羽生結弦を撮るフォトグラファーたち <坂本清>
明日、9月9日に応援ブックのダイアプレスから、新刊が発売されます。 フィギュアスケート日本男子7年間の軌跡 Shining Moments
【内容紹介】
フリーカメラマン坂本清氏が撮影した羽生結弦と男子フィギュアスケート界のスターたち。羽生選手の画像は2009年のジュニアラストシーズンから“絶対王者"となった昨シーズンまで7シーズンに渡り坂本氏が取り続けた中から厳選。各シーズンごとに羽生選手が残した“名言"も特集。羽生選手とともに氷上で闘ってきたライバル、仲間の選手も掲載。2016-2017シーズンが本格的に始まる前にチェックしたい一冊。 ■目次 ●2009→2016 ゆづの笑顔に夢中 ●2016-2017シーズンの活躍を占う これからもずっとゆづの笑顔を見たい! ●2555日の喜びと闘い ●絶対王者の微笑と仲間たち ●競い合い高め合うライバルそして支え合った仲間 宇野昌磨/ハビエル・フェルナンデス/パトリック・チャン/ナム・グエン/マキシム・コフトゥン/セルゲイ・ボロノフ/エフゲニー・プルシェンコ/ジョニー・ウィアー/髙橋大輔/織田信成/町田樹/小塚崇彦
結弦くんのページが79ページほどあるようですね。
「フィギュアスケート通信」が、レジェンドヒストリーと銘打って、ジュニア時代からの「羽生結弦の軌跡」をもう4冊ほどだしていますので、後追いの形となったダイアプレスは、この「7年間の軌跡 Shining Moments 」を、通信の「レジェンドヒストリー」とどういう風に差別化するつもりなのか・・・に注目していました。
なるほど、違いはカメラマンでしたね。「通信」の写真は、「フォートキシモト」や「アフロスポーツ」などからのものがほとんどですが、こちらは坂本清さんの写真を採用しているようです。
失礼ながら、私は今まで坂本さんを存知あげませんでした。お名前を見かける機会がなかったので。
でも、あらためて調べてみたら、日刊スポーツグラフの写真を担当されてるようです。
羽生結弦を撮るカメラマンといえば、真っ先に頭に浮かぶのは、能登さん。最近では田中さんかな。
”羽生結弦を撮るフォトグラファー”として、私が知っている人をあげてみました。
他にも有名な方がおられましたら、教えていただけるとありがたいです。
【羽生結弦を撮った写真家と主な掲載書籍】
能登直 : YUZURU、蒼い炎、ベストシーンⅠ
榎本麻美 : 王者のメソッド
坂本清 : フィギュアスケート日本男子7年間の軌跡、日刊スポーツグラフ
田口有史 : ベストシーンⅠ・Ⅱ
田中宜明 : アイスジュエル、シーズンフォトブック
高須力 : フィギュアスケートファン
岸本勉 : フィギュアスケートファン
山田真美 : フィギュアスケートファン、王者のメソッド
浅倉恵子 : フィギュアスケートLife、蒼い炎Ⅱ
この中から、今日は、坂本さんをとりあげます。坂本さんのこんな記事がありました。
坂本さんが結弦くんを撮りだしたのは、今から8年前のようです(この記事は1年前のものなので)。
ファインダー越しに見た羽生結弦 カメラマン・坂本清が追った7年間(2015.1015 スポーツナビ)
フィギュアスケートをはじめ、バレーボールなど数々のスポーツシーンをカメラで切り取っている坂本清さん。フィギュアスケートは2005年の全日本選手権から撮り始めた。羽生結弦を初めて写真に収めたのは、08年の全日本選手権。ジュニアにすごい選手がいるとカメラマン仲間に言われたことがきっかけだったという。
「ほかの選手と違って見えましたね」
坂本さんはこう回想する。この大会、出場選手中最年少だった14歳の羽生は、初出場で8位に入った。それ以来、坂本さんは数々の競技会やアイスショーを取材し、羽生の姿を追いかけている。この7年間で、被写体として感じた羽生の変化は。
「シニアに上がって、さらに五輪チャンピオンになってからはオーラが違うように思いますね。羽生選手は決めのポーズではまるというか、やっぱり絵になります」
カメラマンから見た、フィギュアスケートの魅力は何だろうか。
「ジャンプひとつとっても、リンクレベルから見る選手たちの演技は迫力が違いますね。ジャンプの後に氷の破片が飛び散るのも見えますから。選手の表情もはっきり見えますし、自分のそばをさーっと通り過ぎていく時のエッジの音も聞こえます」
フィギュアスケートならではの工夫や苦労もある。羽生の場合、フリーの4分30秒の中で、多い時は800カットシャッターを切っているという。
「フィギュアスケートは基本的にワンシーズン通して同じプログラムを滑りますので、撮る時には、プログラムを頭に入れておくことが重要ですね。シーズン前のアイスショーなどでも極力演技を見るようにして、撮りどころを抑えるようにしています。練習を見ないと、カメラがついていかないですね。一発で撮るのは難しいです。
僕の場合は、ほかの写真家と違って記録写真としての速報性と枚数を求められているので、作品としての絵作りはそれほどできないんですが、やはり選手の美しいシーンを切り取ってあげたいと思っています」
前半を抜粋しましたが、まだ記事は続いてます。記事全文はこちら
この記事には、坂本さん自選のベストショットが12点、掲載されています。ある意味、この12点の写真をどう感じるか・・・が、「7年間の軌跡」を購入するかどうかのヒントになるかもしれません。
ファインダーを通しての、羽生結弦の切り取り方は、写真家のセンスによって変わってきます。
フィギュアスケートは、アスリートの側面とアーチストの側面をもつ、とても特殊な競技です。
スケーターの様々な人生経験が、多かれ少なかれ、その演技にオーバーラップしていきます。
ファンのスケーターに寄せる思い入れも強く、スケーターの生きざま込みで応援していたりする。
では、写真家は、その被写体(スケーター)のどの部分に一番重きをおいて、シャッターを押すのか?
アスリートの部分か、アーティストの部分か、生身の人間そのものか
結弦くんは、「どの角度から撮っても、絵になるように」と、いつも意識して演技しているそうです。
あの容姿に、この意識の高さ。本当に、なんて写真家思いのスケーターなのでしょう(笑)
日本人形のような上品で清潔感のあるルックス。それでいて、日本人離れした等身バランス。
儚げな外見とは対照的な、内に秘めた闘志と情熱。常に”一生懸命”に人生と向き合う真摯な心。
”羽生結弦”は、スポーツ・フォトグラファーにとって、間違いなく最高の被写体でしょう。
個人的には、アイスリンクという劇場、氷上という舞台の上で、アーティスト・羽生結弦の”美”を極限まで引き出している写真が好きです。その上で、欲をいうならば、ただ”絵”として美しいだけでなく、”羽生結弦の人間性”をも感じられるような・・・そんな写真がみたいですね。
ご本人が、「僕の場合は、ほかの写真家と違って記録写真としての速報性と枚数を求められているので、作品としての絵作りはそれほどできない」と言われているので、”アスリート羽生結弦”の部分に重点をおいておられるのかなとも感じます。日刊スポーツグラフの写真は嫌いじゃないですが、とりあえず書店で現物をチェックして購入するかどうかを決めたいと思っています。
坂本清さんの自選のベストショットの1枚です♪
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2016/09/08 08:15 | アーチスト・裏方・メディア | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP