怒涛のスケート誌刊行ラッシュ その傾向と対策 その1
ソチ五輪以降、既存のスケート誌以外にも、様々な新雑誌が誕生し、刊行ラッシュが続いています。
そのほとんどが「羽生結弦表紙本」・・・とはいえ、相当コアなファンでもすべて買うのは難しい状況。
実際、玉石混交で、「羽生結弦人気」に便乗した新雑誌ほど当たり外れも大きいのも現実ではあります。
ということで・・・現在刊行されているスケート誌について、傾向と対策を考えたいと思います。
初回は、正統派のスケート誌から。人気のある特定の選手(要は結弦くんだが)に偏らず、万遍なく選手をとりあげているもの。また、選手のインタビューや実際に取材した記事がしっかりのっているもの・・・が基準。
● ワールド・フィギュアスケート 新書館 1944円
老舗中の老舗スケート誌。ナンバリングされる本誌以外に、シーズンガイドや別冊も刊行されます。
他紙に比べると、海外選手の比重が高め。また、内外問わず独占インタビューあるのもポイント高い。
各雑誌がこぞってゆづ表紙とする中、ここは他のスケーターを表紙にもってくることも多いです。
(12月2日発売の71号は浅田真央選手、8月発売の70号は荒川静香さんが表紙になっています)
とはいえ、最近は、別冊を含めると、2冊に1冊くらいの割合でゆづ表紙になってるように思います。
「うちはアイドル路線じゃないぞ! スケート専門誌だぞ!」という矜持と、「しかし売上も無視できないしな~」という編集部のジレンマが見え隠れします。ただし、ゆづ表紙のとき、かなりいい写真もってくるのはさすが。
ゆづ成分は少ないですが、海外選手の情報が充実している数少ないスケート誌なので、そこは貴重。
あと、ここは本当にスケーターの写真のクオリティが高い。スケーターへの愛とリスペクトを感じます。
● フィギュアスケート Life 扶桑社 1728円
新しい雑誌で、現在3号まででています。男子本が多い中、Lifeは男女まんべんなくとりあげています。
ゆづ成分は少なくて、1号2号3号と結弦くんの表紙ではあるけど、表紙・目次・奥付を除いたら、10~12ページくらい。130ページくらいあるので、ゆづ成分は10%もあるかないか。ただし、1号は1ページ、3号は2ページ、少ないながら、結弦くんへの独占インタが入っていました。海外スケーターも含め、インタビュー記事が充実しており、悪くはないと思います。価格的にはコスパはいいでしょう。ただ、ゆづ成分の割合を重視する人にはものたりないかと思います。 この雑誌は、スケート誌には珍しく、遅れて電子版も販売されます。hontoとかだと半額チケットで、電子書籍版が紙版より安く買えるときがあるので、そういうのを利用する手もありますね。
● フィギュアスケート日本男子ファンブック Quadruple スキージャーナル 1950円
スキージャーナルの、「日本男子フィギュアスケートファンブック Cutting Edge」がリニューアルしたもの。リニューアル前より、マニアックになってるな~という印象。130ページくらい全部日本男子スケーターの記事なので、一般的にはあまり知名度のない選手もたくさんとりあげられています。コアな男子シングルファンにはたまらないでしょう。が、(私のように)結弦くんだけが目当ての人は、途中で退屈してしまうかもしれません(笑)
ゆづ成分は少な目。新装版1号のときはまだ16ページくらいあったけれど、2号はわずか10ページ。他の選手よりは多いけど・・・程度の扱いです。ただ、1号も2号もロングインタビューが入っておりまして、それに惹かれて買ったようなものでした(笑) 最新は3号がでています。私はまだ読んでいませんが、レビューによれば、3号は結弦くんは19ページとのことで、2号よりは増えていますね。私はというと、この本に関しては、今後は図書館利用も考慮に入れています。
● 日刊スポーツグラフのフィギュアスケート誌 日刊スポーツ出版社 1300円
日刊スポーツがだしているスケート誌ですが、”これ”という雑誌名がなく、「フィギュアスケート○○シーズン展望号」とか「世界フィギュアスケート選手権熱戦速報号」とかいうタイトルで発売されています。
テキスト記事は、新聞社として過去に取材したものをまとめた感じでしょうか。
アイドル系スケート誌ではない・・・と思うけれど、ゆづ成分は多めです。平均して4割くらいは結弦くんかな。
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2015/11/23 13:00 | 2015-2016 season | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP