宮原知子選手 四大陸選手権初優勝おめでとうございます!

四大陸選手権はこれまで二大会続けて銀だった宮原さん、ついに初優勝です!

宮原 214・91点は歴代6位の高得点!3月世界選手権へ弾み(2016.2.20 スポニチアネックス)

フィギュアスケートの四大陸選手権第3日は20日、台北で女子フリーが行われ、宮原知子(17=関大高)が自己ベストを更新する214・91点で優勝を果たした。

国際大会だけでなく、国際連盟(ISU)非公認ながら全日本選手権でマークした212・83点すらも更新する、歴代6位の高得点。

15年11月のNHK杯で初の200点超えとなる203・11点、同12月のGPファイナルで208・85点をマークと、自己ベストをどんどん更新している宮原。3月の世界選手権での更なる記録更新にも期待大だ。

【女子自己ベストランキング】
1位 228・56点 キム・ヨナ(韓国)  2010年バンクーバー五輪
2位 224・59点 アデリナ・ソトニコワ(ロシア)  14年ソチ五輪
3位 222・54点 エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)  15年GPファイナル
4位 216.73点 カロリーナ・コストナー(イタリア)  14年ソチ五輪
5位 216・69点 浅田真央(日本)  14年世界選手権



<女子シングル結果>
1位   宮原知子(日本)   214.91(SP:72.48/FS:142.43)
2位   長洲未来(米国)   193.86(SP:66.06/FS:127.80)
3位   本郷理華(日本)    181.78(SP:64.27/FS:117.51)


SPのプロトコルはこちら → 4CC2016 LADIES SHORT PROGRAM
FSのプロトコルはこちら → 4CC2016 LADIES FREE SKATING 

ショートも良かったのですが、緊張のせいか全日本のときより少しスピードがないように見えました。
でも、フリーはスピードに乗って、完璧な演技でした。プロトコルが本当に美しい。 
ショートもフリーも、ジャンプにマイナスがついていません。回転不足もエッジのeも!も全くなし。
ステップもスピンもすべてレベル4。取りこぼしが全くありません。最初から最後まで丁寧な演技でした。

フリーは少し振付が変わっていました。最初の三連続ジャンプは最後にタノを入れ、以前は演技の中盤、立ち止まって投げキッスでしたが、立ち止まらずにゆっくりと滑りながらジャッジに向かって投げキッス。後半には、笑顔でかけよるような振付も加えられて、テーマの「初恋」にさらにストーリー性が加わったように見えました。ワールドに向けて、さらに加点がもらえるような工夫を重ねているのがみてとれました。

演技終了後、西岡アナが「新世代のミス・パーフェクト」という称号を宮原さんに与えていました。
「ミス・パーフェクト」・・・アメリカのレジェンドのミシェル・クワンがかつてそう呼ばれていた。スケオタの一部からは、すでにそう呼ばれていましたが、テレビの中継でそう呼んだのは、西岡さんが初めてです(笑)
中野友加里さんも、コラムの中で、宮原さんとミシェル・クワンを結びつけていました。コラムはこちら


【中野友加里のスケーターたちの素顔】若手が続々活躍 楽しみな五輪代表レース(2016.2.15)

まずは、連覇を果たした宮原知子(さとこ)選手(大阪・関大高)。練習からほとんどミスをすることなく、本番へつなげたほぼ完璧な演技は圧巻でした。着実に成長を続ける17歳の演技は、見ていて「強かった」という感想すら抱きました。

見ていて、自信が出てきているのがわかったのです。課題とされた表現力も表情豊かになり、試合を重ねるたびに洗練され、日々成長しています。

私の現役時代、米国にミシェル・クワン選手がいました。フィギュアスケートのファンならもちろん、ご存じの実力者で世界選手権で5度の優勝を果たし、五輪でも銀と銅の2つのメダルを獲得しました。クワンさんは、試合でミスがとても少なくコンスタントに結果を出す素晴らしい安定感がありました。宮原選手もさらに上のレベルで演技が安定すれば、クワンさんのような強さを身につけることができると感じました。前回2位だった世界選手権では、ライバルとなる若いロシア勢との戦いが楽しみです。



宮原さんは、2014年の四大陸選手権の2位から、これで13大会連続の表彰台です。決して表彰台を外さない女。この記録を、3月の世界選手権でさらに伸ばしてほしいと思います。順位だけでなく、今シーズンの宮原さんは得点の伸びがすごいのです。

USインターナショナルクラシック → 183.64
GPシリーズスケートアメリカ → 188.07
GPシリーズNHK杯 → 203.11
グランプリファイナル → 208.85
四対陸選手権 → 214.91


試合のたびに、5~6点ずつ点数が伸びています。安定した演技を続けていることで、ジャッジの評価も着実に伸びてきてますね。演技もどんどん洗練されてきているので、ワールドでのさらなるパーソナルベスト更新を期待しています。


「チームハニュウの総監督」とも言われている城田憲子さんが、1月26日の読売新聞夕刊に、宮原さんについて、「回転不足」というタイトルで、こんなコラムを寄せていました。その一部を抜粋します。

忘れもしない、2013年3月の世界ジュニア選手権のことだ。宮原は、SPとフリーでジャンプを計10度跳んだが、そのうち実に8度が回転不足と判定された。「この選手のジャンプはダメ」とのレッテルを貼られたようなもので、採点競技では選手生命に関わる。宮原を指導する濱田美枝コーチが、「ショックで心が折れた」と振り返るのも無理はない。

しかし、宮原は諦めなかった。その後、本格的な陸上トレーニングを取り入れ、ジャンプの高さと助走のスピードを追求してきた。長野五輪男子金メダリストのイリヤ・クーリック氏(ロシア)ら、海外のコーチの指導も仰いだ。成果は徐々に表れ、今季は世界のトップ6が争う12月のグランプリファイナルで回転不足が一度もなしと、マイナス評価を覆してきた。その努力は称賛に値する。

2月の四大陸選手権を経て、3月は世界選手権が始まる。目指すは昨季の銀メダル以上だろう。かつて回転不足の呪縛に泣いた少女が、世界の頂点を狙えるところまで来ている。



日本のジュニアでは無敵だった宮原さんが、3度のジュニアワールドで一度も表彰台に乗れなかったのは、回転不足判定に泣かされたからです。特に、2013年3月のジュニアワールドは、見た目ノーミスであったにも関わらず、メッタ刺しに刺されて4位に終わりました。そのときに3位だったのが、今のライバルであるメドベで、転倒があったメドベは「負けた」と思ったそうです。宮原さんは、そのショックを引きづったまま帰国。授業中倒れたそうです。そんなどん底から這い上がってきたからこそ、今の宮原さんの強さがあるのだと思います。


では、フリーの演技動画です。こちらも日本語版を。

【フィギュアスケート】2016 四大陸選手権 女子 宮原知子 選手 フリー Satoko Miyahara

【フィギュアスケート】2016 四大陸選手権 女子 宮原知子 選手 フリー Satoko... 投稿者 athlete-cool


  2016 4CC MIYAHARA FREE


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2016/02/21 11:35 | 2015-2016 seasonCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

宮原知子選手 四大陸選手権2016 SP首位発進

四大陸選手権女子ショートが、昨日終わりました。宮原さん、安定の演技で首位発進です。

宮原 SP70点超え!「目標達成」自己ベスト首位発進(2016.2.16 スポニチアネックス)

世界ランク1位で全日本選手権連覇中の宮原知子(17=関大高)が、女子ショートプログラム(SP)で自己ベストの72・48点をマークし、首位発進した。日本女子の70点超えは浅田真央、鈴木明子に続いて3人目。村上佳菜子(21=中京大)も自己ベストの68・51点で2位、本郷理華(19=邦和スポーツランド)は64・27点で4位につけた。フリーは20日に行われる。

控えめで謙虚な宮原は、ハイスコアにも表情をほとんど変えなかった。15年11月のNHK杯でマークした自己ベスト69・53点を一気に2・95点も更新する72・48点。「国際大会で70点を出すことができたので、一つSPの目標は達成できた」。日本女子では浅田、鈴木に次いで3人目となる70点の大台突破で、首位発進だ。

冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループを決めるなどノーミスの演技。ジャンプの安定感を支えるのは、地道なトレーニングだ。股関節を痛めたことを機に、専属トレーナーの下で下半身強化に着手した。この1年で垂直跳びは4センチ伸び、後半の難易度の高いジャンプも無理なくこなせるようになった。情熱的なステップを踏み、「レベルを落とさないように大きく動かすことを考えた」と納得の表情を浮かべた。

関大高の卒業論文のテーマは「オリンピックに魔物はいるのか」。10年バンクーバー五輪代表の織田信成氏へインタビューするなど、5人の五輪経験者から「魔物は自分でつくるもの」と教えられた。場の雰囲気にのまれず、ぶれない自分でいる大切さを胸に刻み、18年平昌五輪にも「絶対に出たいと思うようになった」と意欲は高まった。

大会前、台湾の地元メディアに「無口で小さな巨人」との見出しで、優勝候補として大きく取り上げられた。高い注目を浴びても、1メートル50の全日本女王は「気にならない。自分の演技に集中している」と頼もしい。フリーは20日。四大陸は14、15年と2位、昨季の世界選手権、今季のGPファイナルも銀メダルだった。「今まで2位が多いので、優勝を増やしていきたい」。世界ランク1位にふさわしいのは、黄金の輝きだ。

▼女子SPの得点 浅田真央が14年世界選手権でマークした78.66点が世界最高得点。同大会で鈴木明子も71.02点。宮原の記録した72.48点は日本女子3人目の70点超えで、世界歴代9位の高得点となった。



表彰台争いに絡みそうなメンバー(浅田さん、ワグナー、エドモンズ)が四大陸スキップしたので、優勝争いは、実質宮原さんとゴールドの一騎打ちだと言われていました。そのゴールドがショートで大遭難したので、宮原さんの優勝が濃厚になってきました。とはいえ、昨年のこともあるので油断はできません。フリーも通常運転のノーミスで、初優勝を飾ってほしいものです。

では、ショートの演技動画です。各国動画もあがってますが、日本語版を。

  フィギュア四大陸選手権 - 宮原知子選手のショートプログラム [72.48]
  


            miyahara 4CC2016SP


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2016/02/19 10:30 | 2015-2016 seasonCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

羽生結弦選手 「想いのかけら」「花は咲く」動画 & ちょっと気になる文春記事

年始に、豪華ラインナップで放送された「NHK杯スペシャルエキシビション」。
その「花は咲く」の動画と、結弦くんのメッセージ動画が、現在放送されています。
「花は咲く」は演技だけの5分バージョンと「演技+メイキング」の10分バージョンがあります。
10分バージョンの動画と結弦くんのメッセージ動画ををあげておきます。動画主様、ありがとうございます。
なお、メッセージ動画は、テレビ放送バージョンでなく、NHKのサイトのロングバージョンの方です。


160212 東北の心が紡ぐ「花咲」from N杯SPEX-10min Ver.

160212 東北の心が紡ぐ「花咲」from N杯SPEX-10min Ver... 投稿者 YzRIKO

160211 「想いのかけら」へ ロングインタビュー

160211 「想いのかけら」へ ロングインタビュー 投稿者 YzRIKO


NHKの企画はとてもいいものですが、2月11日号の週刊文春でちょっと気になる記事がありました。

  2016年2月4日発売 2016年2月11日号 週刊文春


羽生結弦と岩手被災者の”交流”を禁じたNHK(2016.2.4 週刊文春)

結弦くんが岩手県大槌町を訪問したときの、関係者の話です。記事の内容をざっと要約すると・・・。

津波被害に遭った大槌旧役場に羽生を案内し、NHKのスタッフは役場前のお地蔵さんを拝む映像などを撮影していた。羽生は「ここは撮らないでください」と制止して、一人でお地蔵さんの近くに設置された慰霊塔に向かい長く手を合わせていた。涙ぐんでいる様子で復興への思いを感じさせられた。

その後、羽生は大槌学園に向かった。学校は冬休みだったので、生徒会のメンバーと会ったが、NHK側から、サインも写真も事前に制限され、滞在時間も15分ほどで、交流させてくれる予定はなかったように思えた。

羽生は、「東日本大震災雇用・教育・健康支援機構」という社団法人のポスターのキャラクターを無償で務めている。そこが経営している「モーモーハウス大槌」を訪れた。羽生の「自分が支援している店を見たい」という希望からだった。「ご本人は本当に優しい雰囲気だったので、おもわず拝んでしまいました」と、モーモーハウスの従業員は語る。その一方で、「写真も一切禁止。羽生くんはパンが欲しいというのでレンジで温めようとしたら、NHKのスタッフから怒られた。羽生くんはもっとコミュニケーションをとりたい感じなのに、NHKのスタッフが厳しくてあまりできなかった」とも。

地元ジャーナリストは、「NHKの取材方法は、”絵取り”というもので、被災地を足早に巡って手っ取り早くニューズ映像を作りたかったのだと思います。サイン、写真を禁止にしたのも時間を取られるのが嫌だったからでしょう。何の為の慰問かと思う人が出てくるのも当然です」と語る。

NHKは、「写真やサインを制限しないと、本来の趣旨である交流ができなくなるから」と弁明をしている。「羽生自身は被災者に頼まれれば写真やサインの要望に快く応じている。それだけにNHKの対応の悪さが目立ったのだ」と記事は締めくくっている。



文春は現地取材しない記事は載せないと言われています。今年は、次から次へと特大スクープ連発で、「センテンススプリング」が猛威を奮ってますが(笑)、実際、文春はかなりのプロ集団らしいです。年始早々、結弦くんの「交際捏造記事」をだした女性セブンは、最近では、チュートリアルの「隠し子捏造記事」で謝罪していましたけど、本当に恥ずかしい雑誌です。どちらも、一応「ジャーナリスト」という括りになるのでしょうけど、これほどまでに違うものか・・・。

話が脱線しましたが、「文春」の記事なので、それなりに信憑性はあるのではと思います。「サイン」も「写真」も交流のひとつだと思うのですが、NHK的にはそうではないようです。荒川さんや宮原さんたちも、仮設住宅訪問の「絵」が流れていましたが、それほど長くは滞在できなかっただろうなと想像できます。

NHKにも言い分はあるでしょう。取材スケジュールがあるでしょうから、「いくらでも好きなだけどうぞ」というわけにはいかないでしょう。でも、NHKが、浅田さんの被災地交流取材や「ジュピター」製作には、あれほどの時間と手間ひまとお金を惜しまなかったことをを思うと、ちょっと複雑な思いはします。もちろん、浅田さん自身は純粋に一生懸命に取り組んでおられるので、あくまでもNHKの方向性の問題なのですが。

ということで・・・ちょっと気になる記事でした。もしこの記事が本当なら、結弦くんも心残りだったのでは・・・と思います。被災地の人たちは、たとえ少しの時間でも、結弦くんが訪問してくれたことは嬉しかったでしょうけど、NHKも、「被災地支援に力を入れています」というポーズでなく、血の通った番組作りをしてほしいものです。


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2016/02/16 10:30 | 2015-2016 seasonCOMMENT(9)TRACKBACK(0)  TOP

宮原知子選手 高校卒業、おめでとうございます

宮原さんが、高校の卒業式に出席したことがニュースになっていました。卒業、おめでとうございます♪

フィギュア宮原に信成さんから“金言”(2016.2.14 デイリースポーツ)

フィギュアスケート女子で、全日本選手権2連覇中の宮原知子(17)が13日、大阪府高槻市で行われた関大高の卒業式に出席した。18年平昌五輪での金メダル獲得へ、授業の一環で取り組んだ論文制作では、10年バンクーバー五輪に出場した織田信成さんにインタビューしたことを明らかにした。英語を学ぶために、4月からは関大文学部に進学する。

卒業証書を手にした宮原が見据えるのは平昌五輪だ。級友と写真を撮り、最後のホームルームでは「試合ばかりでクラスのことをできなくてごめんね」と涙した。3年間の思いを胸に「五輪で優勝できるように頑張りたい」と、金メダルを宣言した。

練習に対する真面目さは、勉学にも共通している。論文のテーマは「五輪に魔物はいるのか」。織田さんにインタビューし、06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんにもメールで質問するなどして1万2000字を書き上げた。「全員が他の試合とは違う雰囲気があったと言っていた。どんなところなんだろう?」。夢舞台へ思いを膨らませた。

秘策も用意する。将来的には「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳びたい」と明かした。練習でも成功していない大技だが「跳べる選手が増えたら必要になる」と、果敢に挑戦する腹づもりだ。

「平昌に絶対に出るために、一つ一つの試合を大事にしたい」。まずは2年連続準優勝だった四大陸選手権(18日開幕、台北)で「優勝を目指す」と宮原。新たな一歩を踏み出す。



宮原知子「諦めずに頑張って来られた」卒業式で号泣(2016.2.13 日刊スポーツ)

全日本選手権2連覇中のフィギュアスケート宮原知子(17)が13日、大阪・高槻市内で在学する関大高の卒業式に出席した。

式中には全日本選手権連覇や、世界選手権日本代表の功績をたたえた特別表彰を受けた。終始落ち着いた表情だったが、卒業式の後に行われた最後のホームルームでは、クラスメートへのあいさつで涙があふれたという。「1人ずつ話す機会があって、『スケートばかりしていたので、クラスのことを何も出来なくて…』と言おうとしたら、泣いてしまいました。何を言っているか伝わっていなかったと思います」と笑って振り返った。

宮原が競技の練習と並行して学業に取り組む姿勢は、教育後援会会長の祝辞の中でも取り上げられた。得意科目の英語は模試での点数が150人弱の同級生の中で、最高6位になるほどだ。3年間を振り返り「勉強も大変なときがあったけれど、諦めずに頑張って来られた。頑張り続ける姿勢が成長できたところだと思います」と語った。校内の好きな場所は図書室。「中学の時に結構行ったし、授業でも使うことがあった。落ち着く雰囲気が好きでした」と女子高生らしい一面をのぞかせた。今春からは関大文学部に進学する。

今月18日には台湾・台北で4大陸選手権が始まる。昨年準優勝だっただけに「これまでは準優勝が多いので、優勝を目指して頑張りたいと思います」と決意表明した。



まさに絵に描いたような文武両道。宮原さんが通う関大高は、決してレベルの低い高校ではありません。元々頭がいいとはいっても、世界ランキング一位、全日本二連覇、ワールド銀メダリスト・・・このレベルのアスリートが、偏差値66の高校で、授業の欠席も多い中、上位の成績を維持し続けることは、並大抵の努力ではなしえないことだと思います。
関大高は、高校なのに論文まであるんですね。1万2千字・・・ということは、400字詰原稿用紙で30枚。世界の一線で戦い続ける一方で、そんなボリュームの論文も仕上げていたのかと思うと、本当に頭が下がります。

春から、関大文学部総合人文学科に進学しますが、「英語を勉強したい」と言ってることから、たぶん「英米文学英語学専修」に進むのかな?と、勝手に予想してます(笑) 小学生のときに英検二級を取得したそうですが、今でも週1回は英語塾(それも、社会人向けのリスニングに特化した塾とか?)に通うというほどの英語好き。大学でその英語力にさらに磨きをかけたいのでしょうね。


      miyahara 201602014-1

      miyahara 20160214-2
                       四大陸ポスター、センターですよ~♪



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2016/02/14 10:30 | 2015-2016 seasonCOMMENT(7)TRACKBACK(0)  TOP

冬季ユース五輪出場選手のHERO & ランビエールのスケート論

冬季ユース五輪が開幕しました。公式サイトはこちら →  http://www.lillehammer2016.com/sportresult/

冬季ユース五輪開幕=13日から本格的に競技開始(2017.2.13 時事通信)

【リレハンメル(ノルウェー)時事】14~18歳の選手を対象にした第2回冬季ユース五輪が12日(日本時間13日未明)、ノルウェーのリレハンメルで開幕し、開会式などが行われた。
 
大会には71カ国・地域から約1100人が参加し、21日まで7競技70種目が行われる。開会式では、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が「スポーツがもたらす楽しさに浸る10日間になるだろう」などとあいさつした。
開会式に先立ってカーリング混合団体の1次リーグが始まり、日本はイタリアに1―7で敗れた。
本格的に競技がスタートする13日は、フィギュアスケートの男子ショートプログラムやスピードスケートの男女500メートルなどが予定されている。



14歳から18歳までを対象としたユース世代向けのオリンピック・・・ということですが、開催が4年に1度であることや、まだ歴史が浅く、今回が2回目ということもあり、第一回目の2012年は、結弦くんはすでにシニアに移行していたので、対象年齢だったけれど、ユース五輪は出場していません。

で、今回は、女子シングルで2名、男子シングルで2名、日本人ジュニア選手が出場しています。
公式サイトをみると、各選手のプロフィール欄に、「HERO」という項目があります。
自分のHEROをあげてる選手、あげてない選手がいますが、あげてる選手のHEROを抜き出すと・・・。

<男子シングル選手>  ※出場選手16名のうち、HEROをあげた選手は11名
山本 草太(日本) → 羽生結弦
Roman  SADOVSKY(カナダ)  → ジェフリー・バトル
Tangxu  LI (中国) → エフゲニー・プルシェンコ
Dmitri ALIEV (ロシア) → マイケル・フェルプス(米競泳選手)
島田 高志郎(日本) → 高橋大輔、ステファン・ランビエール
Yunda LU(中国) → 羽生結弦、エフゲニー・プルシェンコ
Jun Hwan CHA(韓国)  → キム・ヨナ
Adam  SIAO HIM FA(フランス)  → パトリック・チャン
Ivan  SHMURATKO(ウクライナ)  → 羽生結弦
Kai Xiang  CHEW(マレーシア) → 羽生結弦
Lauri  LANKILA(フィンランド) → 羽生結弦

<女子シングル選手>  ※出場選手16名のうち、HEROをあげた選手は9名
Juni Marie  BENJAMINSEN(ノルウェー) → 羽生結弦
Anastasia  GALUSTYAN (アルメニア) → カロリーナ・コストナー
Lucrezia GENNARO(イタリア)  → カロリーナ・コストナー、他2名(他競技選手)
Maria SOTSKOVA(ロシア) → カロリーナ・コストナー
Xiangning  LI (中国)  → キム・ヨナ、羽生結弦
Diana  NIKITINA(ラトヴィア) → カロリーナ・コストナー
坂本 花織(日本) → 鈴木明子
白岩 優奈(日本) → 宮原知子
Alexandra  HAGAROVA(スロヴァキア)  → 浅田真央


やはり、結弦くんをHEROにあげるジュニアが多いですね。レジェンドと呼ばれる選手は過去にも多くいるし、その演技を動画で見ることもできるけれど、結弦くんは、リアルタイムで見れるレジェンドですものね。
女子では、コストナーが多い。これもわかります。スケーティングだけで魅せられる稀有なスケーターですね。


さて、CSの日テレプラスに、荒川静香さんの「フレンズプラスα」という対談番組がありますが、ステファン・ランビエールがゲストに招かれ、フィギュアスケートについて、いろいろお話をしてくれました。
番組自体は、少し前のものになりますが・・・その中で印象に残った言葉がありました。

今の採点システムは、得点が非常に重要。賢く得点を稼ぐ方法を考えなければならない。
でも、それは要領よくこなすことに捕われ、自発的な表現ができなくなる危険性もある。

全てのエレメンツをこなせば得点はとれるが、最も人の心を惹きつけるのは、自分らしさを出せたときだ。
だから、得点を稼げるのもいいことだけど、芸術的な表現を忘れてはいけない。

それは、今の世界中のスケーターにとって(課題だと)いえること。
得点がエレメンツのことだけ考えていてはダメ。氷の上で、自分を表現しなければ。

今は、正しいエッジやスピンのバリエーション、そういうことが重要視される。
ほとんどのスケーターが、ほぼ同じ構成で滑る。だからこそ、表現が大切なんだ。

もし、全員が全く同じ構成で滑ったら、誰が勝つ? 何か光るものがある人だ。
同じエレメンツを、最も高い値段で売れる人だ。

たとえば、同じ料理を盛った皿が二つある。一枚は綺麗に並べて、もう1枚はただ盛っただけ。
どちらを選ぶ? まずは目で選ぶよね。
食べればどちらも美味しい。でも、第一印象や目で判断する。氷の上も一緒。
光るものをもち、自分を表現できる人の方が、エレメンツの価値が上がるんだ。



1月20日の記事「メダル・ウィナーズ・オープン 2016 鑑賞記 男子シングル編」の中で、荒川静香さんの「競技者か 芸術家か」というコラムを引用しましたが、そのコラムの内容ともリンクするところがあります。
得点をとることを意識するがゆえに、表現面を疎かにせざるえない現実・・・多くの競技スケーターが抱えてる課題に、ステファンが問題提起している内容でした。

「得点をとること」と「表現をすること」の両立・・・ステファンの言ってることは、たいていのスケーターは頭ではわかっているけれども、「そんなことが簡単にできたら、苦労しない」課題であり、現在のスケート界で、それを異次元レベルで実行しているのが、結弦くんなのだと思います。

結弦くんは、現時点で、ステファンのいうところの「同じエレメンツを、最も高い値段で売れる」スケーター。
だからこそ、多くのジュニアスケーターの目標であり、憧れとなっているのでしょう。アメリカのジュニア選手で、今年の全米でSP,FS合わせて、6本のクワドを成功させたネイサンも、「羽生は、僕にとって偉大なロールモデル」だと言っていましたね。

白岩さんが、宮原さんの名前をあげてます。リンクの先輩に気を遣ったわけじゃない・・・よね?(笑)
尊敬する先輩と同じリンクで練習するのは、彼女にとってもとてもプラスになってるのではないでしょうか。
あと、荒川さんとの対談で、ステファンは「スケートの学校を作りたい」という夢を語っていました。
もうひとつ「家族を作って、幸せな男になりたい」とも言ってました。彼にも早く春がくるといいですね。
でも、どっちの性別なのかしら? 下世話な話で申し訳ないのですが、個人的にとっても興味があります(笑)


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2016/02/13 13:30 | 2015-2016 seasonCOMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP