FaOI2015 in KOBE 1日目昼夜公演 鑑賞記 まとめ

FaOI2015神戸、昼夜公演をみた感想のまとめです。長いのでお付き合いいただける方のみお読みください。

昼公演のレポでも書きましたが、FaOIとしては、今年の神戸公演が初めての関西公演です。
昨年初めて関東圏(幕張)に上陸、今年も幕張で開催。CICは、次は関西圏で・・・と考えていたそうです。

企画会社のCICは、今は東京が本社ですが、以前は大阪市に本社があったと記憶してます。
なのに、なんでCICの企画するアイスショーは関西に来ないの!と、ずっと恨めしく思っていました(笑)
関西初上陸は、大盛況のうちに終わりました。これを機に、FaOI幕張のように、あるいは、スターズオンアイス大阪公演や、ザ・アイス大阪公演のように、FaOIの関西公演が、神戸で定着してくれることを願っています。

では、初FaOIの全体的な感想を書きとめておきたいと思います。

まず、いいなと思ったのは照明です。他のアイスショーと比較しても、照明の使い方が上手いなと。
スポットライトだけでなく、光線をうまく使っていて、それがとても効果的です。
それらが、Fantasyという名前にふさわしい、ファンタスティックな雰囲気を醸し出していました。

他のアイスショーにはない、シルクドソレイユばりのパフォーマンスが新鮮でした。
シルクと違って、命綱やセーフティネットはないので、見てる方もスリリングでした。
シルクほどの高さはないかもしれませんが、それでも氷上に落下すれば大変なことになるでしょう。

あと、なんといってもアーティストとのコラボレーション。これがショーの品格をさらに高めています。
岡本知高さん、福間洸太郎さん、サラ・オレインさん。プルと氷上共演したバイオリンのエドウィン・マートンさん。
皆さんの歌や演奏は単体でも素晴らしいもの。スケーターとのコラボには、ライブならではの迫力がありました。

フラフープやエアリアル、パントマイムなどのパフォーマンス、アーテイストとのコラボ。
こういった趣向をもつFaOIは、北米ではなく、どちらかというとヨーロッパ寄りのショーかなと感じました。
そういえば、海外スケーターも、他の日本のアイスショーと比べると、ヨーロッパ系のスケーターが多いですね。
看板スケーターが、サービス精神の塊のような結弦くん・・・てのもありますが、それを別にしても、観客を楽しませようという気概をとても感じるショーでした。決して安くはありませんが、その価値は十分あると思いました。

私の昼・夜公演の席について、少し書きとめておきます。
昼の部は、スタンドBで、SS席4列目。リンクのほぼセンターポジションでした。
大阪市中央体育館やなみはやドームに比べて、同じSS席のスタンドでも、
スケーターとの距離がすごく近かったのに驚きました。アリーナ席と変わらないのです。
いや、下手なアリーナ席より近いかもしれません(アリーナ席といっても、十数列目なんてことがあるので)。
SS席より上がプレミアム席ですが、それが1列しかなく、その後はすぐSS席が始まってました。

夜の部は、SS席のスタンドAで、ステージ向かって左側より。これもSS席としては4列目。
結弦くんはのリンクへの入退出は、この左側の出入り口でした。ステージのアーチストは昼よりよく見えました。
結弦くんの最後のあいさつは、左側出入口でしてくれたので、彼の姿が間近で見れてラッキーな席でした。

結弦くんのことばかりなので、彼以外のスケーターのこともちょっぴり触れておきます。
どのスケーターのパフォーマンスも良かったけれど、個人的に、特に印象に残ったのは、以下の5人。
ステファン・ランビエール、エフゲニー・プルシェンコ、ジェフリー・バトル、ジョニー・ウィアー、織田信成さん。
これらの人達は、プロスケーターとして、特に一級品だなと思いました。プロ意識・・・という意味で。

新しいエキシビションプログラム「天と地のレクイエム 3.11」について少し語りたいと思います。
先に金沢公演で見た現地組の方から、「激情型のプログラム」といわれていた「天と地のレクイエム」。
昼と夜を比べると、あくまでも個人的な意見ですが、昼の方が、彼の感情移入が深かったように思います。
簡単なジャンプで1度転倒があったのも、自分の世界に入り込み過ぎていたからじゃないかと。
FaOIのパンフレットに、結弦くんのインタビュー記事があり、そこで彼はこんなことを言っています。
僕は周りに与えるのではなく、自分を表現することの方が得意」なタイプのスケーターだと断りながら・・・。

新しいエキシビのプログラムは自分の経験がかなりかかわってくるものなので、自分のその時の心境を出すためにも完全に自分の中に入り込んでもいいなと思っているんです。自分の世界の中に感情や身体を全部溶け込ませるくらいに滑り込んでもいいなと・・・。

競技では、採点や勝敗が絡んできますから、自分の世界に入りんでばかりはいられません。
でも、アイスショーは、「自分を表現すること」が好きな彼が、その表現の部分にだけ専念できる贅沢な場所。
ファンはつい「試合を優先してほしい。ショーばかりでて、あまり無理しないでほしい。」と心配しがちですが、
そう考えれば、アイスショーというステージも、彼にとっては、自分を開放できる大事な居場所なのでしょう。

「天と地のプログラム」は、彼があえて「感情に溺れきって演技すること」を自分に許したプログラム。
こういったプログラムは、見る人によっては、もしかしたら独りよがりにみえるかもしれません。
でも、昼と夜、あえて比べると、彼の激情をより強く感じた昼の「レクイエム」に、私はより引き込まれました。
圧倒されるほどの、結弦くんの激しい感情の渦に観客も一緒にのみこまれて、彼の世界に引きずり込まれる。
・・・そういう種類のプログラムなのだと。そして、ひととき、私は、その世界に酔いしれる幸せを感じたのです。

実は、アイスショーに昼夜2回見ると告げたとき、家族にこんなことを言われたのです。
「2回? ショーって、昼も夜も同じことするんじゃないの? なんで2回も見るの?」と(笑)
同じアイスショーを2回みるのは、私も初めての経験です。待ちにまったFaOI関西公演だったからです。
でも、今回2回みて思いました。プログラムは確かに同じだけど、もらう感動は決して同じものではないのだと。
そのときそのときの結弦くんの演技は、まさに一期一会・・・そのことを、いまさら痛感した1日でした。

とりあえず、FaOIは来年も行きたいと思いました! たとえ関西にきてくれなくても、遠征してでも!(笑)


FaOI2015 グッズ2 FaOI2015 グッズ1
     パンフレットには金沢公演の天と地のレクイエムのお写真が。右はFaOI2015のスタッフTシャツ。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2015/07/08 14:00 | 2015-2016 seasonCOMMENT(18)TRACKBACK(0)  TOP

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