メダル・ウィナーズ・オープン 2016 鑑賞記 女子シングル編
1月15日に開催された「メダル・ウィナーズ・オープン」に行ってきました。
当日、CS放送のTBSチャンネル2で生放送され、昨日、BS・TBSでも録画放送されていました。
MWOは今回が3回目。2012年が1回目で、2013年、2014年となかったので、もうやめたのかと思ったら、2015年に再開。続けて今年も開催という運びになりました。アリーナや南スタンドはかなり埋まっていましたが、北スタンドは、S席以上は空席がけっこうありました。全体的には7割くらいの入りでしょうか。それでも、結弦くんのINが発表された後の、NYOIとの抱き合わせ販売で、だいぶチケットははけた方でしょう。まあ、日本人スケーターの目玉がおらず、しかも平日の昼間に開催・・・というところにそもそも無理があるんですが。
本来、各カテゴリ6人での競技なのに、今回は5人しか集められなかったし、来年はどうするんだろう?
選手の出場資格は、「オリンピック、世界選手権、ヨーロッパ選手権、四大陸選手権、グランプリファイナルの5大会においてメダルを授与された選手」で、競技会のため、採点はISUの採点法に準じます。
<主なルール>
・ 女子シングルの演技時間は3分、男子の演技時間は3分30秒とし、10秒間の増減が可能。
・ ジャンプは2回転以上を3つまで。うち1つはコンビネーションまたはシークエンスでも可。
後半のジャンプは1.1倍。
・ スピンはアブリビエーション(略記号)の異なるスピンを3つまで。
・ 1つのコレオグラフィック・シークエンス。
・ ボーカル入り音楽、特殊照明、小道具可。
女子のプロトコルはこちら → http://www.jsfresults.com/InterNational/2015-2016/mwo/data0205.pdf
では、簡単に感想など。
佐藤有香 プログラム : Say You Love Me
綺麗なスケーティングで、しっとりとした大人の魅力が感じられる素敵な演技でした。佐藤さん、かなり身体を絞っていました。御年42歳で、現在はコーチが本業だというのに、いまでも綺麗な2Aが跳べるキープ力は素晴らしいですね。「フレンズオンアイス」での演技で、「プロスケーターはスケーティングが勝負」ということに、あらためて気づかせてくれたスケーターさんでもあります(笑) なにより、この年齢で競技会にチャレンジする心意気がカッコいいですね。
キミー・マイズナー プログラム : Chandelier
現役時代はジャンプがウリだったというマイズナーですが、まだ26歳だというのに、ジャンプの劣化が激しいなと。これは昨年のMWOもそうだったし、以前見た「スターズオンアイス」での演技でも思ったことです。
表現力を磨いて補おうとしてるのでしょうが、正直、表現面もそこまでの域には達していないので、最下位は仕方ないかなという印象です。出場者中最年少で、下手をすると親子ほど年齢の違う佐藤さんよりTESが低いのはどうよ・・・とは思いますが、こんな他のプロスケーターが敬遠する大会に2年連続ででてくれただけでもありがたいのかもしれません(笑)
カロリーナ・コストナー プログラム : タイスの瞑想曲
ジャンプは二回転祭りでしたが、氷上の存在感、オーラ、スケーティングの美しさは別格でした。いきなりスピンから始まり、スピンで終わる珍しい構成。最初から最後まで引き込まれました。本当に美しいとしかいいようがありません。この”氷上の女神”といった風格は、どれだけジャンプがすごくても、ロシアのジャリ達には逆立ちしてもだせないと思います(笑) PCSは一位でしたが納得です。いや、これで一位でなかったらおかしいでしょう。
正直、コストナーをテレビでしか見たことなかったときは、「ジャンプ抜けコケ祭りでも、なんでこんなにPCS高いままなの?」と思っていたのですよ。でも、あるアイスショーで初めて生で観たときに、ジャッジの気持ちがよくわかりました(笑)
安藤美姫 プログラム : ショパン・バラード4番
これは昨年のMWOと同じプログラムです。確か振付はウィルソンでしたね。率直にいうと、安藤さんにショパンは合わない。たとえば、昨年のGPFのEXで飛び入り参加してたときにやってた「マラゲーニャ」・・・安藤さんはああいうプロの方が嵌ると思う。こういうプロは、特にコストナーの後なんかに滑ると、安藤さんの欠点がすごく目立つのですよ。個人的には、安藤さんのPCSが、佐藤さんのより高いのがとっても謎でした(笑)
ジョアニー・ロシェット プログラム : Gravity
現役のときよりほっそりしましたが、綺麗な筋肉がついているのを見ると、精進してるんだろうなと思います。今のパッとしないカナダの女子シングルなら、復帰しても普通にナショナルチャンピオンになれそうですよ(笑)
ジャンプは3-2のコンビネーションも合わせてすべて綺麗に着氷。最後は2Aの予定が3Tに構成をあげてきたという、この余裕。
バンクーバーで銅メダルをとったときは、4位の長洲さんか、5位の安藤さんが銅でもいいようにも感じてましたが、その後の彼女のスケートとの向き合い方を見ていると、彼女が銅メダルでよかったのだと思います。
女子シングルが終わった後、ゲストスケーターのプルシェンコの演技がありました。プログラムはNHK杯SPEXのときの同じ「Gsrande Amore」。私、このプログラム好きなんですよ。生で観れて良かったです。
最初はWMOを観る予定がなく、結弦くんのINが発表されたNYOIとの抱き合わせ販売で仕方なくチケットを購入したわけですが、思ったより楽しめました。で、結果は以下のとおり。ロシェット、余裕の二連覇です。
1位 ジョアニー・ロシェット 71.27(TES:34.67/PCS:36.30) 賞金45000US$
2位 カロリーナ・コストナー 59.69(TES:22.45/PCS:37.24) 賞金40000US$
3位 安藤美姫 54.13(TES:22.05/PCS:33.08) 賞金35000US$
次は、男子シングル編です。
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2016/01/18 12:30 | 2015-2016 season | COMMENT(1) | TRACKBACK(0) TOP