世界選手権2014◆羽生結弦選手のEX動画(ブリテッシュ・ユーロ字幕付) & 中日新聞記事

世界選手権2014の、ブリティッシュユーロ版エキシビション動画がyoutubeにあがってきています。
日本語字幕付き。解説はサイモン・リード氏。プログラムは、待望の(笑)旧ロミジュリです。


 


日本フィギュア界は、彼を大事にしてほしい。これからは彼がリーダーになるのだから 」という、サイモン氏の言葉が心に響きました。イタリア解説のフランカさんとマリアンナさんが結弦くんのママンなら、サイモンさんとクリスさんは、さしずめ結弦くんのお父さんという感じがします。フランスのネルソンさんは・・・親戚のうるさいおじさんでしょうか(笑) 昨年のGPFでは、サイモンさんは、結弦くんを”プリンス”と呼んでいました。今は、結弦くんを”キング”と呼んでいますね。誕生した”若き王”を心から祝福してくれてるんだなあと、とても嬉しくなります。

さて、4月5日付けの中日新聞で、結弦くんのインタビュー記事が掲載されました。
名古屋フィギュアスケートフェスティバルに出場したときに、受けたインタビューかと思われます。
私は関西在住ですが、スキャンしたものをサイト上にUPしてくださった方がいて、読むことができました。
とても、興味深い内容だったので、新聞記事を、そのままここに転記しておきます。

フィギュアスケートのシーズンが3月末の世界選手権で幕を閉じた。日本男子初の金メダルを獲得した2月のソチ五輪に続いて頂点に立った羽生結弦(ANA)にとって、大きく躍進するシーズンとなった。現在の思いや、今後の競技生活への考えを聞いた。(聞き手・海老名徳馬)

―五輪、世界選手権を制した。
結果だけ見れば良かったけれど、全体的に少しずつ課題は残る。五輪もフリーは良くなかった。心残り、悔いは全ての試合にある。ジャンプが跳べたとしても、演技を見返していると雑な部分が見える。

―特に気になるところは。
表現面や姿勢。誰も跳んだことのない種類の4回転を跳びたい思いはある。でも、いま一番必要なのはスケーティング。フリーの後半になると姿勢が悪くなったりする。もっと体の中から感情が出せて、その中できれいなポージングが取れるようにしたい。これまで見せる技術というのは何もやってきていない。基礎が固まっていないので、平昌(ピョンチャン)五輪までの4年間は方向を見つめ直したい。いまはバレエを習いたいと思っている。

―世界一になっても「もっと自分を追い掛けていける」と言い続けている。
今年アカデミー賞を取った男優が「10年先の自分が僕のヒーロー」と言っていた。10歳のころは20歳、じゃあ20歳になったとしたら30歳の自分がヒーロー。男優の言葉に感動したし、揺らがずにいける考え方だと思う。スケーターとしては10年先は引退しているかもしれないけれど、1年でも半年先でもいい。その自分は精神的にも、肉体的にも、もっと強くなっている。

―先に進めれば理想もまた変わっていく。
簡単に言えば、理想との距離は縮まらない。到達することはないけれど、試合に勝つと通過点として小さな達成感がある。大きな達成感を味わいたくはないかなと思う。目標を決めると、行き着いたら燃え尽きてしまう。五輪の金メダルを取ったときも目標はもう違うところにあって、次は平昌が待っている。努力できる幸せや楽しさが僕を高めているんじゃないか。

―来季はどんな成長を。
まだ足りないものが多すぎる。今年20歳になってしまう。引退まで本当に数えられるくらいのシーズンしかないと思っている。けがしたら終わりなので、健康でいて、もっと未来の自分を広げられるように日々努力するだけだと思う。


結弦くん、本当に19歳でしょうか? 年ごまかしてない?(笑) なんで、なんでこんなにしっかりしてるの?
金メダルとったからといって、まったく浮かれたところがありません。彼の理想とするスケーターに到達するには、”まだ足りないものが多すぎる”・・・あれほど進化の速い彼をして、”引退までの数シーズン”は、理想を追う期限としては短すぎるというわけですね。天才だから目指せる高み・・・といえばそれまでですが、選手としてもコーチとしても百戦錬磨のオーサーをして、「 結弦は、独特のメンタルの持ち主。彼が何を考えているのか、まだ探っている途中だ 」と言わせてしまう結弦くん。ひとつの山に到達しても、さらに高い山が待っている・・・気の遠くなるような話ですが、そんな果てない高みに向かって、これからも走っていくんですね。

自伝の「蒼い炎」で、彼はこんなことを言っています。

アスリートかアーティストかと聞かれたら、絶対アーティストになりたい。力強さや、高度なジャンプの技術や・・・そんなアスリートの技術は当たり前にもっていて、さらにアーティストになる、それが僕の目指すところです。

インタビューから察するに、アスリートとしての強さでタイトルはとったけれど、アーチストの部分では、自分はまだまだ”足りない”と感じてるようですね。もちろん、これからも男子フィギュア界のリーダーであり続けたい。テクニカルな面でもトップを走りながら、その一方でアーティストとしての自分も磨いていきたいということですね。今までは追う立場だったけれど、これからは追われる立場。ストイコの言うとおり「背中に標的をつけて歩いているようなもの。みんなが彼に勝つにはどうすればいいのかと研究してくる」のです。油断して立ち止まっていたら寝首をかかれるのは、今シーズン、チャンを追い抜いた結弦くんが一番よくわかっていると思います。

トップに上りつめた今、彼がどう変わっていくのか・・・自分を常に客観視できる頭の良い彼なので、これからも慢心することなく、さらに大きな選手になってくれることでしょう。そこは全く心配していませんが・・・気になるのは健康。結弦くんも触れていますが、それがなにより大事です。ファンとしては、今はそれが一番の願いですね。


                弓弦羽神社 3月21日

五輪必勝祈願で絵馬を奉納したので、金メダルのお礼も兼ねて、3月21日にワールド必勝祈願で訪れました。日付の最後に名前を入れて、絵馬を納めました。今回も願いがかなったので、近いうちにお礼にいきます♪
タイトル総なめにした今、健康祈願の方が優先かしら。健康なら、彼の場合、結果はついてきますよね(笑)

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2014/04/07 18:40 | 2013-2014 seasonCOMMENT(7)TRACKBACK(0)  TOP

 | BLOG TOP |