羽生結弦選手 NHK杯2014終了後のニュースまとめ
NHK杯から1週間以上たってしまいましたが、自分用の覚え書きとして、NHK杯終了後のニュースで、気になったものをまとめておきます。全文ではなく、重要と思えるところだけ抜粋してます。全文を読みたい方は、リンク先に飛んでください。まだ読んでない記事がありましたら、ご参考までに。
羽生の一問一答「これが僕の実力」(2014.11.29 デイリースポーツ)
演技を終えた羽生の一問一答は次の通り。
(大会を終えて)
皆さんはけがの影響かと思われるかもしれませんけど、これが僕の実力だと思っています。これが今シーズンのすべてではないので。2つとも出られたからこそ、しっかりと生かさないといけないと思います。
-この大会に出ての発見は。
自分の弱さですかね。けがとか関係ないんですよ。こういう失敗は。前回は本当に痛かった。でも回ってるんですよ。できない何かがあるんです。
-何に負けた?
何に対してというよりも、あまりにもいろんなことがありすぎて、いろんな弱さが見えすぎて、どこから手をつけていいか分からないです。それぐらい課題が見つかって良かったです。
-出る決断は正しかったと思うか。
はい。正しかったと思っています。結果がどうであれ。皆さんがどうやって思うか分からないですけど。最後まで滑り切って、ミスはたくさん出ましたけど、ミスをしたことは後ろに下がるわけじゃない。立ち止まっているかもしれない、練習不足による戻りはあるかもしれないけど、試合は全く同じコンディションはない。コンディションに合わせた自分の精神状態が、足りなかったと本当に思い知らされた試合だった。
-演技には気持ちが入っていた。
ジャンプでは点数とれないと思っていたので、何とかしなくちゃという気持ちと、アクセルを何とか決めて得点稼がなきゃと思っていました。
-思考が変わった?
別に変えたつもりはないですし、悔しいものは悔しい。どうあがいても言い訳しても結果は変わらないので。しっかり、今の自分の気持ちを自分の口から話して復習したいなと思います。
(大会後、ファイナル出場についてのコメントを発表)
皆さん、応援ありがとうございました。皆さんの応援のおかげで中国杯とNHK杯の結果、ファイナルに出場することができました。ファイナルの間、さらによい演技ができるように、しっかりトレーニングして立て直したいと思います。
羽生 ファイナル連覇へ「挑戦者」…逆境の先に“いい景色が” (2014.11.30 デイリースポーツ)
置かれている立場は、羽生が誰よりも分かっていた。中国杯での激突から万全ではない状態でNHK杯に臨み、ファイナル切符をギリギリで獲得。GP2試合で4回転は一度も決まらず、ジャンプで計7度も転倒した。「今季、出遅れているという感触はある。ここまで来て尻に火が付かないようじゃ話にならない。GP2戦ともマイナスだったんで、掛け算でプラスになるようにしたい」。笑みも交えて取材に応じたが、闘争心は燃えさかっていた。
「ここまでボロ負けしたのは小学生以来」というNHK杯の敗因は「焦り」と分析した。完治していない左太腿、練習不足は言い訳にしない。「焦りが響いていたのかな。インタビューを見ていても、全部言葉が早かったし、6分間練習も落ち着こうとしているけれど、周りも見なきゃって」。中国杯で激突した6分間練習には、まだ恐怖がある。「今後、解消できるのか」と問われると、「間違いなく」と力強く答えた。
まだ完調には程遠いため、今大会はショートプログラム(SP)、フリーともに難度を下げた。日本男子初の連覇が懸かるファイナルは2週間後に行われる。「連覇とか関係ない。最後の1枠をギリギリでつかんだチャレンジャーとして、思い切って一番上を狙っていきます」。最高難度のプログラムについては「たぶん無理」と話し、年内のファイナルと全日本選手権は今大会と同じ構成で臨む予定だ。
五輪を制した昨季から一転、今季は苦境に立たされているが、19歳は厳しい現状を楽しみさえしている。「たぶん進化している段階で、そういう過程にいる。乗り越えられた先にある景色は絶対にいいと信じているからこそ、楽しんでいける」。前を見据え、はっきりと言った。「逆境は嫌いじゃない」。不屈のプリンスが、完全復活への道を歩んでいく。
羽生超前向き ファイナル「一番上狙う」(2014.12.1 日刊スポーツ)
羽生式計算式がはじき出したのは「+」だった。「マイナスとマイナスのかけ算でプラスになるようにしたい!」。2週間後のスペインでの決戦に、勝利の方程式? を導き出した。
マイナスとはGP2戦のこと。3週間前の中国杯では他選手と接触して負傷した。完治しないまま臨んだ今大会では、SP、フリーともに4回転ジャンプで転倒し、4位に終わった。不本意な結果で滑り込んだファイナル切符に、「連覇とかは関係ない。最後の1枚をギリギリでつかませていただいたチャレンジャー。思い切って一番上を狙っていきます」。目を輝かせ、まくし立てた。
本人は否定したが、負傷の影響はあったに違いない。前夜には過酷な滑りをみせたことを一夜で忘れさせるように、とにかく超前向きだった。残り期間の調整法を聞かれると…。
「(衝突事故の前には)戻れない中で、これだけ乗り越える壁を作ってもらった。こんなに楽しいことはない。その壁を打ち砕くのではなくて、しっかり乗り越えたい」。
あらためて衝突は…。
「まれな事件を体験できた。課題が浮かび上がったので、本当に幸せ者。なんて幸せなんだろう」
若き王者の思考形態は非常に独特。自任する逆境大好き人間の本領発揮か。いまも全身にテーピングをしないと滑れない男とは思えないはつらつさだった。
壁は高いことは事実だ。95年開始のファイナル過去19大会(前身のチャンピオンシリーズ含む)で、「最後の1枚」の選手が優勝したのは03年大会のサンデュ(カナダ)だけ。「大まくり」は困難な道になる。
ただ、羽生には「前例」もある。五輪王者として臨んだ3月の世界選手権。SPで3位と出遅れ、首位とは7点差と厳しい状況に置かれたとき、言い放ったのは「楽しいです、すっごい楽しいです」。そして結果は大逆転優勝。
この日も悔しいと連呼して、思う。「ここまでボロ負けしたのは小学生以来だな」。だから、余計に燃える。「五輪チャンプとか世界チャンプとか関係ない。ジュニア時代の自分に戻った感じです」。負けず嫌いの本性がうずいていた。
「小学生以来のボロ負け」をして、負けず嫌いの炎に、大量の燃料が投下されたのがよくわかるインタでした。
あれだけの衝突事故を経験して、「逆境は嫌いじゃない」「これだけ乗り越える壁を作ってもらった。こんなに楽しいことはない」「まれな事件を体験できた。課題が浮かび上がったので、本当に幸せ者。なんて幸せなんだろう」といえる独特のメンタリティ。そういえば、今年の世界選手権のSPで出遅れたときも、「この位置(3位)にいる自分が許せない」とか言いながら、「久々にアドレナリンが沸き立った」と、喜んでいた(?)ような・・・(笑)
わずか19歳にして世界の頂点にたってしまい、そこに至るまでも、普通の19歳の何倍もの濃度の人生経験をしてきてるので、少々のことでは、彼を動揺させたり、興奮させたりすることはできないのかもしれません。浅田真央ちゃんが、某テレビ番組で「怖いものは?」という質問に、「怖いものは・・・あまりないです」と答えていました。そして、「一番緊張したこと」は「オリンピック」だったと。二人とも、十代半ばから、日本中の注目を浴び、世界の大舞台で重責を背負いながら勝負してきてるから、腹が据わっています。でも、その結弦くんも、今、ギリギリの崖っぷちに追い詰められて、世界選手権以来の興奮を覚えているような気がします。やっぱり、ドMだわ・・・(笑)
ソースは忘れましたが、2~3年前に、ある記事で、「ボロボロになるまで練習して、リンクに倒れて動けなくなるような状態でトリプルアクセル飛んだりすると、『おれって、すげー』と、快感!」みたいなこと言ってるのを読んだとき、思ったものでした。「この子は絶対ドMだ」と(笑) 彼のことを「ドS」だとか言う人もいるけれど、私は今でも「ドM」だという印象は変わっていません。ビールマンスピンも、無理に入れなくてもレベルをとれるだろうに、「腰がくだけ散ってもやる!」とか言ってたしな・・・(ソースは、「フィギュアスケート days plus 2012 winter」)。
まあ、とりあえず・・・多少は強がりを差し引いたとしても、大きな「課題」を与えてもらって、俄然やる気に満ちてきてるようなので、ちょっと安心しました。週末のファイナルにむけて、そろそろスペインに向かう頃でしょうか。
ついでに、結弦くんのお誕生日関連や受賞の記事を少し。長くなりすぎるので、そちらはたたみます。
オーサー編はまたのちほど。
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2014/12/09 16:00 | 2014-2015 season | COMMENT(7) | TRACKBACK(0) TOP