平昌五輪男子シングル メダル予想を振り返る

五輪が近づくと、様々な専門家が五輪のメダル予想をいたします。
平昌五輪は、「ネイサンが金」と予想する方々が多かったように思います。

しかし・・・です。ネイサンは、ワールドメダルをもっておらず、PBも300点を少し超える程度。
2017年の四大陸、ロステレコム杯と、結弦くんとの直接対決に、僅差とはいえ2回勝ち(ネイサン、ボーヤン、宇野選手の若手3人組の中で、直接対決で結弦くんに勝ったことがあるのはネイサンだけです)、直近のグランプリファイナルでも優勝したことで、(北米の)期待値が肥大しすぎたのではないかと思います。北米の「もう羽生はオワコン」と言わんばかりのネイサンの持ち上げぶりに、マッシミリアーノさんあたりはかなりオコだったようですが(笑)


では、五輪からだいぶたちますが、各専門諸氏の予想の答え合わせ(男子シングルのみ)をしてみましょう。


Jackie wong → サイトはこちら

GOLD : Nathan Chen(USA)
SILVER : Javier Fernandez(ESP)
BRONZE : Yuzuru Hanyu(JPN)



The Rinkside Cafe → サイトはこちら

Gold : Nathan Chen(USA)
Silver : Javier Fernandez(ESP)
Bronze : Shoma Uno(JPN)



International Figure Skating → サイトはこちら

Gold : Yuzuru Hanyu(JPN)


icenetwork → サイトはこちら
各氏の予想がバラバラなので、その理由も少しだけ触れておきます(結弦くんの部分だけ)。

Jean-Christophe Berlot
1. Shoma Uno (JPN)
2. Javier Fernández (ESP)
3. Yuzuru Hanyu (JPN)


「羽生は確かに最高だが、必要もない四回転を入れちゃいそう」

Sarah S. Brannen
1. Shoma Uno (JPN)
2. Nathan Chen (USA)
3. Javier Fernández (ESP)


「羽生がベストのスケートをするなら、羽生が勝つだろうが、2ヶ月トレーニングできず、数週間前にやっと氷上に戻ってきたという状態で、ベストのスケートができるはずがない」

Philip Hersh
1. Yuzuru Hanyu (JPN)
2. Javier Fernández (ESP)
3. Nathan Chen (USA)


「羽生は怪我の回復具合がわからないが、健康なら間違いなく世界最高」

Nick McCarvel
1. Nathan Chen (USA)
2. Javier Fernández (ESP)
3. Shoma Uno (JPN)


「super frustrating season」(おそらく怪我を意味するのだと思いますが)のため、羽生がタイトルを守ることはありえない。

Lynn Rutherford
1. Nathan Chen (USA)
2. Yuzuru Hanyu (JPN)
3. Javier Fernández (ESP)


チェンはロステレ杯で羽生を破っているし、羽生は怪我をしている。チェンの方が勢いがあるだろう。


Icenetwork Consensus(以上の5人の方々の予想を、1位を3P、2位を2P、3位を1Pで集計)

1. Nathan Chen (9)
2. Javier Fernández (8)
3. Shoma Uno (7)


icenetworkの総意としては、優勝はネイサン、結弦くんは表彰台落ちという予想でした。

以上の中で、優勝予想が当たっていたのは、International Figure Skatingと、IcenetworkのPhilip Hershさんくらいですね。


なんでも賭けるのが好きな英国人のブックメーカーのオッズについての記事です。

金メダル最有力は宇野昌磨、次いで羽生結弦・・・英国ブックメーカー最新オッズ(20180216 Jcastニュース)

平昌オリンピック・フィギュアスケート男子シングルはきょう15日(2018年2月)がショートプログラム、あす16日にフリーが行われるが、イギリス最大手のブックメーカー「ウィリアム ヒル」のオッズでは、宇野昌磨選手が2.37倍で金メダル最有力、次いで羽生結弦選手が2.50倍、アメリカのネイサン・チェン選手が4.50倍だ。

1週間前はチェンが1位、羽生と宇野は2位だったが、「9日から行われたフィギュア団体戦で評価がガラっと変わりました」(司会の羽鳥慎一)

団体戦で男子シングル1位だった宇野の評価が急上昇し、失敗が多かったチェンは評価を落としたという。



ちなみに、ソチ五輪のときのメダル予想についての記事はこちらです。
→ ソチ五輪を終えて ~男子シングル メダル予想を振り返る~

このときの金予想は、パトリック・チャンが一番多かった。要は、予想は当たらないんですよ(笑)
ソチは女子だって、ソトニコワが金なんて、予想した人はほとんどいなかった。
平昌の女子の金予想はメドベが一番多かったけど、結果はサギトワでしたしね。
ちなみに、ヤグディンの金予想はメドベ、プルシェンコの金予想はザギトワでした(笑)

もし結弦くんが怪我をしてなかったら、金予想はダントツで結弦くんだったでしょう。思いがけないアクシデントがあり、その上、怪我の回復状況やトレーニングの進捗状況についての情報統制が徹底していたので、専門家の皆さんも予想しにくかったとは思います。

世界ジュニアで、エテリ組から、4Sと4Tを成功させ、女子でありながらTES90点超えの怪物ちゃんが現れましたが、彼女ですら、4年後の北京ではどうなってるかわからない。4年という年月はそれほど重いのです。そう考えると、結弦くんの66年ぶりの五輪連覇は偉業としかいいようがありませんね。


20180225-155


参加しています。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/03/11 14:50 | 平昌オリンピックCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

 | BLOG TOP |