フジテレビONE 羽生結弦列伝 感想 その1

もうだいぶ前の放送で今さらなのですが(汗)、CSのフジテレビONEで放送された『羽生結弦列伝』の感想をあげときます。先日発売された『覚醒の時』は発売元がフジテレビなので、これは、その宣伝番組だったのかもしれません。この放送の2008~2010年分は、『覚醒の時』に未収録かと思います(『覚醒の時』はまだ観てないので未確認ですが)。その頃の結弦くんの演技の録画をしていない私にとってはありがたい番組でした。

~羽生結弦列伝~
6/18(水)  2008年第77回全日本フィギュアスケートジュニア選手権
6/18(水)  2008年第77回全日本フィギュアスケート選手権 男子フリー
6/19(木)  2009年第78回全日本フィギュアスケートジュニア選手権
6/19(木)  2010年第79回全日本フィギュアスケート選手権 男子フリー

6/20(金)  2011年第80回全日本フィギュアスケート選手権~CSオリジナル版~ 男子フリー
6/21(土)  2012年第81回全日本フィギュアスケート選手権~CSオリジナル版~ 男子フリー
6/22(日)  2013年第82回全日本フィギュアスケート選手権~CSオリジナル版~ 男子ショート
6/23(月)  2013年第82回全日本フィギュアスケート選手権~CSオリジナル版~ 男子フリー

青字の放送部分は、「覚醒の時」未収録演技

~覚醒の時~
★ショートプログラム
白鳥の湖 : 第79回全日本フィギュアスケート選手権
12のエチュードより「悲愴」 : 第80回全日本フィギュアスケート選手権
パリの散歩道 : 第81回全日本フィギュアスケート選手権
パリの散歩道 : 第82回全日本フィギュアスケート選手権
パリの散歩道 : ソチオリンピック

★フリースケーティング
ツィゴイネルワイゼン : 2011年四大陸フィギュアスケート選手権
パガニーニの主題による狂詩曲 (2010年世界ジュニアフィギュアスケート選手権)
映画「ロミオとジュリエット」より (第80回全日本フィギュアスケート選手権)
映画「ロミオとジュリエット」より (2012年世界フィギュアスケート選手権)
ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」より (第81回全日本フィギュアスケート選手権)
ロミオとジュリエット (第82回全日本フィギュアスケート選手権)
ロミオとジュリエット  (ソチオリンピック)
ロミオとジュリエット  (2014年世界フィギュアスケート選手権)


以下、「羽生結弦列伝」の感想です。
今回は、2008年全日本ジュニア、2008年全日本、2009年全日本ジュニアの放送分です。

2008年第77回全日本フィギュアスケートジュニア選手権

結弦くんは14歳。メチャクチャ可愛いです! 最初にジュニア女子の演技も少し流れていましたが、どの女子より可愛いってどうなの(笑) ショート57.25の4位で迎えたフリーの演技がフルで放送されていました。

これからの男子フィギュア界を引っ張っていく存在・羽生結弦。将来的に楽しみな存在です」と紹介されてました。やはり、この頃から注目されてたんですね。フリーは124.92で、合計182.17。ここで暫定1位。

そして、町田選手登場、18歳です。彼は、ショート69.85で1位でフリーを迎えました。優勝を狙ってます。しかし、最初の3Aを成功させたものの、その後ミスが続いて、111.06。合計180.91で2位に終わりました。この大逆転劇は、今年のワールドを彷彿させました。この頃から、結弦くんの勝負強さは抜群だったのね。

結弦くんは、これがジュニア1年目でしたが、見事に初優勝。世界ジュニア選手権への出場資格を得ました。試合後の優勝インタビューの感想は「とにかくびっくりしました。チョー気持ちいいです!」。
インタビューでも、今はすっかり優等生っぽくなりましたが、この頃jは、いたってフツーの男の子です。それに、女の子みたいな容姿なのに、しゃべるとけっこう男っぽいんですよね。


2008年第77回全日本フィギュアスケート選手権 男子フリー

全日本ジュニアで優勝した結弦くんは、初めて全日本選手権に出場しました。ショート64.50の8位というポジションでフリーに臨みます。フリーは、緊張のためか、最初はジャンプが不調でした。最初の3Aが抜けて1Aに、3Fは着氷したもののお手付きになりました。そして、3Ltzは転倒。しかし、ここから調子をあげていきます。次の3LoはOK。さらに、3Ltz-2T-2T、3S-2Lo、3A-3T、2Aと、次々にジャンプを決めていきます。

ジョニー・ウィアーとプルシェンコに憧れている羽生」「まだ14歳、ソチでもまだ19歳ですよねえ」「将来の目標はオリンピックの金メダルだそうですよ」とアナウンサーが言ってましたが・・・今聞くと、将来を暗示してるような実況ですねえ。憧れの人も目標も…本当にブレない結弦くん(笑) このフリーは117.15で、合計181.65。最終順位は8位でした。参加選手中最年少14歳での8位・・・天才の片鱗がみえてます。

このときの小塚選手が19歳で、フリーのプログラムが、なんと「ロミオとジュリエット」。同じテーマ曲でも、選手の個性が違うと、衣装もここまで違うものかと感心します。小塚選手の衣装がシンプルというか、地味というか・・・練習着かと思いましたよ(笑) 小塚選手に結弦くんのロミジュリ衣装を着ろといったら、憤死ものだろうな~(笑)

高橋選手は怪我で欠場。今とはルールも違うので、一概には言えないけど、このときの優勝者が織田選手で、合計得点が243.70。結弦くんの2013年の全日本優勝時の得点が297.80。243.70という得点は、2013年全日本だったら、6位です。ソチオリンピックの代表争いが大変熾烈だったというのがよくわかります。


2009年第78回全日本フィギュアスケートジュニア選手権

このシーズンは、結弦くんは絶好調で、JGPF、東日本と優勝して迎えた全日本ジュニア選手権でした。その後、世界ジュニア選手権でも優勝して、このシーズン、ジュニアでは負けなし。それまで1枠しかなかったジュニアワールドの枠を3枠に増やしました。

演技のフル放送はなかったのですが、演技以外での結弦くんの素顔が垣間見れたのは良かったです。特に結弦くんの極秘メモ!(笑) SP・FSの細かい目標得点が書かれていました。SPは78.28、FSは149.00。.合計227.28が目標だといっていた結弦くん。シニアでも上位が狙える高い目標値です。

やっぱり、具体的に書いた方がそれを達成しやすいかなと思ったんで・・・。けっこう理数系です(笑)」と笑って答えていた結弦くん。そういえば、もっと小さい頃からジャンプ構成とか自分で紙に書いて基礎点を計算していたよね。それ以外でも、「今、自分は何を優先すべきか」と、自分にとっての優先順位を紙に書いて、いつも意識するようにしてるという結弦くん。インタビューでのあの理路整然とした受け答えも、そうやっていつも頭の中を整理してるからなのかな。

この年の全日本ジュニアでは、ショートは76.00と、目標に迫る高得点でした。「こんなにショートが良かったことなかったので、すごく嬉しかったです」と喜んでました。そういえば、昔はSP苦手だったような・・・。

また、ショートを終えた後、フリーに臨む前の心境について、結弦くんはこんな風に語っていました。

寝る前にイヤホンつけてイメージトレーニングするんですよ。緊張で眠れなくなるんですよね。『うわーっ』とか思って。毎回そうで、結局昼寝をすると、調子が良いんですよ

こんな気弱なこと言ってた子が、わずか3年後の2012年の全日本では、「プレッシャーはエネルギー」なんて言ってるんですからねえ・・・メンタルも急成長しすぎでしょ(笑)

ショート1位で迎えたフリーは3Aが二度とも着氷が乱れ、ショートの貯金で逃げ切る形の優勝でした。直後の一言は「なんかメチャ悔しいです」。でも、試合後のインタでは、落ち着いて自己分析してました。

まだ筋力がバランスよくついてない。本来のジャンプのセンスはピカイチですから、身体さえ作れば、さらに完成度は高まると思います」とは、このときの八木沼さんの結弦くん評でした。

SP・FSとも演技がダイジェスト版だったのが残念でした。フリーは出来が悪かったから仕方ないとしても、良かったというショートだけでもフルで放送してほしかったな(フジさん、映像あるでしょ?)。しかも、2009年のシニアの全日本選手権の放送は全くなし。バンクーバー五輪の選考会だから観たかった。

結弦くんが本格的にシニアに移行した2010年以降の放送については、またのちほど。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2014/08/06 12:30 | テレビ番組・チャリティーCOMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

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