原記者の日経記事の間違い部分について&フェルナンデス選手の五輪シーズン
昨日は、墓参りや買い物などで、終日外出してました。暑かった(汗)
さて、その間に、日経新聞の原真子記者が書いた記事がツイ等で話題になってました(笑)
フィギュア 平昌の主役は 羽生、2季前の曲で勝負 66年ぶり連覇狙う(20170812日本経済新聞)
アイスショーの季節も一段落し、フィギュアスケーターたちは来年2月9日開幕の平昌冬季五輪に向け、本格的なトレーニングに入っている。五輪連覇を目指す羽生結弦(22、ANA)はカナダで調整し、成長著しい宇野昌磨(19、トヨタ自動車)はショーで難度の高い演技を披露。浅田真央さんに続く新たなヒロインはだれか。それぞれの熱い夏が始まった。
(原真子)
男子の五輪連覇は1948、52年のディック・バトン(米国)まで遡る。セピア色の記録に挑む羽生結弦は、トロントに戻って約6週間、柔和な顔で夏の追い込み練習をしている。
「4年前はあれもやらなきゃ、これも、といっぱいいっぱいだった。今はこうやればこう、ああやればこうと、道がはっきりしてきた」。3年前より4回転ジャンプの種類は1つ増え、試合で跳ぶ数は2倍になっても「3年間いろんな経験をしたから」余裕がある。
コーチのトレーシー・ウィルソンは少しあきれたように笑って言う。「ハングリー。これは彼個人の資質ね。一度金メダルをとったら緩む時期があるものなのに、ユズは前しか見ないのよ」
昨季はコーチの反対を押し切って4回転ループを跳び続けてモノにし、4月の世界選手権を3年ぶりに制した。「この3年で一番印象に残るのはこの優勝」と羽生。より追われる立場になった分、自信も一層深まった。ジャンプだけでなく、ステップ、技と技のつなぎ、もともと得意なスピン。「オールラウンダーとして全ての質があがった。その武器を生かして戦いたい」という。
コーチのブライアン・オーサー、振付師のシェイリーン・ボーンは、この3年間の変化について口をそろえる。大人になり、そして「OPEN(心を開く)になった」と。羽生には自分なりのスケート観が強く、コーチと齟齬(そご)を生む場面もあった。「(環境に)慣れてきたというか、ブライアンに『ああやれ、こうやれ』と言われたことに+αで自分の考えを加えていたのがソチ五輪の頃なら、今は互いの意見を議論している。1+1が3や4になるようになった」と話す。
連覇を狙う五輪プログラムの議論は紛糾した。ショートプログラム(SP)はショパン作曲「バラード第1番」、フリーは「SEIMEI(映画『陰陽師』より)」。ともに2季前に当時の世界最高得点(SPは現在も世界最高得点)を出したプログラムだ。過去に2つとも“リサイクル”したプログラムで五輪を戦った選手はいないとされる。羽生は「迷いはなかった。昨シーズン前から温めていた」が、オーサーはためらった。
ショパンは「不朽の名作」と同意したが、フリーの曲は個性が強く、フィギュア界でいう「王道の曲」ではない。羽生らしさは際立つものの、「(2つとも慣れた曲を滑るのは)トリッキーではあるよね」とオーサー。2人で話して納得したオーサーは今、こう話す。「このフリーは多くの人に評価され、彼にとってたくさんの意味のあるプログラム。やる以上、異次元のレベルに持っていかないといけない」
羽生はその点も見越して、昨季苦しんだのだろう。今季のフリーは4回転ジャンプを5つ入れる予定だ。2季前より2つ多く、昨季よりも1つ増やす。「『SEIMEI』は心地いい曲だから、余計なことを考えずに滑れる。またか、と思わせない演技をしたい」。自らの力でチャンピオン・プログラムにしてみせるつもりだ。(敬称略)
今、羽生ファンの怒りを買っているのは、この太字にした「過去に2つとも“リサイクル”したプログラムで五輪を戦った選手はいないとされる」という部分。「リサイクル」という書き方に、スケーターへの敬意が全く感じられないからでしょう。
それ以上に問題なのは、新聞記者でありながら、「SPとSFふたつとも、再演プログラムで五輪を戦った選手がいない」・・・という嘘を書いてることでしょうか。私みたいな末端の素人ブロガーでも、断定するときはソースに気をつかい、間違いがあったときは恥ずかしいと思うのに、プロの新聞記者でこれはまずいと思います。原記者の嘘を指摘してくださった方がいました。
アルベールビル五輪男子王者ペトレンコは2季SP「カルメン」、3季フリー「ショパン『ワルツ第2番』他」を滑り五輪王者となっているようです。ソースは式神の火穂様のツイより。
1990ワールドFPワルツ第2番・他
https://youtu.be/8XpHGw1q5ww
1991ワールドSPカルメン
https://youtu.be/zOpOI6ArJco
1991ワールドフリーFPワルツ第2番他
https://youtu.be/h9ri8VJc-zA
1992アルベールビル五輪SPカルメン
https://youtu.be/-KGCNGsKxmE
1992アルベールビル五輪FPワルツ第2番・他
https://youtu.be/kptoQhorq4Q
原真子氏は選手によって驚く程スタンスを変える。修飾語を使い分ける。繋ぎが少ない事を形容してA選手には「スカスカ」と言いB選手には「シンプル」と書いた。彼女の手法はいつもこれです。同じ飾り物を時に「華やかな」時に「ゴテゴテした」と表す。その修飾は彼女の好みでいつも一方向。問題です
— わかば (@sthmk123) 2017年8月12日
ブロガーなら好みを垂れ流しても、ブログは「個人の日記」なんで自由ですが、テレビや新聞は公共のメディアです。ましてや、ソースも確認せず、事実と異なる記事を書いてしまったのだとすれば、訂正記事をだすべきでしょう。過去に例はあり、五輪金メダルをそれでとっている。しかも、結弦くんの場合は構成を大幅に上げているのです。しかし、その部分については最後にサラッと触れているだけ。
この記事も日本のメディアの質の悪さを象徴するような記事でした。特に、女性記者のフィギュアスケート関連の記事が私情まみれでひどい。
さて、結弦くんのリンクメイトのハビくんに関連して・・・。東京テレビのFacebookより。
【JO取材レポート①~ハビエル・フェルナンデス~】
ジャパンオープン開幕まで2ヵ月をきったカナダ・トロントで、勝負のオリンピックシーズンに向けた練習を披露してくれたハビエル・フェルナンデス選手。「この前休みからトロントに帰ってきたばかり」と言うこともあり4回転ジャンプの練習ではミスもあったものの、「これからしっかり整えていく」と世界選手権2度の優勝を誇る元世界王者に焦りの色は見られない。
そんなハビエルが勝負のシーズンで選んだフリープリグラムは「ラ・マンチャの男」。故郷スペインの話でもありながら、主人公のドンキホーテはフラメンコが好きではないなど「100%ベタなスペインではないところと、ドルシネアとのラブストーリーや騎士の戦いの話などストーリー性がずっと同じではないところが気に入っている」というように、ハビエル最大の武器である観客と一体になる表現力を思う存分発揮できるプログラムとなっている。
26歳というフィギュアスケーターとしてはベテランとなったハビエル、技術的には4回転ループの習得に励んでいるが、それ以上の新たなジャンプは「僕の年齢ではあまりにリスクが高い」と、スケーティング技術全般を高めるような練習に重きを置いている。
「オリンピックの後に引退するのか、まだ続けるのかはわからないが、今回の平昌五輪が選手として最後のオリンピックになる」と大きな決意を持って臨む今シーズン。ソチ五輪4位とオリンピックの厳しさを誰よりも知っているハビエルがジャパンオープンでどんな演技を披露し、勝負のシーズンを突き進んでいくのか!?「今回はチームヨーロッパも優勝のチャンスが十分にあると思っている」と自信を覗かせるヨーロッパのエース、ハビエル・フェルナンデスの演技に注目だ。
別のソースでも、ハビくんは、こう語っているようです。
今シーズンは、4回転ループを入れる予定。
平昌五輪後引退するかどうかは未定だが、15歳からシニアで戦ってきたので、少し休みたい。
ソチシーズンの後、休養するか、少なくともグランプリシリーズはパスしたい意向があったようですが、ファイナルがスペイン開催だったので、そのままグランプリシリーズも含めて続行した・・・という経緯があります。なので、平昌後は、引退するかどうかはともかく、少なくとも、いったん休養に入る可能性は高そうですね。
それと、4Lo。以前からある程度跳べてたようですが、実戦に入れる決心がついたということかな。

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2017/08/13 15:00 | テレビ番組・コラム(2017-2018) | COMMENT(14) | TRACKBACK(0) TOP