羽生結弦選手★NHK杯2014 フリー海外実況動画(翻訳付)

結弦くんの、NHK杯でのフリー演技動画、海外版で翻訳つきのものを2つ紹介します。
今回紹介する2つの動画は、ブログに貼り付けできない設定になっているので、サムネイルを貼っておきます。動画を観たい方は、お手数ですが、サムネイルから、ニコニコ動画まで飛んでください

まず、カナダのCBC版。解説は、おなじみカート・ブラウニングです。

               

カートが、スローパートで、「美しいエッジワーク」と、結弦くんのスケーティングを誉めてくれてます。五輪チャンピオンになったときでさえ、それほどとりあげられなかったスケーティングの美しさを、今シーズン、各国の解説者が誉めてくれてるのはすごいことです。実際、ジャンプを飛ばなくても、スケーティングだけで魅せられる域に達しつつありますね。「ただの天才」ではなく、「努力の天才」だと思うのはこういうところです。

後半の「3A+1Lo+3S」が「1A+1Lo+3S」になってしまいました。カートが、「3Aが1Aになったけど、僕がなぜ笑ったかというと、何とか1Aにした彼の能力は天才的だと思ったから。大した男だよ」と言っています。これがどういう意味か、カートは説明していませんが・・・。

考えられるのは、カートが、結弦くんがとっさに「ザヤ回避をした」と評価してる・・・ということ。フリーでは、同じ種類の3回転ジャンプを2回飛ぶことは2種類までと決まっています。それ以上飛んでもノーカウントになってしまう。結弦くんは、4Tが抜けて3Tになってしまいました。2回目の3Tは「3A-3T」で使用ずみ。後半の構成を変え、「4T+2T」を「3Lz+2T」にしてるため、あのまま「3A+1Lo+3S」を飛んでいたら、その時点で、すでに2種類の3回転ジャンプ(3Tと3A)を2回飛んだことになるので、最後の単独3Lzは飛んでもザヤったことになり、ノーカウントになってしまいます。でも、ザヤ回避なら、1Aにせず2Aにするか、あるいは「3A+1Lo+3S」を飛んで、3Lzを2Lzに変えた方が点数的には有利なはず。なので、個人的には、ただのすっぽ抜けなのでは?と思っていますが、まあ真相は結弦くんにしかわかりません(笑)

自ら「ゆづの大ファン」だというカートの解説、温かく見守ってくれてる感じがありがたかったです。


次に、最近何気に評判のいい(笑)中国解説にいきます。

                

この男性解説者は、おそらく競技経験者ではないかと思うのですが、とてもいいことを言っています。

今シーズンの開幕で起きたことは、いち男性としては、決して悪い経験ではなかったと思います。
なぜなら、昨シーズンの羽生選手は、ずっと上り調子で、とても順調だった。
次の平昌まではまだ時間がありますが、この早い段階で、今回のような大きな事故・打撃を受けたことによって、試練に耐え、さらに強い男性アスリートになるための、いい経験になったと思います。

今回の怪我は、二人(羽生選手とハンヤン選手)にとって、とても深刻なものではなかったと思います。
ですが、二人の通常の練習プロセスに大きな支障をきたしたはずです。
男子選手にとっては、この練習プロセスこそが重要です。それがなければ、一度の演技で、これほど多くの高難度の技、そして演技、つなぎ、スピンにステップはこなせません。男子選手には、それらを演じ切るための、体力強化の特訓が不可欠なのです。

GPシリーズが進むにつれて、皆さんも、男子FSでのミスが身だつようになったと感じているかと思います。これは彼らがさらに高難度の技に挑戦しているからです。しかも、現在、スピン、ステップの要件もどんどん変わっているのです。


もちろん、こんな事故は、一生ないにこしたことはありません。でも・・・もし、どうしても一度は避けられない運命だったのだとすれば・・・今シーズンの開幕戦だったのは、不幸中の幸いだったかもしれない。

もしあの事故が、グランプリファイナルだったら、全日本だったら、四大陸だったら、世界選手権だったら・・・事態はもっと深刻だったはず。世界選手権だったら、最悪だった。いや、それよりも最悪なのは、もし平昌シーズンでの事故だったら・・・と思うと、ゾッとします。

2011-2012  ホームリンク被災でリンク難民、ワールドSP後に捻挫。
2012-2013  カナダに拠点を移したストレスでしばしば体調不良、ワールド直前にインフルエンザ&膝の故障。
2013-2014  GPSで2戦ともパトリックチャンと同じという、過酷なアサイン。初五輪で団体戦出場。


考えてみれば、毎シーズン、何らかの試練はありました。それを克服して、今の「羽生結弦」があるわけで。
なので、「スケートの神様、”これ”が、今シーズンの”課題”ですか・・・」と、ため息がでました。
それでも、事故がシーズン開幕戦だったことや、NHK杯までに滑れる程度には回復し、ギリギリでもファイナルの切符を手に入れた・・・ということを考えると、神様はドSだけど、「この程度のことは、彼なら乗り越えられるはず」と信じて、与えた試練なのでしょう。そうだとしたら・・・中国杯のフリーやNHK杯を棄権してたら、「な~んだ、降参なの? もっと骨のある男だと思ってたのにな~、ガッカリだわ!」と、神様を失望させたかもしれない(笑) 神様の期待に必ず応えてきた男だからこそ、彼は神様にこれほどまでに寵愛されているのだと思うのです。

まあ・・・実際のところ、三冠をとった時点で、彼自身「燃え尽きていた」時期があったようです。最近、また対戦モードが戻ってきてたとはいえ、今回の試練によって、彼の中で完全に三冠の過去はリセットされたと思います。「ファイナルはチャレンジャーとして」・・・と彼は言いました。守りに入るより、挑戦している方が、彼には似合う。ファナイルには時間が少ない。でも、少なくとも、NHK杯より、ずっといい演技をしてくれるはずです。

かなり長くなってしまったので。他の海外動画はまたのちほど。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2014/12/04 13:50 | 2014-2015 seasonCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

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