フランス杯でハビに帯同しているオーサーからの談話をまとめておきます。
あと、昨日付けであがった記事の中で、気になったものを。
平昌五輪まで「時間ある」=羽生指導のオーサー氏―フィギュア(20171117 時事通信)
【グルノーブル(フランス)時事】フィギュアスケート男子で右足首の靱帯(じんたい)を痛めた羽生結弦(ANA)について、指導するブライアン・オーサー・コーチが16日、フランスのグルノーブルで取材に応じ、連覇が懸かる来年2月の平昌五輪に向けて「時間はたっぷりある。ユヅルは勝つために全てのことをする」と楽観的な見方を示した。
羽生は9日、グランプリ(GP)シリーズNHK杯の公式練習で負傷したが、12月下旬の全日本選手権での復帰を目指している。オーサー氏は「ユヅルは週明けに(カナダの練習拠点の)トロントに戻り、僕らと練習したがっている。けががより彼を強くし、成長させてくれる」と話した。
「靱帯伸びている」羽生のコーチが見解(20171117 毎日新聞)
【グルノーブル(フランス)福田智沙】フィギュアスケート男子で11月のグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯で右足首を負傷した羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチは16日、報道陣の取材に応じた。羽生の右足首の状態について、医者らと話していないと前置きした上で、「靱帯(じんたい)は切れてなくて伸びている状態と理解している」と話した。
羽生の練習再開時期は未定だが、「まもなく」と週明けにも拠点のカナダ・トロントに戻るという見通しを示し、「全日本とオリンピックを目指して再スタートを切る。ユヅルにとって最も重要なのはオリンピックで勝つことだ」と、まずは全日本選手権での復帰を目指していくとした。
羽生とは連絡をとりあっているといい、「彼はがっかりしていた。だが私のアドバイスは(けがをした)足を大事にすること、強くいること、そしてポジティブにいること」と励ましの言葉を贈り、この経験が羽生をもっと強くすると期待した。
羽生、コーチ「まずは全日本出場を計画」 (20171117 日本経済新聞)
【グルノーブル(フランス)=原真子】フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチが16日、フランスのグルノーブルで取材に応じ、NHK杯で右足を負傷した羽生について「靱帯を伸ばしただけで、切れてはいないと理解している。彼は痛みに敏感だからうまく対応して練習すると思う。まずは12月の全日本選手権に出場する計画を立てている」と話した。
羽生の故障の原因となった4回転ルッツについて、オーサー・コーチは挑戦に反対していた。「でも、結弦は負けず嫌いで能力も高いから、止められない。(止めた)僕が間違っていたことを試合で証明したこともあった」。ただ、自らの療養で帯同しなかったNHK杯の公式練習でのケガについては「前日に熱が出て本調子でないのに、4回転ルッツを跳んだのはちょっとどうかな、とは思う」と加えた。
現在はまだテキストメッセージでのやりとりだが、11月末にはカナダ・トロントで羽生と合流する予定。同じく指導するハビエル・フェルナンデス(スペイン)も今季は波に乗れておらず、自らも胆のうの手術を受けるなど波乱の五輪シーズンだ。「すべてのことは理由があって起きる。スポーツですべてが順調にいくことはない。ここまでを分析して戦略を練り直す。一番大切なのは(来年の)平昌五輪で勝つこと」という。その際、4回転ルッツに挑戦し続けるかも焦点になるが、「結弦は挑戦を諦めないだろうね」と笑っていた。
羽生結弦は「比類なき存在」 コーチが信じる復活プラン「4回転ルッツさえ不必要」(20171117 THE ANSWER)
オーサー氏が現状と今後に見解…4回転ルッツなしでも勝負可能「他の全てが高い領域にある」
右足の負傷により、戦列を離れることになったフィギュアスケートの羽生結弦(ANA)。「関節外側靱帯損傷」と発表された怪我の具合、連覇がかかる平昌五輪への影響など心配されているが、コーチのブライアン・オーサー氏は米メディアのインタビューに応じ、羽生について言及。「ユヅは比類なき存在であると信じている」と語り、今季から取り入れている4回転ルッツなしでも勝負できるなどと復活プランの見解を明かしている。
王者の現状と未来について、恩師が口を開いた。オーサー氏は米スケート専門メディア「icenetwork」のインタビューに応え、教え子のハビエル・フェルナンデス(スペイン)とともに羽生について語った。
まず、「何か新しいニュースはあるか」と問われたオーサー氏は、このように回答した。
「ご存知の通り、ユヅは足首を捻挫した。ひねったわけだが、骨折までには至らなかった。私が聞いた範囲では、彼が氷上に帰ってくるまでにあと10日といったところだ。すぐにトロントに戻るはずさ。我々はゆっくり再スタートを切り、再編成を組まなければならない」
羽生は前週のグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯の前日練習中に右足を負傷し、大会を欠場。連覇がかかっている平昌五輪への影響が心配されていた。再び、氷に乗れるのは「10日間」を目安とし、氷上での練習再開は来週に入ってからとなりそうだ。
「任務完了さ!」…4回転ルッツに初成功「あれは重大なチェックポイントだった」
しかし、5連覇がかかっていたGPファイナルに教え子を送り出せないことは無念なようだ。
「ファイナルには間違いなく出場しない。実際、ハビ、ユヅ、どちらもだ。私がコーチになってから、自分のスケーターがGPに出場しないという経験は今回が初めてだ! 残念だよ。ファイナルは常に楽しみなものだ。世界のトップ選手が顔をそろえるほど、素晴らしい大会なんだからね」
羽生は今季、フリーで4回転ルッツを導入。GP初戦のロシア杯で初成功していた。王者でありながら、圧倒的に勝ちたいとの思いを持つ平昌五輪へ挑戦をやめなかった。
「今季、ユヅは4回転ルッツを捕らえた。何度か練習に励んでいた技だ。ロステレコム(ロシア杯)で初めて披露した。あれは重大なチェックポイントだったよ。任務完了さ!」
現在のスケート界で最難関とされる4回転ルッツを成功したことで「任務完了」と表現し、一定の区切りになったとみているようだ。ただ、ジャンプも含め、圧倒的な質の高さを誇っており、4回転の本数にこだわらずとも、五輪連覇は可能とみる向きも多い。
オーサー氏自身も、そうした考えを持っているようだ。今後のジャンプのプランをこう明かしている。
4回転ルッツなしでも勝負できる…信じる王者の才能「ユヅは比類なき存在だ」
「4回転フリップには取り組まないだろう。彼には4回転ループと4回転ルッツがある。戦う上では十分だ。私は4回転ルッツさえ不必要だと感じているからね。4回転トウループ、サルコー、ループなど、他のすべてのスキルを備えているのだから。スピン、ステップも含め、すべて高いクオリティーの領域で、だ。私はユヅは比類なき存在であると信じている…あとハビもね(笑)」
4回転ルッツなしでも勝負できると分析し、羽生の才能を改めて絶賛していた。今回の故障を受け、ファンから心配な声が上がっているが、オーサー氏自身はポジティブな捉え方もしているようだ。今シーズンに挑むまでの過程を振り返り、こう語っている。
「ユヅは6月末にトロントに戻ってきた。彼はミッションを抱えているようだった。7月中旬には戦う準備が整っていた。彼はとてもハードに練習していたが、少しペースが早すぎた。選手たちを抑えるのは大変なことだ。時には強制的に引き戻さなければならない状況もある。だから、見方によれば、ユヅの足首の問題は案外、好転するきっかけとなることが証明されるかもしれない」
運命の五輪シーズン、66年ぶりの大会連覇という歴史的偉業がかかり、羽生も並々ならぬ気合いからハイペースで練習してきたようだ。それを故障により、図らずもいったんリセットすることで、状況が改善することに期待していた。
12月の全日本選手権で復帰を目指しているという羽生。今はただ一日も早い回復を祈り、万全の状態で平昌のリンクに立てることを願うばかりだ。
何度でもカムバック!NHK杯駆けつけ日記(20171117 スポニチ)
【長久保豊の撮ってもいい?話】羽生結弦選手の負傷以来、悲しくてふさぎ込んでしまっている人は「youtube」を開いてみよう。「ニース 羽生結弦」で検索したら、一番上の動画を見てみよう。2分30秒を過ぎたら音量を上げて。転倒の直後に3A―3Tを決めたときの実況アナの声に耳を澄ませるのだ。何て言ってるか聞こえた?
「カムバック!」
いい言葉だよね。
11月9日午後4時40分、会議から戻ると「羽生選手、負傷か?」の一報が届いていた。翌日のSPからの取材予定であったので頭は真っ白だ。午後4時56分、現地で取材していた椎名航カメラマンの写真が入電。ルッツの着氷から氷上に叩きつけられるまでの連続写真がほぼ4秒ごとにモニター画面に映し出されて行く。最後まで写真を見ることが辛く、東京駅からのぞみ号に飛び乗った。
10日、大阪市中央体育館。地下1階に設けられたプレスルームにはいつもの面々がいて所在なげにパソコンをいじっている。
前日の事故の目撃者たる彼らカメラマンの証言はこうだ。
リンクに入って来たときから少ししんどそうだった・自分の気持ちと体の折り合いがついていないようだった・きょうはよくコケるなあ、と思っていた・4回転サルコウからの連続ジャンプは決まっていた・ループは決まらず、そしてルッツに入った・軸が曲がったまま着氷した・エッジが刺さった・ヤバイと思った・ロシアなどの固い氷だったらただの転倒で済んでいたのでは…。珍しく饒舌(じょうぜつ)な彼らの背後の壁には羽生結弦選手のNHK杯欠場の知らせが張り出されていた。
つらい決断であったと思う。テレビの前に陣取る人々、そして会場に足を運んだファンたちがどれほどの苦労と熱意でこの日のチケットを手に入れたかを彼は知っている。姿を見せることだけでそうした思いに少しは応えられるのでは、とも考えたであろう。だが目撃者たちの証言、写真を見る限りそれは無理だ。私は彼が転倒して痛さで顔をゆがめる姿を初めて見た。いつもなら笑い転げて周囲を安心させるか、あるいは自分自身に対して怒っているような仕草を見せる姿しか知らない。
幸いなことに彼の思い、熱いファンたちの思いに出場した選手たちが応えてくれて大会は素晴らしいものとなった。フリーが行われた11日にも会場の外には「チケット譲って下さい」というプラカードを持った人々が大勢いた。特定の選手だけではなくフィギュアスケートが純粋に好きな人の増加こそ、彼ら選手たちが一番に望むこと。
絶対安静10日、3〜4週間で負傷は癒えるという。だが体が覚えてしまった痛さの記憶を消し去るにはもう少し時間はかかる。
彼は2012年のニースでの世界選手権を振り返り「(転倒した瞬間に)休めた、と前向きに考えることが出来た」と語ったことがある。
そう、今回も「休めた」のだ。
それ以上のことは言ってはいけない。何しろ逆境は大好物で、それを楽しめる強さが彼にはある。
彼は帰って来る。(写真部長)
◆長久保豊(ながくぼ・ゆたか)1962年生まれ。会場近くで「あなたは能登さんでは?」と声をかけられたが「いいえ、田中です」と答えたお茶目な55歳。だが「田中さんはもっとカッコイイわよ」と言われてヘコむ。今度は「坂本です」って言おう(以上の会話はコアなフィギュアファンにしか分からない)。
週明けにはトロントに戻る計画ということで、ホッとしました。
クリケットチームは、オーサーは手術、ハビは中国杯で腹痛で5位、結弦くんは怪我でNHK杯棄権、ジュンファンくんスケアメ棄権、デールマンやシャルトランの女性陣も今シーズンは不調・・・と災難続きで、オーサーも頭が痛いかもしれませんが、もうすべての厄は落したと考えればいいと思います。これからは、運気はあがっていくはずです。実際、フランス杯では、ハビは好調のようですし。
長久保さんの、「能登さん?」と聞かれ、「田中です」と答えたら、「田中さんはもっとカッコいい」と返されてヘコんだ・・・というエピソードが面白い。能登さんの立場が・・・(笑) 先日、田中さんが日テレプラスの番組に出てましたが、確かに能登さんよりカッコいいです(能登さん、ゴメン)。

長久保さんの、とっておきの1枚だそう。ニースワールドの結弦くん。この頃から、もう醸し出すオーラが別格ですね。
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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ
2017/11/18 09:45 |
グランプリシリーズ
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