羽生選手 会見動画(外国特派員協会&日本記者クラブ)

外国特派員だけでなく、日本人記者クラブの会見まであったのですね・・・。


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羽生結弦、5回転時代は「50年はないだろう」入れるなら「表現の一部に」(20180227 デイリースポーツ)

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦が27日、5回転ジャンプの可能性について語った。日本外国特派員協会で「可能であれば挑戦したい」と語ったが、日本記者クラブでの別の会見では4回転半や5回転が主流になる時代が来ると思うかと尋ねられると「50年間はないだろうと予測します」とも語った。その真意はどこにあるのか。

 外国特派員協会では5回転ジャンプについて「科学的な根拠で研究した結果、5回転までは人間の能力でできるということです」と可能性の上では「できる」とした。自身の取り組みとしても「小さいころからコーチに『おまえも5回転やれ』と言われてきたので挑戦したい気持ちはある」と、否定的ではなかったが、そうしたジャンプの技術的な部分のみがフィギュアスケートの本質ではない、という思いを日本記者クラブでの会見では語った。

 今後、ジャンプの難易度ばかりが高くなるとジャンプ選手権のようになるのではないか、という危惧を含めた質問を受けた時のことだった。羽生はこれに「5回転が主流になったり、4回転半が今のトリプルアクセル(3回転半)のように主流になることは、まずこの50年間においてはないだろうと僕は予測します」と明言。その上で、「それが主流になってしまったら、おっしゃっていたように、ジャンプ選手権…それこそ今回、僕は平野歩夢選手とお話をさせていただいて、参考にさせていただいた部分があったんですけど、ハーフパイプみたくなってしまう」と競技性が変わってしまうだろうとの見方を示した。

 ただ、フィギュア界全体としての潮流とは別に、もしも自分がプログラムに4回転半や5回転を入れる時期が来たらという仮定では「もし羽生結弦が4回転半、もしくは5回転に挑む、試合で絶対に入れると決めた場合は、それは確実に表現の一部にします。それは言えます」と言い切った。

 実際、羽生は今回の平昌五輪SPの3回転アクセル、そしてフリー冒頭の4回転サルコー、4回転トーループは出来栄え点で最高評価のプラス3を得る、完璧な完成度のジャンプを見せた。技術がなければ余裕ある美しいジャンプはできず、構成点に含まれる、構成や要素のつなぎ、曲の理解といった項目の得点にも当然、影響してくる。

 「僕のスタイルはそこですし、何より僕がフィギュアスケートをやっている理由はそういうところにほれ込んだからであって、そういった演技にほれ込んできたから、オリンピックでこの種目で金メダルを目指したいと思ったわけであって。難易度と芸術のバランスは、僕は本当はないんじゃないかなと。芸術は絶対的な技術力に基づいたものだと、僕は思っています」とジャンプに対しての哲学を明かした。



芸術は絶対的な技術力に基づいたものだと、僕は思っています

結弦くん、よくぞ言った!!
中途半端な技術を「色気」だの「踊れる」だの「表現力」だのという言葉でごまかしている日本のメディアやスケート関係者へ痛烈なパンチをくらわした・・・と、私は思います。
タラソワは「技術あっての表現力」といい、オーサーは、その著書の中で「演技面とは、立ち止まって腰を振ったり、感情的な様子で演技をしたり、顔の表情で熱演することではない」といい、織田さんは「羽生選手の美しさは、確固たる技術の上に成り立っている」と言っています。織田さんのように、例外的にわかっている人もいるのだけど、おおかたの日本人はわかっていない。

2月4日放送の「スポーツ酒場 語り亭」でも、「フィギュアスケートにおける表現とはなにか」というテーマで語っていましたが、5人のゲストの人達の「フィギュアの表現力で大切なこと」とはこういうものでした。

本田さん 「人生」
佐野さん 「人間力」
鈴木さん 「心を揺さぶるもの」
ミヤケンさん 「心に響くもの」
岡部さん 「音楽、音を動作に置きかえる」


マトモなことを言っていたのは、国際ジャッジの岡部さんだけでした・・・。


では、外国特派員会見と日本人記者会見の動画です。動画をお借りします。


(全録)羽生結弦選手、日本外国特派員協会で会見



羽生結弦 日本記者クラブ会見



「もし出るなら勝ちたい」 次の北京五輪に羽生選手



容姿の美しさだとか、フィギュアスケートの異次元の才能だとか、人間性のすばらしさだとか、羽生結弦がすごいと思う部分はいくらでもあるけど、最近、一番凄みを感じるのは、この23歳とは思えない老成した聡明さです。この人を前にすると、この人よりはるかに長く生きているメディアのオジサンたちがガキみたいに見えるんだよな・・・。

もしかしたら、北京もあるのかな。もう少し長く、結弦くんの競技プロ見れるのかな。もう少し、夢をみてもいいのかな。
二連覇したら、もう引退して自由に生きてくれてもいい・・・と思っていたけど、続けてくれるのはやはり嬉しい。

二連覇という枷から解放され、ますます円熟味を増した「羽生結弦」の演技・・・楽しみでしょうがありません。
そのためにも、一日も早く、怪我が全快しますように。


20180227-006

ANAさん、一生ANA乗り放題のフリーチケットあげてもいいくらいだと思うわ(笑)


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2018/02/27 21:20 | 平昌オリンピックCOMMENT(18)TRACKBACK(0)  TOP

2/26放送Nスぺ感想&メダリスト会見羽生選手部分動画

昨日は、羽生ファンにとっても、大変めまぐるしい1日でした。
選手団の凱旋帰国に、メダリスト会見。さらには、夜にNHKで「NHKスペシャル 金メダルへの道 逆境を乗り越えて」をやっていたし、同じくNHKの時事公論でも「平昌オリンピックでみた羽生選手の言葉」について、刈谷さんが解説していました。

昨日のNHKスペシャルは、2月7日に放送された「羽生結弦 連覇への苦闘」と違って、他のライバル選手の映像も必要最小限であわせても1分にも満たない程度。結弦くんの尺はまるまる30分ほどあり、怪我を乗り越えての五輪連覇がしっかり計算された頭脳戦だった・・・ということがよくわかる良番組だったと思います。

いつもは、オーサーやトレイシーの陰に隠れている存在のジャンプコーチのブリアンコーチがインタビューに応じていました。怪我をしたときも現場にいたのはブリアンコーチ。そして、氷上練習を開始した後も、なかなかジャンプが跳べずに苦しんでいた結弦くんにずっと寄り添ってくれたのもブリアンコーチ。ショートですべてのジャンプを降りたときの、ブリアンコーチの喜びよう・・・さぞかし嬉しかったことでしょう。そういえば、2013年の世界選手権のとき、やはり怪我で満足な練習ができず、ショートで失敗してしまった後、泣いていた結弦くんの涙をぬぐっていたのもブリアンコーチでした。

wc201303ブリアン&ゆづ

このシーンね。結弦くん、まだ18歳だったのよね。この頃は、羽生ファンになってまだ1年で、あまりメンタル鍛えられてなかったから、食事が喉をとおらず痩せるほど心配したけど、このシーンは不謹慎にも萌えたわ・・・(笑)

結弦くんは、ブリアンコーチのことを「お父さんのような存在」と言っていましたね。あと、ハビもインタビューを受けていましたが、結弦くんがジャンプを跳べずに苦しんでいる姿をみていたわけですが、「結弦は元気に練習してる」と、チームハニュウの情報統制に協力してくれていました。ハビにも感謝しかありません。

前のNスぺが相当評判悪かったので、その声はNHKにも届いていたはず。今回はその声を生かした番組作りをしてくれたのか、ただ単に手の平返しが早いのか(笑) 

ただ「五輪連覇」だけに焦点を絞って、戦略重視で臨んだオリンピック。
戦略は絵に描いたように当たりました。誰だったか忘れましたが、ある外国人記者が「今のフィギュアスケート界で一番頭のいいのはオーサーだ」と言っていましたが、オーサーの後継者は間違いなく結弦くんでしょう。

そういえば、NYタイムズが、結弦くんが怪我をした直後、こんな記事を書いていました。
3ヶ月以上前に、結弦くんの戦略とその成功を予言したような記事。さすがNYタイムズです。海外の方が日本よりよっぽど的を得てるわ。もちろん、怪我をしなければ、もっと楽に連覇できたでしょうが。


羽生結弦、米メディアが「故障が五輪連覇の追い風になる」と分析する理由とは(20171121 THE ANSWER)

HK杯欠場で米紙が展望「故障が彼に利益をもたらすかもしれないと信じている」

 男子フィギュアスケートのソチ五輪王者、羽生結弦(ANA)はグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の前日練習中に転倒し、右足を負傷。欠場を余儀なくされた。想定外のアクシデントに見舞われた王者。ディック・バトン(米国)以来、66年ぶりとなる五輪連覇の行方は――。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が特集し、展望している。

 五輪開幕まで3か月。羽生にアクシデントが起きた。NHK杯前日練習で、4回転ジャンプの着氷の際に転倒。足首を痛めた。

 記事では、故障からスケート界で徐々に広がっていた衝撃の大きさを振り返っている。当初は大会出場の見通しだったため、「フィギュアスケートの世界ではドラマや危機感が起こる雰囲気は少なかった」と記述した。

 しかし、ショートプログラム(SP)当日の午前練習も参加できなかったことで、事態は深刻化した。羽生を応援する海外ファンもショックを隠しきれず、記事では「彼を熱心に応援するファンはショートプログラムの数時間前に集結した」と報じている。

 その中の一人、日曜日のエキシビジョンを見るため、日本にやって来たというルーマニア人の女性ファンは羽生のコンディションに関するニュースをチェック。「私は5分おきに時計をチェックしていました」と語っていたという。

 大阪市中央体育館に多数の報道陣が集結する中、羽生は姿を現さず。医師の判断で治療に専念することが発表された。特集では今後の動向も展望。5連覇を目指したGPファイナルを欠場する羽生の故障が、五輪連覇に追い風になるという意外な可能性を指摘している。

「王者の完璧さ」ゆえの挑戦心「4回転を6、7回挑戦という衝動を思いとどまらせるかも…」

「ある評論家たちは故障が彼に利益をもたらすかもしれないと信じている。彼のスケーターとしての完璧さが2度目、もしくは3度目、4度目の金メダルをもたらす可能性がある中、大会でも4回転ジャンプを6回から7回挑戦しようという衝動を思いとどまらせるかもしれない」

 通算12度の世界記録を叩き出してきた羽生が故障の影響で、難度の高い回転ジャンプの回数を減らすことで、スコアの安定につながるという分析だ。

 羽生は質の高い演技で、4回転の本数にこだわらずとも五輪連覇は可能とみられてきた。しかし、圧倒的に勝ちたいという目標を掲げ、妥協を許さない「王者の完璧さ」ゆえに挑戦を続け、GP初戦のロシア大会では4回転ルッツに初成功。さらなる進化を求めていたが、状態との相談でプログラムを見直す可能性もある。

 一方で、リスクも存在するという。大事を取って、平昌五輪まで大会出場を見送った場合、ぶっつけ本番となる可能性がある。

 その場合、「若い挑戦者、アメリカのネイサン・チェン、日本のショウマ・ウノという2人の壮麗なジャンパーはコンディションと試合勘での優位性を手にするチャンスを得ることになる」と羽生を追う立場の2人が試合勘で優位になると分析している。

 いずれにしても、五輪3か月前の大会欠場がこうして騒がれるのは、羽生がほかならぬV大本命にいることの証し。世界は一日も早い回復を待ちながら、万全の状態で平昌のリンクに立つことを望んでいる。



なお、見落とした方のために。再放送あります。

3月1日 0:10~1:27 NHKスペシャル「金メダルへの道 逆境を乗り越えて」


さて・・・メダリストの皆さん、今日明日と怒涛のスケジュールになったおります。今日の予定。

20180227スケジュール


羽生結弦、治療次第で3月世界選手権回避の可能性も(20180227 日刊スポーツ)

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23=ANA)が26日、日本選手団の一員としてチャーター機で帰国した。成田空港では、1000人を超えるファンの熱烈な祝福を受けた。都内でのメダリスト会見で、22年北京五輪主将について問われると前向きに受け答え。主将を務めるにふさわしい成績をさらに積んでいくと誓った。

 平昌の主役が日本に帰ってきた。金メダルを首にさげた羽生が姿を現すと、約1000人がごった返す成田空港第1ターミナルの到着ロビーに「キャ~」と悲鳴のような声援が飛んだ。あまりの人の多さに近くのエスカレーターは、緊急停止。警察や空港関係者が「止まらないで」と呼び掛けても、人の波は動かず、一時パニック状態となった。4年前のソチ五輪と同様の温かい出迎え。羽生は左右に手を振り、何度も頭を下げ、感謝の思いを示した。

 4つの金を含む、日本勢冬季過去最多13個のメダルを獲得した大会だったが、最も注目されたのは羽生だった。五輪放送の平均視聴率1位(関東地区)は17日の羽生の金メダル獲得を生放送したNHK総合の33・9%。都内に移動して行われたメダリスト会見では、羽生に質問が集中した。

 今後について「いろんなことに挑戦して」と発言すると、目指すかどうかを未定としている22年北京五輪での主将就任について話を振られた。「えーっと、えーっと。えー…、えー、うーん。あはは。そういう意味でチャレンジと言ったわけではないんですけど…」と笑って困惑の表情を浮かべながらも、こう続けた。

 「もし次の五輪で主将を任された時は、やっぱりそれはそれで光栄だと思います。ただ、そこにいきつくまでに、成績を積んでいないと、そういうことは言われないと思う。余計いま気を引き締められたというか、なんか後ろから火をつけられたような気分でいます」。“日本選手団の主将は金メダルを取れない”というジンクスは今大会でスピードスケートの小平が打破。次は主将として、フィギュア史上2人目の3連覇という偉業を目指す可能性もゼロではない。

 今後も成績を残すため、治療に専念する考えもあらためて示した。治療次第では、3月の世界選手権を回避する可能性もある。「治療とか、リハビリとか基礎はつらい。これからいろんな競技をみていく中で、『なんで自分はできないんだろう』とか落ち込んでしまうこともあるかもしれません。ただ、そういったつらい時期、苦しい時期を乗り越えて、次のことに向かって、前に進んでいけたら」。元気な姿で復活し、また次の伝説を残していく。【高場泉穂】



メダリスト会見でも、「解禁したいのは治療」だと言っていたので、そう考えると、検査の結果とドクターとの診断次第でしょうけど、ワールド辞退の可能性は高いかなと思います。ファンも治療を優先してほしいと考えてる人の方が多いと思う。


では、昨日のメダリスト会見の、メディアの結弦くんへの質問部分だけの動画です。挨拶を一通り終わった後の、メディアの質疑応答は、ほとんど結弦くんに集中していたみたいですが(笑) なお、限定公開の動画なので、そのうち削除されるかもしれません。


帰国時記者会見 羽生選手への質問



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それにしても、結弦くんの美のピーキング、完璧すぎない?


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2018/02/27 13:40 | 平昌オリンピックCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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