羽生結弦選手 SP&FS編曲予想動画 & 雑考

youtubeで、結弦くんのSPとFSの編曲予想動画があがってます。
特に「Hope&Legacy」の編曲予想は力作ですね。大変だったのではないかと思います。
SPとFSの動画をあげてくださった動画主様、ありがとうございます。


Yuzuru Hanyu-Hope&Legacy 編曲予想



プログラムの曲作りに携わっているのは、振付師だけではありません。
曲の編集どころか、曲選びすらすべて振付師におまかせ・・・というスケーターが多い中、結弦くんは、昨シーズンの「SEIMEI」あたりから、特に積極的に編集にも関わっているようです。
そして、実際に会場で観客の耳に届ける音源を作るのは、サウンドデザイナーです。

「フィギュアスケート Life vol.4」の中で、サウンドデザイナーの矢野桂一さんが、こんなことを言っています。「SEIMEI」誕生秘話です。

振付師のシェイリーン・ボーンのご主人も音楽編集をする人なのですが、今回は和の曲なので、「海外の人ではなく矢野さんにお願いしたい」と、彼自身からメールが来たんです。
羽生くんは音楽にとてもこだわりが強い選手で、この時も「陰陽師Ⅱのテーマと笛の部分は絶対に使ってほしい」ということは決まっていました。でも構成も何もわからないので、最初にジャンプをいくつか跳んで、スピンがあって、ステップがあって・・・と、彼の演技を思い浮かべて想定しながら作っていきました。


しかし、それでは終わらなかった。カナダの結弦くんから、「ここに太鼓の音を重ねてほしい」「この部分と部分のつなぎに少し間がほしい」「ここでイナバウアーをするので、シンバルか何かの音を入れてください」と、次から次へと修正依頼のメールがやってくる。結局、曲が固まるまでの1ヶ月間で、矢野さんは32バージョンの「SEIMEI」を作ったそうです。

羽生くんほど緻密な選手は珍しい。将来、音楽の編集をしたりすることはないでしょうけど、でも、やったらできるんじゃないか」という矢野さん。自分でも編集やりはじめたら煮詰まって、徹夜になっちゃったそうですから(結弦くん、ちゃんと寝ないとダメ! 城田さんにも言われてるでしょ!)、本当にとことん凝り性ですよね。引退して、ショーで自作のプログラムを滑るなんてことがあったら、曲の編集も喜々としてやりそう、確かに(笑)

矢野さんも、注文の多い結弦くん相手に大変だったと思いますが(笑)、それが世界最高点に結びついたのだから、サウンドデザイナー冥利に尽きるのではないでしょうか。
この「Hope&Legacy」も、和の曲なので、矢野さんが編集担当してる可能性が高いと思います。今度は、何通のメールのやりとりで出来上がったプログラムなのか、知りたいような気がします(笑)


「Let's Go Legacy」の音源合わせも完全版があがっています。

letsgocrazy 音源合わせ



ジャンプに注目がいきがちですが、それはあくまでも、彼の一部にすぎない。
フィギュアスケーターとしての彼の底知れなさはそんなもんじゃない。
オリンピックチャンピオンになってからの彼の進化には空恐ろしいものを感じます。

高橋大輔さんが、今季世界選手権の直前にこういう発言をしています。ソースはこちら

 羽生選手のジャンプは、いつも芸術だなと思って見てます。あの美しさはまねできない。跳躍の幅と高さがこれ以上ない比率で、軸も細い。体操の内村選手の回転がきれいといわれているけど、ああいうイメージです。僕もあんなジャンプを跳びたかったな。

 ただ、今はジャンプだけでない自分を作り上げようとしている。作品を1つのパッケージとして。ソチ五輪の頃はまだ粗さがあった。それがむしろショートプログラム(SP)の使用曲、エレキギターの「パリの散歩道」と合致していた。昨季からクラシックを使用したのは、丁寧に滑ろうとしているのかなと見てます。ステップやスケーティング、体の使い方はまだ磨けると見えているので、そこに伸びしろがあるし、それができれば文句の付けどころがない完璧なスケーターになると思う。


彼のこの発言はほぼそのとおりです。ソチまでの結弦くんは、まだ荒削りで、それが魅力にもなっていた。ニースロミオなんてその典型。そして、その少年っぽい粗さが、「パリの散歩道」にハマっていたのです。このあたり、バトルは見事だったと思います。
そして、ソチ以降、結弦くんの滑りは明らかに変わった。スケーティングも身体の使い方も、表現に格段に深みがでてきた。そう、”成熟”の域に入ってきたのです。

ゆづファンには評判のよくない高橋さんですが(私も好きではありませんが・・・笑)、実際のところ、彼はわかっているんです、”羽生結弦のすごさ”を。新旧エース報道される前から、彼の発言にそれは滲みでていました。わかっていないのは彼のファンだけです(笑)

彼がフィギュアスケートと出会っていなかったら・・・フィギュアの歴史は変わっていたと思います。
結弦くんの330点のせいで、平昌五輪後、採点ルールが変わると言われています。
1人の天才スケーターが、今の採点基準でほぼ満点に近い点数をだしてしまったからです。
なかなかステップでレベル4をださないのも、そこしか難癖つけて下げるポイントがないから?(笑)

「羽生結弦語録」の82ページに、こんな語録があります。

フィギュアスケートと出会ったことは 
運命だったのかなと 最近、思います。


彼をフィギュアスケートと出会わせてくれた運命の神様に、ファンからも心から感謝を。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2016/09/21 10:55 | ゆづ語り(2016-2017)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

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