最近気になったブログ記事と感想
結弦くんに関しては、年がら年中外野がうるさいので、現在クリケットでリハビリをしているという情報にホッとしたファンも多いと思います。さて、私は、よそ様のブログはほとんど見ない人ですが、TLで流れてきたブログで、興味深いものがあったので、紹介します。
ひとつは、元マオタの告白記事です → あるヘイターの告白
「突然ですが、私はブライアンを憎んでました」から始まる記事です。多くの真央ファンと同じく、このブログ主様も、ヨナのコーチであるブライアンを憎んできた。2012年のニースで羽生ファンになった(私と同じです)ブログ主は、結弦くんがクリケットへの移籍を決めたとき、結弦くんのことを「うらぎりもの」と思ったそうです。それがとても理不尽なバカげた思いであったと、今、ブログ主は告白しています。そして、当時は不当な採点だと思っていたヨナの演技が、金メダルに値するものだと、今なら理解できると。
バンクーバーのとき、浅田さんとヨナの演技をライブで見ましたが、私も、「これはヨナが金だな」と思ったものでした。心情的には、同じ日本人として、浅田さんに金をとって欲しかった。当時は、ルールなんてまったく知らないライトファンだった。でも、”感覚的に”ヨナの演技の方が完成度が高いと感じたのです。
結弦くんのファンになって、ルールも勉強するようになりました。
正直、ライトファンのときは、コケなければいいのだと思っていましたが、回転不足なく降りなければならないということも知りました。それでも、浅田さんの3Aが回転不足が多いことについては、「確かにギリギリだけど、少し厳しすぎるのでは?」とも感じていました。けれども、2014-2015シーズン、タクタミシェワの3Aを見たとき、なぜ浅田さんの3Aが回転不足をとられるのかわかったような気がしました。タクタミの、回転不足とは全く無縁のみごとな3Aを見てしまったからです。
人間というのは、無知なほど、世間の空気に惑わされやすいものです。だから、メディアの印象操作というのは怖いのです。バンクーバーでのヨナの金は納得していました。でも、真央ファンではない私ですら、「3Aをもってるのに、なんでヨナに勝てないのだろう」と不思議に思ったものでした。フィギュアは見るのは好きだったけど、”推し”がいなかったこともあり、ルールを勉強してなかった私は、ヨナの強さの意味がいまひとつ理解できていなかったのです。オリンピックで勝つには、「戦略が必要」だということも。
件のブログ主様は、一時は結弦くんを恨んだこともあったとはいえ、自分の間違った考えに気づくことができました。でも、それは、ブログ主様が、真央ファンであるだけでなく、羽生ファンでもあったから、ダークサイドから帰還することができたのです。でも、そうでなければ、今でも、見当違いの恨みつらみの沼でもがいていたかもしれません。
もうひとつ。私と同じ腐女子の羽生記事です。腐女子が結弦くんについて書いてる記事は滅多にお目にかかれないので、興味深かったです。このブログ主様は、結弦くんと宇野選手の関係について、自論を展開されています。 → きっと何者にもなれないお前たちに告げる
ところで、今回の平昌では、羽生くんが金、宇野くんが銀を獲ったことや、羽生くんがグリグリと宇野くんの頭を撫でていたり盛んに構っていたりしたことも含め、(別に腐女子に限らず)この二人にモエモエしていた人は多いと思うし、まあ当然の如く私もしていた。萌えていた事は認める。
ええと、この点に関しましては、私は「モエモエ」は一ミリもしておりません(笑) 私は、相手がハビでも、ブライアンでも、ブリアンでも、いや菊池さんでも「モエモエ」できる間口の広い腐女子ですが(笑)、この組み合わせにはございません! 同じ腐女子といいましても、萌えのツボは千差万別なので、まあそれはいいとして(笑)
しかし、その一方で、この二人、表面上の「可愛さ」ほどは、可愛い関係性ではないのではなかろうか…?と、やや語弊はあるが多少の薄ら怖さのようなものを感じ取っていたのもまた然り。
果たして、宇野くんと羽生くんの、この拭いきれない「距離感」のようなものは、何なんだろうか?というような事を一方では考えていたのだった。
ブログ主様は、記者クラブの会見をみて、「羽生くんって結構怖い男だな」と思ったそうです。それは、私も感じたのです。
切れ味鋭いナイフで、スーッと切っていく感じ。ニコニコ笑いながらだからよけい怖い(笑)
マスコミに対するさりげない皮肉は、特に鋭かった。百戦錬磨の記者クラブの強者を相手に、23歳の若者が・・・です。
絶対王者の強烈なプライドが、オフリンクのときに見せるふんわりした甘い笑顔の影に、はっきり見えました。
結弦くんが、カナダにいても、あらゆるメディアやネットで、自分の情報を細かくチェックしていることがわかりました。ブライアンは、「ネットは見ない方がいい」という主義ですが、結弦くんは、かなり熱心にエゴサしているようです。「知らずに楽でいるより、精神衛生上よくなくても知った方がいい」という考え方なのだと思います。私も、経験上「無知は罪」だと考えている人間なので、彼の考え方には共感できます。
よく「羽生くんは宇野くんを可愛がってるから~」という人が、羽生ファンにもいます。日本男子は伝統的に少なくとも表面的には仲はいいのです。それは宇野選手に限らずです。競技人口が女子の1/10しかいないので、立場の弱いもの同士(笑)で、自然と仲がよくなるのでしょうね。結弦くんはフレンドリーな性格ですから、誰にでもじゃれにいきます。女はとかく「仲がいい」と「仲が悪い」のどちらかに分類したがりますが、一般的に男同士の関係は、女同士よりドライなものです。
そういう前提にたてば・・・ブログ主様のいう「距離感」はあって当たり前のことなのです。
宇野選手は、オリンピックの選手データにも「HERO」は高橋元選手の名前をあげています。スケーターとしての理想像は結弦くんではありません。「羽生結弦」は点数的に勝ちたい目標ではあっても、理想像ではないのです。それは、技術的にはとっくにプルシェンコを超えていても、今でも結弦くんの理想像がプルシェンコであるのと同じだと思います。
「金メダルに人生を賭けた」と公言している結弦くんの前で、オリンピックメダルを軽んじる発言を平気でする彼が、高橋さんの前にでると、「先輩の銅と、僕の銀では重みが違います!」と、相手の気持ちを気遣った発言をする。そう、彼は気を遣うべき相手には遣えるのです(笑) ある意味、とても正直な子だと思います。でも、その態度の違いを、あの敏感な結弦くんがわかっていないはずがない(結弦くんは気を遣ってほしいとは思っていないでしょうが)。ブログ主様は「ある種、突き放した諦め」と言っておられますが、「諦め」というのは「期待」あってのこと。結弦くんは、最初から期待はしてないと思うのです(笑) ただ、国際大会で、英語が得意でない後輩のために、先輩としてフォローはするけど、「せめて会見で寝ないでくれ」とは思っているようですがね。
宇野選手の「ループが成功したら勝てた」発言の否定、「人前で寝る」ことの(抑えた形での)批判、「自分を追い抜かそうとは本音では思っていないかもしれないんですけれど」という言葉は、宇野選手のファンや、宇野選手びいきのメディアの反感を買うであろうことは承知の上だったと思います。それらをわかった上の開き直った感が、私も「怖い」と感じたのでした。今までですら、「賢すぎて怖い」人だったのに、これで開き直ったら、どうなっちゃうんだろうと。一方で、記者クラブという公の場で、ここまで発言したということは、結弦くんも内心カチンときてたのかなと(笑)、少し人間臭い一面も見れたような気がしました。
記者クラブの会見全文、もしまだ読んでない方がいれば、こちらをどうぞ https://logmi.jp/270456
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2018/03/30 15:35 | テレビ番組・コラム(2017-2018) | COMMENT(16) | TRACKBACK(0) TOP