羽生選手 トロント公開練習 続報 その2

スポーツ報知の次は、今朝のサンケイスポーツをまとめときます。


羽生、五輪へ勝負曲『陰陽師』復活!「もちろん連覇」/フィギュア(20170810 サンケイスポーツ)

 【トロント(カナダ)8日(日本時間9日)=鈴木智紘】フィギュアスケート男子で66年ぶりの冬季五輪2連覇を目指す羽生結弦(22)=ANA=が、平昌五輪開幕まであと半年を迎え、練習を公開。平昌五輪シーズンのフリーに、映画「陰陽師」の音楽を2季ぶりに使用すると発表した。ショートプログラム(SP)も2季ぶりにショパンのピアノ曲「バラード第1番」を用いることを決めており、SP、フリーともに再演となる異例の戦略で五輪2連覇に挑む。

 なじみある笛や太鼓の調べが流れる。歴代五輪メダリストで出身者の名前が壁に刻まれたトロントのホームリンク。右の人さし指と中指を立て、胸の前にあてた羽生が中央にたたずんだ。映画「陰陽師」の楽曲を使って安倍晴明を演じる和風プログラム「SEIMEI」がよみがえった。
 「あのシーズンが終わった瞬間に決めていた。今季へ温めておいた。何より、自分でいられるプログラムです。必然として結果はついてくる」

 あのシーズンとは、2015-16年。フリーで史上初の200点超えなど世界歴代最高得点を立て続けに塗り替え、銀盤の歴史に名を刻んだ1年だ。今春の世界選手権で223・20点をたたき出し、自身が更新するまでは歴代最高を記録していた好相性のナンバーで五輪連覇に挑む。

 再演と言っても演技構成の水準は段違いだ。2季前は4回転ジャンプが2種類3本だったが、新たなプログラムでは3種類5本。特に基礎点が1・1倍になる演技後半に3本を組み込む。高難度の構成となるが、「(再演でも)『またか』と思わせない演技をしたい。一つの攻めを完成させたい」と羽生。日本時間で平昌五輪開幕まで半年を迎えたこの日、集まった80人超の報道陣に披露するように複数の4回転ジャンプにトライした。

 自信には訳がある。オフシーズン。座学でスケートと向き合い続けた。人間工学、医学、倫理学。進化のヒントを得ようと、あらゆるジャンルに手を伸ばした。ときには自身のジャンプを数式に当てはめ、物体に回転を生じさせる力の性質を表す「運動モーメント」を分析。「どこを切り取っても『羽生結弦はうまいな』というスケーターを目指している」。表彰台の頂点を目指す向上心が22歳を突き動かす。

 ショートプログラム(SP)では、14-15シーズンから2季連続で使用し、15年に世界歴代最高をマークしたショパンのピアノ曲「バラード第1番」の再演を発表済み。五輪でSP、フリーともに過去のプログラムを実施するのは異例だ。

 二つの勝負曲で、自身が持つ合計330・43点の世界歴代最高得点の更新とディック・バトン(米国)以来66年ぶりの五輪V2に挑む。「もちろん連覇したい。(強みは)全部です」。初戦は9月20日開幕のオータム・クラシック(モントリオール)。絶対王者が、いよいよ平昌ロードへ踏み出す。

羽生をコーチするブライアン・オーサー氏
「過去のプログラムを再び行う際はレベルを別次元に引き上げないといけない。(今回は)振り付けも新しくなり、見慣れた構成にはならない」



羽生、“異例”の戦略は「余計なことを考えないで済む」(20170810 サンケイスポーツ)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)は8日(日本時間9日)、練習を公開した拠点のトロントで平昌冬季五輪シーズンのフリーに2季ぶりに映画「陰陽師」の音楽を使うと発表した。ショートプログラム(SP)も2季ぶりにショパンのピアノ曲「バラード第1番」を用いることを決めており、SP、フリーともに再演となる異例の戦略で五輪2連覇に挑む。
 平昌冬季五輪シーズンの演目を発表した羽生は、晴れ晴れとした表情で報道陣の質問に応じた。(共同)

 --ソチ五輪後の3年間を振り返って
 「間違いなくこの3年間でソチよりも成長した。自分のスケートの理想的なものが見えてきている」
 --強みは
 「全部です。ジャンプでデビューしたイメージがあるかもしれないけど、スピンがもともと得意だし、小さい頃はスケーティングを重視していた。何もかも得意」
 --同じ曲を演じる不安は
 「ないです。迷いなく決めた。同じだけど、全く難易度は違う」
 --SPもフリーも過去に演じた曲。選択に関して迷いはあったか
 「SPは少し迷いもあったかもしれないが、フリーは昨季に入る前から(今季は陰陽師を)使おうと思っていた」
 --4回転ルッツを演目に入れることは
 「跳べるし、練習はそこそこしているが、今は考えていない。この構成できれいにまとめる」
 --SP、フリーともに以前に世界歴代最高得点を出したプログラム。それを超えなければいけない
 「あまりプレッシャーはない。すごく滑っていて心地いいし、ジャンプ、スピン、ステップと全ての要素において『自分』として演じられるプログラム。余計なことを考えないで済む」
 --五輪2連覇に必要なことは
 「クリーンに滑りきるというのが一番大事なこと。それができるようになれば、必然として結果はついてくる。パワーアップしたい」


【佐野稔の舞評論】羽生、成功イメージある曲で勝負 金への強い意志感じる(20170810サンケイスポーツ)

 【トロント(カナダ)8日(日本時間9日)】フリー、SPとも過去に使った曲を再び使うという例は記憶にない。それも成功した2015-16年シーズンと同じ組み合わせということに、平昌五輪の金メダルは誰にも渡さないという強い意志が感じられる。

 「SEIMEI」は日本調をしっかり出し、躍動感があり、世界にインパクトを与えた「ディス・イズ羽生」といえるナンバーだ。SPの「バラード第1番」も羽生らしさが出る曲。その点はジャッジもよく分かっており、点数を出しやすい。

 2季前に比べて種類も本数も増える4回転ジャンプを、いかにミスなく降りるかは重要課題だけに、体になじんだ曲なら安心感を持てる。鮮烈な成功のイメージがある曲なので、ライバルにプレッシャーを与えられるのも狙いといえるかもしれない。 (1976年インスブルック五輪代表、77年東京世界選手権銅メダリスト)



座学でスケートと向き合い続けた。人間工学、医学、倫理学。進化のヒントを得ようと、あらゆるジャンルに手を伸ばした。
これって、最新のマイレピの「オフタイムの過ごし方」で結弦くんが言ってたことと通じますね。
オフのときもスケートと真摯に向き合って、いろんな努力してるんですよね。


20170808公開練習ゆづ

通常運転で可愛い結弦くん。安定のアイドル仕様(笑)
ツンツンだった前髪も、合わせたようにベストな長さに♪
左端の女性記者の顔が・・・ちょっと怖い・・・(笑)


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2017/08/10 15:30 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018)COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手 トロント公開練習 続報

今朝は、各社とも、少し余裕があるのか(笑)、昨日以上の情報の洪水です。
以前にも記事に書いたことありますが、スポーツ報知は、比較的、結弦くんに好意的な記事をよく書いてくれるスポーツ紙なので、報知さんの今朝の記事をピックアップします。


羽生結弦、世界最高得点で66年ぶり五輪連覇狙う!フリー2季ぶり「陰陽師」(20170810スポーツ報知)

 【トロント(カナダ)8日=高木恵】男子フィギュアスケートで66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(22)=ANA=が拠点のトロントで練習を公開。平昌五輪シーズンのフリーに映画「陰陽師」の音楽「SEIMEI」を2季ぶりに再演することを明らかにした。構成は4回転が3種類5本の超高難度プログラムに進化。ショートプログラム(SP)も2季ぶりにショパンの「バラード第1番」を使うことを発表済みで、自身が15―16年シーズンに記録した合計330・43点の世界歴代最高得点の更新を視野に入れた。

 安倍晴明が再びリンクに降臨する。羽生がフリーで「SEIMEI」を2季ぶりに演じる。15―16年シーズンに当時の世界最高得点219・48点を記録。「あのシーズンが終わった瞬間に、この曲を五輪でやろうと決めていた。何より自分でいられるプログラム。滑っていて心地よいし、余計なことを考えずに滑ることができる」。羽生結弦の魅力を最大限に引き出す曲。迷いはなかった。

 内容は格段に進化している。4回転ジャンプはループ、サルコー、トウループの3種類で昨季から1本増の5本。3本は基礎点が1・1倍になる後半に盛り込んだ。2季前は3本。「同じプログラムだけど、難易度は全然違う。一歩先のことをやっている」。この日の練習は前半と後半を分けた曲かけだったが、ミスなく滑りきった。

 異例のSP、フリーの“ダブル再演”で勝ちにこだわる。330・43点の世界最高得点を記録した史上最強プログラム。単純にジャンプの基礎点を比較すると、現在のフリー世界最高得点(223・20点)で昨季の「ホープ&レガシー」より1・98点、2季前より9・62点高い。SPは2季前より2・96点高く、合計12・58点の上積みが可能。340点超え(343・01点)も視野に入る。自身の記録を超える自信を問われると「はい」と即答。「超えないと」と浮かべた笑みに王者の風格が漂った。

 演目作りは新しいものを一から、シーズンを通して完成形へ近づけていく作業になる。五輪イヤーの今季はスタートラインを変えた。「そんなことをやっている時間はない。それよりも演技そのものを習熟させたい。プラスの状況から始まっているので積み上げていきたい」。ディック・バトン(米国)以来66年ぶりの五輪連覇へ、期待は高まるばかり。「代表に選ばれたら金メダルを狙っていきたい」。偉業へ通じる「SEIMEI」第2章が幕を開ける。



羽生「ソチの時はいっぱいいっぱいだったけど、今は自分の道はっきり」(20170810スポーツ報知)

 男子フィギュアスケートで66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(22)=ANA=が拠点のトロントで練習を公開。平昌五輪シーズンのフリーに映画「陰陽師」の音楽「SEIMEI」を2季ぶりに再演することを明らかにした。

 ◆羽生結弦に聞く

 ―ソチ五輪の時と違い追われる立場。
 「別に追われる立場だとは思わない。ソチの時よりもメダル争いがすごく熾烈(しれつ)。今みんな、いろんな個性をもっていて、その個性同士でぶつかっているので、すごい楽しい。僕の個性はオールラウンダーであり、すべての質が高いこと。そういう自分の武器をしっかりと生かして戦いたい」
 ―アプローチの違いは。
 「ソチの時はいっぱいいっぱいだったけど、今は自分の道みたいなものが、すごくはっきりしてきた」
 ―ソチでの経験は生きる。
 「最近、ソチ五輪前後のインタビュー動画や記事を調べた。こんなことを思っていたなとか、あ、すっごい過去にとらわれないようにしてるな、とか。そういうことが自分の経験としてあるので、それはやっぱり有利」
 ―4回転ルッツは。
 「跳べるし、練習でもそこそこ跳べるけど、プログラムに入れることは考えていない。今はこの構成でまとめること。一つの攻めをしっかり完成させたい」



羽生結弦、練習公開で完璧ジャンプ ノーミス いつ試合でも問題ない仕上がり…担当記者が見た(20170810スポーツ報知)

 男子フィギュアスケートで66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(22)=ANA=が拠点のトロントで練習を公開。平昌五輪シーズンのフリーに映画「陰陽師」の音楽「SEIMEI」を2季ぶりに再演することを明らかにした。

 聴き慣れた笛と太鼓の音色がリンクに響いただけで、高揚感がよみがえった。世界最高得点を2試合続けて更新したあの曲だ。力強いジャンプ、しなやかな手足の動き。羽生が作り出す「SEIMEI」の世界観にすぐに引き込まれた。「『このプログラムが大好き』と思っている人は多い。これがまた見たかったと、みんなが思うに違いないさ」。ブライアン・オーサー・コーチの言葉だ。

 15―16年シーズンを迎えるにあたり、羽生は「ここまで和のプログラムを出せるのは今の日本男子で僕しかいない。僕だから出せる繊細さや力強さがあると思う」と言い切った。そして、その通りの作品に仕上げた。「試合を見た時に『また』と思われない演技をしたい」。今後、5本の4回転をどのようにプログラムに染み込ませていくのか。新たな挑戦をスタートさせた。

 例年そうなのだが、羽生が練習を公開するのは年に一度だけ。平昌五輪前のラストチャンスとあり、日本から約80人の報道陣が駆けつけた。テレビと新聞を合わせると30分以上取材に応じ、終始笑顔で言葉を紡いだ。試合会場とは違ったリラックスした姿があった。

 1時間ずつ2度公開された練習では、開始直後にいきなり完璧な4回転トウループを降りた。SPの曲かけは、さらりとノーミス。「クリーンに滑りきることが一番大事なこと。それができるようになれば結果はついてくる」。初戦はオータム・クラシック(9月20日開幕・モントリオール)。いつその時を迎えても問題ないほどに仕上がっていた。(フィギュアスケート担当・高木 恵)



大阪版でいうと、今日、カラー一面であげてくれたのはスポーツ報知だけでした。
あとは、デイリースポーツ、日刊スポーツ、スポーツニッポンは、裏面カラー。
サンケイスポーツだけは白黒記事でした。報知、デイリー、スポニチの3紙を購入しました。


20170810スポーツ紙


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2017/08/10 13:00 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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