羽生選手 NHK杯欠場関連記事まとめ その2

NHK杯欠場関連の続報、その2です。

羽生結弦、全日本に照準「リハビリ努力」 コメント発表(20171112朝日新聞)

 日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は12日、右足首のけがでグランプリ(GP)シリーズのNHK杯を欠場した羽生結弦(ANA)の状況について語り、12月下旬にある全日本選手権を目指ざしてリハビリすることを明らかにした。けがをした日から10日間は絶対安静。その後、氷上に乗り、3~4週間かけて競技レベルをけがの前に近い状態までもどすという。日本連盟のスタッフが直接会った際は、いたって元気そうで、冗談も口にしていたという。小林強化部長は「彼の気持ちを尊重し、全日本に間に合ってほしい」と話した。

 日本スケート連盟は12日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの第4戦NHK杯を欠場した男子の羽生結弦(ANA)のコメントを発表した。全文は次の通り。

 いつも応援ありがとうございます。この度は、皆様にご心配をおかけし申し訳ございません。10日間は絶対安静と医師から言われました。その後3~4週間で元に戻るとみておりますが、まだ、あくまでも予定でございます。何とか全日本までに間に合うよう治療・リハビリに努力いたします。全日本ではいい演技が出来るよう頑張りますので、どうぞリハビリ、練習に専念させて頂きますようご配慮の程なにとぞよろしくお願いいたします。



フィギュア 羽生 単独インタビュー「もっともっと強い自分に」(20171112 NHK)

フィギュアスケート、男子シングルのエース、羽生結弦選手が大阪市で開かれたNHK杯を右足首のケガで欠場したあと初めて単独インタビューに応じ「悔しい思いはすごくある。もっともっと強い自分になって乗り越えていきたい」と復帰戦に向けた決意を話しました。

羽生選手は今月9日、NHK杯の試合会場で行われた公式練習でジャンプの際に転倒して右足首を痛め、翌日、じん帯の損傷と診断されました。医師から10日間の安静が必要と指示を受けたためNHK杯を欠場し、大会最終日の12日、単独インタビューに応じ、欠場を決めた後初めてメディアに対して心境を話しました。

この中で、羽生選手はケガをした場面を振り返り、「感覚として足首が変な方向にいってしまった。なんとかならないかと望んで、再び氷に乗って滑り出してみたが、右足にしっかり乗ることができなかったので、厳しいかなと思った」と話しました。

そして、最終的に欠場を決断したときの思いについては、「しかたがないかなという気持ちでいっぱいだった。何もできない状態だったので、悔しい思いはすごくあった。体操の金メダリスト、内村航平選手も言っていたが、ケガをすることはまだ下手だということ。ピョンチャンオリンピックまで数えてみたら本当にあと少しだが、今のことを一つ一つやっていくしかない。しっかりと治した状態で氷の上に上がりたい」と話しました。

そのうえで、今後については、「オリンピックの最終的な代表選考会となる全日本選手権に合わせて、全部出し切れるように、本当に本当に力を貯めて、もっともっと強い自分になって、また一皮むけた状態で、この1か月を乗り越えていきたい」と話し、来月下旬の全日本選手権に復帰戦の照準を合わせることを明らかにして、決意を示していました。



羽生結弦はTVで宮原応援 新プランは治療後に検討(20171112 日刊スポーツ)

 右足関節外側靱帯(じんたい)を損傷した羽生結弦(22=ANA)は、NHK杯欠場から一夜明けた11日、大阪市内で静養に努めた。関係者によると、女子フリーに出場した宮原の演技をテレビで観戦して応援していたという。けがの回復のために、食事内容にも気を配るなど早期復帰に向けて動きだした。

 ただ、この右足首のケガにより、ソチ五輪直後から少しずつ築き上げてきた連覇プランは、練り直しとなる。今季はフリーで新たな4回転ジャンプのルッツを導入し、4回転5本としていたが、その4回転ルッツで負傷。まだプログラムの完成度は低く、リスクを負ってでもこの技を導入するか、見直す可能性もある。

 ジャンプ担当のブリアン・コーチはこの日、「五輪に向けた新たなプランは、まだユヅルと話し合っていない。今日は、あいさつしただけだった。まずは治すことが一番。その後で、新たな計画についてディスカッションしたい」と話した。全治や、治療内容は「分からない」とし、すべては「治ってから考えたい」とした。



羽生結弦、米メディアが「故障が五輪連覇の追い風になる」と分析する理由とは(20171112 THE ANSWER)

NHK杯欠場で米紙が展望「故障が彼に利益をもたらすかもしれないと信じている」

 男子フィギュアスケートのソチ五輪王者、羽生結弦(ANA)はグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の前日練習中に転倒し、右足を負傷。欠場を余儀なくされた。想定外のアクシデントに見舞われた王者。ディック・バトン(米国)以来、66年ぶりとなる五輪連覇の行方は――。米地元紙「ニューヨーク・タイムズ」が特集し、展望している。

 五輪開幕まで3か月。羽生にアクシデントが起きた。NHK杯前日練習で、4回転ジャンプの着氷の際に転倒。足首を痛めた。

 記事では、故障からスケート界で徐々に広がっていた衝撃の大きさを振り返っている。当初は大会出場の見通しだったため、「フィギュアスケートの世界ではドラマや危機感が起こる雰囲気は少なかった」と記述した。

 しかし、ショートプログラム(SP)当日の午前練習も参加できなかったことで、事態は深刻化した。羽生を応援する海外ファンもショックを隠しきれず、記事では「彼を熱心に応援するファンはショートプログラムの数時間前に集結した」と報じている。

 その中の一人、日曜日のエキシビジョンを見るため、日本にやって来たというルーマニア人の女性ファンは羽生のコンディションに関するニュースをチェック。「私は5分おきに時計をチェックしていました」と語っていたという。

 大阪市中央体育館に多数の報道陣が集結する中、羽生は姿を現さず。医師の判断で治療に専念することが発表された。特集では今後の動向も展望。5連覇を目指したGPファイナルを欠場する羽生の故障が、五輪連覇に追い風になるという意外な可能性を指摘している。
「王者の完璧さ」ゆえの挑戦心「4回転を6、7回挑戦という衝動を思いとどまらせるかも…」
「ある評論家たちは故障が彼に利益をもたらすかもしれないと信じている。彼のスケーターとしての完璧さが2度目、もしくは3度目、4度目の金メダルをもたらす可能性がある中、大会でも4回転ジャンプを6回から7回挑戦しようという衝動を思いとどまらせるかもしれない」

 通算12度の世界記録を叩き出してきた羽生が故障の影響で、難度の高い回転ジャンプの回数を減らすことで、スコアの安定につながるという分析だ。

 羽生は質の高い演技で、4回転の本数にこだわらずとも五輪連覇は可能とみられてきた。しかし、圧倒的に勝ちたいという目標を掲げ、妥協を許さない「王者の完璧さ」ゆえに挑戦を続け、GP初戦のロシア大会では4回転ルッツに初成功。さらなる進化を求めていたが、状態との相談でプログラムを見直す可能性もある。

 一方で、リスクも存在するという。大事を取って、平昌五輪まで大会出場を見送った場合、ぶっつけ本番となる可能性がある。

 その場合、「若い挑戦者、アメリカのネイサン・チェン、日本のショウマ・ウノという2人の壮麗なジャンパーはコンディションと試合勘での優位性を手にするチャンスを得ることになる」と羽生を追う立場の2人が試合勘で優位になると分析している。

 いずれにしても、五輪3か月前の大会欠場がこうして騒がれるのは、羽生がほかならぬV大本命にいることの証し。世界は一日も早い回復を待ちながら、万全の状態で平昌のリンクに立つことを望んでいる。



羽生の10日間安静怪我の背景に真・4回転時代のリスク(20171113 THE PAGE)

ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22、全日空)が、右足関節外側靱帯損傷のため先のNHK杯を欠場した。9日に行われた公式練習で今季からプログラムに組み込んでいる難度の高い4回転ルッツの着氷に失敗。右足首をねじるようにして痛めた。

 12日、羽生は日本スケート連盟を通じて「10日間は絶対安静と医師から言われました。その後3~4週間で元に戻るとみておりますが、まだ、あくまでも予定でございます。何とか全日本までに間に合うよう治療・リハビリに努力いたします」とコメントを発表した。

12月21日からの全日本選手権での復帰を目指しているというが、もし間に合わなくとも、代表選考基準には、実績のある選手が怪我や病気で欠場した際の救済措置が設けられていて、羽生の落選はまずあり得ないだろう。

 しかし、今回、怪我を起こした背景には、真・4回転時代が抱えている問題点がある。羽生の今後の復帰への調整も含めて消えない故障リスクだ。
現役時代に4回転ジャンパーの元祖的存在でもあった中庭健介氏は、新しい4回転時代がもたらすリスクをこう説明した。

「僕の時代は、まだ今のような4回転に種類のない時代でしたが、それでも体への負担があまりに大きく腰を痛めました。個人差はありますが、腰、膝、足首に負担がかかります。4回転ジャンプは、極端に跳ぶ高さが高くなるわけではありませんが、回転力を増さねば跳べません。そうなると、必然、回転するだけでなく回転を止めるという動きが必要になるため、腰をこれまで以上にひねる、ねじるという動きが生まれ、それに伴い膝、そして右足で踏み切り、右足で着氷するわけですから右足首への負荷が非常に増大するのです。しかも、現代は、多種類の時代となり、羽生選手や宇野選手は4種類以上の4回転ジャンプに取り組んでいます。それだけ練習量は増え、複雑な動きに対応するため肉体への負担が増すことになります。アクシデント的な怪我だけでなく、慢性的な故障に発展するリスクが生まれます」

 中庭氏の説明によると、多種類の4回転時代になり、それらの技術習得のため、練習量が増し、そこでの肉体へのダメージが増えているという。ただ、各陣営はコンディションを維持するため4回転の練習量には制限を加えているともいうが、曲を流しプログラムを通しで行う試合想定のトレーニングでは、4回転の成否がポイントになるため、集中して行うことで、怪我を負う可能性があるという。

「4回転ジャンプに耐えうる肉体作りが必須となり、オフアイスのトレーニングが見直され重要視されています。また故障のリスクを減らすためのランディング技術の向上も重要です。世界レベルで4回転ジャンパーは肉体強化に取り組んでいますが、いざシーズンが始まり、しかも、過酷といえるほどタイトなスケジュールで競技会が続きますから、コンディションを維持することは大変で怪我のリスクは減らないのです」

 実際、羽生も、一昨年、練習中に右足首をねんざして約2週間休んだ。今年9月には右膝も痛めている。4回転の申し子と言われているボーヤン・ジー(20、中国)は、昨シーズンは故障と付き合いながらの戦いとなり満足のいく結果を残せなかった。5種類の4回転を操るネイサン・チェン(18、米国)も故障で1年間を棒にふった過去があり、なおさら肉体強化と、そのケアには神経質になっているという。それでも疲労が蓄積すると、4回転の成功の精度が落ちて、羽生のように故障につながるリスクが増す。

「羽生選手は、今季初めて取り組んだルッツで怪我をしてしまったので、またやってしまうのではないか、という精神的な不安が残る可能性があります。しかし、プログラムに複数の4回転を組み込まないことには五輪では勝てません。そのためには4回転を跳ぶための万全な状態にコンディションを仕上げて五輪を迎えなければなりません。体のどこかに不安があれば、それが演技のミスにつながります。羽生選手だけでなく、平昌五輪まで、体調とフィジカルのコンディションをベストの状態に仕上げることが勝敗を分けるのではないでしょうか」(中庭氏)

  つまりコンディション調整とリスク回避の上手い選手がメダルに近づくのだ。

 一方で、羽生の怪我は、タイトなスケジュールを回避できるメリットがあるのではないか、という「怪我の功名説」も流れている。だが、「試合勘が鈍る」という不安も残る。
派手に見える真・4回転時代の背景に潜むに怪我のリスクに各選手は、どう対策を練るのか。平昌五輪に向けて、目に見えない、もうひとつの戦いが始まっている。



昨日、ニュース7とサンデースポーツに、結弦くんの単独インタありました。

20171112news01

20171112news02

松葉づえをつきながら、単独インタに応じたのは、もちろんNHKへの配慮でしょうけど、ファンを安心させたかったというのもあるのかなと思いました。「よくなっている」という言葉を信じて、1日も早い回復を祈ります。


昨日、CSの日テレプラスで、カメラマンの田中さんを特集した番組が放送されました。
そこで、こんな告知が・・・。アイスジュエルズの新刊(vol.7)です。

icejewels007

アイスジュエルズは、2015年も2016年も10月21日に発売されていたので、新刊はその頃かなと思っていたのですが、今年は少し遅れています。放送では、発売日までは告知されませんでしたが、表紙がでたということは、そろそろきそうですね!



田中さん、気持ちはすご~くわかります。最大最高の被写体が欠場ですものね・・・。
能登さんも同じ心境だろうなあ。山口さん、息してるかな・・・。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/11/13 08:00 | グランプリシリーズCOMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

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