羽生選手 トロント公開練習 続報 その3

昨日、スポーツ報知とサンケイスポーツの記事をまとめたので、それ以外のを。
結弦くんの地元の河北新報、スポーツニッポン、朝日新聞です。


<羽生結弦>平昌五輪へ「連覇したい。歴代最高点は超えられる」(20170810河北新報)

 【トロント(カナダ)佐藤夏樹】フィギュアスケート男子の羽生結弦(22)=ANA、宮城・東北高出=が8日(日本時間9日)、拠点とするトロントで練習を公開し、平昌冬季五輪に向けた今季のフリー曲を、2015~16年シーズンに使用した映画「陰陽師(おんみょうじ)」の「SEIMEI」にすることを明らかにした。羽生は練習後、取材に応じ、選曲の理由や平昌五輪への抱負を語った。

◎羽生結弦選手 一問一答
 -SP、フリー共に再演となる。
 「今季に向けて温めていた。曲は何もアレンジしていない。またこれかと思うかもしれないが、試合で『またか』と思われない演技を見せる」
 「(五輪のある)今季は新しい曲を滑り込んでいく時間はない。スタートラインからプラスに立ち、そこからさらに習熟させる」

 -見る人に既視感が生まれるやりづらさはないか。
 「同じ曲でも構成は全く違う。全然違うことをやっている感じだ。みんなの違和感も徐々に薄れていくと思う」
 
 -合計で歴代最高点の期待がかかる。
 「あまりプレッシャーはない。この曲で出したから大丈夫という自信がある。滑っていて心地いい。世界最高は超えられると思う」

 -フリーは後半に4回転ジャンプを3本組み込み、難度が高い。
 「(4月の)世界国別対抗戦は前半に1回転になったジャンプがあったが、後半は3本成功し自信が付いた。ちゅうちょはない」

 -4回転ルッツへの挑戦は。
 「練習はしているが、今は考えていない。フリーは昨季より構成は確実に上がっている。今はこの構成をまとめることが大事だ」

 -平昌五輪まで半年になった。
 「連覇したい。きれいに滑り切れれば結果はついてくる。自信を持って臨む」

 -地元・宮城の期待も背負っている。
 「東日本大震災の被災地には、新たに挑戦しようとか、これからつないでいこうという思いがある。それはスケートにも重なる。震災を経験したから、苦しいときも乗り越えられた。みんなの励みになる結果を出したい」



羽生「陰陽師」再び 五輪連覇へ平昌勝負曲「迷いなく決めた」(20170810スポーツニッポン)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(22=ANA)は8日、拠点のカナダ・トロントで練習を公開した。2連覇を狙う平昌(ピョンチャン)五輪シーズンのフリーでは2季ぶりに映画「陰陽師」の曲による「SEIMEI」を使用すると発表。2015〜16年シーズンに世界歴代最高得点を連発した自信作を再投入する。また、4回転ジャンプは1本増やして5本とする意向を示した。

 異例のプログラム選択だった。羽生は既に発表していたショートプログラム(SP)の「バラード第1番」(ショパン)に続いて、フリーも15〜16年シーズンに使用していた「SEIMEI」に戻すと発表。過去に荒川静香がトリノ五輪シーズン途中にフリーを04年世界選手権優勝時に使用していた「トゥーランドット」に替えて金メダルを獲得したことがあったが、SPとフリーの両方を旧作にするのは極めて珍しい。羽生の心の中では1年以上前から決めていたプランで「迷いなく決めました。五輪シーズンで使おうと温めていました」と力強く語った。

 この日の公開練習ではさっそく曲をかけて体を動かした。「自分に合っていて、無理なく溶け込める」。両プログラムは2季前のNHK杯とGPファイナルで世界歴代最高得点を連発した最強プログラム。「このシーズンだからこそ、プラスの状態から積み上げていきたい」とメリットを強調した。コーチのブライアン・オーサー氏も「いい判断だと思う」と背中を押した。

 一方で、ジャンプでは攻めの構成だ。昨季から後半に1本増やして5本にする予定。ジャンプの基礎点の合計は2季前から9・62点、昨季から1・98点アップ。「全く違うことをやっている感覚で、過去の自分にとらわれない」と新鮮な気分で取り組めている。オーサー氏は「ユヅ(羽生)はジャンプもスキルも以前より良くなっている」とハイレベルなプログラムになると予告した。

 平昌五輪開幕まであと半年。日本男子の枠は3で、従来通り全日本選手権(12月)優勝者らが選出される。2季前に出した合計330・43点の世界歴代最高得点の更新を視野に入れ、「ケガなく実力を出せる状況をつくって、まずは代表に選ばれること。選ばれたら金メダルを目指して頑張りたい」と誓った。48、52年五輪を制したディック・バトン(米国)以来66年ぶりの男子五輪連覇が懸かるシーズン。手堅く、積極的に。王者は攻防一体の必勝プログラムで挑む。



王者・エース、限界決めぬ夏 平昌五輪、開幕まで半年(20170810朝日新聞)

 来年2月9日に開会式がある平昌(ピョンチャン)冬季五輪まで、あと半年になった。2連覇を狙う王者、初の金メダルを目指すエース。それぞれどんな思いを秘めて夏を過ごしているのか。
 
 ■新「SEIMEI」、一歩先に挑む フィギュアスケート・羽生結弦
 フィギュアスケート男子の羽生結弦(22)=ANA=が五輪連覇を狙う今季、ショートプログラム(SP)、フリー共に、過去に使用したプログラムを改良して演じることを明らかにした。ブライアン・オーサーコーチが「トリッキー(巧妙な)」という選択。そこには羽生やコーチらの意図があった。

 手を前にかざして拝むようなしぐさをしてから、羽生は踊り始めた。8日、カナダ・トロントのクリケット・クラブで公開練習を行い、今季のフリーを初披露した。映画「陰陽師(おんみょうじ)」の曲を使った「SEIMEI」だった。

 2015~16年シーズンも同じ曲だった。4回転ジャンプは計3本で、サルコー1本とトーループ2本。そのうちの1本は、得点が1・1倍になる後半に跳んだ。219・48点を出すなど、当時の世界歴代最高得点を2回更新した。

 今季の新「SEIMEI」では、4回転を計5本にする。序盤にループとサルコー。ステップなどを間に挟み、後半にサルコーと2本のトーループを跳ぶ。

 今季はSPも、2シーズンぶり3回目の使用となる「バラード第1番」。二つのプログラムとも過去と同じで、しかもシーズン序盤から使うことについて、オーサーコーチは「トリッキー」と表現した。もし、退屈だと審判に思われて他選手と比較した相対的評価を下げれば、演技構成点で低い点数をつけられるリスクは否定できない。

 ただ、オーサーコーチは「彼は以前より速く、レベルの高い選手になっているし、みんなこのプログラムが好きだと言っている」と、リスクより利点があることを強調する。羽生も「試合で見たときに『また』と思わせないような演技にしたい。全く難易度の違うものをやっている。違うこと、一歩先のことをやっている」と語る。この日は8割近い成功率で多様な4回転ジャンプを決めていた。

 羽生は「(以前に)いい演技ができたときから、このプログラムを五輪シーズンで使いたいと決めていた」と明かす。ゼロからプログラムを作り上げる際、序盤で苦戦することがあり、無理をしてけがをすることもあった。それを回避できた今季、「色んなこと、多種多様な部分を、さらに磨いていける。自分のスケートの理想的なものが見えてきている」と言う。

 平昌五輪を見据えて、数年がかりで自分を高めてきた。「(五輪で)連覇したい気持ちはある。代表に選ばれたら金メダルを狙ってしっかりやっていきたい」 (後藤太輔)



地元・宮城の期待も背負っている」という部分は、河北新報ならではの問いかけですね。
構成を上げつつ、完成度を上げノーミス演技をする・・・というのが、五輪シーズンの結弦くんの課題です。そのために、身体になじんだプログラムを選び、ゼロではなく、プラスからスタートする選択をしました。音との融合に誰よりもこだわる結弦くんは、プログラムを身体になじませるのに時間がかかります。しかし、五輪まで半年。そんなに時間はありません。何よりも、怪我は絶対回避しなければならない。

ゼロからプログラムを作り上げる際、序盤で苦戦することがあり、無理をしてけがをすることもあった。それを回避できた今季、「色んなこと、多種多様な部分を、さらに磨いていける。自分のスケートの理想的なものが見えてきている」と言う。

結弦くんの戦略に、「自称」羽生ファンの中にも、批判的な意見をもつ人がいるようです。
考えてみれば、「66年ぶりの男子選手の五輪連覇」という偉業に立ち向かうアスリートの心理を、凡人が理解できるわけないのでしょう。体操の白井選手がこんなことを言っていたようです。


体操・白井健三だから言える、サニブラウンへのエール(20170810スポーツニッポン)

 体操男子の白井健三(20=日体大)が、陸上の世界選手権男子200メートルで決勝に進出した18歳のサニブラウン・ハキームにエールを送った。10日に全日本学生選手権があったため早朝の準決勝は見ていないが、「失うものはないと思うし、決勝を思い切り楽しんでほしい」とした。

 ボルトを超える史上最年少でファイナルに駒を進めたサニブラウンとの面識はない。だが、13年世界選手権で床運動の世界史上最年少金メダル、16年リオデジャネイロ五輪団体で体操ニッポン最年少金メダルを獲得するなど、数々の年少記録を打ち立ててきた白井だからこそ、口にできる言葉があった。

 年少記録が話題となることを「懐かしい感覚」と振り返る20歳の白井は、若き才能には称賛だけでなく、時に周囲の嫉妬や心ない言葉などがつきまとうことを否定しない。「いろいろ言う人っているんですよね」とした上で、「周りが何を言っても“じゃあ代わりにやってみろよ!”ってくらいの強い気持ちでやってほしい」と話した。



数々の年少記録を打ち立ててきた白井だからこそ、口にできる言葉
若き才能には称賛だけでなく、時に周囲の嫉妬や心ない言葉などがつきまとう
「いろいろ言う人っているんですよね」
「周りが何を言っても“じゃあ代わりにやってみろよ!”ってくらいの強い気持ちでやってほしい」


天才は天才を知る・・・ですね。これ、そのまんま結弦くんの状況じゃないの!(笑)
結弦くんも、海外は称賛ばかりなのに、国内からはネガティブな扱いをされることが多い。
この「嫉妬」という、人間臭い要因が作用しているのは確かでしょう。
フィギュアの場合は、人気競技ならではのきな臭い大人の事情もプラスされるので、さらに厄介。

いろいろ言う人っているんですよね」・・・結弦くんもいろいろ言われてきましたよ、今もね。
周りが何を言っても“じゃあ代わりにやってみろよ!”ってくらいの強い気持ち・・・本当に。「命削る覚悟」でスケートと真摯に向き合ってるスケーターが「これが最善」と選択したプログラムに、何もせずテレビの前でただ楽してみてるだけのファンが文句つける権利なんてあるの?と思います。どこからくるんだ、その上から目線(笑)


記事関係は一段落ですが、クリケット、および公開練習についての記事は、もう少し続く予定です。


20170810公開練習39


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/08/11 09:30 | 羽生結弦(2017-2018)COMMENT(14)TRACKBACK(0)  TOP

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