四大陸選手権2013 エキジビション 鑑賞記

2月11日、四大陸選手権のエキジビションを観てきました。場所は大阪市中央体育館。アイスショーは観たことがありましたが、エキジビションを会場で観るのは初めて。アイスショーと違うのは、外国人選手も全員が現役であること。一流のプロスケーターの円熟した演技もよいけれど、現役選手の競技プロとは趣の違うEXプロを観るのは、また違う面白さがありました。

今回はスタンドSS席で、スタンド席としては前から6番目。ほぼ中央だったので、まあ悪くはなかったです。

現地で購入したプログラムと「ワールドフィギュアスケート57」。無料配布されていたEXプログラム。

4CC2013 EX-1   

4CC2013 EX-2

「ワールドフィギュアスケート57」は9日発売予定でしたが、13日に発売延期されてます。それが会場で先行発売されてたのでお買い上げ。1800円で、なぜか消費税分安かったです(笑)

出場選手は、女子シングル、ペア、アイスダンスの1位から5位までと、男子シングルの1位から3位まで。自国枠から高橋選手とリード姉弟、その他3名、地元子供スケーター2名、の合計25組です。

エキジビションは、通常、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンス、各種目上位5組が出場します。でも、実際の四大陸の規定では、表彰台組は全員ですが、それ以外は主催者側で選べるのだそうです。また、エキジビション圏外であっても、自国枠で開催国の選手がある程度は出場できます。

どういう理由からか、今回、男子シングルだけ、変則的な選抜になっていました。表彰台の3名プラス、7位、11位、18位の選手が出場していました。7位の高橋選手は自国枠なのでわかるのですが、11位のミーシャ・ジー選手と18位のバルデ選手に至っては選抜基準が意味不明(笑) 女子は1位から6位まで。これはわかるんですね。日本女子は全員表彰台で地元枠使ってないので。ペアとアイスダンスは1位から5位までが普通に出場していました。プラス自国枠でリード姉弟。

こういう競技会では、EX圏内の5位以上を目標にしてる選手が結構多いので・・・羽生くんもニースワールドでの目標順位は5位以内でした。フェルナンデス選手も、今年のワールドの目標順位は5位内だといってます。本人からの辞退でないなら、外された4位のアーロン選手と5位のドーンブッシュ選手がちょっと気の毒でした。

子供スケーターの2人を除くと、国別では、日本6、カナダ6、米国7、中国3、ウズベキスタン1。アーロン選手とドーンブッシュ選手がでると、アメリカが9組となり、多すぎるからとか・・・かな?(笑) ノービス・ジュニアの選手が2名出場。なんと「家政婦のミタ」の本田望結ちゃんがでてました(笑)

出場選手一覧  ISU Four Continents Figure Skating Championships 2013 EXHIBITION PROGRAM

明子さん:プロは”シェルブールの雨傘”。SOIではジャンプに精彩がなく心配されましたが、今回は綺麗にすべてのジャンプが決まってました。全日本の不調から回復して良かったですね。

佳菜子さん:プロはアデル。最初なかなか音楽が始まらず、ちょっと笑いが(笑) 綺麗な演技でした。

高橋さん:プロはピアソラ。まさかの地元枠での出場でしたが、すごい声援でした。真央ちゃんと大輔さんが声援が一番大きかったように思います。3Aの調子は戻ってないようですが、それ以外は通常運転でした。

真央ちゃん:プロは『メリー・ポピンズ』、そしてアンコールはSPプロでした。3Aアクセルを決めての優勝で嬉しかったのでしょう。真央ちゃんのEX演技も、いつも以上に一段と生き生きしてたように感じました。
 
18位のバルデ選手ですが、出場理由をあえて推測するなら、彼のショーマンシップでしょうか。マイケルジャクソンメドレーでしたが、ショーとしては面白かったと思います。バック転でも会場を盛り上げてました。

11位のミーシャ・ジー選手は、親日家といわれてますが・・・それが出場理由なのかしら? プロは”江南スタイル”。ガオ選手も”江南スタイル”だったので、曲が被ってましたが・・・私はガオ選手の方が好みだったな(笑)

男子で優勝したレイノルズ選手も人気がありましたね。今回の外国人選手では一番だったかも? 彼はダークホース的な存在だっただけに、”よく頑張ったね!”という声援でもあったのでしょう。

アメリカのゴールド選手はすごく華がありますね。可愛いけどちょっと気の強そうなところもいいですねえ(笑)

アイスダンス優勝のデイビス・ホワイト組や、2位のヴァーチュ・モイア組も良かったです。ヴァーチュ・モイア組はしっとりとした、デイビス・ホワイト組はネットリとした官能的な色香がありますね。それぞれ個性は違うけれど、どちらもうっとりするような演技でした。

ペアでは、キャステリ・シュナピア組のプロ”フィーリング・グッド”の大人っぽい雰囲気が好きかなあ。音楽も素敵ですしね。今回はパフォーマンスがすべて決まってとても良かったです。

さて、お目当ての 羽生くん ですが、今回は日本開催ということで、期待通りプロは”花になれ”でした。あの衣装を着こなせるフィギュア選手って、羽生くんくらいでしょうね。和風美少年の彼だからこそ。

衣装と、音楽と、照明と、演技が一体となって・・・ 息をのむくらい綺麗でした!!

ひとつだけ気になったのは・・・珍しく鉄板の3Aが抜けてしまったこと。このプログラムでも、今までジャンプはすべて綺麗に決まっていたので・・・やっぱり調子がイマイチなのかな?と思ったりしましたが・・・。まあ、最後のフィナーレでは、4回転を綺麗に決めていたので、そう心配することはないのかもしれませんが。こういうアイスショーやエキシビションですら、4回転を披露したがるところに、彼の4回転へのこだわりと、観客へのサービス精神と、ジャンパーとしてのプライドを強く感じますね。

今回のエキシビションで、やっぱり優勝してほしかった!と感じたのは、レイノルズ選手のアンコールを観たときかな。SPかFSかどちらか、あとひとつジャンプが決まっていれば、このアンコールに応えていたのは羽生くんだったのだと思うと・・やっぱりちょっと悔しかった(笑) アンコールは優勝者だけに与えられる栄誉ですから。

ということで・・・休憩20分を挟んでの2時間半、楽しかったです。また機会があったら、ぜひ観たいですね。

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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

タグ : 2012-2013_season

2013/02/13 09:40 | 四大陸選手権COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

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