ISUルール改正案の波紋 & ツールド東北への羽生選手のメッセージ
一昨日記事であげたISUのジャンプ基礎点減についての専門家の反応です。
タマラ・モスクビナ ソースはこちら
※ロシアのコーチ・振付師。ペア時代はアレクセイ・ミーシンと組んで世界選手権2位。
「難しいエレメンツの点数の引き下げはナンセンスにまでいきうる」
「この競技は、技能面を構成するものがあり、エレメンツの技術的な難しさはその一つ。ですから言ってみれば、例えば、ペアのリフトで片足でやったりポジション変更をするのがこういった怪我の危険性があるとして、評価を下げられるといったばかげたところまでいきかねません。それはみんな間違いになりえます。かつて、男子シングルでの3回転が大多数にとって夢だった時代がありましたが、今や少なからぬ4回転をやっています。怪我の危険性はただ訓練方法と安全の手段によるのです。私の見るところ、ありそうな変更はプログラムの内容の平均化と楽しさの喪失にいきかねません」
タチアナ・タラソワ ソースはこちら
「同じことが3回転にもありましたが、進歩を止めることは不可能です。5本の4回転ジャンプを跳ぶ者は滑り方も習うでしょう。滑りの習得はジャンプより簡単です。ジャンプは神の贈り物です」
エフゲニー・プルシェンコ ソースはこちら
「芸術性と技術の両方が必要なのに、なぜ4回転ジャンプの点数を減らすんだ? 全くもってナンセンスだ」
「実にばかばかしい。今、世界中の男子スケーターたちが推し進めているクワドの価値を下げ、奪い取ろうというのか?誰がこれを決めた? 僕が理解していないって? 誰がこんなことを思いついたのか?」
訳はツィッターよりお借りしています。ロシアの関係者だけですが、皆さん総じて激おこです。
ロシアの男子が現状のクワド合戦にほとんど参戦できてない現状を考えても、自国の利益のためにではなく、純粋にフィギュアスケートの発展を阻害する改正だと、皆さんは怒っているのだと思います。
特に、プルシェンコは、引退したといっても現役に一番近く、以前「フィギュアスケートはスポーツ。決してバレエでない」と発言していた人。クワドレスでライサチェックが金メダリストになったことにも不満を表明していました。この改正案を一番憂いている一人でしょう。
現行と改正後のジャンプのGOEを含めた得点表を作ってくださった方がいました。
すごくわかりやすいです。ありがとうございます! ソースはこちら
この表を見ても、優しいジャンプに優しく、難しいジャンプに厳しい改正ですよね。
高難度ジャンプは最大加点時の増え方が現行と変わらないのに、最大減点時の減り方がえげつない。
さて、今週末の16・17日と、「ツール・ド・東北 2017」が開催されます。今年で5回目だそうです。
東日本大震災の復興支援と震災の記憶を残していくことを目的とした自転車イベント。
この大会に、結弦くんがメッセージを寄せています。
台風の接近が懸念されますが、イベントが無事成功しますように。
遠くカナダにいても、結弦くんの心はいつも被災地に寄り添っていますね。
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2017/09/14 10:00 | その他(2017-2018) | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP