羽生結弦選手 国民栄誉賞授与へ その2

結弦くんの国民栄誉賞授与についてのニュース記事をもう少し。

「金メダルの重さ認めてくれた」 スケート関係者からも喜びの声 羽生結弦選手への国民栄誉賞授与方針(20180302 産経)

 フィギュアスケート男子の羽生結弦選手に政府が国民栄誉賞授与の方針を固めたことについて、スケート界関係者からは喜びの声が上がった。所属先のANAの城田憲子監督は「これだけつらい道を歩んできた。(賞という形で)政府から認められ、感激はひとしお」と声を弾ませた。

 元日本スケート連盟強化部長の城田監督は、授与が正式に決まればスケート界初の受賞となることに「フィギュアの金メダルの重さを認めてくれた」と感慨深げ。日本のエースは現役を続行し、世界で成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の成功を目指しており「彼はまだ大きな舞台にこれからも立っていく。励みになる」と感謝した。

 羽生選手が小学生時代に師事した都築章一郎コーチは「驚きです。すごい。(羽生選手は)苦難の中で頑張ってきた。結弦自身も喜んでいると思う」と述べ「未来へ向けて挑戦し、新しい羽生結弦をつくってもらいたい」と期待を口にした。


ゆづくん国民栄誉賞検討に被災地は感謝「おめでとうよりありがとう」/フィギュア(20180303 サンスポ)

「おめでとうというよりは、ありがとうと言いたい」。政府が五輪フィギュアスケート男子を連覇した羽生結弦(23)=ANA=に国民栄誉賞を授与する方針を固めたことについて、地元・宮城県をはじめ東日本大震災の被災地からは、喜びと祝福の声が上がった。

 宮城県石巻市の小学教諭、片岡有吾さん(52)は「けがを乗り越えて演技する姿に涙が出た。県民にとって特別な存在で、多くの被災者が勇気づけられた。受賞はふさわしいし、誇らしい」と喜んだ。

 同県南三陸町の団体代表、阿部寛行さん(56)も「被災地のことを思いながら滑って金メダルを取り、被災者に輝きを与えてくれた。感謝の方が大きい」と話した。

 岩手県釜石市の無職、千葉京子さん(69)は「平昌では国民栄誉賞にふさわしい演技だった。震災7年を前に明るい話題でうれしい」と称賛した。

 羽生が東北高(仙台市)時代にフィギュアスケート部顧問だった五十嵐一弥さん(72)は「これまで授与された夏の競技ではなく、冬の競技でも政府が連覇は国民栄誉賞に値すると判断したのは素晴らしい。スケートに携わる人に大きな励みになる」と歓迎。羽生の今後について「もし北京五輪を目指すのなら、ぜひ3連覇を」と前人未到の活躍にも期待を込めた。

 また、吉野正芳復興相は記者会見で「被災地出身の羽生選手に授与がもし決定すれば、大いに喜ばしい。被災地の人は元気をもらえる」と期待感を示した。吉野氏は、羽生が前回ソチ五輪で金メダルを獲得後、岩手県大槌町など被災地を訪れ子供たちと交流したことを念頭に「被災地に多くの支援をしてくれた」と述べた。



羽生結弦、国民栄誉賞授与報道に韓国メディアも関心 「王貞治の列に加わる」(20180302 THE ANSWER)

羽生への国民栄誉賞の授与を政府が検討開始 韓国も大きな関心を寄せている

 平昌五輪フィギュアスケート男子シングルで優勝した羽生結弦(ANA)。66年ぶりの五輪連覇の快挙は大きな称賛を浴びた。そしてスケート選手として初、個人では最年少となる国民栄誉賞授与が検討されるという報道が、さらなる話題を呼んでいるが、複数の韓国メディアもこのニュースに反応している。

 歴史的偉業を成し遂げた羽生。国民栄誉賞の授与が検討されるというニュースに、韓国も盛り上がりを見せている。「スポーツソウル」は「“2連覇したフィギュアの勝者”羽生、政府から国民栄誉賞の贈呈へ」と見出しをつけて報じれば、「中央日報」も「王貞治の列に加わる羽生結弦…国民栄誉賞を受賞」と、1977年に初めて受賞した王貞治氏の名前と共に、伝えた。

 韓国のテレビ局「SBS」も「“フィギュアキング”羽生、国民栄誉賞受ける」と報道しており、大きな関心が寄せられているようだ。

 国民栄誉賞受賞なら個人では26人目となる。韓国にもファンの多い羽生。新たに歴史に名を刻みそうな王者に、お隣韓国でも再び注目が集まっている。



これだけつらい道を歩んできた。(賞という形で)政府から認められ、感激はひとしお・・・結弦くんの苦しみを、間近で見てきた城田さん、さぞうれしいことでしょう。スケ連で冷遇されていた結弦くんの才能を見出し、バックアップを続けてくれた城田さんも、オーサーのように目立つ存在ではないけれど、羽生結弦五輪連覇の立役者の一人だと思います。

城田さんは、「日本フィギュアスケート 金メダルへの挑戦」の中で、こう書いておられますね。

金メダリストが連覇をかけて臨む平昌オリンピックは、日本のフィギュアスケート史上にとって初めての闘いとなります。しかし金メダリスト本人がその闘いを「引き受ける」と言うならば、私はともに受けて立つほかはありません。それは六十年にわたってフィギュアスケートの現場を見てきた者としての使命だと思うのです。

城田さんも、結弦くんと一緒に闘ってきた。城田さんは、トリノ五輪の荒川さん、ソチ五輪の結弦くんと、五輪金メダルをとらせてきたけれど、二連覇は、城田さんの六十年のスケート人生の中でも、まだ見たこともない頂です。日本人がまだ誰も制覇したことのない頂を目指して、結弦くんをずっとサポートしてくださったことは感謝しかありません。


昨日は、各局、結弦くんの国民栄誉賞授与のニュースが流れました。その中で、フジテレビの「とくダネ」や「直撃LIVE グッディ!」は、微妙にネガティブ報道していたように思います。他局がおおむね好意的に報道しているのと比べると、このあたり、さすがフジテレビクオリティといいましょうか。「羽生選手は辞退するかもしれない」だの、「柔道の野村氏や、水泳の北島氏、体操の内村氏は、もらっていない」云々。

その中で、三田さんが「男子フィギュアで二大会連続の金に、66年の歳月がかかったということを考えたら、この連覇は本当に偉業に値すると思いますし、なにより、この立ち振る舞いというのが、羽生選手は、世界中から賛辞を寄せられているんですよね。いろんな声はあると思いますが、素晴らしいことなんじゃないかなと」と、一人だけ正論を言ってくださって、好感度がUPしました。やはり、三田さんは、結弦くんの取材を何年もしているので、結弦くんの二連覇の価値や、人間性の素晴らしさを理解してくれているのでしょうね。

メインキャスターの安藤さんが「国民栄誉賞って、世論の盛り上がりにわりと左右されるのかなって感じもしなくはないんですよね~」と、いちゃもんっぽく言ってましたが(安藤さん、後輩くんびいきだものね)、いや、安藤さん、それもすごく重要なんですよ。

国民栄誉賞の要件、WIKIから抜粋します。

本賞は、1977年(昭和52年)8月30日に内閣総理大臣決定で制定された国民栄誉賞表彰規程に基づいており、その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定されている。表彰の対象は、「内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるもの」であり、かなり幅広い解釈が可能である。最初の授賞者である王が中華民国籍であったことからも明らかなように、日本国籍の所持は要件にない。また公開されている授与基準の他に、「これまで功績を積み重ねてきた上に、さらに歴史を塗り替える、突き抜けるような功績をあげた」という「暗黙の了解」を満たしていることも必要だという

1.広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績
2.これまで功績を積み重ねてきた上に、さらに歴史を塗り替える、突き抜けるような功績


社会現象といえるほどの突き抜けた国民の盛り上がりは大きな後押しになるのは確かです。これは「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える」という部分に関わってきます。マラソンの金ひとつで授与された高橋さんは、2の要件は多少弱いけれど、当時、日本中が高橋さんの金にすごい盛り上がっていました。あと、五輪金じゃないのに授与されたなでしこジャパンなんかは、まさに典型でしょうね。結弦くんは、1も2も両方十分に満たしています。反対に、北島さんや内村さん、野村さんなんかは、優秀な業績を残している先達が多いので、2の部分が目立たない・・・という気の毒な部分もありますが、おそらく1の要件も少し弱いのかな?・・・という気がします。


さて・・・こうなると、気になるのは、国民栄誉賞受賞者同士の「羽生×羽生」対談の実現です。
羽生さんの奥様から、こんなツィートがありました。



これまでも、何度もスケ連から企画をもちこまれていたようですが、羽生さんが「羽生くんは忙しいのに、そんなのさせたら悪いよ」と、ずっと断ってこられたらしいのです。でも、羽生さんも、羽生くんがOKする企画なら・・・と少し前向きに考えてくださってるようなので、実現に期待しましょう♪


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/03/03 09:15 | その他(2017-2018)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

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