羽生結弦選手 GPF2015 SP&FS ジョニー&タラリピ解説実況動画(翻訳付)
やっとあがってきました。ジョニーとタラのファイナル実況解説。ありがたいことに翻訳付です。
アメリカで20日放送という情報だったので、そろそろかな?と思っておりました。
実況はテリー・ギャノン、解説は、おなじみジョニー・ウィアーとタラ・リピンスキー。
【NBC 米実況】 羽生結弦 2015 GPF SP
(演技終了後)
信じられないわ。なぜ毎回進化できるの?
前の大会、素晴らしい演技で世界記録を破り、今回はこの演技。
彼は多くの記録を破ってきたわよね、ジョニー?
彼はオリンピック・チャンピオンだけど、伝説的な存在にまで上りつめたわね。
同感だよ。彼はレジェンド。最高に美しい演技だった。プログラムを通して全く欠点がなかった。完璧。
だから、彼はオリンピックチャンピオンなんです。
これが、ユヅル・ハニュー。特別な存在です。
伝説的な存在・・・結弦くんは、「オリンピック二連覇を達成すれば伝説になれる」とミヤケンさんの「賢二の部屋」で言っていましたが、二連覇を待たずして、もうレジェンドですね。彼のNHK杯とファイナルの演技は、彼が引退した後も、フィギュアスケート界の伝説となり、ずっと語り継がれることでしょう。
ジョニーは、結弦くんのこと、自分の息子のことみたいに、いつも誇らしそうに解説してるなと思います(笑)
【NBC 米実況】 羽生結弦 GPF 2015 FS
(演技終了後)
彼は自分だけでなく、フィギュアスケートというスポーツまで、
今まで誰も知らなかった高みに引き上げようとしている。
ただただ偉大。史上最高のフィギュアスケーターじゃないかしら、ジョニー?
神のみぞ知る。魔法のような演技だったよ。
歴史を振り返れば、優れた男子スケーターはたくさんいるけれど、
彼のように四回転を跳び、情熱的に滑った男子スケーターは見たことがないわ。
彼の四回転は、ただジャンプするのではなく、質が高いんだ。ジャンプだけでなくスケーティングも美しい。
繊細なタッチ、他の男子はできないイナバウアーやビールマンもできる。何から何まで素晴らしい。
それでいて、スピードもあり、ちょっとした仕草もすべて素敵。
演技を見ていて、四回転とかテクニックとかすべて忘れてプログラムに引き込まれた。信じられない。
このフリープログラムは本当に美しかった。
こんな力強さと繊細さを両方兼ね備えたスケートを見たことがないわ。
三人とも大絶賛なのですが、その中で、私が「これぞ最高の賛辞」と思ったのが、ギャノン氏の「演技を見ていて、四回転とかテクニックとかすべて忘れてプログラムに引き込まれた」という言葉。彼は、見入ってしまったのか、演技中、「彼に勝てるスケーターは存在するのだろうか?」以外の言葉を全く発せず、全然実況の仕事をしてませんでしたが(笑)、TES120点越えというTESお化けのような演技をみながら、その技術のすごさを忘れてしまうほど、結弦君の世界観に引き込まれてしまったといっている。「アスリートであり、アーティストでありたい。でも、どちらか・・・といわれたら、僕はアーティストになりたい」という結弦くんにとって、これは最上の誉め言葉なのではないかと思いました。
話は変わりますが、青嶋氏の記事に批判が殺到した「日刊スポーツグラフ2015-2016中盤号」。
アマゾンで、ものすごく共感できるレビューがありました。すみません、勝手に紹介してしまいます(汗)
原文そのままではなく、ざっと要約してます。こんな内容でした。
青嶋氏のいうアート=芸術というのは、人によって受け取り方、感じ方が様々である。
例えばテーブルに置いたおにぎり。アートに見える人も、おにぎりに見える人も、ごみに見える人もいる。
どのスケーターにアートを感じるか・・・それは人それぞれである。
ランビエールにも高橋元選手にも、確かに世界観があった。それは伝統的なアートだった。
しかし、羽生選手は、その役に憑依してアートを表す選手。自らが身体ごと発信して演じる選手。
これは誰もまねできないこと。高橋元選手の伝統的なアートは、誰かが引き継ぐことができる。
その後継者が宇野選手。でも新しさはない。GPFでパトリックもすさまじい演技をしたが古臭く見えた。
なぜ世界中がこんなにも羽生選手を褒めたたえるか、今までにない新しいことをしてるからではないか。
今、フュギュアースケートは、転換期を迎えている。羽生選手の演技によって、世界が目覚めた感じというか。
素人の私にもこんなことが見えてるのに、青嶋氏には見えないのだろうか。
私がうまく言葉にしてあらわすことができなかったことを、代弁してくれてありがとうございます。
結弦くんの芸術性、演技スタイルを一言で表すと、”憑依型”。こんなスケーター、過去も現在も、いなかった。
ロミオもしかり、ファントムもしかり、そして晴明もしかり。彼は魂もろとも、”その役”になりきってしまう。
天使にも獣にもなり、ときには狂気すら感じさせる・・・こんなスケーターは、今後も現れることはないでしょう。
まさに フィギュアスケート界の革命児 ・・・今思えば、革命児としての羽生結弦は、2012年のスケアメで、弱冠17歳で世界最高得点をたたき出したときから、その兆しを見せていたのではないでしょうか。
究極に難しいジャンプの入り、ランディングからすぐにステップに移る一連の流れ・・・これは彼にしかできない。
ただの”得点源”ではなく、プログラムに溶けあわせ、ジャンプそのものをアートにまで高めたといえます。
アイスショーでも四回転をバンバンいれてくるなんて、彼が初めてでしょう。彼は常に新しいことをしている。
彼は、年齢的にもこれから最盛期に入っていきます。彼の技術とアートとが最高の状態で花開きはじめました。
「羽生結弦の革命」は、まだまだ始まったばかりなのだろうと思います。
最後に・・・結弦くんの名前について、ちょっと気づいたことをつらつらと・・・。
「結弦」はお父様が「弓の弦を結ぶように凛とした生き方をして欲しい」という願いを込めて命名したとか。
「弓弦羽神社」がゆづファンの聖地となっていますが、「弓の弦」=弓弦には、こういう意味があるそうです。
弓弦打ち : 物の怪 (け) などを退散させるまじないとして、矢をつがえずに弓の弦を引き鳴らすこと。
弓弦を鳴らす : 弓の弦を鳴らす。魔よけのまじないとして行なった。
こうみると、結弦くんの名前そのものに、安倍晴明に通じるものがあったんですね。「家庭画報」に、「僕と安倍晴明は似ていると思っていた」という結弦くんの言葉があったのですが、名前から考えても、彼が安倍晴明を演じるのは運命だったのかもしれません(笑)
この二人、本当に絶妙のコンビですね(笑)
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2015/12/22 08:50 | 2015-2016 season | COMMENT(9) | TRACKBACK(0) TOP