羽生結弦選手の「喘息」と「勇気」について 

今年の24時間テレビ関連で、結弦くんの喘息について少し。古い記事からですが。


ソチ五輪 日本男子フィギュア 喘息封じ 羽生前進(2014.2.14 朝日新聞)

13日のフィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)で世界歴代最高となる101.45点を出して首位に立った羽生結弦(19)=ANA。ぜんそくの急な発作に襲われたのは2012年9月だった。練習拠点としたカナダ・トロントの新しい環境に慣れていなかった。息をするのも苦しく、食事がのどを通らない。細い身体が、さらに細くなってシーズンを迎えた。
2歳のころからぜんそくに悩まされてきた。今も飲み薬は朝晩2錠ずつ。吸入薬も手放せない。ぜんそくの影響で肺を大きく開いて息を吸い込むことができないから、4分半、全力疾走するような運動量のフリーでは、後半必ず息苦しくなる。背中が丸まって頭が前に出てきてしまう。
ぜんそくによくない冷たい空気を避けるため、マスクは手放せない。ねんざした足首やひざには補助のテープが欠かせない。練習後は氷水に足を浸す。普段の練習は長くて2時間。同年代の選手の3分の2もこなせない。スタミナ。それが羽生の課題だった。
昨年から、固い上半身をほぐすため、「置きばり」というはり治療の市販品を使うようになった。肺周辺の筋肉が軟らかくなれば、姿勢もよくなり呼吸もしやすくなる。
専門家の助言を受け、人体図を見ながら研究した。背中、腰、足など全身に15カ所ほど、血行をよくしてほぐしたい筋肉をめがけてはりを置く。長いもので2ミリ弱。試合中や就寝中も身体にははりを入れたままだ。
「正確な場所に置けないと痛い。腰に長いはりをおいておくと、寝返りをうてないときがある」
最近、「ずいぶん良くなった」と自分で施すはりの効果を実感している。ブライアン・オーサーコーチに「ひざや足首を強くするため」と勧められ、嫌っていた筋力トレーニングにも、昨夏から時間を割いた。
ソチに到着した3日、こう胸を張った。「今シーズン、けがもなくやってこられた。去年と比べ、成長したのはそこ」
弱点を克服し、ここまで上り詰めてきた。(後藤太輔)



もうひとつ記事を。結弦くんが金メダルととった2014年夏頃の記事です。

チャレンジA 「前向きに」 羽生選手メッセージ(2014.7.29)

フィギュアスケートのソチ五輪金メダリスト、羽生結弦選手(ANA)が、参加した子どもたちに向けたビデオメッセージを寄せ、「負けず嫌いであれ」と強く呼びかけた。
羽生選手は、「すごく落ち込んでいても、自分の中で何かきっかけがあって、ぱっと前向きになれる可能性だってある」。2歳のころからぜんそくに悩まされてきた自身の体験を例に、「ぜんそくがあるからスタミナを維持しにくいと考えられる。だったら、そのつらさと戦える強さをもらえる。そういう風に考えられる日がくる」と、困難にぶつかったときの心構えを説いた。



結弦くんは、ソチ五輪前は、ずっと「姿勢が悪い」と言われていました。特にフリーの後半になり疲れてくると姿勢が悪くなる。本人もそれを自覚していて、「取り替えたい身体の部分は?」という質問に、「背骨」なんて答えていました。
彼は克服しました。私たちが想像もできないくらいの努力をして。課題と言われてきたスタミナ不足も乗り越えた。今、彼がスタミナがないとか、姿勢が悪いとかいう人は誰もいません。

この記事でも書きましたが、ウィルソンも結弦くんをこう評しています。
強い意志でスタミナ不足に取り組み、克服した。ユヅは望みを意志の力で実現する人だと思う
彼は、自分のハンデと正面から向き合って、ひとつひとつ壁を乗り越えていく人なのです。

24時間テレビの番宣でも、結弦くんはこんなことを言ってましたね。

一生懸命やるというのが僕の勇気の出し方。恐怖とか怖さとかあると思うんですよ。勇気ださなきゃいけないときって。でも、それって一生懸命なにかやろうとしているときに感じることだから、それを感じるってことは、すでに勇気をだせてることだから。そのまま頑張れば、勇気って出るんじゃないかなって思います。

この「勇気」は、3年前に彼が子供たちに向けたビデオメッセージで言っていた「つらさと戦える強さ」。彼は、ずっとブレずに、この信念を持ち続けている。結弦くんが十代の頃から、なぜ、まだ若い彼の言葉がこんなにも深く、重みがあるのだろう・・・とずっと思っていました。それは、彼の発言が、常に自分の経験値から発せられたものだから。頭の中だけで考えた理論や想像の産物ではないからなのですね。そして、まだ20年少ししか生きていないけれど、彼は、普通の人の何倍も、いや何十倍も濃い人生を歩んでいる。そして、アスリート界のノブレス・オブリージュとして、その義務を果たし続けているのです。


ところで、佐野稔さんも喘息の持病をお持ちだったんですね。ツイより動画お借りします。
結弦くんとのこんなエピソードが・・・。佐野さん、結弦くんは命の恩人だと(笑)



僕ね、羽生くんに命救われてるんですよ。実は、僕、喘息の気があって。彼も小児喘息の気があるんですね。ちょうど、そのとき僕飛行機に乗って、気圧の変化で喘息でちゃったんです。ちょうどそのとき、モスクワでグランプリシリーズがあって、僕は解説で行く、で、羽生くんは選手で行ってて。で、とにかく喘息が止まらなくて、モスクワの街でお医者さんさがしにいくという話をしていましたら、羽生くんは吸入器をもっているという話になって。ちょうどモスクワのホテルが一緒だったんです。「ああ、先生、どうぞこれあげます」って言ってくれて、「ああ、ちょっと借りるわ」って言って。で、吸入したらすぐ治りましたので。もし、あのとき羽生に会ってなかったら、今ここにいないかもしれない。命の恩人なんです。本当に苦しいんですよ。その吸入器、今もうちにありますよ、記念で。


いろんなところで人助けしてる結弦くんでした(笑) 
今年の24時間テレビでも、たくさんの人に勇気を与えてくれるのでしょうね。


2017年24時間テレビゆづ


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/08/01 08:55 | 羽生結弦(2017-2018)COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

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