FaOI2016 in KOBE 1日目&2日目公演 鑑賞記 

6月17日(金)と18日(土)の2日間にわたって、「ファンタジーオンアイス2016 イン 神戸」に行ってきました。本当は、最終日のチケットも確保していたのですが、結弦くんOUTで、同じ内容のショーを3日連続はさすがにしんどい・・・ということで、最終日のチケットは譲渡しました。ショーそのものはとてもクオリティの高いものだったと思います。

1日も2日もアリーナはほぼ埋まっていましたし、スタンドも8~9割くらい埋まっていたと思います。昨年と違ったのは、関連グッズの売れ行きでしょうか。昨年は、パンフレットとグッズ売り場が、入り口と離れた場所に設置されていて、それを買い求める長蛇の列ができていました。しかし、今年は、入り口の横に売り場があり、列はなし。昨年はツアー前半で売り切れていたスポーツタオルなどのグッズも残っていました。チケットは売れても、結弦くんの不在は、パンフやグッズの売り上げには少なからず影響しているのだろうと感じました。事実、私も、今年はパンフレットもグッズも買いませんでした。パンフには、結弦くんの小さなカットの写真が何点か掲載されていたようですが、昨年のパンフなら、結弦くんの大きな写真やインタビューが載ってましたから。

1日目は、フィナーレでアーティストと並んで、オーサーとウィルソンが振付担当として舞台にあがり、紹介されました。2日目はいなかったので、たぶん1日目で出来上がりを確認してから、帰ったのでしょう。

FaOIの売り物は、アーティストとスケーターのコラボですが、今回も4組のアーティストが用意されていました。スケーターとの組み合わせをざっと並べてみます。

川畑要×ブライアン・ジュベール : MyTreasure
川畑要×カッペリーニ&ラノッテ : やさしさで溢れるように
川畑要×クーリック : かまわない
(川畑要×羽生結弦 : You go your way)  

福間恍太朗×ジョニー・ウィアー : 月光(ベートーベン)
福間恍太朗×安藤美姫 : バラード第4番(ショパン)
福間恍太朗×ステファン・ランビエール : ラ・ヴァルス

吉田兄弟×織田信成 : STORM
吉田兄弟×ハビエル・フェルナンデス : バルセロナ

鈴木慶江×ジェフリー・バトル : 宇宙のファンタジー
鈴木慶江&福間恍太朗×鈴木明子 : カッチーニのアヴェ・マリア



会場に、結弦くんのメッセージが流れました。

ファンタジーオンアイスの後半のツアー、神戸公演・長野公演に出演できるよう、怪我の回復に努めてきましたが、なかなか思うように回復ができず、残念ながら、出演することができませんでした。1日も早く、みなさんの前で、元気な姿を見せられるよう、一生懸命がんばっていきます。

川畑さんは、結弦くんとコラボするはずだった「You go your way」を披露。川畑さんの歌を聞きながら、誰もいないリンクに結弦くんが滑っている姿を思い浮かべた観客も多かったのではないでしょうか。

さて・・・では、個人的に印象に残ったというか、よかったプログラムについて簡単にメモしておきます。(はやくいえば、私がスタオベしたプログラムです)

鈴木明子 : 白鳥の湖「パド・トロワ」と「カッチーニのアヴェ・マリア」
今回は、鈴木さんがとても素晴らしかったです。特に、新プロの「パド・トロワ」のキビキビした演技は本当によかった。指先までこまやかに表現されていて、鈴木さんの良さが100%発揮されたプログラムでした。宮本さんの振付らしく、正直、宮本さんは、結弦くんとはあまり相性がいいとは思っていないのですが(笑)、鈴木さんとは相性抜群ですね。

ジェフリー・バトル : 「Cry Me a River」と「宇宙のファンタジー」
「Cry Me a River」は、バトルのカッコよさと男の色香が存分に発揮されたとてもおしゃれなプログラムです。ジェフのプロは本当にセンスいいですね。シビレます! 荒川さんとの対談で、来シーズンはカッコいい系のエキシビションプロをやりたいと言っていた結弦くん。「カッコいい系」となれば、振付はやっぱりジェフしかない!と再認識しました。

ジョニー・ウィアー : 「月光(ベートーベン)」
福間さんとのコラボと「月光」は、ジョニーのリクエストだったそうです。ジョニーは、新プロ「ビヨンセメドレー」も滑りましたが、個人的には、ジョニーに関しては、綺麗なボディラインを生かしたしっとり系のプロの方が好きかなと思います。

ブライアン・ジュベール : Sarabande Suite
パリの同時多発テロの犠牲者への追悼の意味で作られたプログラム。ショーになると、競技に比べ、アートの比重がより大きくなります。リンクは劇場、スケーターはアクター、アクトレスとなる。プログラムは脚本・・・でしょうか。そういう意味で、テロという悲劇をテーマとし、ドラマ性、暴力に屈しないというメッセ―ジ性に富んだ、そして何よりも、ジュベール自身の犠牲者への想いが込められた、とても素晴らしいプログラムだったと思います。

ステファン・ランビエール : 「Take Me to Church」と「ラ・ヴァルス」
ランビエールがオオトリでした(前半のトリはハビくんでした)。でも、結弦くんがいないなら、やはりオオトリはランビしかいないな・・・と思える、素晴らしい演技でした。結弦くんもそうですが、この人も「耳」というか、「音感」がすごくいいのでしょう。どんなに激しく速い音でも、すべて「音」を拾っていく。「音」を流すことがない。そして、それだけではなく、演技にメッセージ性がある。ふりのひとつひとつに、ランビエールの感情が乗っている。「ラ・ヴァルス」は、テレビで放送されたアイスショー「アイス・レジェンド」でも、確か演じていたのではないかな。とても印象に残っていたので、生で見れてよかったです。

フィナーレの衣装がカッコよくて、「これを着た結弦くんが見たかった~」と心から思いました。
ショーに行く前は、テンションがとても低かったのですが、4組のアーティストと一流スケーターをそろえたショーですから、いけばそのクオリティの高さは十分感じることができました。結弦くんがでるとなると、胸の高鳴りが抑えきれず、ソワソワしてしまうのですが、今回は、それが全くないので、反対に純粋に冷静にひとつのショーとして楽しむことができたといえるかもしれません。もちろん、「ゆづ不在」の喪失感はあります。いないことで、むしろ結弦くんの大きさを痛感した・・・ともいえます。でも、たとえ「主役」がいなくても・・・これだけのアーティストとスケーターを集めて開催されるショーは、日本には他にないのは確かで。結弦くんがでない他のショーも見たことがありますが、どれが一番いいか・・・と言われれば、やはりファンタジーオンアイスかなと、個人的には思います。

今は、ただ1日も早い怪我の回復を祈っています。練習再開の一報が待ち遠しいですね。


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2016/06/19 11:55 | 2015-2016 seasonCOMMENT(25)TRACKBACK(0)  TOP

ゆづ不足なので、ゆづ補充を・・・MAD動画3本

皆さんご存知のとおり、結弦くんは、ファンタジーオンアイス全休に続き、ドリームオンアイスについても欠場が発表されました。シニアに上がってから、アイスショー全休ということは初めてで、このオフシーズン、殿やらクリアファイルやらはあるものの、リアルタイムで動く結弦くんを見ることができないオフとなりそうです。このゆづ飢餓状態をどうすればいいのか・・・ということで、ちょっぴりゆづ補充を・・・。

6月に入ってUPされた比較的新しいMAD動画を紹介します。結弦くんの怪我の快癒を祈る製作者様の想いが伝わるような素敵な動画ばかりだと思います。少しでも癒しになれば・・・。


羽生結弦~devoted to wings



羽生結弦 image写真館(23) yuzuru hanyu image photos 23



【MAD】羽生結弦 Heartache~恋しくて~



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2016/06/15 09:45 | 2015-2016 seasonCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

古い対談ですが・・・荒川静香×織田信成の「羽生結弦を語る」 その2

荒川静香さん×織田信成さん対談の、「羽生結弦のすごさを語る」その2です。

「その1」でも書いたように、この対談は1年以上前、2014-2015シーズンのワールド前のものです。にも関わらず・・・次シーズンの結弦くんの歴史的快挙を予想するかのような、濃~い内容になっています。やはり、スケーターだからこそ、身近でいつも見ているからこそ、わかることなのでしょう。

・ 次元が違っている
・ 彼の思い描く”フィギュアスケート道”みたいなのがあって、それを極めたいみたい
・ 自分の描くフィギュアスケートとは何か・・・をあの若さにして突き詰めている
・ MAXを自分で広げている
・ 勝つことは見てない。自分の限界値への挑戦。そうなると限界値は無限に見えてくる
・ 無限の可能性がある選手


今、お二人の対談を振り返ると、まさしく2015-2016シーズンの330点超え、異次元の演技に繋がっていく発言なのですね。この対談のあった2014-2015シーズンは、中国杯での怪我もあり、手術もありで、まだそこまで到達することができなかった。左足甲靭帯の怪我もそこまで悪化したなかったグランプリシリーズで、彼は、このお二人が、おそらく想定していた以上の到達点に達した。それでも、そこがピークではなく、通過点としか思えないところが、羽生結弦の底知れなさなのですが・・・。

ということで・・・少し古い対談ながら、とても興味深いお話でした。
興味のある方は、「続きを読む」からどうぞ。


天と地のレクイエム


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2016/06/12 10:15 | 2015-2016 seasonCOMMENT(18)TRACKBACK(0)  TOP

古い対談ですが・・・荒川静香×織田信成の「羽生結弦を語る」 その1

古い対談ですが、取り上げようと思いつつ、抜けていたので、今更ですがUPします。
「荒川静香のfriends+α 2014-2015」の4回目。織田信成さんがゲストのときの対談です。
第一回目の放送は、2015年2月なので、もう1年以上前になりますが・・・(汗)
荒川さんと織田さんが、「羽生結弦を語る」というテーマでいろいろお話されています。

織田さんが引退発表をされたのは、2013年12月24日、全日本選手権終了後でした。
それから約1年。フィギュアスケートを外から見てどう感じたか・・・ということも語られています。

意外だったのは、「競技とショー、どっちの方が好き?」という、荒川さんの質問に・・・
織田さんが、「僕はやっぱり競技の方が好きです」と答えていたこと。

プラクティス番長と言われ、「織田る」という新語ができるほど、本番ではとても緊張してしまうタイプだった織田さん。引退後、ジャンプなどの要素を意識せずに、生き生きとショーで滑っている織田さんを見て、私は織田さんはショーの方が好きなのだと思っていたのですが・・・そうではなかった。

競技会ならではの緊張感であったりとかは、もう二度と味わえないもの。人生の全てをかけて試合に臨んでいる、そのプレッシャーが好きだったと、引退して気づいた」そうです。失って初めて、その大事さがわかる・・・ということは、よくあること。もし・・・もっと早く気づいていれば、織田さんのポテンシャルなら、おそらくワールドメダリストになれていたのではないか。

田村岳斗さんも、やはり荒川さんとの対談で、「現役時代、いやなことから逃げてばかりだった。もっと本気で取り組んでいれば、もっと結果が残せたのでは・・・と後悔している。でも、だからこそ、コーチとして生かせることがある。気づくのが遅かったけれど、爺さんになってからでなくてよかった」という主旨のことを言ってました。織田さんと田村さんの話って、社会人になって、「学生時代、もっと真面目に勉強しておけばよかった~」と後悔するのと、ちょっと似てますね(笑)

そういう意味でも、「後悔しないように、今何をするべきか」という優先順位をきっちり理解している結弦くんはやはり非凡ですね。あの若さで。逃げたいことばかりのはずなのに。遊びたい盛りだろうに。とても夏休みの宿題をギリギリまでしなかった子とは思えません(笑) 「一人前の大人」として成熟していく速度が、凡人よりも速かったということでしょうか。

さて・・・では、荒川×織田対談、「世界王者 羽生結弦のすごさについて」というテーマで語っている部分だけ記録しておきます。聞き取りにくいところもあり、100%ではないですが、できるだけ忠実におこしました。長いので2回に分けます(前置きが長かったのと、切りの関係で、1回目は短めです)。興味のある方は「続き読む」からどうぞ。


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2016/06/10 09:15 | 2015-2016 seasonCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

羽生結弦選手 家族ひとりひとりへの想い ~YUZU DAYSより~

マイレピの会員限定記事「YUZU DAYS」の中で、結弦くんが家族への想いを語っています。


羽生家を見守る大黒柱、父

父は仕事で仙台にいるので、普段は一緒にいるわけではないのですが、常に決まったところに「どーん」と構えている、そんな重みのある存在です。精神的な柱のように家族を支えてくれています。昔はよく怒られたけど、今は見守って冷静にアドバイスしてくれます。

何でも言える、言わなくてもわかってくれる母

母は一番多く一緒にいて、何でも言える存在です。良いことも悪いことも、母には思ったことを素直に口に出してしまいます。心配をかけるから言わないこともあるのですが、母にはわかってしまいますね。最近では僕を叱るのは母の役割です。

対等だけどやっぱり「お姉ちゃん」な姉

姉は優しさと愛情があって、いつも僕の立場になって一緒に考えてくれます。姉だからこそ、父や母とは違った視点で理解してくれることもあるし。子供同士として、父や母に対する気持ちもわかり合えます。僕と姉の関係は、4歳の頃と基本的には変わらない。今でも甘えさせてくれる「お姉ちゃん」です。


目についたのが、「羽生家は家族4人とも血液型が違うんです。そのせいか、みんな性格がバラバラで個性的」という部分。ご存知のとおり、結弦くんはB型です。「子供の一人がB型」という条件で、家族4人でA型、B型、O型、AB型が揃っているということは・・・。

ご両親が「O型とAB型」の組み合わせでしか成立しないのでは? 違う?

普段のやりとりでも、たいがいは気の強い僕と、母の間で他愛ない口ゲンカが始まり、真面目な姉がいつものように「まあまあ」と仲裁に入ってきて、父が「今日はどちらの味方をしてこの状況を収めようか」と様子を見ている、そんなパターンが多いです

この様子からだと、お姉さまはA型っぽいし、どっしり構えてるお父様はO型っぽい。
とすると・・・お母さまがAB型かな? 羽生家の血液型はこんな感じになるのかしら?

お父さま → O型  お母さま → AB型  お姉さま → A型  結弦くん → B型

あくまでも私の勝手な想像です。間違っていたらすみません・・・(汗)


家族4人でいられる時間は少なくなりました。その分実家で過ごす時間を楽しみにしています。久々に実家に帰ると、父も姉も僕をまるで小さい子供のように可愛がってくれる。

実家は僕が“素”に戻れる場所。とても心地よいです」といえる場所があることは大切ですね。


20歳になって仙台に帰った時、成人式のお祝いで祖父と従兄弟と一緒に初めてお酒を飲みました。後から父も仲間に入ってみんなで飲んだのですが、ろれつが回らなくなりました。日本酒はおいしかったけど、体質的にあまり向いていないかもしれないと思いました。アスリートとしては、お酒が飲めなくてちょうど良かったです(笑)。

色白だし、お酒を一口飲んだだけで真っ赤になりそうなタイプでは・・・。彼にはお酒よりずんだ餅の方が似合います(笑) 喘息の持病がある人は、お酒は控えた方がいいので、そういう意味でもちょうどよかったのではないかな。


結弦くんが家族のことをじっくり語っている記事は珍しいので、とりあげてみました。
理想的な家族像が浮かんでくるようでした。さすが「羽生結弦」のルーツですね(笑)
もうされてる人も多いと思いますが、全文はマイレピの会員登録をすれば読めますよ♪


yuzu-days 201606


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2016/06/08 12:40 | 2015-2016 seasonCOMMENT(11)TRACKBACK(0)  TOP