羽生五輪連覇への提言② ~ディック・バトン氏より

バトン氏の提言2回目です。まずまず評判が良かった1回目に反し、こちらはかなり評判悪いですね。

バトン氏、連覇狙う羽生に「演技にいのち吹き込め」(20170906 日刊スポーツ)

<羽生五輪連覇への提言(2)>

 羽生結弦(22=ANA)と男子シングルで五輪連覇を達成した伝説のスケーター、ディック・バトン氏(88)は10代で五輪金メダルを獲得した共通項がある。同時にループジャンプの開拓者という点も重なる。

 バトン氏は48年サンモリッツ五輪でダブルアクセル(2回転半)を、52年オスロ五輪で世界初の3回転ジャンプとなるループに成功した。たえずジャンプの新技やコンビネーションに挑んだのは「目の前に、やるべきこととしてあったから」。挑戦を重ね、ジャンプの礎を作った。

 羽生も男子フィギュア界の新たな「4回転時代」をけん引する。きっかけは15~16年シーズン。ショートプログラム(SP)で4回転を2本、フリーで3本、計5本を入れた各プログラムで世界最高点をマークした。翌16年秋には、世界で初めて4回転ループに成功。17年4月の世界選手権ではフリーで4回転4本をそろえ、世界最高点を更新した。自身も技術の開拓者だったバトン氏は、羽生を「細身で、お尻が小さいからジャンプに有利」と分析。4回転ジャンプも「かっこいい」と評する。

 羽生が4回転ジャンプの種類、本数を増やすたびに、他の選手も負けじと対抗。こうして、フィギュアスケート史上、最も高難度のジャンプで争われる時代となった。ただ、著しい進化はバトン氏の想像を超えていた。今の男子の4回転時代について「過剰。やりすぎ」と警鐘を鳴らす。「フィギュアスケートは、あくまで演技(パフォーマンス)なんだ」。引退後も半世紀、解説者として競技を見つめてきた目からは、やる方も見る方も「息をする間がない」ぐらい緊張を強いられると感じる。

 03年以降の新採点方式は得点要素がより細分化され、曖昧だった部分がほぼ数値化された。「昔のフィギュアスケートは技術と芸術表現、2つの面があったが、今はそれに得点という新たな面が加わった。スケーターは得点を得るために動くことになる」。羽生らトップ選手は「みなクリエーティブ能力を持っているのに、それを出すのが難しい」と同情した。

 それでも最終的に勝敗を分けるのは、演技そのものだという。バトン氏は「演技に、いのちを吹き込め」と語る。いくら点数で測っても、勝つのは「人をひきつける演技」だと力説した。【高場泉穂】



20170906日刊スポーツ

日刊宇野選手記事


羽生けん引四回転時代 バトン氏「やりすぎ」

この見出しは、「やりすぎ」な四回転時代の責任が結弦くんにあるような印象を与えます。
結弦くんは自他ともに認めるオールラウンダーのスケーターです。フィギュア界のロールモデルです。
若手が多種四回転に走っているのは、それしか結弦くんに勝てる方法がないからです。
この見出しはかなり悪意のあるものだと思います。

バトン氏は決して間違ったことを言ってるわけではありません。しかし・・・

羽生らトップ選手は「みなクリエーティブ能力を持っているのに、それを出すのが難しい」と同情した。

羽生らトップ選手は」という部分は、高場氏が付け加えているだけで、バトン氏が言ってるわけではないのでは?・・・と感じました。なぜなら、結弦くんには全く当てはまらないからです。バトン氏ならそれがわかっているはず。パフォーマンスと高度の技術が完璧に融合している存在がいることを。少なくとも、あの世界最高得点を更新したワールドのホプレガを見ているならば。

高場氏の記事は、翻訳者の都合でいくらでも意図的に翻訳できるという見本です。マガジンの山口さんの会見全文記事が掲載されるようになって、結弦くんの発言がメディアによってどれだけ意図的に歪められて報道されていたかわかったという人も多い。公式練習のときのテレビのインタビューで、結弦くんが、茶目っ気たっぷりに「使いにくく言った!」と言っていたのは、そういうこと。テレビの都合のいい部分だけ、発言を切り取られちゃうからです。

そして、この記事となんの関係もないのに不自然に貼られている「世界初四回転ループ羽生 宇野はもっと難しいフリップ」の過去記事。この宇野選手のジャンプ連続写真は、ねつ造と指摘されたもの。某ブロガーさんもとりあげていたのでご存知の方も多いと思いますが、中国にまで拡散していたようで、中国のスケオタが検証して捏造を指摘しました。

ジャパンオープンのときのジャンプの連続写真ですが、背景の「JAPAN OPEN」のロゴが、「JAPAN OPEN OPEN OPEN OPEN OPEN」となっています。観客席に同じ客が何人も並んでいることも指摘されてます。

画像を何枚も切り貼りした画像なのです。この捏造画像は、日刊スポーツだけでなく、朝日デジタル、スポーツニッポン、中日スポーツでも掲載されたそうです。朝日と日刊は同じ系列。スポニチは朝日と同じく左派系新聞・毎日の系列スポーツ紙。中日スポーツは宇野選手の地元のスポーツ紙。新聞社が独自で作った画像というより、どこからかから掲載してくれそうな新聞社に持ち込まれた画像と考えた方がしっくりくると思いました。ただ、捏造画像を載せても、SNSが発達した今、すぐに真実が広まります。むしろ反感を買うだけで、宇野選手には何のプラスにもならない。高場氏は、羽生sageをしたいあまり、そのあたりの判断すらできなくなってるのでしょうか。

どこから持ち込まれたにせよ、加工されたのが丸わかりの画像を載せた最終的な責任は新聞社にあります。だいたい、常識的に考えて、人間がこんなに遠くへ跳べるはずがないでしょう。結局、持ち込んだ側と結弦くんを貶めたいメディアとの利害が一致したということなんでしょうが、捏造とわかりながら掲載するとは、新聞社としての良心はどこにいったのでしょうか。しかも、捏造の指摘は耳に入っているだろうに、よりによって羽生ファンの財布をあてこんだ記事で再掲するとは・・・高場氏、もう開き直ってますね。

1回目に引き続きミスもあります。この記事の画像では見にくいですが、「フィギュアジャンプの主な初成功者」という表も載っていました。「四回転トゥーループ」の初成功者が「バーン・テイラー(カナダ)」になっています。本当の初成功者は、「カート・ブラウニング(カナダ)」です。

今日は3回目のバトン氏の記事が掲載されているようです。こちらは明日にでも。


高場さん、捏造されていない真実の連続写真というのは、こういうのをいうんですよ。

ゆづジャンプ分解写真1
12席分の3A
ゆづジャンプ分解写真2


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/09/07 09:45 | 平昌オリンピックCOMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

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