日テレプラス「アイスリンク仙台復興演技会 ~smile from sendai~」 感想

東日本大震災があったのが2011年3月11日。その1年後の2012年3月11日に、アイスリンク仙台で、地元出身のスケーター4人を中心にした「仙台復興演技会」が開催されました。1月31日に、日テレプラスの30分番組で、その模様が放送されたので、その感想を少しだけ。当時、放送されたのかもしれませんが、私が結弦くんを追い始めたのが、ニースワールドからなので、当時は日テレプラスは契約しておらず、この演技会、私は初見です。

アイスリンク仙台は、震災により一時閉鎖を余儀なくされました。結弦くんがホームリンクを使えなくなり、練習場所を求めて、全国60ヶ所のアイスショーに出場し、腕を磨いたというのは有名な話です。震災から1年。活動を再開したアイスリンク仙台から笑顔を届けたい・・・そんな想いが込められた演技会でした。アイスリンク仙台でスケートを頑張る子供たちが招待されました。


まず、震災のあった14時46分に、黙とうがささげられ、その後、スケーターによる演技が披露されました。

本田武史   
震災からの目覚めの意味を込めて、プログラムは「Awake」でした。


田村岳斗
つらいときも明るく前を向こう・・・という思いを込めて、プログラムは「SING SING SING」。
174センチと日本人選手としては長身。イケメン度もスタイルも現役のまま劣化してないのがすごい。
俳優といってもおかしくないルックスなのに、演技はコミカル路線でサービス精神満点ですね。
でも、1曲滑べり終えた後、かなりお疲れモードでした(笑)


羽生結弦
3番目に登場したのが、結弦くんです! 彼はこんな風に紹介されました。

続いては、偉大な先輩たちに続く、日本フィギュア界期待の新星の登場です。2010年、世界ジュニア選手権優勝、今シーズン、GPF出場を果たすなど、大躍進。今月中には、自身初となる世界選手権を控えます。ここアイスリンク仙台は、自分をスケーターとして、そして人間としても成長させてくれる場所だと語ります、羽生結弦選手です! 曲は、震災後初のアイスショーで披露し、羽生選手の震災、そして仙台への想いが詰まった「ホワイト・レジェンド」。

    20120311-2.png

このとき17歳。ちょうど世界選手権で銅メダルをとる直前ですよね。この2年後に五輪金なんだなあ・・・。
お顔ちっちゃ! お顔真っ白! 身体細っ!  可愛すぎ!! もうなんなのこの子!!(笑)
今もとても華奢ですが、この頃はさらに線が細くて、お肌も真っ白でビスクドールのようですね~。
オリンピックチャンピオン、さらにワールドチャンピオンとなり、世界最高得点を大幅に塗り替え、レジェンドとなった今がダイアモンドの輝き(オーラ)を放っているとすれば、この頃の結弦くんは、精巧なガラス細工のような儚げな美しさを纏っています。震災復興への想いが迸るような、素晴らしい「ホワイト・レジェンド」・・・彼は、ソチで金メダルをとったエキシビションで、このプログラムを演じましたね。それだけ特別なプログラムなのでしょう。でも・・・このときの彼の演技もまた一期一会。この演技を放送してくれた日テレプラスに感謝です。


荒川静香
日本中が復興を果たすまで、自分はずっと寄り添っていく・・・荒川さんと同世代のアーティストである倉木麻衣さんが、そんな想いを被災地に向けて作った曲「あなたがいるから」での演技でした。
この曲で滑る荒川さんは初見ですが、荒川さんは日本語の曲で滑るイメージがあまりないので新鮮でした。


その後、この4人と、宮城県出身で長野五輪にペアで出場された荒井万里絵さんの挨拶がありました。

田村さんの挨拶がユーモラスでした。この人は、顔は二枚目なのに、本当に中身は三枚目ですね。
田村さんの自虐コメントが面白い。ざっくりと要約すると、「自分は若いときいっぱい失敗して、その失敗から逃げ続けて、こんな大人になっちゃったけど、皆にはそうなってほしくない。苦しいときがあっても、諦めないで立派な大人になってください。僕も頑張るので、一緒に頑張ろう!」みたいな内容でした。いやいや、田村さん、今やコーチとしてすごい実績あげてるじゃないですか(笑) 
結弦くんが、田村さんのコメントに大うけにうけて、大笑いしてました(笑)

荒川さん、田村さん、本田さんに続いて、4番目に結弦くんがあいさつをしました。

今回、集まってくださった方々、本当にありがとうございます。
僕自身、このリンクで被災して、さっき黙とうした時間に、ここの・・・ちょうどここの位置で地震を体験して、本当に怖い思いをしました。でも、それは、本当に僕だけじゃなくて、ここにいらっしゃる方、本当に皆がそういう思いをしたと思います。
だけど、こうやって、この1年経ったこの日に、皆が元気にこうやって演技をみてくださったり、そういうことを本当に嬉しいなって思いますし、また本当に1年でこれくらいできるんだったら、これからもっともっと継続して頑張っていきたいなという風に思いました。これからも、東日本大震災、またはこの仙台スケーター、宮城FSS、仙台FSC、ここで滑っているスケーターに声援とご協力をよろしくお願いします。本当にありがとうございました。


その後、荒井さんの挨拶がありました。彼女は、宮城FSCでコーチを務めています。彼女が挨拶をしているとき、その横で、結弦くんが、下を向いて、なにかこみあげるものをこらえているような様子が印象的でした。


フィナーレは、子供スケーターと4人のスケーターの共演で「Smile」を。結弦くんと荒川さんのダブルイナバウアーが美しかったです。そういえば、NHK杯SPEXでも、ダブルイナバウアーしてましたよね(笑)

この演技会の1ヶ月後の4月に、結弦くん初の自伝「蒼い炎」が発売されました。「蒼い炎」は印税のすべてがアイスリンク仙台に寄付されるチャリティ本。自分ができることで少しでも復興の手助けをしたいという姿勢は、その頃から今も変わらず一貫しています。この演技会のときは17歳。今もまだ21歳。そんなに多くのものを背負わなくてもいいのに・・・と思ってしまいますが、その強い責任感が、彼を一層強くしているような気もします。
今の彼の生きざまの原点をみるような、とてもよい番組・・・演技会でした。


20120311.png


よろしければポチっとお願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2016/02/02 12:55 | 2015-2016 seasonCOMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

 | BLOG TOP |