スポニチのtwitter号外がまたでてます♪


ニュースまとめの前に、折山さんの新着コラムがきてたので、それを先に。
羽生結弦、勝てなくても「足がグタグタになるまで滑る幸福を感じる」(20171022 Web Sportiva)
これまで数々のタイトルを獲得しながら、羽生結弦はシニアへ移行した2011年の中国杯以来、グランプリ(GP)シリーズシーズン初戦では勝利を手にできずにいる。ショートプログラム(SP)2位からの逆転優勝を狙った今シーズンのロステレコム杯でも、残念ながらそのジンクスを打ち破ることができなかった。
フリーでの羽生の演技の最大の焦点は、試合で初めて挑戦する4回転ルッツだった。朝の公式練習では、以前に3回転ルッツが不調だった時のような回転軸が斜めになる傾向が見えて不安を感じさせたものの、曲かけ練習では尻が落ちる着氷ながらも耐えていた。
本番では軸の方向を修正したジャンプを見せ、着氷でやや姿勢が崩れたもののGOE(出来ばえ点)1・14点をもらい見事に成功。次の4回転ループは踏み切りにズレが出て3回転になってしまうミスが出たが、続く3回転フリップをしっかり決めると、そのあとのステップシークエンスは冷静さの目立つ滑りをして立て直したかに見えた。
だが、後半最初のジャンプの4回転サルコウは重心が落ちてしまう着氷になり連続ジャンプにできず、そこからスピードが落ちた滑りになる。その後、3連続ジャンプにする予だった4回転トーループはパンクをして2回転になってしまった。
公式練習での出来を見て、ルッツ以外はそうそうミスしないはずと思われた4回転ジャンプでのミス。それについて、演技後に羽生は苦笑しながらこう説明した。
「ループに関しては、やはりルッツとの兼ね合いがうまく取れていなかったです。集中の案配というか、そこをうまく調整しなければいけないなと思いました。もちろん4回転ルッツを跳べるようになって4回転ループの確率は格段に上がりました。僕の場合、難易度順に近い形で徐々にステップアップしていくタイプなので、ルッツが跳べるようになったことでループもだいぶハマりやすくなりました。ただ、難しいジャンプにばかり手をつけていると、他のジャンプにちょっと影響が出てしまうということもあります」
羽生は、4回転ジャンプの跳び方はそれぞれ違い、「すべてを跳び分けている」と言う。踏み切る瞬間に力を入れる部分や、そこに入るまでの体や心の準備、タイミングの取り方などはすべて別のものになっているようだ。だからこそ、いろいろなジャンプに同時に手をつけていると、少し混乱するような状態になることもあるという。
「そういう面では、コントロールの仕方がまだまだなんだと思います。ここまでそうやってひとつひとつクリアしてきたわけですから、僕は少しずつしか成長できないのだと思います。オータムクラシックのように自分の中ではある程度簡単な構成でやった試合と、今回のようにほぼ全力の構成でやった試合を比較してみると、総合得点は今回の方がいいですが、ショートに関しては前の方がいい。ショートを前(オータムクラシック)の構成にしてフリーは今回の構成にすればいいのでは、と思う方もいるかもしれないですけど……。ただ、僕はこうやっていろんなことに挑みながら、緊張して本当に脚がグタグタになるまで滑ることができる幸福を感じながら今回の試合をやっていたんです」
羽生はそんな苦しい状態から、フリーの終盤は「絶対的な自信を持っている」と話していた4回転トーループとトリプルアクセルで立て直した。4回転トーループには4回転サルコウにつけられなかった3回転トーループをつけて連続ジャンプにし、トリプルアクセルには両手を上げる2回転トーループをつけてGOE加点1・86点。さらに、最後のトリプルアクセルもきっちり決め、その後のふたつのスピンはともにレベル4。コリオシークエンスはジャッジ9名中8名がGOEで満点の3点をつけた。
羽生の得点は、195・92点。この結果、ルッツを含めて4本の4回転ジャンプを成功させたネイサン・チェン(アメリカ)が、SPとフリーの合計293・79点で優勝。羽生は3・02点差の合計290・77点で2位となったが、フリーでは1位となり意地を見せた。
「やっぱり(4回転)ルッツを入れてやるのは大変だなと思います。今回の試合は全体的に、この構成での滑り込みがまだまだやり切れていないな、という感触がすごくありました。ただ、フリーに関していえば4回転が2本抜けたうえに、コンビネーションも2回だけと、大きなミスをしました。それにも関わらず(フリーで)1位を取れたのは、やっぱり(4回転)ルッツがあったからだと思っています。その意味でもミスが多かったショートの結果が最終的には響いてしまったし、もったいなかったなと思います」
SPは、昨季前半に入れていた4回転からの連続ジャンプを後半に入れたとはいえ、4回転ループも含めて昨季とほぼ変わらない構成のため、「成長できていない自分が悔しい」と羽生は言う。一方、フリーは今季から4回転ルッツを入れた構成で、気持ちの持ちようや集中の仕方、力のバランスの取り方など、まだまだ手探り状態のように見える。そう聞いてみると羽生は、「それが羽生なんです。すみません」と笑った。
「もっともっと練習を積み重ねる必要を感じました」と、次へ向けての決意を口にした羽生。今大会は悔しく、残念な結果ではあるが、これまでのシーズンで、開幕戦で勝利できなかった後は順調に調子を上げてタイトルを獲得しているだけに、初戦で優勝しなかったことは吉兆ともいえるのではないだろうか──。
ショートを前(オータムクラシック)の構成にしてフリーは今回の構成にすればいいのでは、と思う方もいるかもしれないですけど……。
ごめんね、結弦くん。私もそう思っています(笑) でも、サルコウでも112点だせるからじゃない。結弦くんのループも素晴らしい。でも、バラード一番のサルコウはまさに芸術品。ループより曲に合ってる、さらに美しいと思うから。でも、彼にとっては、「後退」を意味するから嫌なのでしょうね。
勝てなくても「足がグタグタになるまで滑る幸福を感じる」・・・でたよ、ドM発言(笑)
数年前、「練習で、もう起きあがれないくらいクタクタになって、最後の最後にトリプルアクセル決めると、俺ってすげー!と快感!」とか言ってるのを、何かで読んだ時以来、私の中では、結弦くんはドM認定です(笑) この「足がグダグダになるまで」と通じるものがある。それだけ苦しんだ末に、決めるからこそ、彼にとっては”達成感”なのです。つまり競技者としての”エクスタシー”?(笑) だから、最近やけに色っぽくなってきたのかしら・・・(真面目なファンの皆さん、すみません)。そう、彼の本質は十代の頃からまったく変わっていない。けれど、王者として変に”老成”していないからこそ、今だに瑞々しい光を放ち続けられるのでしょう。
オーサーが「ユヅルの性格は、まだミステリアスなところがある」と言ってたけど、結弦くんがドMだと考えれば、だいたい辻褄が合うと思うの(笑) 一般的に、結弦くんはドSだと思われてるけど(織田さんの「ゆづはドS」発言が大きいのかな)、彼の本質はドMだと思う。それを隠すためか(笑)、Sっぽい言動もあるから、わかりにくいだけ。私の見解は、結弦くんは”Sの仮面を被ったドM”です(笑)
ISUテクニカル・スペシャリストの岡崎真さんと、コーチの中庭健介さんの、結弦くんのフリーについての見解もきてます。
【岡崎真の目】羽生 攻めのフル構成で演技の最低ラインが上昇(20171022 スポニチアネックス)
フィギュアスケートGPシリーズ第1戦ロシア杯最終日 ( 2017年10月21日 モスクワ )
羽生が冒頭に挑戦した4回転ルッツは「さあ、4回転を跳ぶぞ」という仰々しさも気負いもなく、無理のないスムーズなジャンプの入りだった。着氷で少しこらえる感じにはなったが、すぐに立て直して流れを失わなかったことで、GOE(出来栄え評価)でプラスを引き出した。
4回転ルッツを入れる代わりに4回転ループを回避したりするのではなく、フルの構成で攻めたことは素晴らしい。ミスを連発したオータム・クラシックよりも難度を上げながら、大崩れしなかった。演技の最低ラインが上がった印象だ。今大会は、ルッツを入れた時にプログラムがどうなるかを把握することが重要だった。五輪連覇に向けて、羽生と陣営の確かな戦略を感じる。
チェンは昨季はジャンプ中心でプログラムが簡素化されている印象を持っていたが、今季はSP、フリーともに彼の表現がマッチするプログラム。今後さらに洗練されれば、演技点の評価も上がってくるだろう。金メダル争いの強力なライバルなのは間違いない。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)
ライバル畏怖!羽生が成功させた4回転ルッツの意義とは?(20171022 THE PAGE)
フィギュアスケートのグランプリシリーズ、ロシア杯が21日、モスクワで行われ、男子フリーに羽生結弦(22、ANA)が登場、その冒頭で4種類目の4回転ジャンプとなる大技、4回転ルッツを成功させた。ショートでは、転倒などもあり2位スタート。逆転を狙ってフリートップの195・92点をマークしたものの、計290・77点で2位に終わった。確かにミスもあったが、基礎点の高い4回転ルッツの成功は、平昌五輪へ向けての大きな収穫となった。
フリーの冒頭。羽生は、新技の4回転ルッツにトライした。着氷は少し崩れ、膝を曲げてなんとか耐える形になったが、成功は認められ「1・14点」のGOE(出来栄え点)が加わった。
羽生自身は、「完璧なジャンプではない。緊張はしましたが、回転しきったことは良かった。完成度をあげて、これを1つのステップとしてやっていけたらいい」と、反省と手ごたえを口にした。
元全日本2位で現在後身の指導にあたっている中庭健介さんは、「羽生選手のルッツの成功には驚かされました。回転が凄くいい。回り過ぎて、逆に着氷をこらえる形になりましたが、おそらく普段から練習を積み、飛び慣れているから、ああいう対応ができるのでしょう。初ジャンプを試合に取り入れる場合は、ついつい力みや緊張から、構えなどの予備動作が大きくなり、演技の流れを損なうものですが、そういう無駄な動きがなく、非常にスムーズな入りで飛んでいました。モノになったと見ていいでしょう」と高く評価した。
そもそも、なぜルッツジャンプは難しいのか。
「ルッツジャンプは(反時計回りに回る選手の場合)、左足のアウトエッジでカーブを描きながら滑り、飛び出すという動きと、ジャンプの反時計回りの回転の動きが、逆になるので非常に難しく、選手もイメージをつかみにくい。また、あらかじめ回転を氷の上で作り過ぎると、インサイドエッジに乗ってしまうミスも起こります。ルッツジャンプをインサイドで飛んでしまう選手が多いのもこのためです。アクセルに次いで基礎点が高く設定されているのも納得いきます」とは、中庭氏の説明。
4回転ジャンプの基礎点を順番に並べると、トゥループが「10.3」、サルコーが「10.5」、ループが「12.0」、フリップが「12.3」、ルッツが「13.6」となっている。
それだけの難しいジャンプだけに悪影響も出る。
「ルッツに今回は集中していたこともあって練習が足りないなと思った」と羽生。
その後の4回転ループが3回転になり、4回転サルコーから3回転トゥーループにつなげるジャンプが、コンビネーションにできず、4回転トゥーループからの3連続ジャンプが、2回転トゥーループになるなどミスが続き、中庭氏も、「ルッツの負担と無縁ではないでしょう」と見た。
しかし五輪シーズンのスタートに4回転ルッツという“武器”を成功した意義は大きい。
会見で、その意義を問われ、羽生も、「試合で決められたことが大きいです。イメージがつきますし、そのおかげで、これから、いろんなところに着手しています」と、笑顔で答えた。
中庭氏は、その成功の意義をこう解説する。
「4回転ルッツという最も難易度の高いジャンプを身につけたことの意義は大きい。単純に4回転ルッツの高い基礎点により、ポイントがアップするだけでなく、おそらく他のライバル選手が脅威を覚え、今以上のプレッシャーがかかることになります。そういう心理的なヒエラルキーが生まれると、ミスにつながりますし、野球に、例えれば、クライマックスシリーズの序盤苦しんだソフトバンクに故障している柳田悠岐が加わるようなもの。平昌五輪に向けて、それくらいの大きな武器になるでしょう」
“真4回転時代”に少し遅れをとっていた羽生が大切な五輪シーズンに4回転ルッツという大技を成功させて一歩も二歩もリードした。しかし、「自分の本来の演技内容ではないので悔しい思いがあります。まだまだとも思います。これから努力を重ねていかないといけない。悔しい思いと、収穫の両方があったので、これからもっと成長していけると思いますし、どんどんつなげていきたい」と、羽生は足元をみつめる。
次戦は、11月のNHK杯。そこでは今季初優勝を飾りたい。

初四回転ルッツ成功記念に。選挙の帰りに、コンビニで。
デイリースポーツと日刊スポーツ。関西版は裏一面カラーです。
参加してます。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ
- 関連記事
-
テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ
2017/10/22 13:35 |
グランプリシリーズ
| COMMENT(8)
| TRACKBACK(0)
TOP