クリケットクラブの強さの秘密 その3 ~Number「2015年公開練習レポ」より
「クリケットクラブの強さの秘密」の3回目です。今回が最後になります。
結弦くんは、1年に1度だけ、報道陣を招いて公開練習をします。この様子について書かれた、野口美恵さんのミニコラムがあります。2015年の公開練習の模様です。2015年8月発売の「Sports Graphic Number 884」より。
羽生、トロントで練習公開。大盛況の舞台裏。
去る8月上旬、羽生結弦の練習公開が行われた。彼の練習拠点はトロント随一の高級スポーツ施設『クリケットクラブ』。入会金と年会費で400万円前後という会員制クラブで、スタッフは全会員の顔を記憶しており部外者は敷地内に入ることは許されない。一流選手もセレブも安心して過ごせる空間だ。
そんなクラブでの練習公開となると、準備体制も尋常ではない。日本の報道陣50人が来館する”ユヅ・デー”に向けて、数日前から「怪しい人物を紛れ込ませない」という警備面と、「日本のゲストをもてなす」というホスト面がスタッフに徹底された。クラブのマネージャーは、「以前、キム・ヨナの練習取材日の時に報道陣が会員ラウンジに入り混乱したからね。今回は徹底的に動線を分けるよ」と気を配り、報道陣は2階のパーティーラウンジへ、会員は1階のラウンジで羽生の練習を間近で見られるようにした。
一方、選手も気持ちが高まる。さっきの世界選手権5位と急成長のナム・グエン(カナダ)は「日本のテレビの前で4回転を降りる」と気を吐き、前日練習で2種類の4回転ジャンプを着氷していた。
迎えた当日の朝。ブライアン・オーサーコーチは羽生より3時間早くリンク入りし「今日はビッグデーになるね!」とお祭り気分だ。そんな中、フラッシュを浴びながら羽生が登場。慣れた様子で氷に降りると次々と4回転を成功させ、8月上旬としては上々の仕上りを見せた。
「昨季は困難なシーズンだったけれど、今は怪我も無い。まずはグランプリ初戦にむけて調子を上げていきたい」 充実した環境で、順調な練習が出来ている姿をアピールした。
練習後、報道陣にはクラブ特製のサンドイッチやクッキーが振る舞われ、優雅なひとときが流れる。そして報道陣の退館後、スタッフが次々と尋ねてきた。
「日本の人たちはクリケットクラブを気に入ってくれたかしら?」 製氷職人も「今日、ユヅルは良い練習ができたかな?」と氷の出来映えを気にかけ、オーサーまで「ユヅルの恰好良い姿を撮ってもらえたかな?」と聞いてきた。
誰に対しても「パーフェクト!」と答える。クラブ全体がプロフェッショナルな態度で羽生をサポートしていることに、嬉しくなる一日だった。
クリケットクラブについて、新たにこんなことがわかってきました。
入会金と年会費で400万円!!
スタッフは全会員の顔を記憶して部外者をシャットアウト!!
さすがセレブ御用達といいましょうか。そして、「YUZU DAY」ともなると・・・
数日前から「怪しい人物を紛れ込ませない」という厳戒態勢
「日本のゲストをもてなす」というホスト面をスタッフに徹底
クラブ特製のサンドイッチやクッキーが振る舞われ・・・ まるで日本の「お・も・て・な・し」を地でいくような、クリケットクラブの気の使いよう(笑) 2015年は50人ほどだった報道陣も、今年は80人超でした。しかも、2015年までは、まだ練習公開は1日だけでしたが、2016年から2日間になっています。それでも、嫌な顔ひとつせず、オーサーだけでなくクラブスタッフが一体となって、日本からのゲストをもてなしてくれている。それも無料で(笑)
超高級会員制クラブのプライド・・・といえばそれまでですが、やはり、そこにはクリケットクラブのポリシーにも起因するのだと思います。オーサーは著書の中で、「クリケットクラブはファミリー」と言っていました。そう、家族なのです。自分の可愛い息子のために、日本から遠路はるばるお客様が来たとすれば、失礼のないように、精一杯もてなしますよね?
「日本の人たちはクリケットクラブを気に入ってくれたかしら?」 製氷職人も「今日、ユヅルは良い練習ができたかな?」と氷の出来映えを気にかけ、オーサーまで「ユヅルの恰好良い姿を撮ってもらえたかな?」と聞いてきた。
シェイリーンが晴明神社に参拝したということにも通じるかもしれませんが、チームもスタッフも一丸となって、「ファミリー」として、選手を支える・・・この温かさも、クリケットクラブの強さの秘密なのかなと思います。
そして、もうひとつ。いかにトップシークレット事項とはいえ、多くの人達が出入りするクラブ。つまり、「羽生結弦の新プロ」情報は、多くの人達がすでに知っていたはず。それでも、公式練習のときまで、誰も漏らす人はいない。このSNS全盛時代に。このあたりは、さすが高級会員制クラブの品格かなと、いつも感心しています。
8月20日に晴明神社に奉納されたシェイリーンの絵馬。
My love and passion brought me here. May my journey continue and bring joy to others.
(愛と情熱が私をここへ連れてきてくれた。私の旅路が、他の人達に喜びをもたらし続けますように)
この絵馬に書かれた言葉・・・結弦くんの絵馬に書かれた言葉と酷似していますね。
思い描く演技ができますように。そして、その演技がきっかけで、皆さんに幸せがおとずれますように。
シェイリーンは日本語がわからない。結弦くんの絵馬が読めたわけではないだろうに・・・。
なんとなく・・・シェイリーンが結弦くんと相性が合う理由がわかるような気がしました(笑)
リンクメイトのラヤくんのインスタより。能登さん、真正面のポジション、キープしてますね(笑)
相変わらず、すごいレコーダーの数です。またみんなの集めて並べたのだろうな。
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2017/08/22 09:10 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018) | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP