羽生選手 今後のジャンプ構成は? その3

結弦くんの今回のNHK杯欠場は、多くの海外メディアでとりあげられたようです。
その一部をあげておきます。


羽生結弦、“残された3か月”に仏紙が見解 「時計とのレースはすでに始まっている」(20171113 THE ANSWER)

レキップ紙が絶対安静の五輪王者に見解「時間はわずかしかないことを知っている」

 男子フィギュアスケートのソチ五輪王者、羽生結弦(ANA)はグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の前日練習中に転倒し、右足を負傷。右足関節外側靱帯の損傷により欠場を選択した。12月21日に開幕する全日本選手権での復帰を目指す羽生について、海外メディアも「時計とのレースはすでに始まっている」と報じている。

 平昌五輪の開幕まで3か月。66年ぶりとなる連覇が懸かるだけに、羽生の状態には日本のみならず、海外メディアも熱視線を送っている。フランス紙「レキップ」は「ユヅル・ハニュウが1か月で復帰を希望」と取り上げた。

 医師から絶対安静を告げられたとされる羽生。記事では、「何とか全日本までに間に合うように、治療・リハビリに努力いたします」という本人の声明を紹介するとともに、すでに“次なる戦い”は始まっているとの見解を示している。

「ユヅル・ハニュウにとって、時計とのレースはすでにスタートしている。先週木曜日の練習で負傷し、NHK杯辞退を余儀なくされた五輪チャンピオンは、氷上に万全の状態で復帰し、2月の韓国でタイトルを守るためには、時間はわずかしかないことを知っている」

ベルギー紙、カナダテレビ局も復帰まで1か月を要することを報道

 男子五輪フィギュアスケートの出場枠は3。全日本選手権の優勝者のほか、全日本2、3位あるいはGPファイナル出場者上位2名から1人、そして3年分の成績で算出される世界ランク日本人上位3名、シーズンランク日本人上位3名、シーズンベストスコア日本人上位3名の中から選考される。本番まで残り3か月に迫った中で、同紙はどこまでコンディションを万全に戻せるかが重要なポイントになることに触れている。

 一方、ベルギー紙「ニウスブラッド」は「フィギュアスケート五輪王者のユヅル・ハニュウが1か月離脱」と速報。カナダのテレビ局「RDS」電子版も、「ユヅル・ハニュウが1か月での復帰を標的にする」とレポートした。

 メディアも、羽生が万全の状態で平昌のリンクに立てるかに注視している。



羽生結弦、米メディアが「故障が五輪連覇の追い風になる」と分析する理由とは(20171112 THE ANSWER)

男子フィギュアスケートのソチ五輪王者、羽生結弦(ANA)はグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の前日練習中に転倒し、右足を負傷。欠場を余儀なくされた。想定外のアクシデントに見舞われた王者。ディック・バトン(米国)以来、66年ぶりとなる五輪連覇の行方は――。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が特集し、展望している。

NHK杯欠場で米紙が展望「故障が彼に利益をもたらすかもしれないと信じている」

 男子フィギュアスケートのソチ五輪王者、羽生結弦(ANA)はグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の前日練習中に転倒し、右足を負傷。欠場を余儀なくされた。想定外のアクシデントに見舞われた王者。ディック・バトン(米国)以来、66年ぶりとなる五輪連覇の行方は――。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が特集し、展望している。

 五輪開幕まで3か月。羽生にアクシデントが起きた。NHK杯前日練習で、4回転ジャンプの着氷の際に転倒。足首を痛めた。

 記事では、故障からスケート界で徐々に広がっていた衝撃の大きさを振り返っている。当初は大会出場の見通しだったため、「フィギュアスケートの世界ではドラマや危機感が起こる雰囲気は少なかった」と記述した。

 しかし、ショートプログラム(SP)当日の午前練習も参加できなかったことで、事態は深刻化した。羽生を応援する海外ファンもショックを隠しきれず、記事では「彼を熱心に応援するファンはショートプログラムの数時間前に集結した」と報じている。

 その中の一人、日曜日のエキシビジョンを見るため、日本にやって来たというルーマニア人の女性ファンは羽生のコンディションに関するニュースをチェック。「私は5分おきに時計をチェックしていました」と語っていたという。

 大阪市中央体育館に多数の報道陣が集結する中、羽生は姿を現さず。医師の判断で治療に専念することが発表された。特集では今後の動向も展望。5連覇を目指したGPファイナルを欠場する羽生の故障が、五輪連覇に追い風になるという意外な可能性を指摘している。

「王者の完璧さ」ゆえの挑戦心「4回転を6、7回挑戦という衝動を思いとどまらせるかも…」

「ある評論家たちは故障が彼に利益をもたらすかもしれないと信じている。彼のスケーターとしての完璧さが2度目、もしくは3度目、4度目の金メダルをもたらす可能性がある中、大会でも4回転ジャンプを6回から7回挑戦しようという衝動を思いとどまらせるかもしれない」

 通算12度の世界記録を叩き出してきた羽生が故障の影響で、難度の高い回転ジャンプの回数を減らすことで、スコアの安定につながるという分析だ。

 羽生は質の高い演技で、4回転の本数にこだわらずとも五輪連覇は可能とみられてきた。しかし、圧倒的に勝ちたいという目標を掲げ、妥協を許さない「王者の完璧さ」ゆえに挑戦を続け、GP初戦のロシア大会では4回転ルッツに初成功。さらなる進化を求めていたが、状態との相談でプログラムを見直す可能性もある。

 一方で、リスクも存在するという。大事を取って、平昌五輪まで大会出場を見送った場合、ぶっつけ本番となる可能性がある。

 その場合、「若い挑戦者、アメリカのネイサン・チェン、日本のショウマ・ウノという2人の壮麗なジャンパーはコンディションと試合勘での優位性を手にするチャンスを得ることになる」と羽生を追う立場の2人が試合勘で優位になると分析している。

 いずれにしても、五輪3か月前の大会欠場がこうして騒がれるのは、羽生がほかならぬV大本命にいることの証し。世界は一日も早い回復を待ちながら、万全の状態で平昌のリンクに立つことを望んでいる。



ニューヨークタイムズなどは、「故障の影響で、難度の高い回転ジャンプの回数を減らすことで、スコアの安定につながる」から、むしろ追い風・・・とまで言ってます(笑) 「クワドの種類を増やさないと、多種クワドもちの若手に勝てないから」ということにしたい日本のメディアと正反対の分析です。クワドの数など増やさなくても、羽生結弦がノーミスさえすれば他者を圧倒する・・・という明白な真実を、日本のメディアは無視して、海外メディアが報道してくれるって、どういうことなの(笑)

五輪シーズンとはいえ、他国の選手の怪我を海外のメディアが、それもニューヨークタイムズがとりあげるなんて、すごいですね。海外からNHK杯を見に来ていたファンもいたんですね。ルーマニアからとか・・・すごい。海外メディアにまでこれほど注目され、国内外を問わず、ここまで圧倒的な吸引力をもった魔性(あえてそう言わせてもらう)のスケーターは、マジでもう現れないだろうな。


2017白T-1
元気な笑顔が早く見たいですね!


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2017/11/30 12:20 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手 今後のジャンプ構成は? その2

結弦くんの今後のジャンプ構成についての各方面からの意見を紹介しています。
その2は、Number Webの折山さんのコラムです。だいぶ前の記事になりますが・・・。


負傷の羽生結弦。復帰時は限界マックスでなく「その時できる最高」で(20171112 Number Web)

 NHK杯競技前日の11月9日午後の公式練習。午前中の公式練習を体調不良で休んでいた羽生結弦の動きにはキレがなかった。間を置きながらジャンプを跳び始めたが、トリプルアクセルを決めたあとに挑戦した4回転ループは2度続けて転倒。曲かけは最後の6番目ということもあったのか、いつもより気持ちが入りきっていないようにも見えた。

 4回転サルコウで3度パンクを繰り返したあとに、やっと力みのないジャンプになって4回転サルコウ+3回転トーループを2回続けて決めたものの、あまり調子がよくないなかで演技をどうまとめられるかが、今年のNHK杯の注目点になると思わせる状態だった。

 だが、そんなコンディションでも、羽生は4回転ルッツに挑み始めた。一度はパンクし、そのあとで跳んだジャンプは完全に軸が斜めになっていた。そして回転不足で着氷すると、ブレードが氷に突き刺さる形になって転倒。そのまま氷上に倒れ込んだ──。

 羽生は、一度は練習に復帰したものの、しばらくしてリンクから上がると、そのまま練習を終えた。ケガの診断結果は、右足首外側の靱帯損傷。結局、NHK杯を棄権することになってしまった。

 この結果、5連覇を狙っていたグランプリ(GP)ファイナル出場は消滅し、12月21日からの全日本選手権出場へ向けて、治療と調整をしていかなければいけなくなった。

 平昌五輪代表に関しては、「世界選手権3位以内に入っている選手」という基準が適用されれば、仮に全日本を欠場しても選ばれる可能性はあるが、羽生自身がそれをよしとしないのではないか。

 それでも、現実的には治療を優先させなければいけない状況で、追い込んだ練習ができるのがいつからになるか、まだ不透明だ。それを考慮すると、前戦ロシア大会のロステレコム杯から挑戦し始めた4回転ルッツを入れたフリープログラムを完成させることは、やや難しくなったといえる。

 挑戦することを自らの命題と位置づける羽生が、そんな状況で自分の気持ちとどのように折り合いを付けていくのか──。これが、今後の大きな課題になってくるだろう。

 ただ羽生には、4回転ルッツがなくても、勝つための選択肢を多く持つという大きな強みがあることも確かだ。事実、右膝を痛めて4回転ループを封印したシーズン初戦のオータムクラシックでは、ショートプログラム(SP)の冒頭に4回転サルコウを跳び、後半にトリプルアクセルと4回転トーループ+3回転トーループを入れるジャンプ構成で臨み、112.72点のSP世界歴代最高得点を出している。

 また、その時のフリーは前半を3回転3本に抑えて、後半に3種類の連続ジャンプを含む4回転3本、トリプルアクセル2本を入れた構成。「後半ではマックスの構成」に挑戦していた。

 そこでノーミスの演技こそできなかったが、プログラム自体は2015年のGPファイナルで当時の世界最高得点となる219・48点を出した時より技術基礎点は高くなっている。2年前は前半に入れていた単発の4回転サルコウと4回転トーループを後半に持ってきている分、難しい構成になっていることを考えれば、4回転2種類の構成でもトータル330点超えは可能なのだ。

 羽生のこのあとのシーズンを考えると、12月の全日本選手権に出場できれば、2月上旬の平昌五輪前に、1月下旬の四大陸選手権(台北)を調整のための試合にできる可能性もある。真剣勝負の試合が五輪前に最大2試合となるため、そこでプログラムをどう仕上げていけるかもポイントになる。

 挑戦し続けることを最大のモチベーションとしている羽生結弦というアスリートは、アクシデントを自分のエネルギーにできるキャラクターの持ち主だろう。だからこそ、復帰への期待は大きい。そして、ここから五輪まで、マイナスの状態から仕上げていかなければいけない状況にあることを考えれば、今回のように体調が不十分な場合、その時でき得る最適な技術構成にすることも検討すべきではないか。これは、羽生がすべての要素でGOE(出来ばえ点)を満点近くまで獲得できる能力を持っているからこそ、選択肢にできることでもある。

 もちろん、羽生自身は「自分ができるマックスの構成にしないこと」を潔しとしないかもしれないが、彼は4回転ジャンプの種類がふたつ、または3つであっても、世界最高得点を更新できる力を持つスケーターであることは間違いない。自分ができ得る最大のことに挑戦し続けると同時に、冷静に、数多くある選択肢の中からその時点で最良のものを選ぶこともまた、トップアスリートのあるべき姿だろう。

 フィギュアスケートというスポーツの先頭を走り続ける羽生結弦が、次にリンクに立つ時にどんな演技を見せてくれるのか。その復帰を心待ちにしたい。(折山淑美)



羽生GPファイナル5連覇消滅! 平昌は大丈夫か!?(20171111 東スポ)

 10日に開幕したフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯(大阪市中央体育館)で、前日9日の公式練習で右足を負傷した羽生結弦(22=ANA)は無念の欠場となった。4連覇中のGPファイナル(12月7日~、名古屋)進出の可能性は消滅し、次戦は平昌五輪の代表選考を兼ねた全日本選手権(同21日~、東京)となる。絶対王者は残り約1か月半で復活できるのか。さらに五輪連覇の大偉業がかかる平昌への影響は? 緊急分析した。 【5面に関連記事】

 10日午前に行われた公式練習に羽生の姿はなかった。前日の公式練習で4回転ルッツを跳んだ際に転倒。右足を痛め、しばらく立ち上がることができなかった。

 同日夜の日本チームの会見は欠席。日本スケート連盟からは治療中とだけ説明され、痛めた部位や試合に出るのかどうかについての説明もなされなかった。10日午後になって、連盟の小林芳子強化部長(61)から「競技に出られるように治療しています」と説明があったが、数時間後には出場を断念。主催者からは負傷について「右足関節外側靱帯損傷」とのみ発表された。

 羽生は連盟を通じて「皆様ご心配をおかけしました。NHK杯出場を目指し昨夜から先生方に懸命な治療を頂きましたが残念ながら医師の最終判断で欠場することになりました」とコメント。今後については「治療に専念し、全日本に向けて頑張ります」とした。

 連覇のかかる平昌五輪出場は間違いないとはいえ、調整に狂いが生じる痛いアクシデント。本番に向けて大丈夫なのか。

 男子フィギュアが4回転時代に突入するなか、以前から「トップ選手のケガが心配」と言い続けてきた元国際審判でフィギュア解説者の杉田秀男氏(82)は「残念だが、今回は大事を取ったということだと思う。無理をしなかったのは良かった」。直前まで出場の可能性を探った点からも「重症ではないと思いたい」と続けた。

 羽生が今季から取り入れた4回転ルッツは現時点で最高難度の技。「助走時の体の向きとは逆に回転するので、ルッツは難度が高い。着氷ではアウトエッジに力がかかるのでバランスを崩せば、今回のように足をひねる可能性もある」(杉田氏)。4回転時代をリードし続けてきた羽生が、今回はその4回転によってケガに見舞われる結果となった。

 気になるのは今後への影響だ。練習、特に4回転ジャンプの練習を再開するまでには時間がかかる可能性もある。ルッツへの恐怖心もゼロではないだろう。

 杉田氏は「常にチャレンジしてきた羽生だけに今後、4回転ルッツを回避するというのは考えにくい」としたうえで「ルッツを跳ばなければ点が出ないという選手ではない」と指摘。高難度のジャンプに挑むと同時に、「総合力」で勝負してきた羽生の強みが今回のピンチでこそ生きてくる可能性もあるというのだ。

 今大会では、GP第2戦のスケートカナダで4位と思うような結果が出なかった元世界王者のパトリック・チャン(26=カナダ)も「練習に専念したい」として欠場。杉田氏は「過去の例を見ても、GPシリーズに1試合しか出なかった、ファイナルに出なかったからといって、五輪や世界選手権などのシーズン後半で結果を出せないというわけではない。羽生やチャンのようなトップ選手は大一番にしっかり合わせてくる能力も持っている」と見ている。

 日本フィギュア界としては、ソチ五輪の約2か月前のGPファイナルを練習中のケガ(右脛骨骨挫傷)で欠場した高橋大輔氏(31)に続くエースの負傷。早期復帰を目指す羽生を含め、各選手にこれ以上のアクシデントがないことを願うばかりだ。



朝日新聞の後藤さん、地元仙台の河北新報の佐藤さん、スポーツライターの折山さんの3人は、「ルッツ回避派」です。ルッツで負傷したこと、残された時間が少ないこと、なによりも、本人がルッツがなくても勝てる力をもっていること・・・などが理由です。杉爺は、「4回転ルッツを回避するというのは考えにくい」としながらも、ルッツなしでも「総合力」で十分勝負できる・・・という見方をしています。

実際のところ、外野にはわかりません。すべてクリケットのコーチ陣を含むチームハニュウと、なにより本人が決めることです。まあ、でもまだ全日本にはだいぶ間がありますので・・・いろいろな識者の見方をまとめてみるのもいいかなと思いました。

3回目は海外の記事を拾ってみます。


yuzumedo04

メドベはファイナル出れるのかな。大事ないといいのですが。
ジュニアの頃、田村岳斗さんから、「フィギュアより格闘技向きの性格」と評された(笑)結弦くんは別として、メドベといい宮原さんといい、フィギュア界は、男子より女子の方が男前な性格のスケーターが多いように感じるのは、私だけかしら?(笑)


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2017/11/29 15:25 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

羽生結弦 好きなスポーツ選手ランキング1位に

『第10回 好きなスポーツ選手ランキング』羽生結弦&吉田沙保里が首位に(20171125 oricon)

 2018年の平昌冬季五輪、2020年の東京五輪に向けて、次世代のアスリートたちが続々と頭角を表しているスポーツ界。そこでORICON NEWSでは、今年で10回目を数える現役アスリートを対象とした、恒例の『第10回 好きなスポーツ選手ランキング2017』を発表。その結果、「男性部門」1位にはフィギュアスケートの【羽生結弦】選手が初の首位に。「女性部門」ではレスリングの【吉田沙保里】選手が昨年に引き続き首位を獲得して2連覇を実現した。
※イチロー選手は、5連覇達成で13年に殿堂入り

■劇的な逆転優勝を世界中から賛美された“氷上のプリンス”が初の首位に

 男性部門で初の首位に輝いたフィギュアスケートの【羽生結弦】選手は、圧巻の演技で“氷上のプリンス”と讃えられ、多くのファンを虜にしている。世界最高峰のスケーティング技術はもちろん、記者会見のイスまで片付けるなどの謙虚な姿勢など人格的な部分でも高く支持されている。今年3月の世界選手権では、ショートプログラムは5位と出遅れたが、フリーでは、自身の持つフリー世界最高得点を更新。今季ベストの合計321.59点で3季ぶり2度目の優勝を飾った。劇的な逆転優勝に、ニューヨークタイムズは「目もくらむような眩惑的なフリースケート」という見出しで称えるほどだった。

 飽くなきチャレンジスピリットと求道的なまでにスケートを追求する姿勢に、「イケメンにプラスして氷上では美しさとカッコ良さがあり、ストイックな一面もあるので、選手として、男性として、見守りたくなります。まさに氷上のプリンス」(東京都/20代/女性)、「全てがスペシャル。演技だけではなく品格、人格が備わっている稀有な存在」(兵庫県/40代/女性)など、やはり女性支持が圧倒的に高い。だが、男性からも「歳は自分と比べてかなり下だが、尊敬できる数少ない人材。単に、アスリートとしてだけでなく、人として自分の考え方をしっかりともっており、それを妥協しないところに共感する」(東京都/40代/男性)など、リスペクトする声も多かった。

■オンとオフのギャップも人気の次世代女子アスリートたちが飛躍!

 一方、長らく「女性部門」をけん引してきたフィギュアスケートの浅田真央選手が現役引退を発表する中、次世代を担う【本田真凛】選手が2位に急浮上。彼女は、今年、世界ジュニア選手権では、ショートとフリーともにパーソナルベストを更新し、ジュニア史上2人目の200点超となる201.61点をマークするが結果は2位。シニアとなったUSインターナショナルクラシックでは、見事優勝を果たしている。5人兄妹の次女で、兄の太一、三女での望結、四女の紗来もフィギュアスケーターであり、望結は女優業、紗来は子役もこなすなど家族揃って注目度は高い。「これからのスケート界を引っ張っていく存在になってほしい」(福岡県/10代/女性)「若くてビジュアルも良く、オリンピックメダルも狙える実力があるから」(千葉県/40代/男性)と大いなる期待が寄せられている。

 9位のフィギュアスケートの【宮原知子】選手は2015年世界選手権2位、全日本フィギュアスケート選手権優勝3回などの記録があるが、今年は故障からの復帰を果たし、順調に回復。「努力で勝ち取る姿が本当にかっこいい。怪我からの復帰シーズン、頑張ってほしい!」(千葉県/10代/女性)と激励の声が挙がっている。

 男女ともに日本を背負って立つ逸材が軒並みランクインした今回のランキング。2020年の東京五輪を沸点に、来年以降もますます盛り上がりを見せるスポーツ界だが、今回ランクインしなかった“まだ見ぬ逸材”の出現にも引き続き期待したい。



フィギュアスケート選手でランクインしたところだけ抜粋しました。
全文はこちら https://www.oricon.co.jp/special/50450/

2016年のランキングはこちら https://www.oricon.co.jp/special/49524/


oricon2017.jpg


【調査概要】
調査時期:2017年11月6日(月)~11月12日(日)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ



こういったアンケートで結弦くんが上位になるのはいつものことですが、宮原さんが9位にランクインしてるのがうれしいですね。あれだけマスコミに絶賛スルーされていても、やはり見てる人はちゃんと見てくれているのだなと。

五輪で金メダルをとると、注目されるのは当たり前ですが、結弦くんがすごいのは、人気のピークが五輪金とった直後ではなく、その後もどんどん人気が加速してること。日本だけでなく、世界中でファンを増やし続けているところだと思います。


宮原さんの続報です。

宮原知子、完全復活V!平昌2枠争い大激戦(20171128 スポーツ報知)

◆フィギュアスケート GPシリーズ最終戦 スケートアメリカ最終日(26日、レークプラシッド)

 女子は復帰2戦目の宮原知子(19)=関大=がショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位の143・31点をマークし、合計214・03点で優勝。全日本女王が復活を印象づけた。今季GPデビューの坂本花織(17)=シスメックス=は210・59点で2位。GPファイナル(12月7~9日・名古屋)は樋口新葉(16)=日本橋女学館高=が6位に入り、日本女子の17季連続出場を守った。2枠の平昌五輪代表をめぐる“女の争い”が本格化する。

 「蝶々夫人」の曲に乗り、宮原が強い女性を演じきった。フリーの自己ベストに0・38点差と迫る圧巻の滑り。15年NHK杯以来のGP2勝目。「全然予想していなかった結果なので、すごくうれしい気持ち」。左股関節の疲労骨折で昨季後半を棒に振った全日本女王は、復帰2戦目で完全復活を証明した。

 「ミス・パーフェクト」の面目躍如だった。2週前に5位に終わったNHK杯で4つあった回転不足などのミスがなく、全7つのジャンプを成功させた。「試合でプログラムをきれいに通すのに時間がかかった。つらい時期を乗り越えてきて良かった」。レベル4をそろえたスピンとステップを合わせ、全ての要素でプラスの出来栄え点を得た。

 本来ならシーズンに向けて土台をつくる夏場に、約2か月間も氷上練習ができなかった。2枠の平昌五輪代表を争う複数のライバルが実戦をこなすのを横目に、朝から晩まで体幹トレーニングなどを繰り返し、周囲に「早く氷に乗りたいな」と漏らすこともあった。

 故障前は「体重が軽い方が跳べる」という意識から食事を控えめにした結果、骨が弱くなり疲労骨折につながった。リハビリ期間中に栄養士をつけて食事を見直し、37キロの体重を5キロ増量。40キロまで絞った現在も、体脂肪率は1ケタ台を維持している。スケーティングは「3歩必要だったのが2歩で行けるようになった」と手応え。演技点は「演技力」と「音楽との調和」で9点台の評価を受けた。

 GPファイナルは補欠の1番手に入った。右中足骨骨折のトップのメドベージェワが欠場なら、繰り上がり進出の可能性もある。五輪代表選考会の全日本選手権(12月21~24日・東京)の主役へ名乗りを上げたものの「まだ一つのステップ。全日本での演技が一番重要」と慎重。北米に1週間残り、演目の手直しに着手する。

 ◆宮原に聞く

 ―演技を振り返って。
 「落ち着いて今できることはできた。自信を持って臨むことはできたけど、まさか優勝できるとは思っていなかった」

 ―復帰2戦目を感じさせない堂々とした演技。
 「試合になかなか出られなかったけど、イメージトレーニングをたくさんした。そのおかげもあった。本当に良かった」

 ―どんな気持ちで滑ったのか。
 「やってきたことをしっかりやれば大丈夫と言い聞かせてやった。楽しむことだけ考えていた」

 ―完全復活した。
 「いい流れをつくれた試合だったが、全日本選手権での演技が一番重要」

 ―今後に向けて。
 「たくさんの収穫があった試合。全日本では今大会よりも、いい演技を目指して頑張りたい。どんどん点数が伸ばせるという自信になった。もっといいプログラムにできるようにしたい」



実は、今回驚いたことがありました。
宮原さんの身長が伸びていたのです。IOCのバイオみたら、152センチに!
過度の節制で骨密度が減っていたらしいので、彼女が小柄なのは、そういうのも影響していたのかしら。

体重が500グラム増えてもジャンプに影響するといわれます。女子がジュニアの頃は期待されても、思春期の体型変化や体重増加でシニアでは伸び悩むことが多いのは、そういう事情もあります。ジャンプが低いため、タラソワさんに「彼女はあと500グラム体重が増えたらジャンプが跳べなくなる」などと酷評されたこともある宮原さんですが、体重を3キロ増やしても、ちゃんと対応してきました。さすがですね。

そういえば、結弦くんも身長が伸びたみたいだし、怪我とかで練習を休むと伸びるんかな・・・。


yuzusato
日本人の美徳を体現したような二人。全日本で最高の演技ができますように。


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2017/11/28 11:55 | その他(2017-2018)COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

宮原選手、スケアメ優勝おめでとう!

宮原さん、やりました! スケアメ優勝です!

宮原 完全復活V 坂本2位 樋口のGPファイナル進出が決定(20171127 スポニチ)

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、スケートアメリカ最終日は26日(日本時間27日)、レークプラシッドで行われ、女子ショートプログラム(SP)で首位に立った宮原知子(19=関大)はフリーで143・31点、トータル214・03点で優勝した。

 今季GPデビューで、SP2位の坂本花織(17=シスメックス)は合計210・59点で2位。

 来月7日に開幕するGPファイナル(名古屋)に進出できるのはシリーズの上位6人。スケートアメリカを前にすでに5人が確定。24点で暫定6番手だった樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)は、GP初戦の3位で11点を獲得していたポリーナ・ツルスカヤ(16=ロシア)が4位、アシュリー・ワグナー(26=米国)は演技途中で棄権したため、GPファイナル進出が決まった。これで日本女子17年連続ファイナル進出が守られた。



A完全復活の宮原 休養乗り越え…「思いもよらない結果ですごくうれしい」(20171127 スポニチ)

 首位で発進した宮原がフリーでも完璧な演技を見せ、合計214・03点で2015年のNHK杯以来のGP2勝目を挙げた。

 今年1月に左股関節の疲労骨折が判明。約11カ月ぶりの復帰を果たした第4戦のNHK杯では5位に終わったものの「違和感も痛みもない。あとはもっと上げていくだけで、点数はついてくると思う」と手応えをつかみ、今大会に臨んでいた。

 流れるようにジャンプを決め、華麗なステップに観客も手拍子。納得の滑りにキスアンドクライでは得点が出ると右手でガッツポーズを作ってみせた。

 「まさか優勝できるとは思ってなかった。思いもよらない結果ですごくうれしい」と宮原。休養を乗り越えての完全復活に「つらい時期を乗り越えて良かった」としみじみ語った。



今朝、ライストで女子のフリーを見ていました。
昨日も昼頃、ライストで女子ショートを見ていたんですが、ショート・フリーとも、アメリカ開催のわりに、日本人が比較的見やすい時間帯でありがたかったです。

ミス・パーフェクトの宮原さんなので、いつもはそんなにドキドキしないんですが、今回はさすがに緊張しました(笑) やはり心配はジャンプです。でも、見事に戻してきましたね。NHK杯での出来とは見違えるようでした。

私は、宮原さんのスケートは大好きですが、演技をみて、目頭が熱くなるようなことはこれまでありませんでした。でも、今回の「蝶々夫人」にはウルウルしてしまいました。どれだけ辛かったことか・・・心折れそうになったこともあったそうです。でも、やはり彼女も不屈の精神の持ち主ですね。辛い経験を経て、表現にさらに磨きがかかったように思います。深みが増しましたね。

昨日は、全日本ジュニアで、紀平梨花選手が、3Aを2本決めて、全日本ジュニア女王になりました。こちらも、BSでライブ放送を見ていたんですが、すごかった~。濱田チームにとっては、2日続きの朗報となりました。そして、紀平さんの尊敬するスケーターは、実は宮原さんなのです。


3回転半2本!紀平梨花「いける」6位から逆転初V(20171126 日刊スポーツ)

<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇26日◇ALSOKぐんまアイスアリーナ◇女子フリーほか

 女子は史上7人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)成功者でショートプログラム(SP)6位の紀平梨花(15=関大KFSC)が、フリーでトリプルアクセル2本を成功させるなど自己ベストの135・57点をマークし、合計193・46点で初優勝した。

 SP6位から「逆転するにはトリプルアクセル2本」と紀平が攻めた。冒頭で、西日本大会でも決めたトリプルアクセルと3回転トーループの連続技を軽々と決めると、「いける」と、両手を頭上にあげながら2回転トーループも追加。国際大会でも例もみない超大技を決めて勢いに乗ると、続く単発のトリプルアクセルも成功。いずれも2点超の加点をもらう完璧な出来で、「ガッツポーズしたいぐらいうれしかった」。最後までスピード感たっぷりに滑りきり、逆転優勝をたぐり寄せた。

 同門の憧れの先輩、宮原知子の姿が励みになった。試合前、ちょうどグランプリ(GP)シリーズ第6戦スケートアメリカでSPで首位発進した宮原の滑りを動画で見た。左股関節疲労骨折から復活し、見事に演技する姿に「表現が素晴らしいし、練習から努力してきたからこそ」。頑張る先輩に負けじと「いける気がする」と自分に言い聞かせて演技に臨んだ。

 トリプルアクセルからの3回転、2回転トーループの3連続ジャンプを試合で決めるのは、今年2月の全大阪選手権以来2度目。いずれも国際スケート連盟(ISU)非公認の国内大会のため、次戦のジュニアGPファイナル(12月7~9日・名古屋)で成功すれば、世界初と認定されるが「その時になってみないと分かりません」と挑戦は未定とした。



同門の憧れの先輩、宮原知子の姿が励みになった・・・今日の宮原さんの優勝は、紀平さんにとっても一層の励みになるのではないでしょうか。それにしても、関西の女子が1位2位だというのに、関西で地上波放送ないって、テレ朝なにやってんの・・・。


skateamirica2017


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2017/11/27 09:40 | 羽生結弦以外COMMENT(11)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手 今後のジャンプ構成は? その1

全日本まで間があるので、それまで結弦くんのジャンプ構成についての話など。
かなり遅ればせながらですが、NHK杯での負傷でジャンプ構成の再考を求める記事がありました。

羽生の欠場は好判断 代表入りは確実、五輪連覇を目標に(20171110 朝日新聞)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)が下したNHK杯欠場は好判断だった。今回のけがは強行出場が可能な程度だとしても、試合で悪化させる危険性もある。平昌五輪代表最終選考会を兼ねた12月下旬の全日本選手権に欠場しても、実績十分な羽生の代表入りは確実だ。選考基準は「世界選手権3位以内の実績がある選手が、けが等で全日本に参加できなかった場合、選考することがある」としている。

 今後は、成功率を高めようと取り組んでいた4回転ルッツなど、難しい4回転ジャンプの練習をやめて、成功率が比較的高いトーループとサルコーに4回転を絞る手もある。

 中学、高校時代の羽生にジャンプを教えた田中総司さんは、「新しいジャンプを習得しようとした際のけがのリスクは高い。結弦は元々体が強くないし、ルッツを入れなくても勝てる」と話す。今回の羽生のけがは、まさに4回転ルッツを無理に跳んだ時に起きた。

 挑戦することが好きな羽生は「自分がスケートをやっている意味がなくなる。それじゃ試合じゃないだろうというのが僕の気持ち」と言い、難しいジャンプを跳ばない選択肢を嫌う。

 しかし、ジャンプを絞っても十分難しいプログラムなのは間違いない。ステップや表現力などを高め、男子では66年ぶりとなる五輪連覇を目指すことも、大いなる挑戦だ。(後藤太輔)



<羽生結弦>思わぬ試練、五輪へ調整再考も 大技挑み落とし穴(20171111 河北新報)

 羽生に大きな試練が待っていた。確実視されていたNHK杯3連覇を逃し、5連覇の偉業が懸かるGPファイナルにも進めない。平昌に向けた調整プランの再考も迫られる。順風に見えていた五輪連覇は、思わぬ向かい風に見舞われた。

 10日午前11時20分から始まった公式練習。羽生の名前が呼ばれても、リンクに姿はない。曲かけ練習の順番が回って来る。ショートプログラム(SP)「バラード第1番」のピアノの旋律だけが無情に響き渡った。

 国内の大会は今季初めて。日本のファンに直接演技を見せたいという思いが強かったのだろう。連盟の小林芳子強化部長が「競技に出られるよう、必死に治療しています」と強調したのは正午すぎ。約2時間後、正式に欠場が発表された。

 これまで多くのけがに遭いながら試合に出てきた。2014年中国杯は演技直前の練習で他の選手と衝突し頭部を負傷。周囲の反対を押し切って強行出場した。試合出場に強い執念を見せる、その羽生が今回は欠場を決めた。五輪を見据え無理はしないという判断は当然だろう。

 絶対王者の冠を頂いて臨んだ五輪シーズン。時に性急とも思えるほど歩を進めてきた。夏の段階で組み込まないと明言していた4回転ルッツを、2戦目から取り入れたのもその一つだ。ルッツなしでも十分に金メダルを狙う総合力がある。それでも新たな大技にこだわったのはネーサン・チェン(米国)、宇野昌磨(トヨタ自動車)ら強力なライバルの成長を目の当たりにし、焦りがあったからなのか。そのルッツの着地で足を痛めてしまった。

 羽生は五輪代表最終選考会の全日本に出られなくても、選考基準には世界選手権で3位以内の実績のある選手については救済措置が明記されている。けがさえ癒えれば、金メダル候補の筆頭であることは揺るがない。だからこそ、ここで一度立ち止まってみるのも大切かもしれない。(佐藤夏樹)



多種クワドのジャンプの跳び分けの難しさについて、野口さんのこんな記事がありました。
NHK杯より前に書かれたものです。

  
Number(ナンバー)939号 日本シリーズ 激闘の果て。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))


羽生がロシア杯で味わった「四回転」を跳び分ける難しさ(野口美恵)

 羽生結弦が10月のロシア杯で、自身にとって4種類目の4回転ジャンプとなる「ルッツ」を成功させた。しかし他の4回転で、2回転や3回転になるミスがあり総合2位に。
「難しいジャンプばかりに手を付けていると、他のジャンプに影響がでてしまう」と話した。
羽生が言う「影響」とは、新たな4回転を跳べると元々跳べた4回転や3回転でミスをする逆転現象のことだ。

 まず4回転ジャンプと言っても、「360度×4」をきっちり回るわけではない。5種類のうち最も得点が高い4回転ルッツは4回転よりわずかに多く、最も得点が低いトゥループは少なく回る。これは「踏み切るときの足の向き」が違うため、空中での回転角度に多少の差が出ることによる。つまりジャンプの難易度は回転角度の順位なのだ。羽生は言う。
「種類によって跳び方が全然違います。ぜんぶ使い分けて跳んでいるので、あちこちに手を付けていると本当に訳が分からない状態になる。まだ甘ちゃんです」

 羽生はロシア杯フリーの冒頭で、集中的に練習してきた4回転ルッツを成功。次のループはぴったり4回転のため回転角度をわずかに緩めたところ、3回転に。更に後半の4回転トゥループも力が抜けて2回転になった。
「4回転ループは、直前の4回転ルッツとの兼ね合いをうまく調整しないといけないと思いました。ルッツを入れると単独の3回転は一つだけ。気が抜けなくなりました」

 一方、同月のスケートカナダで宇野昌磨も類似のミスがあった。フリーの冒頭で綺麗な4回転ループを決めたが、続く3回転ループで3回転以上回ってしまいバランスを崩す。
「2度目の3回転ループは二度とやりません。4回転にします」と苦笑い。同じジャンプの4回転と3回転を跳び分ける難しさを痛感し、攻めの戦略に切り替えることにした。
 
 もちろん羽生も種類を減らすつもりはない。
「今の世界最高得点はトゥループとサルコウのみで勝ち取っているけれど、それでノーミスしても自分がスケートをしている意味が無くなってしまう。大変だけれど、4種類という方向性で練習します」

 複数種類の四回転を跳べる男子だけが直面する壁。強い挑戦心で乗り越えてほしい。



先シーズン、鉄板だったサルコウが安定しなかったり、今シーズンになって、先シーズンよりループが抜けたりしがちなのは、新しいジャンプの練習が原因となってるのだと思います。

プルシェンコは、トゥループとサルコウだけで、五輪で優勝できるといってました。
実際、結弦くんの世界最高得点は2種クワドで達成したもの。4種クワドの選手も5種クワドの選手も、その得点をいまだ上回っていません。フィギュアスケートスケートは、ジャンプの比重が大きいとはいえ、ただのジャンプ大会ではないからです。

結弦くんは、オータムクラシックのときに、こう言ってましたね。

守ることも捨てることもいつでもできる

日本のマスコミは、結弦くんが多種クワドにこだわるのは、そうしないと、多種クワド持ちの若手に勝てないから・・・みたいな書き方をしていますが、これは全くの間違いです。それなら、なぜ若手は、今だ結弦くんの世界最高得点を超えられないのでしょう。むしろ、結弦くんが守りに入ったほうが、他のスケーターは嫌なはずです。でも、そうしないのが、羽生結弦でもあるわけで。

守ることも捨てることもいつでもできる・・・これは、守りに入っても、ルッツを捨てても、勝てるという、自信の裏返しの言葉だと思います。それでも、「羽生結弦は、若手に追い上げられて、焦っている」ことにしたいんですよね、日本のマスコミは。

「現役でスケートを続ける意味」・・・それが、今季のルッツへのこだわりでした。しかし、NHK杯での負傷で調整が大幅に遅れたのも事実。本当にルッツを入れないと勝てないならば、他に選択肢はありません。しかし、そうではないだけに、さてどうするか。負傷の原因がルッツであることも、構成見直しの声がでてくる原因かと思います。

ただ、結弦くんの性格からして、ルッツは捨てないだろうという見方も多い。オーサーもそうみてる。
2~3回に分けて、今後のジャンプ構成について言及している記事を紹介したいと思います。


crazy09


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