羽生結弦選手 AC2017情報まとめ SP編その1

怒涛のごとく情報が流れてくるので、なかなか追いきれませんが、まだロステレまでは時間があるので、今回のオータムの情報を少しずつ整理していきたいと思います。昨日の「神様に選ばれた試合」も神番組でしたが、それはまた機会があれば後日に。
世界最高得点を更新したショートプログラムについての記事の中から、気になったものを。
一問一答は、各社あがってますが、毎日が一番詳しかったかな。
全文は、「マガジン」の山口さんの文字テロ待ちということで(笑)


羽生「12って何だろう」 会見一問一答(20170923 毎日新聞)

--初戦にいきなりだが。
 はい。まあ、でもハビエル(・フェルナンデス=スペイン)も100点超えていましたし、自分自身しっかりとこの構成でいい演技ができたこと、とにかく本当にミスなく、自分のなかでも質としても非常に納得できるような演技でまずショートを終えられたので。もちろん「構成落としてるから当然」みたいな感じでいわれるかもしれないですけれども、構成落とそうが何だろうが、本番で全て出し切るっていうのは非常に難しいことだと思っているので、そういう意味では一つ成長できたかなと思っています。

 --丁寧に滑り出していたが。
 そうですね。この曲を聞き込んでいるというのももちろんありますし、今自分がしたい「バラード第1番」の表現というか、そういうものが非常に静かなところからだんだんとふつふつとわき上がってくるようなものっていうのを目指して今日はやっていたので、そういった意味では一つ一つ丁寧にというふうに思ってやりました。

 --ステップは攻めきれなかったか。
 レベルがどうなのかちょっとわかんないですけど、まあステップもちょこちょこ変えていますし、そういった意味では緩急の使い方とか、またさらに良くしていく必要もあるかなと思っています。

 --演技後に手を広げた。
 「うん。よかったね」って思って。なかなか後半の4回転トーループでターンから入って、(ジャンプで)手上げっていうのも初めてでしたし、ターンから入り方の4回転も初めてだったし、それプラス、まあ、ショー以外で、ショートで後半の4回転っていうの、まだ決まったこともなかったので、そういった意味で、まあもちろんサルコウでしたけど、自分の中ではサルコウだったけど、「でもちゃんとここまでできたよ。ほら見て」みたいなことをブライアン(・オーサー・コーチ)のほうにやりました(笑い)。

 --この曲はしっくりくるか。
 しっくりくるというか、表現したいことがすごく明確なプログラムなので。自分にとって。その時その時で感情とか全然違うんですけど、その時その時の自分を表現できるプログラムの一つだと思っているので、そういった意味でもやっていて心地よいですし。ただやっていて心地よいと思えるふうになるのはやっぱりジャンプをしっかり決めて、全てのエレメンツをきれいにこなさないと、それは気持ちいいとは思えないので、そういった意味ではそこまで滑り込んでこれているのかなと思います。

 --今日はどんな感情だった。
 徐々に徐々にというような感じは、すごく思いました。

 --得点を聞いたときは。
 ブライアンが最初になんかフランス語のアナウンスだったのかな? 「フランス語のアナウンスで112だよ」って。「ああ、そんなに出るんだ」みたいに思ってたんですけど。でもなんか12と聞いてて、「あれ、12なのかな?」って思って、「12って何だろう」と最初思っていて。でもまあ、自分の中で最初からハビエルが101とっている段階で、「自分のベストは110だよ」っていうのをすごく頭のなかで思いながらやっていましたし、あとは冷静に考えてみて、あの時(2015年のNHK杯、グランプリファイナルで世界歴代最高得点をマークした時)は前半に4回転二つなので、それとは全く違う、自分の中では全然違うレベルのものをやっていると思いますし、実際にターンから入ったりとか、手を上げて跳んだりとかそういうことも成長できているところだと思うので。全然違う感触で。そして点数もおのずといい演技ができれば出るなというふうに自信を持ってやりました。

 --それで全然驚いていない。
 まあ、なんか、まあ初戦だし、もちろんこれをベースにこれから戦っていかなければいけないことになると思いますけど。でもやっぱりこのプログラムは自分が2回も世界最高とっているし、言ってみれば、110も2回とっているので自信を持って滑れたのかなというふうに思います。

 --自分に対する期待感は高まっているか。
 今日試した集中の仕方とか、それこそ(17年)世界選手権のフリーを参考にしたりとか、いろいろして試したその集中の仕方がしっかりとはまりきったことは、自分の中でも評価したいなと思っていますし。あとは、やっぱりまだ22(歳)で。スケート、まだ22ですけれども、スケートの今までの人生の中で数えてみたら100回以上試合をやっているので、そういった一つ一つのことを思い出しながら、自分がどういうときにいい演技ができたかなということをまた振り返りながらまた明日に向けてまた今シーズンに向けてしっかりやっていきたいと思います。

 --演技前、ティッシュケースのプーさんに「行ってくるよ」と言ったのか。
 なんて言ったのかな。「よしよし」ってやってました。

(取材終了に)すみません。ありがとうございました。ありがとうございます。ありがとうございます。またあしたお願いします。ありがとうございました。



羽生のSP、オーサー氏絶賛「ステップは魔法のよう」(20170924 朝日新聞)

 フィギュアスケートのオータム・クラシック第2日は22日、カナダ・モントリオールで男子ショートプログラム(SP)があり、今季初戦に臨んだ羽生結弦(ANA)が自身の世界歴代最高得点を更新する112・72点を出し、首位発進した。ブライアン・オーサーコーチは羽生の演技を絶賛した。

 「スピンは世界一。ステップは魔法のようだ。見ているものがオーケストラで、それを率いる指揮者のようだった。彼が全てを支配していた」。事前に、ループではなくてサルコーにしたから、おまえにとって簡単だよ、と話したという。「(演技後)開口一番に『(That was so easy)すごく簡単だったよ』と言った。『このプログラムは旧友のような存在』」



世界最高得点・羽生の名演に絶賛の嵐!城田憲子氏「今日は『あっぱれ』かな」(20170924 スポーツ報知)

◆フィギュアスケート オータム・クラシック 第2日(22日、カナダ・モントリオール)

 【モントリオール(カナダ)22日=高木恵】男子ショートプログラム(SP)は、ソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が今季初戦で112・72点の世界最高得点を記録し、首位発進。「バラード第1番」の名演を受け、関係者から次々に絶賛の声が上がった。

 普段はあまり選手を褒めないANAスケート部の城田憲子監督が、羽生を手放しで褒めた。「今日は『あっぱれ』かな」。ハイライトは後半のターンから助走なく踏み切る高難度な4回転―3回転の連続トウループ。3回転では両手も上げた。着氷した羽生がその手をパッと開くと、会場は大歓声で沸いた。

 城田監督「あの入り方は初めて。きれいに真っすぐに上がった4回転トウループの後に、手を上げてあれだけ美しいジャンプを跳べる人は他にいない。天才に近い」

 ブライアン・オーサーコーチ「まるで観客とジャッジ(審判員)を指揮しているようだった。すごい支配力だ」

 20日、モントリオール空港に着いた羽生に、いつもの笑顔はなかった。体調は「まあまあです」と珍しい答え。10日ほど前から右膝が痛かった。城田監督は「故障がありながら、これだけできる羽生結弦を褒めてあげてください。闘争心が常にある。立派」と絶賛した。

 小林芳子強化部長「素晴らしかった。ステップはピアノの旋律そのものだった」

 小林部長は目で音を感じた。ステップ、スピンは全て最高難度のレベル4。表現力を示す演技構成点は、5項目のうち4項目で10点満点を出すジャッジもいた。



羽生の世界最高得点、なぜ出た? SPを分析(20170923 朝日新聞)

 フィギュアスケートのオータム・クラシックで、羽生結弦(ANA)がショートプログラム(SP)世界歴代最高得点となる112・72点を出した。羽生はなぜこれほどの得点が出せたのか。そして、まだ伸びる余地はあるのだろうか。

 フィギュアの得点は技術点と演技構成点の二つに大きく分かれる。技術点は主にジャンプ、スピンなどの技を見るもので、技の種類ごとの基礎点と出来栄え点(GOE)からなる。演技構成点は主に滑りの基本的な技術や表現の豊かさを見る。

 今回の羽生は、技術点が64・17点と自己最高だった。一つ一つの技を単に決めるだけでなく、工夫した上に、美しかったため、GOEを稼いだ。

 GOEは複数のジャッジ(審判)による±3の評価から算出する。ジャンプは、①難しい入り②明確なステップから直ちにジャンプ③空中での姿勢変形④高さと距離が十分⑤独創的な出方⑥入りから出までの流れが十分⑦無駄な力が全く無い⑧音楽に合っている――のうち、当てはまるのが2項目で+1、4項目で+2、6項目以上で+3となる。

 羽生は4回転サルコーで、着氷後すぐに両足のつま先を外向きにして横に滑るイーグルをつけて⑤を満たした。さらにジャンプ前後にスピードがあったので、⑥も該当した。3回転半は、難しいターンの直後に跳んだので①や②が当てはまる。この二つのジャンプは、7人の審判全員が+3だった。

 一方、演技構成点は48・55点で、自己最高だった2015年のグランプリ(GP)ファイナルの49・14点に及ばなかった。

 演技構成点はジャッジが①スケーティング技術(靴の刃の深い傾き、加減速の多様さ)②つなぎ(技と技の間のフットワークなどが連続していて多様か)③パフォーマンス(感情の表現、動作の明確さ)④構成(独創性、氷面の十分な利用)⑤音楽の解釈(音楽の特徴の表現)の5項目を採点するが、今回の羽生は5項目すべてで、15年のGPファイナルを下回った。演技構成点は技術点に比べてジャッジに左右されやすく、ぶれが出やすい。

 羽生は今回、右ひざの違和感を抱えていたため、4回転ループを回避して4回転サルコーにした。より基礎点が高い4回転ループを入れて成功すれば、技術点は伸びる。さらに、演技構成点でさらなる評価を得られれば、歴代最高得点の更新も十分可能だ。(後藤太輔)



萩野「すげ~!すごい刺激に」羽生の世界最高得点に興奮(20170924 スポーツ報知)

 リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(23)=ブリヂストン=が23日、横浜市内で所属先主催のイベントに参加。羽生のSP歴代最高得点の更新を知り「すげ~!」と驚き「同世代だから『頑張れ』って気持ちと『ちくしょう。負けてられるか』って気持ちがある。すごい刺激になる」と闘志を燃やした。


城田さんの「羽生結弦を褒めてあげてください」という言葉が泣ける。
結弦くんは、2012-2013シーズンからむこう5シーズン、怪我に苦しめられた2013年ワールドと2014年NHK杯以外、1位と2位にしかなっていません。でも、初めて全日本チャンピオンになった直近の2013年の4大陸以降、2位でもメディアから惨敗扱いされるようになった。その当時「エース」と呼ばれていた某先輩スケーターは絶対されなかったような扱いが始まりました。五輪チャンピオンになったから、2位が惨敗扱いされるようになったわけじゃないのです。

昨今は、若手より跳べるジャンプの種類が少ないだの、基礎点は若手に劣るだの、あげくは、本人が何も言ってないのに「若手の追い上げに焦っているはず」と勝手に気持ちを推し量ってネガティブキャンペーン。

現五輪金メダリストで現ワールドチャンピオン。日本の、いや世界のフィギュア界を牽引し続けている稀代の自国のレジェンドスケーターを、メディアが下げる国なんて日本しかいません。異常です。城田さんもそれがわかっていないわけがない。身近にいる分・・・おそらく、私たちファン以上に、苦々しく思っていることでしょう。だからこそ、つい口にでた言葉かなと思いました。普通「褒めてあげてください」なんていわなくても、手放しで絶賛の嵐でしょう、日本以外なら(笑)

ジャンプですが、基礎点の差を別にしたら、個人的には、ループさんより、サルコウさんの方が、この曲にはあっているような気がしました。GOE3をもらえるのならなおさら。ループでGOE3をもらったことまだないよね? といっても、ループでいくんだろうけど(笑)

それにしても・・・あの美麗かつタノつきの4T-3TにGOE3をつけなかったカナダとイタリアのジャッジはジャッジ資格はく奪してもいいレベル。カナダが他国に辛いのはいつものことだけど、イタリアジャッジ!! マッシさんに説教してもらいなさい!(怒)


AC2017SP02
このお写真はなかなかの神ですな・・・。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/09/25 11:35 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

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