宮原知子選手 四大陸選手権初優勝おめでとうございます!

四大陸選手権はこれまで二大会続けて銀だった宮原さん、ついに初優勝です!

宮原 214・91点は歴代6位の高得点!3月世界選手権へ弾み(2016.2.20 スポニチアネックス)

フィギュアスケートの四大陸選手権第3日は20日、台北で女子フリーが行われ、宮原知子(17=関大高)が自己ベストを更新する214・91点で優勝を果たした。

国際大会だけでなく、国際連盟(ISU)非公認ながら全日本選手権でマークした212・83点すらも更新する、歴代6位の高得点。

15年11月のNHK杯で初の200点超えとなる203・11点、同12月のGPファイナルで208・85点をマークと、自己ベストをどんどん更新している宮原。3月の世界選手権での更なる記録更新にも期待大だ。

【女子自己ベストランキング】
1位 228・56点 キム・ヨナ(韓国)  2010年バンクーバー五輪
2位 224・59点 アデリナ・ソトニコワ(ロシア)  14年ソチ五輪
3位 222・54点 エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)  15年GPファイナル
4位 216.73点 カロリーナ・コストナー(イタリア)  14年ソチ五輪
5位 216・69点 浅田真央(日本)  14年世界選手権



<女子シングル結果>
1位   宮原知子(日本)   214.91(SP:72.48/FS:142.43)
2位   長洲未来(米国)   193.86(SP:66.06/FS:127.80)
3位   本郷理華(日本)    181.78(SP:64.27/FS:117.51)


SPのプロトコルはこちら → 4CC2016 LADIES SHORT PROGRAM
FSのプロトコルはこちら → 4CC2016 LADIES FREE SKATING 

ショートも良かったのですが、緊張のせいか全日本のときより少しスピードがないように見えました。
でも、フリーはスピードに乗って、完璧な演技でした。プロトコルが本当に美しい。 
ショートもフリーも、ジャンプにマイナスがついていません。回転不足もエッジのeも!も全くなし。
ステップもスピンもすべてレベル4。取りこぼしが全くありません。最初から最後まで丁寧な演技でした。

フリーは少し振付が変わっていました。最初の三連続ジャンプは最後にタノを入れ、以前は演技の中盤、立ち止まって投げキッスでしたが、立ち止まらずにゆっくりと滑りながらジャッジに向かって投げキッス。後半には、笑顔でかけよるような振付も加えられて、テーマの「初恋」にさらにストーリー性が加わったように見えました。ワールドに向けて、さらに加点がもらえるような工夫を重ねているのがみてとれました。

演技終了後、西岡アナが「新世代のミス・パーフェクト」という称号を宮原さんに与えていました。
「ミス・パーフェクト」・・・アメリカのレジェンドのミシェル・クワンがかつてそう呼ばれていた。スケオタの一部からは、すでにそう呼ばれていましたが、テレビの中継でそう呼んだのは、西岡さんが初めてです(笑)
中野友加里さんも、コラムの中で、宮原さんとミシェル・クワンを結びつけていました。コラムはこちら


【中野友加里のスケーターたちの素顔】若手が続々活躍 楽しみな五輪代表レース(2016.2.15)

まずは、連覇を果たした宮原知子(さとこ)選手(大阪・関大高)。練習からほとんどミスをすることなく、本番へつなげたほぼ完璧な演技は圧巻でした。着実に成長を続ける17歳の演技は、見ていて「強かった」という感想すら抱きました。

見ていて、自信が出てきているのがわかったのです。課題とされた表現力も表情豊かになり、試合を重ねるたびに洗練され、日々成長しています。

私の現役時代、米国にミシェル・クワン選手がいました。フィギュアスケートのファンならもちろん、ご存じの実力者で世界選手権で5度の優勝を果たし、五輪でも銀と銅の2つのメダルを獲得しました。クワンさんは、試合でミスがとても少なくコンスタントに結果を出す素晴らしい安定感がありました。宮原選手もさらに上のレベルで演技が安定すれば、クワンさんのような強さを身につけることができると感じました。前回2位だった世界選手権では、ライバルとなる若いロシア勢との戦いが楽しみです。



宮原さんは、2014年の四大陸選手権の2位から、これで13大会連続の表彰台です。決して表彰台を外さない女。この記録を、3月の世界選手権でさらに伸ばしてほしいと思います。順位だけでなく、今シーズンの宮原さんは得点の伸びがすごいのです。

USインターナショナルクラシック → 183.64
GPシリーズスケートアメリカ → 188.07
GPシリーズNHK杯 → 203.11
グランプリファイナル → 208.85
四対陸選手権 → 214.91


試合のたびに、5~6点ずつ点数が伸びています。安定した演技を続けていることで、ジャッジの評価も着実に伸びてきてますね。演技もどんどん洗練されてきているので、ワールドでのさらなるパーソナルベスト更新を期待しています。


「チームハニュウの総監督」とも言われている城田憲子さんが、1月26日の読売新聞夕刊に、宮原さんについて、「回転不足」というタイトルで、こんなコラムを寄せていました。その一部を抜粋します。

忘れもしない、2013年3月の世界ジュニア選手権のことだ。宮原は、SPとフリーでジャンプを計10度跳んだが、そのうち実に8度が回転不足と判定された。「この選手のジャンプはダメ」とのレッテルを貼られたようなもので、採点競技では選手生命に関わる。宮原を指導する濱田美枝コーチが、「ショックで心が折れた」と振り返るのも無理はない。

しかし、宮原は諦めなかった。その後、本格的な陸上トレーニングを取り入れ、ジャンプの高さと助走のスピードを追求してきた。長野五輪男子金メダリストのイリヤ・クーリック氏(ロシア)ら、海外のコーチの指導も仰いだ。成果は徐々に表れ、今季は世界のトップ6が争う12月のグランプリファイナルで回転不足が一度もなしと、マイナス評価を覆してきた。その努力は称賛に値する。

2月の四大陸選手権を経て、3月は世界選手権が始まる。目指すは昨季の銀メダル以上だろう。かつて回転不足の呪縛に泣いた少女が、世界の頂点を狙えるところまで来ている。



日本のジュニアでは無敵だった宮原さんが、3度のジュニアワールドで一度も表彰台に乗れなかったのは、回転不足判定に泣かされたからです。特に、2013年3月のジュニアワールドは、見た目ノーミスであったにも関わらず、メッタ刺しに刺されて4位に終わりました。そのときに3位だったのが、今のライバルであるメドベで、転倒があったメドベは「負けた」と思ったそうです。宮原さんは、そのショックを引きづったまま帰国。授業中倒れたそうです。そんなどん底から這い上がってきたからこそ、今の宮原さんの強さがあるのだと思います。


では、フリーの演技動画です。こちらも日本語版を。

【フィギュアスケート】2016 四大陸選手権 女子 宮原知子 選手 フリー Satoko Miyahara

【フィギュアスケート】2016 四大陸選手権 女子 宮原知子 選手 フリー Satoko... 投稿者 athlete-cool


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2016/02/21 11:35 | 2015-2016 seasonCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

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