羽生結弦選手 テン選手との練習妨害トラブル まとめ(検証動画あり)

ワールド公式練習中におきた、結弦くんとテン選手とのトラブルについてまとめておきます。

「羽生と握手」写真をテン選手が公開 インスタに添えられた意味深メッセージとは(2016.4.5 JCASTニュース)

フィギュアスケート世界選手権の公式練習中に起きた「妨害騒動」について、羽生結弦選手(21)とデニス・テン選手(22)が和解したようだ。

テン選手は自身のインスタグラムで2人の握手写真を公開。「何が起きたのか、なぜ起こったのかはもう問題ではありません。空は平和です」などとつづった。

2016年3月30日(現地時間)の公式練習中、羽生選手が曲をかけて滑走していると、進路上でテン選手がスピンをしていたため、羽生選手は声を荒げて注意。ショートプログラムの演技後には「たぶん故意だったと思う」と述べた。一方のテン選手は故意であることを否定し、「よくあること」と反論していた。

そうした中、羽生選手は4月3日(現地時間)、テン選手と「和解」したことを報道陣に明かした。

複数メディアによれば、「彼自身苦しさもあっただろうし、もちろん僕にもあった」「この試合で和解したいと思っていたので、握手してお互いに気を付けようと話した」などと説明したという。

5日には、実際に握手をしている場面の写真がテン選手のインスタグラムに投稿された。カメラに向かってともに微笑みながら、しっかりと握手を交わしている。あわせて文章も掲載しており、

「What it was and how it happened, it no longer matters. The sky is peaceful(「何が起きたのか、なぜ起こったのかはもう問題ではありません。空は平和です)」 などとつづった。

騒動をめぐり、自身に対する脅しや人種差別的な誹謗中傷が数多く寄せられたことも明かしていたテン選手。5日の投稿では「Think about something more important. Like parents, for example.(もっと大切なことについて考えてみてください。たとえば両親のことのように)」とも訴えた。



明らかなる故意なのか、未必の故意なのか、故意の意識は本人にはないが無意識下の悪意が働いてしまったのか、テン選手に曲かけ練習中の選手を優先すべきというマナー意識がもともと全くなく、あれが通常運転(つまりただの無神経)なのか・・・今となっては、真相は藪の中ですが・・・。

聖徳太子の「和をもって尊しとなす」という精神は、いまだに日本人のDNAに深く刻まれていると思います。そして、過去のいざこざをいつまでも引きずらず、「水に流す」のを良しとする日本人独特の美学は、当然、結弦くんの中にもあり、それが、被害者の立場でありながら、自分からテン選手に対して和解を申し出させたのだろうと思います。また、テン選手のインスタグラムが、誹謗中傷コメントで炎上したことを知って、騒動を鎮静化させるべきとの判断が、結弦くんにあったのかもしれません。

それは日本人ならとても理解できる感覚ですが、カザフスタンは、「羽生結弦が過ちを認めて謝罪した」という報道をしているという話も聞きます。日本人の”気遣い”は、ときに、外国人からは誤解されたり、逆手にとられてしまう。

ただ・・・誹謗中傷コメントを寄せた人達、中には羽生ファンのイメージを悪くするためのなりすましも含まれていたような気もしますが、いずれにしても、いくら腹がたったとしても、「羽生結弦のファン」としての品位は保ちましょう。脅迫や人種差別的な発言は論外です。かえって、結弦くんにいらぬ負い目を背負わせてしまう可能性もあるのです。

結弦くん自身が、この問題を終息させたいと思っているのに、ファンが蒸し返すのも・・・と思ったのですが、ファンの間にも「ゆづが神経質すぎるのでは・・・」ととった人もいるようです。羽生結弦の人間性を信じられない人は、本当のファンではないと思います。でも、結弦くんの名誉にかかわることなので、最後にこの問題のまとめとして、記事にしておきたいと思いました。

問題となった公式練習動画や、妨害検証動画があがっています。それが日本人ではなく、海外のゆづファンによるものなのがうれしく思いました。日本人より絶対数は少ないはずなのに、海外のファンの行動力はすごいわ(笑)

コメントいただいた方から、興味ある動画をいろいろ教えていただきました。その中から、いくつか紹介しておきます。SPの公式練習動画2本と、FSの公式練習動画2本はリンクで貼っておきます。

FS曲かけ練習  https://www.zhuatieba.com/video/XMTUxNTMwNTU2MA==

FS曲かけ練習 その2  https://www.zhuatieba.com/video/XMTUxNTU0NTQ2MA==

SP曲かけ練習 審判側から撮影  https://www.zhuatieba.com/video/XMTUxNjgzNTYyMA==

SP曲かけ練習 客席側から撮影  https://www.youtube.com/watch?v=oqeEiX20zPI


2015年の世界選手権でのテン選手とのニアミス事件も含んだ「まとめ動画」を貼っておきます。
2015年のワールドの公式練習のときに、結弦くんが転倒したところに、わざわざテン選手がジャンプをした・・・ということがあり、それも伏線になっていたのでは・・・と言われていますね。その2015年の動画と、今年の28日、29日、30日と、3回の公式練習でも、結弦くんの曲かけ練習の軌道に、テン選手が割り込んできている部分が、わかりやすくまとめられています。
日本語版の動画を貼っておきます。全く同じ内容の英語版もあり、そちらもリンクしておきます。

 2015−2016シーズン世界選手権にて羽生結弦選手が悪質に妨害される事件の真相究明
 


<動画投稿主によるコメント>
フィギュアスケートの曲かけ練習は、試合前の最も重要な準備訓練で、選手がリンクを確­かめ、軌道を確認し、コンディションを調整するといったことにとって極めて重要である­。また、公式練習の中においては、曲かけ練習をする選手がその数分間のリンク軌道に対­して優先的使用権を有し、曲かけ練習をしていない選手が曲かけ練習をしている選手を優­先させてその選手を避けるべき、という暗黙のルールが存在する。
にもかかわらず、2016年世界選手権の際に、フィギュアスケート男子シングル羽生結­弦選手は、複数回、カザフスタンのデニス・テン選手から悪質的妨害を受けていた。たっ­たの二日間の中で合計6分間も満たさない曲かけ練習の中、羽生選手は同一選手によって­3回ほど妨害されていた。以下の動画から明らかにわかるように、羽生選手の曲かけ練習­の間、テン氏が複数回、路線を変更して羽生選手の軌道に無理矢理に侵入することによっ­て、羽生選手の曲かけ練習がやむを得ずに中断され、さらに、テン氏を避けるためにジャ­ンプを転倒してしまった。もっとも、テン氏が重要な試合で羽生選手を妨害することは、­これがはじめてではない。2015年世界選手権ショートプログラム直前の6分間練習の­際に、テン氏が羽生選手の後をつけて、羽生選手のジャンプの転倒を確認した上で、突然­近い距離からジャンプをした。羽生選手は素早く立ち上がったおかげでスケート靴に「誤­って」傷つけられずに済んだ。これによって、その5ヶ月前のグランプシリーズの中国杯­において同じリンクで血を流した羽生選手は心が乱されたのではないか。
公平・奮闘・進化はスポーツの長らく魅力の所在である。今日、我々がやむを得ず、声を­出さなければならないと決めたのは、あの方と何らかの闘争をしようとするのではなく、­事実の真相を究明し、スポーツの魅力を守り、不誠実、陰湿、不公明な手段に対して抗議­するためである。このことは、あの方が言及した「人種差別」に全く関係していない。ま­た、妨害されずに完全な曲かけ練習を行うことは、すべての選手の権利である。如何なる­国籍の選手であっても、リンクにいるかぎり、リンクのルールを遵守すべきである。スポ­ーツ精神に背離する行為は決して奨励してはいけない。これは、選手の安全のためだけで­はなく、スポーツ選手が遵守すべき最低限のスポーツ道徳でもある。


英語版(内容は上記と同じ)  https://www.youtube.com/watch?v=jWH2_Y0tJRo
英語の方が閲覧数が多いですね・・・。


これらの動画への、私の感想は控えます。見た皆さんの判断にまかせたいと思います。


   テンインスタ


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2016/04/07 10:20 | 2015-2016 seasonCOMMENT(55)TRACKBACK(0)  TOP

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