羽生選手 五輪への復帰プランについてのコラム・記事

氷上練習が再開時期が不明だという発表を受けての記事とコラムをいくつか。


【岡崎真の目】羽生 ぶっつけでも演技、プログラムには心配少ない (20171215 スポニチ)

 実際のケガの程度が分からないので何とも言えない部分はあるが、現状でスケート靴を履いての氷上練習ができていないのであれば全日本選手権は無理すべき大会ではないと思う。右脚は羽生にとって、着氷する脚であり、負担は大きい。平昌五輪の代表選考でいえば、実績的に選出されて誰も文句は言えないだろう。何より最優先すべきは、連覇を目指す五輪本番でベストの演技ができることだ。

 ぶっつけになった場合、もちろん不安はあるだろう。私も夏場に骨折し、11月のGPをぶっつけで迎えた経験があるが、フリーの4分30秒の体力が持つかどうかが最も不安だった。これは羽生にも言えることだと思う。

 ただし羽生はSP、フリーとも以前も使用していた曲を使っており、演技のブラッシュアップには不安がないはずだ。五輪は前半に団体戦があり、個人戦の前に会場の雰囲気や自身の調子を確認できる機会もある。まずは治療に専念し、準備を整えることが連覇の鍵だろう。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)



羽生結弦が重傷の叫び、五輪選出は確実もプラン再考(20171215 日刊スポーツ)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が14日、右足関節外側靱帯(じんたい)損傷の影響で練習再開のめどが立っていないことを発表した。2日連続で日本スケート連盟を通じて談話を出し、右足首の腱(けん)と骨にも炎症があり回復が遅れていることを明かした。五輪代表選出は確実だが、最終選考会である全日本選手権(21日開幕、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)への出場は厳しい状況。ぶっつけ本番で平昌(ピョンチャン)五輪に臨むのか、それとも別の道を探るのか。五輪連覇へ向け、強化プランの再考を迫られている。

 五輪男子66年ぶりの連覇を目指す羽生が、日本連盟を通じて苦しい現状を談話で発表した。

 「当初の診断では3~4週間ほどで元に戻るということでしたが、通常の捻挫よりも治りが長引く靱帯も損傷していることがわかりました。また、腱と骨にも炎症があるため、治るスピードが早くはありません。今後、氷上に立ち左足を中心に、ストロークやクロスなど単純に滑ることだけから始め、少しずつ負荷を上げ、右足でのターンなどをできるようにしていきたいと思っています。いつから練習を再開出来るかは、まだ決まっていません」

 羽生は、11月9日のNHK杯公式練習の際に4回転ルッツで転倒し、負傷。右足関節外側靱帯損傷で、3~4週間で回復する見込みと診断されていた。だが、回復は遅れており、4週間が過ぎた今も氷上での練習はできていない。13日午後には、日本連盟が、氷上練習を再開していない旨の羽生のコメントを発表。だが、この時、羽生から差し替えのメールが届いており、1日遅れの発表となった。腱と骨の炎症があること、氷上練習の再開のめどが立っていないことが追加され、けがの深刻さがより分かる内容となっていた。

 13日に取材に応じた日本連盟の小林芳子フィギュア強化部長によれば、羽生は全日本選手権出場をあきらめていない。しかし、大会まで1週間を切り、ここから万全の状態に戻して出るのは、厳しい状況だ。仮に欠場しても世界ランキング1位などの実績で代表入りは確実視されている。懸念されるのは、五輪本番までの調整方法だ。

 最後の実戦は、10月のGPロシア杯。そこから約3カ月半間を空けて五輪に向かうとなれば、実戦不足の不安が残る。「1月末の4大陸選手権への出場」「国内外で演技の場を設ける」「14年ソチ五輪と同様、団体戦で滑ってから個人戦に臨む」など、さまざまなプランが考えられる。現段階では何も決まっていない。羽生の回復に合わせ、五輪連覇に向けた最善のプランが求められる。



羽生の実績くみ取り勝たせる支援を/小塚崇彦の目【20171215  日刊スポーツ)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が14日、右足関節外側靱帯(じんたい)損傷の影響で練習再開のめどが立っていないことを発表した。2日連続で日本スケート連盟を通じて談話を出し、右足首の腱(けん)と骨にも炎症があり回復が遅れていることを明かした。五輪代表選出は確実だが、最終選考会である全日本選手権(21日開幕、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)への出場は厳しい状況。ぶっつけ本番で平昌(ピョンチャン)五輪に臨むのか、それとも別の道を探るのか。五輪連覇へ向け、強化プランの再考を迫られている。

   ◇   ◇   ◇   ◇   

 羽生選手の回復が遅れていると聞き、やはりそうだったか、と思った。負傷したのはNHK杯の公式練習の最中。選手なら経験があると思うが、試合期間の練習は普段と違い、自然と力が入ってしまう。しかもケガは4回転ジャンプを着氷した時だったため、足に相当の負荷がかかっていただろう。3回転ジャンプの着氷時には、体重の約5、6倍の負荷がかかるという研究データがある。300キロ超の重いものを背負いながら足をくじいたとイメージしてほしい。

 今、無理をする必要はない。彼は五輪のディフェンディングチャンピオンであり、昨季の世界王者。その実績はくみ取ってあげるべきだと思う。五輪に行かせてあげるだけでなく、五輪で勝たせてあげるために、周りがいかに環境を整えられるかが大事だ。例えば、ルールにはないため難しいだろうが、現時点で、日本連盟が五輪の内定を出すこともありだと個人的には思う。

 10月末のロシア杯から時間がたち、試合勘は、少しずつ薄れていっているだろう。あくまで僕が考えるプランだが、もし、全日本選手権に出場するなら、五輪の団体戦を経て、個人戦に出る、という流れでいいと思う。もし、全日本に出なかった場合は、五輪団体戦に出ない手もある。日本としては羽生選手に団体戦に出てほしいという気持ちもあるだろうが、1月末の4大陸選手権で復帰し、後は個人戦に集中するという形もある。(10年バンクーバー五輪代表、11年世界選手権銀メダリスト)



最近マスコミが、全日本に欠場した場合の復帰プランをいろいろあげてますね。

・1月末の4大陸選手権への出場
四大陸の男子は1月25日と27日。団体戦のSPが2月9日。
この場合は、たぶん団体戦は欠場が濃厚。四大陸と団体戦の間隔が短すぎるので。
オーサーも「四大陸と団体戦の間隔が2週間しかなく、カナダに戻るには短すぎ、日本で調整するには長すぎる」と言っていました。
問題は、WS1位の結弦くんの団体戦欠場が、団体戦の規定上可能かどうか。

・国内外で演技の場を設ける
1月あたりに、カナダ周辺か日本で、小さな大会でもいいから出場して実戦の勘を取り戻す。
この場合は、団体戦は出場するという前提でしょう。

・14年ソチ五輪と同様、団体戦で滑ってから個人戦に臨む
五輪ぶっつけ本番プラン。ショートは五輪会場で実戦の勘を取り戻せるのでいいとしても、問題は、フリーが滑れないということ。ショート・フリー両方というのは、さすがに負担が大きすぎるし、なにより日本はフリーに進めるかどうかも微妙ですし。

能登さんも心配のツィートを。同郷だから、よけい心配ですよね。



”負傷の羽生結弦。復帰時は限界マックスでなく「その時できる最高」で”という折山さんの記事のリンクを貼っておられますね。負傷時に書かれたものですが、冷静な視点から書かれた良いコラムだと思います。


AC2017リンクに挨拶ゆづ
リンクが大好きな結弦くん。1日も早く氷に挨拶できますように。「ただいま。帰ってきたよ!」って。


参加してます。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/12/17 11:25 | その他(2017-2018)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

 | BLOG TOP |