今シーズンが終わりました ~羽生ブログ的振り返り
世界選手権終了とともに、今シーズンが終わりました。
五輪シーズンは、去る選手もあり、次シーズンに大きなルール変更があることもあり、大きなひとつの区切りでもあります。
五輪メダリストは、世界選手権をスキップすることが多く、そのため、五輪直後のワールドは、表彰台常連組以外にもメダルのチャンスが大いにあります。女子シングルにも大きな波乱がありましたが、自爆した選手はきっちり表彰台から落ちており、それなりにまとめた選手が台乗りしています。
しかし、昨日の男子シングルは、近年まれにみる自爆大会だったようで、ネイサンが2位を50点近く引き離すぶっちぎりの優勝でした。昨年は300点超えをしたハビが4位だったのに、昨日は270点台で、銀・銅を獲得していることでも、レベルの低さがわかります。五輪直後はいつもこんなもんじゃないの?という声も聞こえてきそうですが、ソチ五輪直後のさいたまワールドは、ソチ五輪よりもレベルが高かったのです。1位から3位まで、すべてのスコアが五輪を上回っていました。
<ソチ五輪>
1 羽生結弦 280.09
2 パトリック・チャン 275.62
3 デニス・テン 255.10
<2014年 世界選手権>
1 羽生結弦 282.59
2 町田樹 282.26
3 ハビエル・フェルナンデス 275.93
<2018年 世界選手権>
1 ネイサン・チェン 321.40
2 宇野昌磨 273.77
3 ミハイル・コリヤダ 272.32
4年前は、まだ誰もトータル300点超えをしていない時代でした。
それでも、2014年3位のハビですら、昨日の2位より点数が高いんですよね。
この4年の間に、結弦くんが男子シングルのレベルを大きく引き上げました。300点超えが珍しくない近年としてはまれにみるレベルの低い世界選手権だったのはないでしょうか。結弦くんがいれば、もう少し締まった試合になったのでしょうけどね・・・。
さて・・・来シーズンからルールが大きく変わると言われています。
採点方法が変わるので、現行ルール下での得点は、今後あまり参考にならなくなるでしょう。
現行ルール最後のワールドがこれだけ転倒祭りになると、来シーズンからのルール改正にも多少影響を与えるかもしれませんね。
ということで、今シーズン終了までの、最終的なランキングをまとめておきます。
現採点方法下での、確定ランキングです。
<ワールド・スタンディング(世界ランキング)>
1 羽生結弦 5265
2 宇野昌磨 5121
3 ネイサン・チェン 4920
4 ミハイル・コリヤダ 4181
5 ハビエル・フェルナンデス 4034
<パーソナルベストランキング>
※ ショートプログラム
1 羽生結弦 JPN Autumn Classic 2017 22.09.2017 112.72
2 ハビエル・フェルナンデス ESP World Championships 2017 30.03.2017 109.05
3 宇野昌磨 JPN Lombardia Trophy 2017 14.09.2017 104.87
4 ネイサン・チェン USA Skate America 2017 24.11.2017 104.12
5 ボーヤン・ジン CHN Olympic Winter Games 2018 16.02.2018 103.32
※フリープログラム
1 羽生結弦 JPN World Championships 2017 01.04.2017 223.20
2 ネイサン・チェン USA World Championships 2018 24.03.2018 219.46
3 ハビエル・フェルナンデス ESP World Championships 2016 01.04.2016 216.41
4 宇野昌磨 JPN Lombardia Trophy 2017 16.09.2017 214.97
5 ボーヤン・ジン CHN World Championships 2017 01.04.2017 204.94
※トータルスコア
1 羽生結弦 JPN Grand Prix Final 2015/16 12.12.2015 330.43
2 ネイサン・チェン USA World Championships 2018 24.03.2018 321.40
3 宇野昌磨 JPN Lombardia Trophy 2017 16.09.2017 319.84
4 ハビエル・フェルナンデス ESP World Championships 2016 01.04.2016 314.93
5 ボーヤン・ジン CHN World Championships 2017 01.04.2017 303.58
結弦くん、今シーズン、あれだけ欠場が多くても、ワールドスタンディング、すべてのパーソナルベストの1位を守りました。ワールドスタンディングは、2013年10月から4年と半年、誰にも1位の座を明け渡していません。ソチシーズンから平昌シーズンまで世界ランキング1位であり続けた、世界記録を12度塗り替え続けた結弦くんの五輪二連覇は、怪我で不安視されたとはいえ、当然のことだったのです。
それにしても、ネイサンがクワド6本入れたフリーの点数が、219.46。結弦くんが2年前のファイナルで、クワド3本でだしたフリーの点数が219.48。6本でも、3本に及ばないわけで、いかにトータルパッケージが大事かわかります。ちなみに、クワド4本入れた昨年のワールドのフリーは、223.20でした。
<スコアランキング>
※ショートプログラム
1 羽生結弦 JPN Autumn Classic 2017 21.09.2017 112.72
2 羽生結弦 JPN Olympic Winter Games 2018 16.02.2018 111.68
3 羽生結弦 JPN Grand Prix Final 2015/16 11.12.2015 110.95
4 羽生結弦 JPN World Championships 2016 31.03.2016 110.56
5 ハビエル・フェルナンデス ESP World Championships 2016 31.03.2016 109.05
※フリープログラム
1 羽生結弦 JPN World Championships 2017 01.04.2017 223.20
2 羽生結弦 JPN Grand Prix Final 2015/16 12.12.2015 219.48
3 ネイサン・チェン USA World Championships 2018 24.03.2018 219.46
4 ハビエル・フェルナンデス ESP World Championships 2016 01.04.2016 216.41
5 羽生結弦 JPN GP NHK Trophy 2015 28.11.2015 216.07
※トータルスコア
1 羽生結弦 JPN Grand Prix Final 2015/16 12.12.2015 330.43
5 羽生結弦 JPN GP NHK Trophy 2015 28.11.2015 322.40
3 羽生結弦 JPN World Championships 2017 01.04.2017 321.59
4 ネイサン・チェン USA World Championships 2018 24.03.2018 321.40
5 宇野昌磨 JPN Lombardia Trophy 2017 16.09.2017 319.84
結弦くんは、現行の採点方式でのショート110点倶楽部、フリー220点倶楽部、トータル330点倶楽部の、唯一の会員ですが、今シーズン終了までに会員は増えませんでした。マッシさん風にいえば、プラネットハニューの住人は、やはり彼一人だったということです。
国民栄誉賞やら、仙台パレードやら、アイスショーやら、結弦くん関連のニュースはあまり途切れることなく入ってきそうですが、現在怪我療養中なので、しばらくは滑る姿は見れないと思います。オフシーズンに入りますが、結弦くん関連のものは、新しい情報だけでなく、古いものもこれ!といったものは、少しずつ記事にしていきたいなと思っています。
常にブレることなく、自分自身を貫き通した結果の五輪二連覇。
これからも、あなたの信じるがままにつき進んでいってください。
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2018/03/25 16:25 | その他(2017-2018) | COMMENT(4) | TRACKBACK(0) TOP