羽生結弦選手 奇跡の大逆転「伝説」4分半の真実 & 優勝予想の振り返り
羽生1人でレアル級フィーバー 王者凱旋に羽田空港500人大歓声(2017.4.5 デイリースポーツ)
ヘルシンキで行われたフィギュアスケート世界選手権で3季ぶり2度目の金メダルを獲得した羽生結弦(22)=ANA=が4日、羽田空港に凱旋帰国した。空港には昨年、サッカーのビッグクラブ、レアル・マドリードが来日した時と同じ約500人のファンが集結する大フィーバー。18年平昌五輪で連覇を目指す国民的ヒーローは、来季のプログラムについて「自分の魅力が確実に出るものじゃないといけない」と、“ベスト・オブ・羽生結弦”となる名作を作り上げる意欲を示した。
まさにスーパースターの凱旋だった。世界王者を奪還した羽生を待ち受けたのは、500人を超えるファンの大歓声だった。警備にあたった警察が「走らないでください!」、「危ないですから、移動は控えてください!」と叫ぶなど空港は一時混乱した。
500という数字は昨年来日した世界的大スターのC・ロナウドを擁するレアル・マドリードや、15年ラグビーW杯後の日本代表の帰国などであるが、1人のアスリートとしては異例中の異例。金メダルを胸に歓声に応えた羽生は「五輪の後をほうふつとさせる長い列だった。非常に気持ちよく帰国できた」と満面笑みを浮かべた。
まだ今季は世界国別対抗戦(20日開幕・代々木)を残すが、来季はいよいよ連覇の期待が懸かる五輪シーズンを迎える。注目のプログラムについては「まだ定めてはない」と構想中であるとしながら「勝負のシーズン。自分の魅力、曲の魅力が確実になるものじゃないと」と見据えた。
これまで魅力を出せた曲を問われると、今季のエキシビション「ノッテ・ステラータ」、ソチ五輪シーズンのSP「パリの散歩道」を挙げた。しっとりか、ロック調か。いずれにしても“ベスト・オブ・羽生結弦”といえる究極のプログラムを作り上げる覚悟だ。
平昌での金メダルを「見てる皆さんの期待に応える金メダルになる。重圧もあるけど、楽しみ」と位置付けた羽生。いまや国民的ヒーローとなった男は、期待に応えるための準備を進めていく。
奇跡の大逆転「伝説」4分半の真実(2017.4.4 FNN)
フィギュアスケートの世界選手権、大逆転で王座を奪還した羽生結弦選手(22)と、自己最高得点で銀メダルを獲得した宇野昌磨選手(19)が、「みんなのニュース」に生出演。羽生選手が、大会を振り返りました。
(空前のハイレベルといわれた今回の世界フィギュア。ショートはどう分析している?)
羽生選手「感覚は悪くなかったですね、全体的に。非常に楽しみながらやれましたし、会場一体となって楽しめるプログラムなので、そういった意味では、手応えはすごくありました。だからこその順位、そして、自分のちょっとした失敗というのが、重くのしかかってきた感じはありましたね」
(ショートプログラムから、中1日挟んでのフリー。その間の気持ちのコントロールは?)
羽生選手「実際、できなかったんですよ。それくらい落ち込んじゃって。朝ごはんを食べる前とかも、本当、みんなが心配するぐらい落ち込んでいて。でも、それでも、もちろんサポートメンバーもそうですけど、ファンの方々の声が、非常に大きかったですね」
(落ち込んだというのは、大会に向けて積み上げてきたもの、そして、その結果を出す舞台。それが思った通りにできなかった悔しさ?)
羽生選手「そうですね、今回ショートに関しては、特に絶対的な自信を持っていて、かなり練習では、いい感覚を持っていたからこその落差はありました」
(フリーに向けて立て直したが、コーチの言葉なども大きかった?)
羽生選手「いや、コーチは、そんなに言ってなかったので」
(何がきっかけだった?)
羽生選手「ファンの声ですね。ファンの方々の声が、一番、自分に強く突き刺さりました。何より自分が、一番あの時感じていたのは、この舞台まで、ずっとノーミスをしたいと思ってやってきていたのにもかかわらず、またできなかったって。どんどん自信がなくなっていたので、皆さんが信じてくれているということが、また自信になりました」
(ファンの歓声は、演技中も感じている部分があった?)
羽生選手「聞こえますね。具体的なところを言うと、後半の4回転サルコウの前は、皆さんが祈るような思いで見ているのは、すごく、ひしひしと伝わっていて。最後のルッツに向けてのステップの時の歓声も、『もう最後まで、なんとか立ってくれ』みたいな思いは伝わっていました。
(フリーの入り方は、何か意識した部分はある?)
羽生選手「みんな、30秒についてをすごく気にしていて。僕も気にしていたんですけど」
(ショートで、名前を呼ばれて30秒以内に演技を始めないといけないところで、遅れてしまって減点されてしまった。そこも意識した?)
羽生選手「そこも意識していたし、周りの方々も『30秒だよ』みたいな感じで見ていてくださったので、ある意味、いい意味で、演技の方に集中ではなくて、今やるべきことに集中できたのかなと思いますね」
(冒頭4回転ループから序盤のシーン。このへんは落ち着いている?)
羽生選手「はい、ループ跳べれば後半までいけると思っていたので」
(そしてサルコウ、このあと3回転があって、今シーズン苦しんだ4回転・3回転が4つ目にあった。そのへんは意識した?)
羽生選手「かなり。ただ、練習でも、すごく調子がよくて。また、練習の時に考え方とかフォームとかも、いろいろ変えてみたりもして、最終的に、はまっていたので、自信はありました」
(4回転サルコウ、3回転トウループ。あらためてVTRで見て?)
羽生選手「自分の中でも、本当に80%ぐらいの質のものはできているので満足です」
(そして、フィニッシュのシーン。この時の気持ちは?)
羽生選手「この時は、ガッツポーズをどうやろうかなって」
(演技の途中から、涙ぐんでいる人もいた。フィギュアスケーターとして、自分の演技で泣くファンがいるということについて?)
羽生選手「僕がスケートを震災あとに続けるきっかけになったのも、そういう場面で、なかなか自分たちスポーツやっている身としては、そういう場に立たせてもらえることってないと思うんですよね。ただ、フィギュアスケートって、それが、その場がすごく多いと思うんですよ。だからそういった意味でも、いつもいつも力をもらってて。皆さんが感動しているよりもたぶん、その分の感動を、僕らはいただいているなと感じています」
(演技が始まると、みんな引き込まれていって、途中からは拍手がという。聞こえている?)
羽生選手「聞こえています、しっかり」
(それが演技のエネルギーに変わっていく?)
羽生選手「ただ、今回は、かなり全ての要素に集中しきっていましたし、観客の皆さんの歓声も聞こえるんですけれど、曲をすごく1つ1つ丁寧に聴いて、今回は演技できたなと思っています」
(今シーズンは苦しいシーズンだったと言っていた。今シーズンで一番いいフリーの演技ができた?)
羽生選手「そうですね。でも本当に、最終的には自分の力が足りたというよりも、みんなの力で押し上げていただいたなという気持ちがいっぱいです」
(宇野選手には、羽生選手の演技はどのように映った)
宇野選手「本当に完璧すぎて、本当にその言葉以外が出てこなかったです」
(自身の演技への影響は?)
宇野選手「すばらしい演技を見て、緊張というより、僕は、今の実力では、絶対にかなわないから、自分のやるべきことだけやろうと思いました」
(自分のプログラムをノーミスで演じて、それが結果につながるというのが、フィギュア選手にとって最高の喜び?)
宇野選手「やはり皆さんが、いい演技したうえで、あまり結果にとらわれすぎないというのも大事かもしれないですけど、やはりスポーツなので、結果はついてくるので。皆さんがいい演技をして、皆さんが笑顔で、その結果を受け入れられたら、一番いいんじゃないかなと思っています」
(完璧に演じる自分との戦いとの相対評価というか、そういう戦いの舞台)
羽生選手「今回は特にそうでしたね。ショートから、ずっと苦しい苦しい、本当に激しい試合が、今回は見られたんじゃないかなと思います」
(プルシェンコ選手が、インスタグラムに、「5位から返り咲いて金メダルをとり、すばらしいチャンピオンであることを証明してくれた。おめでとう結弦」と。「おめでとう」という声も届いている)
羽生選手「ちょうど引退表明をしたあとだったので、ある意味、すごく感慨深かったですね。本当に、自分もいろいろものを背負って、今、戦っていますけども、彼みたいに、本当に強い選手になれたらと、あらためて感じました」
(先週、プルシェンコ選手引退表明があった。先輩へ送る言葉があるとすれば?)
羽生選手「本当に、『今までありがとう』という言葉しかないです。そして、これからたぶん、いろんな意味でスケートに携わってくださると思うので、その道を、僕らは楽しみにできるのがうれしいですね」
いつもチェックしてる海外のフィギュア専門家およびブロガーさんの優勝予想を振り返ります。
ジャッキー・ウォン(Jackie Wong)さんの予想
GOLD:Nathan Chen USA
SILVER:Yuzuru Hanyu JPN
BRONZE:Javier Fernandez ESP
The Rinkside Cafe(スケートブロガー)さんの予想
GOLD:Javier Fernandez
SILVER:Yuzuru Hanyu
BRONZE:Nathan Chen
CBCのPj Kwongさんの予想(優勝のみ)
GOLD:Yuzuru Hanyu
おめでとうございます! PJさんの予想が当たりました!(何も出ませんが)
PJさんって、男子シングル予想をことごとく外して、彼女が優勝と予想した選手は絶対優勝できないとファンから恐れられ(?)、彼女の予想は「デスノート」(笑)とまで言われていましたよね。なので、私もあんまりうれしくなかったのですが(笑)、よかった・・・当たって(ホッ)。
ウォンさんは、アメリカの人なので、多少身びいきもあるのだと思いますが、四大陸のときも、優勝候補にネイサンをあげていました(このときは当たりました)。今回は、ネイサンは不調でしたが、どうやら靴のトラブルを抱えていたようです。ネイサンって、全米で優勝したときのEXで股関節痛めて、優勝の最有力候補だったジュニアワールド欠場になってジュニア王者のタイトル取り損ねるし、ちょっとの差で、4回転フリップの世界初の成功記録は宇野選手にもってかれるし、初ワールドは靴のトラブルにみまわれるし・・・何気に不運な子ですね。フリーの滑走順も結弦くんの後だったしな・・・。
そんな中、ぼんやりしてそうで、実は最終グループで唯一、SPとFSをノーミスでまとめたのがボーヤン。ローリーにマニアックなプロをあてがわれ、昨季よりジャンプに苦労していたので、今季は谷間のシーズンなのかと思っていましたが、世選にはきっちり合わせてきて、蓋を開けたら、シレッと2年連続ワールドメダリスト(笑) ジャンプそのものは、若手の中では一番綺麗だと思います。今のところルッツ以外のジャンプのGOEが少なめで、PCSもあまりでないので、そこが足を引っ張ってるかな。
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2017/04/05 15:15 | 全日本・チャンピンシップ(2016-2017) | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP