてつもない野心が、金メダルを目指す彼を後押ししました。私も含めて、多くのコーチやファン、評論家は、2014年はまだ彼がそのような高い目標を目指す時期ではないと考えていました。しかし、羽生は、ソチの表彰台に立つためには何でもやると考えていました。

羽生の長年の振付師であるデビッド・ウィルソンは、ジャパンタイムズのインタビューに答えて、次のように語っています。「羽生は私に信じられないような手紙を送ってきました。そこには『次のオリンピックまで待てない、今すぐオリンピックのチャンピオンになりたい。そして、そのためには何でもやる。どうか力を貸してほしい』と書いてありました」

ウィルソンの見事な振付と羽生の勝利への渇望が結びつき、「ロミオとジュリエット」に合わせたパワフルでユニークなフリースケートの象徴的なプログラムが生まれました。羽生はロシアで完璧な演技をすることはできませんでしたが、金メダル候補のチャンに勝つには十分な演技をしました。

羽生は、このオリンピックでの勝利以来、年々、ライバルを超えて成長してきました。羽生は、背中、頭、足、足首に大きな怪我を抱えながらも、シーズンごとに重要な場面で活躍し、記録を更新し続けています。

オリンピックで2つの金メダル、世界選手権で2つのタイトルを獲得した24歳のチャンピオンは、まだこのスポーツに足跡を残していないと感じています。

「自分のベストが何かはわからない。今までの経験を生かして、すべての試合に挑戦したいと思います」。

羽生が今後どのような結果を残そうとも、スケートファンが確信していることがあります。それは、羽生が直面する最大のライバルは、彼自身の野心だということです。



12月のグランプリファイナルで羽生とチェンが対決した場合、羽生がクリーンな演技をすれば、チェンのクリーンな演技を上回るというシーズン序盤の予想を示しています。

スケカナで、渋いながらも多少マトモに採点された。オータムでの意味不明の謎の下げ採点から、結弦くんも、あのスケカナで少し気分が浮上したようにみえました。今にして思えば、あのスケカナは、クリーンな演技同士であれば「羽生>ネイサン」にせざるえないだろうという、今のジャッジに一抹の希望を抱けた最後の大会となりました…(遠い目)。




ユヅは18歳のときに、ブライアンに、ソチと韓国のオリンピックでチャンピオンになりたいと言った。


ウィルソンを驚かせた「ソチで優勝するためならなんでもする」という熱烈な手紙。
早くからブライアンに伝えていた五輪二連覇への強い意志。

日本人は、あまり自己主張をしない民族で、外国人からもそうみられていると思います。日本から来た、誰よりも強い心をもった才能の塊のような少年。オーサーもウィルソンも、驚きとともに、この少年に無限の可能性を感じたに違いありません。

今…オーサーとウィルソンは、今のフィギュア界の惨状を、愛弟子の境遇を、どのように感じているのでしょうか…。


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2021/06/18 15:00 | コラム・雑誌記事COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

運動科学の権威が太鼓判「羽生はFS史上最高の天才」& 白井健三選手引退にみる「正しい基礎」の重要性

「運動科学」の権威である、運動科学総合研究所所長の高岡英夫氏の対談を紹介します。
時期はソチ五輪後の2014年7月です。大変興味深い内容です。



クラゴンの常識を圧倒的に覆す上達とパフォーマンスの謎に迫れ!(2014.07.09 掲載)

レーシングドライバーの方がアルペンスキーヤーより実力を証明しやすい

高岡:それは何ともいえないよ。

藤田:えっ、そうなんですか。

高岡:アルペンスキーも、選手に筋電計をつけたり、高性能GPSをつけてラインどりのデータをとるような実験例はあったけど、自動車レースのように、本番の競技中にそうしたデータどりをしたことはないはずだし、測定・収集しているデータも、モーターレーシングの数分の一もないでしょ。本番同士で比べれば、アルペンスキーの場合、せいぜいタイムしか計っていないわけだから、モーターレーシングに比べたら、データをとっていないのも同然ってことになるよね。

クラゴン:そっか~。

藤田:競技中のアルペンレーサーの足が、あるターンで何ミリずつストロークして、板と雪面のスリップ角がどれぐらいで、横G、加速G、減速Gがどれぐらいといったデータは、まったくとれていないわけですものね。本格的なレーシングカーなら、もっと詳しいデータまで収集できるデータロガーというシステムがありますから。

高岡:うん。だからアルペンスキーヤーはかわいそうなんだよ。

クラゴン:レーシングドライバーの方が、ある意味、実力を証明しやすくて恵まれているわけですね。

高岡:そう考えると、アルペンスキーは、モーターレーシングよりも、評価の点では、むしろフィギュアスケートに近いとすら言えるかもしれない。フィギュアスケートは、ソルトレイクシティオリンピックで、ジャッジに対するスキャンダル事件が起きた後、大改革を行って、採点を非常に細分化して、しかもそれを総合化していくシステムを作り上げていったでしょ。その改定された採点方法は、私から見ても、「よくここまで考えたな」と感心するほどだったからね。その結果、現代のフィギュアスケートは、かなり詳細にデータ化できるようになってきているんだよ。

クラゴン:それはじつに興味深い話です。

着氷から支持する構造だけを取り上げれば、羽生結弦はフィギュアスケート史上最高の天才

高岡:基礎点は「要素の入り方」、「回転数」、「レベル」によって算出されたり、各要素の出来栄えを、0をベースとし-3から+3の7段階で評価(GOE)したり、とてもよく考えられているからね。ただ、私だったら、センターの高さが上空何km、深さは何kmといった身体意識の部分まで、採点項目に加えるだろうから、まだまだ改善の余地はあるけどね(笑)。

クラゴン・藤田:はっはっはっは(笑)。

高岡:それはさすがにジョークだけどね(笑)。でも、軸なんかは面白くて、軸だけでジャンプを見ることができるよね。

クラゴン:たしかに!

高岡:軸がより理想に近い運動をした結果のジャンプであったとしても、きれいに着氷できない場合もあるでしょ。たとえば4回転ジャンプを試みたときに、単純にジャンプのエネルギーが足りなければ、3回転半で回転不足で着氷することになるよね。でも一方で、軸は少々乱れても、きれいに着氷してしまうケースもある。羽生結弦などは、そもそも軸が乱れない選手なんだけど、仮に乱れたとしても、軸が乱れたようには見えないのが彼のひとつの特徴なんだ。

クラゴン:へぇ~~。

高岡:歩いても、その場歩きをやっても、じつは同じことなんだけど、着氷からの力の支持、浮いているものは着氷・着地したときに、今度は体重が乗っていくわけだけど、そのときの身体の運動構造が、羽生結弦は抜群に優れているんだよね。簡単にいえば、普通の選手の身体はボールペンのようなもので、そのボールペンを中空から紙の上にポンとタッチして円を描くとしたら、羽生結弦は筆で円を描くような感じかな。

藤田:それはわかりやすい例えですね。

高岡:しかも、羽生結弦が筆だとしたら、その筆先の毛の部分が長くて柔らかく、ちょうどいい具合に腰がある感じなんだよ。そうした点は、非常に天才的な部分だね。その極めてすぐれた筆化した身体で、着氷から支持していく支持構造だけを取り上げると、羽生結弦は間違いなく、フィギュアスケート史上最高の天才だろうね。その点では、彼が目標としていたロシアのプルシェンコよりも上だと言えるよ。

羽生結弦の筆状の支持構造は、他の選手でも正しいトレーニングを取り組めば作り上げることが可能

クラゴン:羽生選手は、ものすごく天才的な選手なんですね。

高岡:たしかに天才的なんだけれども、その筆状の支持構造は、彼だけ専売特許ではなく、正しいトレーニングに取り組んでもらえば、他の選手にも作り上げることは可能だよ。少なくとも、私の指導を受ければ必ずできる。

藤田:そのための何か条件はあるのでしょうか。

高岡:条件は、まず身体が壊れていない選手であること。そして年齢がある程度まだ若いこと。さらに上達したい、身につけたいという意志と意思があること。

クラゴン:その二つの力は確かに大事ですね。

高岡:それからある程度の頭脳を持っていること。これも非常に重要で、わかりやすくいえば知能が普通以上じゃないと無理だろうな。

藤田:やっぱり、指導内容が理解できる知性がないと、話にならないわけですね。

高岡:うん。指導内容、そしてその意味が分からないとダメだろうし、記憶していくことだって欠かせないよね。さらに、本質力のトレーニングを積んでいったとき、それが具体力とどう結びついていったのかといったことを、フィードバックすることだって必要になる。羽生結弦は、そういう意味ですごく頭がよく、知能が高い選手だよね。ものすごく詳細にデータをとっているし、フィードバックもすごく正確なんだよね。 フィギュアスケートのような競技では、普通の選手だとデータなんて取れないからね。

クラゴン:そうなんですか。

高岡:そうだよ。だって、レーシングカーのように各種センサーを満載しているわけじゃないんだから。つまり、フィギュアの選手は、自分自身で要素化していって、それがどうだったかという評価まで、自分で下さなければならないわけだし。ただ、さっきも言ったように、今日のフィギュアの採点方法は、とても詳細になっているので、それも基本的データとして大いに活用し得るわけだけどね。



現代のフィギュアスケートは、かなり詳細にデータ化できるようになってきている

→ 結弦くんも自分の身体で実験してデータを集め、AIへの道筋を示しました。時間はかかってもAI化は可能なはずです。

指導内容、そしてその意味が分からないとダメだろうし、記憶していくことだって欠かせないよね。さらに、本質力のトレーニングを積んでいったとき、それが具体力とどう結びついていったのかといったことを、フィードバックすることだって必要になる。羽生結弦は、そういう意味ですごく頭がよく、知能が高い選手だよね。ものすごく詳細にデータをとっているし、フィードバックもすごく正確なんだよね。 フィギュアスケートのような競技では、普通の選手だとデータなんて取れないからね。

→ 高岡先生、すごい…。もう2014年の時点で、結弦くんが詳細にデータを集めて分析し正確にフィードバックしている選手だと見抜いてる。フィギュアスケート界の人でもないのに。羽生結弦の理解者が運動科学の権威にいたことが嬉しいな。


昨日、本郷理華さんと白井健三さんが引退を表明されました。
お疲れ様でした。第二の人生に幸あれ。


【解説】ケガの影響の他に、白井を苦しめたのは採点だった。リオ後に国際体操連盟が示した方針は、採点基準の基本への立ち返り。「腕、脚をまげる、脚を開く」、「着地では踵をそろえる」など、以前からあった出来栄えを示すEスコアの減点項目を厳格に適用することが重視された。その先に計画するAI採点につなぐためには、基準を再確認する必要があった。

白井の超高難度技は、この基準に照らせば減点対象が多くあった。跳躍する際に脚がそろわずに交差した形になる、着地では左右の脚が前後で下りることも。リオまでは難度の影で見過ごされていた部分で減点され、Eスコアで苦しんだ。結果、国内の代表争いでも後れを取っていった。

水鳥男子強化本部長は「一昔前には失敗しないと8点台はありえなかった。そういう固定観念、価値観も大きかった。それがだんだん解けていって、ルールブックに合わせるのが当たり前になっている」と現状を分析する。今でも成功者が続かない技もある「シライ」。難度が異様に高かったからこそ、目立った部分もあっただろう。「白井つぶし」の基準確認ではなかったが、結果的には競技人生を左右することになった。



リオ後に国際体操連盟が示した方針は、採点基準の基本への立ち返り。「腕、脚をまげる、脚を開く」、「着地では踵をそろえる」など、以前からあった出来栄えを示すEスコアの減点項目を厳格に適用することが重視された。その先に計画するAI採点につなぐためには、基準を再確認する必要があった。

体操がAI採点へ移行するプロセスとして、採点基準を「ルールブックに合わせる」ようになった。リオまでは高難度の技を繰り出せば、その「難度の影で見過ごされていた部分」がきちんと減点されるようになった。ルールに沿って採点するという当たり前のことに体操界がようやく乗り出した。白井さんは、その過渡期の犠牲者になってしまったということでしょう。

白井さんが生み出した「シライ」という名前がついた技は異様に高難度だった。ただ、内村さんのような「美しさ」に欠けた。ルールブックに沿って採点されたら減点される「穴」も大きかった。

AIで厳密に採点すれば、「新しい技」に挑戦する選手が減るかもしれない。しかし、だからといって、ルールを蔑ろにすれば、それは採点競技の崩壊を意味します。

フィギュアスケート界のジャッジングは絶賛崩壊中です。競技団体が自浄作用がないマフィアで「勝たせたい選手に勝たせるのがマイルール」である以上、よほどのことがない限り、AI導入やカメラ増設、ジャッジの身体検査の厳格化は望めないでしょう。


荒川さんの「フレンズプラス」という対談番組があります。引退した日野龍樹選手の回がありました。

「以前と違って、今の選手は練習しなければならないことが増えている」という日野くんの問いに対して、荒川さんはこう言ってました。

基礎がしっかりしていれば、その先にどう展開しようといけると思うけど、基礎がないと、やはり展開という段階でつまづいちゃうと思うので、基礎は何事に対しても、スケートだけではないですけど、大事だとは思いますね。

この荒川さんの回答は、至極ごもっともで、この「基礎」の有無が、採点の仕方が変わっても生き残れた内村さんと、生き残れなかった白井さん、二人の明暗を分けたのだと思います。

荒川さん、わかってんじゃん。それなら、もっとちゃんと副会長の仕事してよ…と思いますけれども、彼女は元々「ショー」大好き人間で、組織作りや後進の指導などには興味がない人。お飾りでいる今の状態が居心地いいんだろうとあきらめています。


それにしても、体操の真っ当さが羨ましい。同じ二連覇してる内村さんは「老害」扱いも「肩たたき」もされることなく、日本体操界のレジェンドとして相応の扱いをしてもらっている。なによりも、体操界が「公平公正に採点する」が一番のアスリートファーストだと理解している。どこまでも「アスリートは集金のための手駒(パトリックチャンより)」で、「組織ファースト」であるフィギュアスケート界には、とうてい期待できない未来です。


※ 高岡さんの対談の内容を貼り付けましたが、内容の貼り付けの順番に一部ミスがありました。ご指摘いただき気づいたので訂正しています(※訂正日時:6月17日16時47分)。サイトでなく、コピペを読まれた方は、今一度内容をご確認ください。すみません(汗)。


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2021/06/17 11:10 | コラム・雑誌記事COMMENT(13)TRACKBACK(0)  TOP

羽生結弦が「絶対メディア王者」である理由 ~宮根・修造も絶賛する羽生結弦の言語化力

昨年末にUPされていた記事ですが、知りませんでした。
全日本の神演技に話題騒然、その後お正月に突入したから、見落としたか。



羽生結弦が「絶対メディア王者」である理由──進化が止まらない「言葉たち」の裏側(20211228)

「絶対王者」羽生結弦が帰ってきた。彼にとっては320日ぶりの実戦となった12月25〜26日の全日本選手権。今シーズンの初戦であり、しかもショートプログラムとフリーの両方で新しいプログラムに挑むというハードルがあったにもかかわらず、羽生は圧巻の演技を見せて優勝を果たした。オリンピック2連覇を遂げても、なおアスリートとしての進化を続けているかにみえた。

しかし、羽生が進化しているのはフィギュアスケートの演技だけではない。テレビカメラの前での振る舞いや、記者会見での言葉の選び方といったメディア対応の力に、いっそう磨きがかかっていた。

いや、「いっそう」などという形容では足りないだろう。最近のアスリートはおしなべてメディアとのつき合いが上手だが、もともと羽生のメディア対応力はそのなかでもずば抜けていた。その高い能力に、今大会ではすごみが加わったように思える。

羽生をそうさせた大きな要因は、いま世界を覆っている新型コロナウイルスの感染拡大であり、そのなかで羽生自らが闘ってきた道のりだった。

高すぎる「言葉力」

英語に「メディアジェニック(mediagenic)」という言葉がある。「メディア映えする」といった意味だが、以前から羽生はこのメディアジェニックな偏差値がとんでもなく高かった。

演技を終えた後の表情や視線、観客に向けての会釈などはもちろんのこと、採点を待つ「キス・アンド・クライ」での振る舞いや、テレビカメラを前にしたときの話の仕方など、羽生のあらゆる所作には多くの人を引きつけるものがあった。

けれども羽生のメディア力で最強なのは、おそらく彼の持つ言葉の力だろう。羽生には、その発言を集めた本が何冊も出ているくらい「名言」とされるものが多い。なかでも舌を巻くもののひとつは、2014年12月にグランプリファイナルで連覇した後の会見での言葉だ。

記者からの問いは「わが子を羽生選手のように育てたいというお母さんが多いのですが、どうしたら羽生選手のように育つと思いますか?」というもの。正面からは答えようのない困った質問だ。しかし羽生は巧みに論点をそらしつつ、こんな答えをしてみせた。

「僕は『僕』です。人間はひとりとして、同じ人はいない。十人十色です。僕にも悪いところはたくさんあります。でも悪いところだけではなくて、いいところを見つめていただければ、(子どもは)喜んで、もっと成長できるんじゃないかと思います」

「わが子を羽生選手のように育てたいというお母さんが多いのですが」という質問は、羽生を日本人のロールモデルとみなしている。その問いへの答えに、「僕にも悪いところはたくさんあります」という、自分を等身大に見せる表現がさらりと入っているところに「言葉力」のとんでもない高さが感じられる。

「世の中」を連発した裏側

そんな羽生のメディア対応力に、今大会は少しだけ違う様子が見えた。大会の直前から期間中を通じてテレビ画面から羽生の言葉を聞き続けていたが、彼が何度も繰り返して口にし、最も重く響いたのは、コロナ禍にからむ発言に聞かれた「世の中」という言葉だった。たとえば、こんな感じだ。

「最初はピアノ曲を探していたけど、ニュースや世の中の状況を見て、やっぱり明るい曲のほうがいいなと。こんなつらい状況でも、みなさんが自分のスケートを見てくださる。ちょっとでも明るい話題になればいいな」

──ショートプログラムを終えた後、この演技にロビー・ウィリアムスの躍動感のある曲「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を選んだ理由を聞かれて。

「今この世の中、つらいこと苦しいこと……毎日テレビを見てて、つらいなとか、明るいニュースがないなとか思う方もいるかもしれません」

──フリーを終えた後のテレビインタビューで。

「世の中」という言葉を連発した裏には、並々ならぬ思いがあっただろう。羽生は、「世の中」に元気を与えるために演技の選曲や振り付けの哲学をどう考えたかまで語っている。いまアスリートは、ふつうに「(世の中に)元気を送りたい」「感動を届けたい」などと口にするが、それとはレベルが違うものだ。自分が何か決然とした行動を起こせば「世の中」に一石を投じられることを、今の羽生は知っている。

コロナ禍に対する徹底的なまでに慎重な姿勢は、今大会での発言だけではない。羽生は今シーズン、新型コロナの感染拡大を理由にグランプリ(GP)シリーズを欠場していた。ぜんそくを抱える自分の健康面へのリスク、移動による感染リスク、そして自分が動くことによって「多くの人たちが移動することになる」というリスクを考慮した判断だった。

「東京五輪ができていない」

今大会の羽生の言葉のなかでもとくに注目したいもののひとつは、東京オリンピックの開催の可否に触れたように聞こえるくだりだ。優勝を決めた後で合同取材に応じた羽生は、最初に「来年3月の世界選手権はめざすとして、その先、つまり北京五輪はどうするのか」という趣旨の質問をされた。羽生は「まずは世界選手権があるかどうかが最も大事なこと。GPを含め、どうなるか。その先はまだわかんないです」と答えた。

さらに彼にとっての北京五輪の位置づけを聞かれて、羽生はこう答えた。

「率直に言うと、東京(五輪)ができていない。僕の思いとしては五輪のことを考えている場合じゃない。スケーターのひとりとして言えば、競技の最終目標として開催してもらいたいし、出て優勝したい思いはもちろんある。ただ、東京すら開催されていない現実がある」

「東京(五輪)ができていない」という表現は、2020年に予定されながら1年延期となり、しかも21年の開催が確実視されていない東京五輪の現状への危惧を率直に表したものとも受け取れる。アスリートが社会的発言を控えがちな日本で、自国開催のオリンピックが成立するかどうかという点に率直に言及した著名な選手は、羽生くらいではないだろうか。

時代のメッセンジャーとして

今大会の羽生は、自らの影響力を認識して、とりわけコロナ禍にからむメッセージを発しようとしていたかにみえた。彼のメディアジェニックな能力の高さは、そうした意思によってさらに研ぎ澄まされた。

「絶対王者」と呼ばれつづけたスーパーアスリートは、まだ進化を続けている。同時に「絶対メディア王者」である羽生は、その面でも同じように進化している。いま世界を覆っている危機に反応し、それに応じて自らの演技を考えた。そして本人が意識するとしないとにかかわらず、メディアを通じて発する言葉にも今の世界を覆う危機への思いを色濃くにじませることになった。

そんな彼の姿は、もはやアスリートという枠にとどまらず、大切なメッセージを伝えるためにどこからかやって来た使者のようでさえあった。

羽生が自ら発する言葉に無自覚なはずはない。その証拠に今大会の優勝を決めた直後、羽生はこう語っている。

「暗い世の中、暗いトンネルの中、絶対いつかは光が射すと思うので。そういうものも自分の演技から、言葉たちから、感じていただけたらと思います」

そう、羽生にとって世の中とつながる手段は「演技」だけではない。「言葉たち」も大きな媒介なのだ。



以前にも紹介したけど、森田浩之さんはこんな記事も書いてます。


結弦くんの言葉の力については、修造さんも以前から絶賛している。
→ https://www.tokyoheadline.com/424253/

「彼の言葉選びは想像以上にすごい。アスリートの中ではダントツ」

「羽生さんの感性はほかにはないものなんですよ。感じたものを言語化するのはとても難しいことなのに、羽生さんはそれができる」



宮根さん、平昌五輪以降、結弦くんへの評価すごく高くなった。
5/31放送の「ミヤネ屋」にて。大坂選手の会見拒否にからめて。

宮根「(2019年の全日本後)番組でインタビューがあったんですけど、羽生選手悔しいだろうな、来てくれるかな、と思ってたら、来てくれたんですよ、羽生選手が。羽生選手が優勝した宇野選手をすごく讃えつつ、今なんで自分が2位になったのか、自分に足りないものはなになのか、これから自分はいったい何をしなきゃいけないんだと、明快に語るわけですね。そのときに、あ、この人はすごい人だなと、あらためて思ったんですよ」

杉山愛「「勝った時は誰でも気持ちよく会見を受けることができるけれど負けた時にどう受け止めるのか、選手の本当の哲学が見えるのは実はそういう時」



私も某アメリカ選手の好きになれないところのひとつはこゆとこかな。


エキシビ欠場の理由は一応インフルだったけど…まあ仮病だろう(笑) 怪我もないのに五輪のEXぶっちする選手は私も見たことない。今彼は負けた選手にもリスペクトをニコニコと語るけれど、それは、3年間連勝続きで気持ちに余裕があるからだ。彼のトップアスリートとしての品格は、先々負けることがあったとしたら、そのときにはっきりする。

パトリック・チャンは本当に脅威と思ってる選手は絶対誉めなかった。チャンが結弦くんを褒めたのは、平昌五輪後。平昌の結弦くんのショートを見たとき、チャンはソチ五輪の悔しさから解き放たれたと言っていた。「この選手に負けたのは仕方なかったのだとようやく納得できた」と。

チャンは正直者で、舌禍でにぎわす人だったけど、ネイサンは優等生売りしてるから建前しか言えない。それだけに本質が垣間見えたときガッカリ感がある。もう下手に好感度気にせずに、師匠のラファくらい開き直ってもいいのよ?(笑)


森田さんの3月11日のツィート。


3.11に寄せられたこのメッセージも、日本中に勇気を与えました。


このスポニチに寄せた長文の手書きのメッセージもそうだけど、彼はいつも難しい言葉を使わない。平易で、老若男女誰にもわかりやすく、誰の心にも届く言葉を選ぶ。そして、そういう言葉選びの姿勢にも、彼の「優しさ」「誠意」を感じるのです。

宮根さんも森田さんも修造さんも、そして記者さんたちも、「言葉」を使って仕事をしている人達。そんな彼らが一様に認める「羽生結弦の言葉の力」。これから、五輪シーズンに向かって、どんな「羽生結弦の名言」が飛び出すのか、演技だけではなく、そこにも目が離せません。


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2021/06/02 11:40 | コラム・雑誌記事COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

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