王者羽生の“究極の集中” 世界選手権の大逆転劇 & 弓弦羽神社の御利益?
浅田真央選手が、昨日引退を発表しました。本当に長い間、お疲れ様でした。
昨年の大阪開催の全日本選手権、女子シングルフリーを現地で見ました。アイスショーで、浅田さんを見たことは何度もあるのですが、競技会での彼女は見たことがありませんでした。実のところ、全日本での彼女の引退の予感は多少はありました。私は、特に浅田さんのファンというわけではありませんが、やはり日本のフィギュアスケートの一時代を築いた人。一度は現役の彼女の試合を生で見ておきたいと思ったのも、現地観戦した理由でした。彼女の現役としてのラストステージが、選手としての浅田さんを生で見る最初で最後の機会となりました。思い切って、全日本観戦してよかったです。
現役復帰後、思うような演技ができず、苦しまれたことと思います。でも、その経験も、第二の人生の糧に必ずやなることでしょう。セカンドステージでの、浅田さんのご活躍を期待しています。
そういえば、織田信成さんが、今日、大阪市内で記者会見を開き、母校・関西大のアイススケート部監督就任を発表したそうです。織田さんは「現役時代、国際試合で海外の選手と戦った経験を選手たちに伝えていきたい」と抱負を語ったとか。現役時代は、オダッてばかりで、ボヤーッとしてるイメージがあった織田さんですが(笑)、セカンドステージでは、人が変わったように、しっかり地に足ついた生き方をされてますね。
さて・・・今日のコラムを2つほど。朝日新聞の紙面記事と、ヤフーニュースから。
(FOCUS SKATING)
王者羽生の“究極の集中” 世界選手権の大逆転劇(2017.4.11 朝日新聞)
フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)はなぜ、勝負どころで力を発揮できるのか。大逆転劇を演じた3~4月の世界選手権(ヘルシンキ)のフリーで体感した究極の「集中状態」の入り方について、朝日新聞とのインタビューで語った。
■「風や川の中にドプンと入っている感覚」
「『無理やり入(い)れる』か、『入(はい)る』かの違いがあると思う」。羽生は、そんな独特な言い回しで、集中力について一気に語った。
「集中状態に入(はい)ろう入(はい)ろうという意志があって集中していくのか、無意識に『あ、これ集中だったんだ』みたいな、状態に入(はい)るかって、たぶんある。無意識に入(はい)っていた状態が世界選手権。それと、四大陸選手権(2月、韓国・江陵〈カンヌン〉)のフリーもそうだった」
ショートプログラム(SP)5位から逆転したフリー。羽生は、それまでの5試合で一度も成功できなかった技を含め、完璧に滑った。その直後、「自分が風や川の中にドプンと入っているような感覚、何か、自然の中に入り込んでいるような感覚がすごくあった。一種の、すごくいい集中状態だった」と語った。「ジャンプを決めるごとに、徐々に自然の中に溶け込んでいく感じ」とも言った。
無我の境地だった。完璧に滑りきった2014年ソチ五輪のSP後も、勝ちたいとか、技を決めたいとかいった意識とは違っていた。その時は、「とにかくいい気持ちで。『前向き』、そういう気持ちに心の状態を傾けようとした」と話した。スポーツでは、100%以上の力が出る究極の集中した状態を「ゾーンに入った」と言う選手もいる。
羽生は、「演技内容を忘れるくらい集中した」という世界選手権のフリーの状態を再現する作業に取りかかっている。「それを、どのように……。作り出すということになると、入るためにやることになっちゃう。難しい。これから何か、考えなきゃいけない」
「なぜ」を大切にして技術も精神も向上させてきた。「幼い頃から腑(ふ)に落ちないことが嫌いで、なんでってすごく聞き返すタイプの子どもで、その気持ちは今も残っています」と話す。今季も、ブライアン・オーサーコーチからの提案に、「なぜ」をぶつけた。「腑に落ちない、自分の感覚と違う場合は、ぜったい聞き返します」。幼い頃は、「なんでおもちゃを買ってくれないの?」「なんで今、遊んじゃだめなの?」と、よく聞いていたという。「そういうことから、僕のこの思考回路は始まっていると思います」
20日に開幕する世界国別対抗戦(東京・代々木競技場)は、集中状態の再現方法を試すいい舞台だと考えている。「世界選手権から期間が短い。精神状態的には、せっかくのいい感覚が残っている状態なので、国別は貴重な機会になると思っています」 (後藤太輔)
羽生結弦が世界選手権で大逆転優勝!で、フィギュアスケート五輪メダル争いはどうなる?(2017.4.11 週プレニュース)
フィンランドのヘルシンキで開催された、世界フィギュアスケート選手権で羽生結弦が見事な大逆転優勝! 来年の平昌(ピョンチャン)五輪へ向けて、男子フィギュアスケートの勢力図はどうなっていくのか?
羽生結弦の今回の世界選手権フリーは、2015年、2016年と連続で2位だった無念さを心に秘めながら、自然の雄大さや自分の思いを体中で表現するすばらしい演技だった。
結果は今季初のノーミスの演技。ショートプログラム(SP)では1位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に10.66点差をつけられる5位発進だったが、悔しさをバネにするというより、その気持ちを無心の演技に昇華していた。それが彼の本当の持ち味といえる。
フリーの得点は自身が15年12月のGPファイナルで出した歴代世界最高得点を更新する223.20点。SPでミスをした4回転サルコウからの連続ジャンプでのミスを、仮に昨年12月のGPファイナルと同じように跳んでいれば、10点ほど多く獲得できていた。その場合、SP自己最高とほぼ同じ110点近くになり、合計332点台と歴代最高得点を更新していたことになる。現時点での羽生の力は、そのレベルといっていい。
彼の武器は、難度の高い技術構成をこなすだけではなく、完璧に滑ればすべての要素で出来栄えのGOE加点を満点近くもらえ、スケーティングスキルやパフォーマンスなどの演技構成点でも世界トップクラスの得点を獲得できること。現在、世界の頂点に立っていると言っても間違いではなく、来年の平昌五輪へ向けて優勝候補筆頭の位置にいる。
その羽生を追う日本人選手が、世界選手権で2位となり、メダリスト記者会見で「ユヅくんに勝てるような実力をつけたいと思っている」と話していた宇野昌磨だ。今シーズンは4回転フリップをものにしただけではなく、2月の四大陸選手権からフリーに4回転ループを取り入れるなど、飛躍的に成長。世界選手権のフリーでは少しミスがあったものの214.45点。合計で自己最高を更新する319.31点を獲得した。
そんな日本勢のふたりは、より顕著になった男子の4回転時代に対応しているといえる。だが、構成の難度が高まれば高まるほど、ノーミスは難しくなり、これまで以上に試合へ向けての調整力や集中力が求められるようになるだろう。
海外勢では、ライバルのひとりが17歳のネイサン・チェン(アメリカ)だ。1月中旬の全米選手権では、フリーで4種類5回の4回転ジャンプを成功させて合計318.47点を獲得。2月の四大陸選手権ではSP103.12点でトップに立つと、フリーでは2回のトリプルアクセルでミスをしながらも、5回の4回転を成功させて204.34点を獲得。合計307.46点で優勝した。
しかし、世界選手権では調子を落とし、SPではルッツやフリップの4回転で加点を稼げなかったうえにトリプルアクセルで転倒して6位。フリーでは2度の転倒があり4位の193.39点。合計6位に止まったが、4回転ジャンプ6回がすべて成功していたら、もっと上位になっていたはずだ。
そのほかのライバルには、世界選手権を3連覇した実績のあるパトリック・チャン(カナダ)、昨年まで世界選手権を連覇していたハビエル・フェルナンデス(スペイン)もいる。
チャンは、世界選手権SPでは4回転トーループ1回だけの構成ながら、完璧な滑りで演技構成点のすべての項目で高得点を獲得して102.13点で3位。フェルナンデスは今回の世界選手権はSPで1位。フリーではミスが出て合計4位だった。ともにフリーでは2種類の4回転を3回跳ぶ構成だが、完璧な演技をすれば220点台に届く実力を持っている。
また、今回4回転ルッツを含む3種類4回の4回転ジャンプを成功させて3位になったボーヤン・ジン(中国)が、ジャンプの精度と演技構成点を上げてくるようなら、これまで以上に手強くなるだろう。
羽生は世界選手権の試合後、すべての結果を見て「四大陸からは4回転を多く跳び、それをきれいに決めた選手が勝つという風潮になっていましたが、この世界選手権はそこを新たに考えなければいけない大会になった。その意味では、もう一度考え直して、次の武器は何なのかを考えて来シーズンのプログラムを作りたい」と話した。
羽生は、フリー後半の3連続ジャンプの最初のジャンプをトリプルアクセルから4回転トーループに変更することも考えていたという。だが、そこまで4回転ジャンプを増やすより、今の構成での精度を高めることでライバルたちに対抗できるのではないかと考え始めているようだ。
来年2月の平昌五輪では、今回の世界選手権で6位までの選手全員がそれぞれメダル獲得の可能性を持っている状況。SP、フリーを含めて大きなミスをしたものから脱落していくシビアな戦いが繰り広げられそうだ。(取材・文/折山淑美 写真/YUTAKA/アフロスポーツ)
あの世界最高得点をマークした「SEIMEI」のときですら、到達できなかった無我の境地。一流の選手でも、一生のうちに数回も経験できればいい方だといわれる、いわゆる”ソーン”の状態。それが、あの伝説の瞬間を生み出しました。
できれば・・・最高の”ゾーン”チケットは平昌五輪で・・・と思いますが、ファンとしては何枚チケットを切ってくださってもいいのよ・・・と、国別対抗戦も、大いに期待してしまいますね(笑)
さて・・・ツイ情報では、弓弦社神社には、世界選手権のお礼絵馬がもうけっこう見受けられるようでございます。実は、私も世選直前の、3月28日に弓弦羽神社に、優勝祈願に行ってたのでした。
弓弦羽神社⛩に優勝🥇祈願。
— みずほ (@traveler_mizuho) 2017年3月28日
ちょっと行かぬ間に、絵馬以外にこんなのが。絵馬同様、ほとんどゆづファンが奉納してるんだろうな。私もしてきました(^^) pic.twitter.com/xP4XBagNdR
ちょっと行かない間に、ゆづ丸くんなんてのが、できてました。お願いごとを紙に書いて、それを丸めてゆづ丸くんの小さな穴に入れて、ケース棚に並べます。ざっと見るところ、絵馬は9割は羽生ファンの絵馬でしたが(笑)、このいかにもゆづファンにアピールするようなゆづ丸くんの奉納者は、ほぼ全員が羽生ファンなんじゃないかという気がしました。
2シーズンくらい、怪我はするわ、病気はするわで、体調ばかりに目がいっていたため、どちらかというと「健康祈願」的な内容のお願いごとを書いてたのですが、今季は幸い体調はよさそうだったので、ズバリ!「優勝祈願」でいきました!

絵馬とゆづ丸くんと両方奉納して、お賽銭も多めに入れて、自分なりに神様にプレッシャーかけてきました(笑) 「ズバリ優勝祈願」は、ソチ前に「金メダル祈願」して以来でしたが、今回はどうしても、どうしても王座奪還してほしかったので。あ~、よかった。神様、ありがとう、ありがとう!
できれば、国別対抗戦が始まる前に、お礼に行きたいなと思います♪

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2017/04/11 12:50 | その他(2016-2017) | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP