フィギペディア2014 『羽生結弦 王者への道』 (テレ朝チャンネル)
CSのテレ朝チャンネルの『フィギペディア2014 羽生結弦 王者への道』の感想をあげておきます。
この番組は、結弦くんが、ジュニアグランプリファイナルで優勝した14歳から、ソチ五輪で金メダルをとるまでの”オリンピックチャンピオン 羽生結弦の成長の記録”です。テレ朝の製作なので、演技映像はグランプリシリーズのものになります。そして、オフリンクの秘蔵映像もところどころに差し込まれていました。
<演技映像一覧> ※ 編集なしで、すべてフルバージョンで流されています。
2009年(14歳) JGPファイナル(開催地/東京) → 優勝
SP : 映画「ミッション・イン・ポッシブル2」より / FS : パガニーニの主題による狂詩曲
14歳にして、すでに3Aは装備しています。ショートはノーミス。フリーは、後半疲れからか3Aの転倒がありましたが、優勝。史上最年少で、ジュニアグランプリファイナルを制覇しました。このシーズンは、ジュニアワールドも制覇して2冠。すでに、天才の片鱗をみせています。そのまま、翌シーズンから、15歳という最速年齢でシニアに参戦。「シニアへのプレッシャーないか?」という質問に、彼はこう答えています。
プレッシャーはあまり嫌いじゃないので。それを力にして、応えられるようにしたい
15歳の頃からすでに、”プレッシャーはエネルギー”だったのね・・・ ゆづ、恐ろしい子!!(笑)
2010年(15歳) GPS ロシア大会 → 7位(GPS初参戦)
SP : ホワイトレジェンド / FS : ツィゴイネルワイゼン
翌2011年3月11日の東日本大震災により、彼も被災者の一人になりました。「自分の周りの身近な人達が苦しんでいるのに、自分だけ好きなことをやっていてよいのか」・・・ある意味、いまだ彼を苦しめているサバイバル・ギルティの悩み。それでも、スケートを続けたい・・・という想いから、閉鎖された練習拠点にかわる練習場所を求めて、全国各地を転々とする日々。「1分1分、1本1本、本当に1秒でも氷に載っている時間を大事にしていきたい」・・・彼の人生観、スケートに対する心構えを、根底から変えた震災だったといえるでしょう。
2011年(16歳) GPS ロシア大会 → 優勝(GPS初の表彰台)
SP : 悲愴 / FS : ロミオとジュリエット
四回転の失敗はありましたが、優勝。アイスショー60公演をこなした効果か、観客へのアピール力が増していますね。特に、「悲愴」には、以前にはなかった表現の奥深さ、凄みのようなものを感じました。とはいえ・・・このときの映像を観る限り、このわずか2年4か月後に彼がオリンピックチャンピオンになるとは誰も想像しなかったでしょう。彼の成長速度のすごさにあらためて驚かされます。
2012年、ワールド初出場で、表彰台にのぼった後、新たな練習拠点を求めて、カナダに渡りました。「新たな環境で、新たな考えを吸収しながら、スケーティングとかに繋げられたら・・・」という彼の想いは、すぐに結果となって現れました。その年のGPシリーズアメリカ大会で、ショートの世界歴代最高得点をたたき出したのです。
2012年(17歳) GPS アメリカ大会 → 2位
SP : パリの散歩道 (当時のショート世界歴代最高得点 95.07) リプレイ&キスクラ付
「四回転なんて、簡単に飛んじゃいましたでしょ。四回転、難しいんですよ。あんなに簡単に飛んじゃいけないんですよ。それぐらいの見事さでした。お兄さんたち、みんな苦労してるのに、関係なくピョコッと飛んじゃいましたからね。完璧ですよ、何これ・・・って感じでね」と、佐野稔節全開の解説でした(笑) 今にして思えば、彼の金メダルへの道は、このアメリカ大会のショートから始まっていたのです。
そして、迎えた12月のグランプリファイナル。彼はソチ五輪の会場で18歳の誕生日を迎えました。
チョコレートケーキを頬張る結弦くんがきゃわわです(笑)
ソチ五輪の会場で、18歳になれたのはすごく嬉しいと思っていますし、縁起がいい
予言(?)どうり、とっても縁起のよい誕生日でした。でも、彼はいつも誕生日はファイナルなんですよね(笑)
2012年(18歳) GPファイナル(開催地:ソチ) → 2位(GPファイナル初の表彰台)
FS : ノートルダムドパリ
SPの失敗で出遅れた結弦くんは、惜しくも銀メダル。優勝を逃しました。番組では、触れられていませんが、このフリーが終わった後、会場で、オーサーに「ソチで金メダルをとりたい」という意思をはっきり告げたと言われています。五輪会場での悔しい思いのリベンジを、本番の五輪で・・・という決意が固まったのでしょうか。
そして、オリンピックシーズン、結弦くんの選んだプログラムは「ロミオとジュリエット」でした。
「震災のあった4年間だったので、(このプログラムには)自分にとっては特別な思いがたくさんあります。見た人が、何か心が動くような演技をしたい」
2013年(18歳) GPファイナル(開催地:福岡) →優勝(GPファイナル初制覇)
FS : ロミオとジュリエット(SP、FSともPBを更新) リプレイ&キスクラ付
EX : Story アンコール(パリ散)付
このソチで、優勝決定の日に、結弦くんは19歳の誕生日を迎えました。最高のプレゼントでしたね。
結弦くんは、元々天才的な才能の持ち主でしたが、トロントにいってから、スケーティング、スピンの速さ、そしてジャンプのシャープさ・・・などスキルが格段に進歩しましたね。1日に1時間しかリンクを使えない仙台から、練習環境が整ったクリケットに移ったことで、もって生まれた才能が一気に花開いた・・・ということでしょうか。
番組の最後の映像は、仙台の金メダル凱旋パレードでした。
番組の最初に、12歳の結弦くんの短いインタがあります。そこで彼はあどけない口調でこう答えています。
オリンピックで日本男子初の1位をとりたい
番組は、羽生結弦という一人の少年の、その大きな夢をかなえる軌跡を追ったものとなっています。
私は、2012年のニースワールドでファンになって、結弦くんを追いかけてきましたが、こうやって彼の歩んできた道を振り返ると、感無量ですね。テレ朝の番組なので、グランプリシリーズの映像になるのは当たり前なのですが、2012年のスケアメ、2013年のファイナルが、彼の金メダルへの道の大きなターニングポイントになったのは間違いないでしょう。オリンピック映像はありませんが、とてもよい作品になってると思います。
番組は、最後にこんな言葉で締めくくられていました。
羽生結弦が歩む王者への道。
世界を驚かせてきた日本の若者は、フィギュアスケートをどこまで進化させるのでしょうか。
彼の進化を、さらなる絶対王者への道を、ファンの一人としてしっかり見守っていきたいと思います♪
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2014/10/28 15:25 | 2014-2015 season | COMMENT(5) | TRACKBACK(0) TOP