羽生結弦選手 国民栄誉賞授与へ
これはある程度予想されていたことですが、結弦くんの勲章がまた増えましたね。
フィギュア 羽生結弦選手に国民栄誉賞授与へ(20180302 NHK)
安倍総理大臣は、ピョンチャンオリンピックのフィギュアスケートの男子シングルで金メダルを獲得した羽生結弦選手に対し、けがとの闘いを乗り越え、国民に大きな感動と勇気を与えたとして、国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入りました。
ピョンチャンオリンピックのフィギュアスケートの男子シングルに出場した羽生結弦選手は、前回ソチオリンピックに続き2大会連続で金メダルを獲得しました。
これを受けて安倍総理大臣は、この種目でのオリンピック連覇は66年ぶりの快挙であることに加え、仙台出身の羽生選手が東日本大震災を経験したあとに、前回、金メダルを獲得し、今回はけがとの闘いを乗り越えて結果を残し、国民に大きな感動と勇気を与えたとして、国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入りました。
国民栄誉賞が授与されれば、将棋で前人未到の「永世七冠」を達成した羽生善治氏と、囲碁で2度の七冠独占を果たした井山裕太氏に続き、個人では26人目になります。
安倍総理大臣は今後、有識者らの意見も聞いたうえで羽生選手への授与を正式に決定することにしています。
羽生選手に栄誉賞 ゆかりの人ら感激(20180302 日本経済新聞)
平昌五輪で66年ぶりの2連覇を達成したフィギュアスケート男子の羽生結弦選手(23)に対し、政府が国民栄誉賞の授与の検討に入ったことに、元コーチらゆかりの人からは2日、祝福の声が上がった。
「苦難に負けずベストを出し切った。結弦の挑戦の心意気が評価されたのだろう」。小学校の頃から指導してきた都築章一郎コーチ(80)は喜びを隠せない。
五輪2連覇の偉業から「国民栄誉賞もありうると思っていたが……。実現すればスケート界にとっても朗報で、感謝の気持ちでいっぱい」と話す。23歳の羽生選手が受賞すれば個人としては過去最年少になることもあり「本人は4回転半ジャンプなど、さらに高い次元をめざしている。受賞しても挑戦を続けてほしい」とエールを送った。
幼少期の羽生選手が通った「アイスリンク仙台」の元支配人、新井照生さん(54)も「けがを乗り越えての平昌五輪の優勝もすごかったが、まさか国民栄誉賞とは……。金メダルより、考えられない」と驚く。
初めて羽生選手と知り合ったのは2007年3月。すでに強化選手に指定され「当時からドタンバタンとならない、すごくきれいなジャンプをしていた」姿が印象に残る。
東日本大震災後、羽生選手はリンクの被災で練習拠点の変更を余儀なくされるなど苦難にも直面した。新井さんは「逆境になればなるほど、強みを発揮できるのは本当にすごい。多くの人を勇気づけた」とたたえた。
羽生選手の名前にちなみファンの間で“聖地”とされる弓弦羽神社(神戸市東灘区)。澤田政泰宮司(64)は「(同選手は)若いにもかかわらずとても謙虚な人柄。人間性も評価された結果で、素晴らしい。ますます応援したい」と語った。
政府が羽生結弦選手に国民栄誉賞授与へ 安倍晋三首相が検討指示(20180302 産経)
安倍晋三首相は2日午前、平昌五輪のフィギュアスケート男子で2014年ソチ大会に続き2大会連続で金メダルを獲得した羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手(23)=ANA=への国民栄誉賞授与を検討するよう指示した。政府は今後、有識者の意見を聞いた上で正式決定する。菅義偉(すが・よしひで)官房長官が同日の記者会見で発表した。
菅氏は「冬季五輪個人種目として日本人初の連覇、世界的にみてもフィギュアスケート男子シングルでの連覇は66年ぶり。まさに歴史に残る快挙を達成した」と述べ、前人未到の偉業について高く評価した。
また、過去に仙台市を拠点としていた羽生選手が東日本大震災を乗り越えてソチ五輪で金メダルを獲得し、平昌五輪では右足首のけがを乗り越えて連覇を達成したことを挙げ、「日本国民に大きな感動と勇気、社会へ明るい夢と希望を与え、震災復興への力強いメッセージとなった」と述べた。
国民栄誉賞は昭和52年の創設以来、これまでに26の個人・団体が受賞している。直近では2月13日に将棋で史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治棋聖=竜王=と、囲碁で2度の七冠独占を果たした井山裕太十段に同時授与された。
正直、それほど意外なニュースではなかったです。
二連覇すれば、たぶんもらえるだろうと思っていました、
ただ、26日に帰国したばかりなので、発表が思ったより早いなと。
安倍首相の中では、結弦くんにお祝いの電話を入れた時点で、もう決めていたのかもしれませんね。
五輪金メダリストの授与としては、柔道の山下泰裕さん、マラソンの高橋尚子さん、女子レスリングの吉田沙保里さん、伊調馨さんに次いで、5人目。冬季種目としては、初の授与になります。
アンチは、「辞退しろ」と騒いでいるようですが、過去に辞退した人は、プロ野球の福本豊さんとイチロー、作曲家の古関裕而さん(遺族が辞退)の3人だけ。結弦くんは、五輪二連覇もそうですが、自分が社会的影響力のある特別な存在になることで、自分が天から与えられた使命を果たす覚悟でいます。なので、辞退することなく、当然受けるはずです。
五輪連覇してるアスリートなら他にもいるだろうという声もあるでしょうが、世界的にみても、66年ぶりの連覇です。選手寿命の短いフィギュアスケートという競技で、連覇がいかに難しいかわかります。
「体操の内村さんは、なぜもらえないのだ」という声がありますが、日本はもともと体操王国で、過去に加藤沢男さんという選手が、1968年(メキシコシティ)、1972年(ミュンヘン)と個人総合で連覇してる。すでに前例がいるのが理由かなと思っています。ちなみに、加藤さんは、1976年(モントリオール)でも、個人総合で銀メダルを獲得しています。
水泳の北島さんも、100・200メートル平泳ぎで連覇されていますが、これもおそらく、もともと日本が水泳大国だった時代があり、金メダリストの先例が多いからかなと。柔道の野村さんの三連覇がスルーされてるのは、柔道では軽量級が軽視される傾向があるのが理由ではないでしょうか。
結弦くんの場合、ただ五輪連覇だけでなく、世界最高得点を何度となく塗り替えている、世界が認めるフィギュア界のレジェンドです。被災地への支援もずっと続けている。彼がもらわなかったら、誰がもらうのか・・・と思います。
女子レスリングの吉田さんと伊調さんが、同時に五輪三連覇したとき、三連覇以外の成績も考慮されて、授与されたのは吉田さんだけでした。伊調さんへの授与は、吉田さんを上回る五輪四連覇を待たなければなりませんでした。
たまに、「なんでこの人?」という国民栄誉賞受賞者もいますが、五輪金メダリストは、同種目での先例とのバランスをわりと重視しているような気がします。今後、フィギュア界からの授与者は、結弦くん以上の実績が必要になると思われ、おそらく結弦くんが最初で最後になるのではないでしょうか。
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2018/03/02 12:35 | その他(2017-2018) | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP