NEW YEAR ON ICE in OSAKA 鑑賞記
昨日(1/16)、「NEW YEAR ON ICE in OSAKA」に行ってきました。
このショーは、CSのTBSチャンネル2で生放送されました。今のところ、地上波・BSでの放送予定はないようです。現地で観て、帰ってから録画してたCS放送で復習(笑)しました。
5名のジュニアスケーターを合わせ、総勢20人の出演でした。
前半(一部)のスケーターと滑走順です。
ジュニア3名 → ジェレミー・アボット → キミー・マイズナー → ジョニー・ウィアー
→ 佐藤有香 → 宇野昌磨 → 荒川静香 → エフゲニー・プルシェンコ
後半(二部)のスケーターと滑走順です。
ジュニア2名 → 鈴木明子 → ジェフリー・バトル → ジョアニー・ロシェット →
イリヤ・クーリック → 宮原知子 → 織田信成 → カロリーナ・コストナー → 羽生結弦
一部のトリはプル、オオトリは結弦くんです。これは順当でしょう。このショーのセールスポイントは、4名のオリンピック金メダリストが出演していること。さらに、オリンピック銅メダリストも3名いますから、メンバー的にはかなり豪華な布陣だったとは思います。五輪メダルはなくても、世界タイトルはもってるスケーターも2名います。
ざっとメンバーを見ると、ファンタジー・オン・アイスのメンバー(ジョニー、プル、バトルなど)と、フレンズ・オン・アイスのメンバー(荒川さん、クーリック、佐藤さんなど)と、スターズ・オン・アイスのメンバー(キミー、アボットなど)総動員って感じで、かなり主催者のリキが入ってはいますね。
なのに、チケットの売れ行きが予想より悪かったのか、急遽、結弦くんのINが発表され、彼のおかげでめでたく満席になったようです。見切れ席までぎっしりでした。当初は、彼の出演は予定されていなかったであろうことは、オープニングに登場せず、フィナーレでも一番最後に登場。四回転を披露し、後は、恒例のリンクを廻って、観客への声援に答える・・・と、結弦くん一人だけ登場場面が少なかったことでもわかります。たぶん、主催者側から「チケットが売れないの~。なんとか1プロだけ! あとは何にもしなくていいので、お願げーしますだ~」と泣き付かれたんじゃないかなあ(笑) その前日には「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式が東京であったし、年が明けても、相変わらず忙しいですね。1日も早く、クリケットに戻れるといいのですが。
CS放送の解説は八木沼さん。TBSチャンネル2の実況アナがけっこう良かったのが意外でした。
では、印象に残ったスケーター(=私がスタオベしたスケーターです)の感想だけざっくりと。
ジョニー・ウィアー プログラム : Creep
「他人と比べたら、明らかに違うところがあっても、僕は僕の姿でいいんだと自信をもたせてくれた1曲。逆に言えば、それが唯一無二の姿。スケーターとしても、人とは違った表現法、見せ方があってもそれでいいんだと発信したい」とジョニーは語っていたとか。白いトップスに黒いゆったりした巻スカート。男でも女でもない独特の世界観。男に生まれながら女性の心をもち、現役中、その演技スタイルを協会から否定され続けても貫き通したジョニー。彼にしかもちえない、深いメッセージ性を感じるプログラムでした。
荒川静香 プログラム : Nella Fantasia
荒川さんは、テレビで観るより生で観た方がその価値のわかるスケーターだと思います。そういう意味ではコストナーに近い。ス~~ッと延びるスケーティングの美しさが素晴らしい。34歳の今も綺麗な3回転を跳ぶキープ能力も、現役のときよりもさらに磨きがかかったスケーティング技術も、「オリンピック金メダリストに相応しい自分でありたい」という、彼女の矜持を感じます。
エフゲニー・プルシェンコ プログラム : Carmina Burana
今春、腰の再手術をするという情報もあるのですが、朝の練習では4Tも成功させていたそうです。彼が待望していた四回転時代になって、血が騒いで仕方ないのでしょうね(笑) 会場を引き込む力、存在感(オーラ)・・・そこは「皇帝」と言われる所以でしょうか。結弦くんを別にしたら、一番スタオベが多かったような気がします。
ジェフリー・バトル プログラム : Uptown Funk
外見的には全然女っぽくないのに、ピンクのジャケットが似合ってしまう。イケメンは何を着ても似合うから得ですね(笑) とにかく、静止してるときがありません。ずっと動いている。小さな音もすべて拾って、細かく振付されています。曲のタイプは全く違うけれど、「バラード一番」とそのあたりが通じる。まるで、彼の体から音楽が聞こえてくるようなプログラム。バトルのセンスの良さがよくわかります。カッコ良かったです。
ジョアニー・ロシェット プログラム : Addicted to you
実質的にはバンクーバーで引退したといっていいロシェットですが、ジャンプのキレも高さも現役レベル。このキープ力がすごい。前日の「メダル・ウィナーズ・オープン」の女子の部門でダントツ1位だったのも納得です。健康的で知的でセクシー。この人も、荒川さんと同じで、現役のときよりもプロになってからの方が「美しいスケーター」になりました。しっとりしたプロから、この「Addicted to you」のようなパワフルなプロまで、演技の巾が広いのも、彼女の魅力ですね。
宮原知子 プログラム : Pennies from Heaven
宮原さん、メチャクチャ可愛かったです!! ひとつひとつの動きがさらに大きくなって、全身をいっぱいに使っているので、身体の小ささを感じさせませんでした。本当に丁寧で、傘をもったままだと難しいだろうに、相変わらずジャンプも安定しています。オーラがでてきたというか、キラキラしていました。自信というのは恐ろしいものです。さすがバトルというか、宮原さんの魅力を存分に引き出した、小粋でおしゃれなプログラムでした。バトル、来シーズン、宮原さんのショート振り付けてくれないだろうか、ローリーはもういいから(笑)
カロリーナ・コストナー プログラム : Una furtiva lagrima
すごい美人ではないのに、氷上でこれほど美しくみえる人もいないのではないかしら。荘厳なオペラの歌声がコストナーの品のいいのびやかなスケーティングにぴったりでした。氷上の女神様ですね。ジャンプは抜けてたけど、もうジャンプなんてなくてもいいの、コストナーは(笑) この人も、初めて生でみたときから、とても好きになりました。テレビだとそれほど思わないけど、生で見ると本当に美しいスケーターです。
羽生結弦 プログラム : The final Time Traveler
「レクイエム」かと思っていたら、「トラベラー」の方でした。彼の演技についての感想は・・・すみません、言葉にはできません(笑) 本当にこの人は、氷上の宝石です。CS放送で、アナウンサーと八木沼さんが、他のスケーターのときは多少解説していたのに、結弦くんのときだけ、一言も発せず、見入っていました。それが、すべてを物語っていると思います。
フィナーレの最後に、すべてのスケーターに迎えられて、結弦くん登場。4回転サルコウを披露してくれました。
全体的なショーの構成としては、「スターズ・オン・アイス」に近いんですが(IMGのショーなので当たり前か)、出演スケーターがSOIより格段に豪華でした。最後は結弦くんが美しく締めくくってくれましたし、行ってよかったなと思いました。
次は、「メダリスト・ウィナーズ・オープン」の感想をあげる予定です。
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2016/01/17 12:40 | 2015-2016 season | COMMENT(12) | TRACKBACK(0) TOP