「羽生結弦展」体験記 ~大阪高島屋編~

大阪難波高島屋の「羽生結弦」展初日に行ってきました。

東京日本橋での混乱からきっちり学習されたようで、今回はグッズ売り場と展覧会会場がきっちり分けられていました。この迅速な対応とサービス、さすが日本。さすが老舗デパートです。

開店前から並ぶ人は、本来の中央入り口ではなく、西口からの入場になります。
高島屋の西側がちょうどスイスホテル南海大阪と繋がっており、グッズ購入を希望する人は、そのままスイスホテルの8階に移動します。8階にある「浪華の間」がグッズ販売会場になっていました。

私は、8時に到着したのですが、すでに何百人も並んでおられました。
キューピーとキャンパスアートに関しては抽選販売だとすでに告知されています。「羽生結弦展」が全会期終了した後、通販も予定されています。しかし、今回は、マグネットとキーホルダーについて、高島屋さんの方から、こういう告知がされました。

マグネットとキーホルダーについては、どちらも各種100個ずつしかない。
一人一種につき1個限定販売となる。
在庫が無くなり次第、販売終了。
マグネットとキーホルダーについては、読売が、今、通信販売を検討している。


読売さんも、これほど売れるのは想定外だったのでしょう。生産が間に合わないんですね。
だから、オーサーがあんだけ「結弦を舐めてはいけない」といったのに・・・!!

私の前に何百人もいるし、こりゃまず買えないよな・・・と、通販に頭を切り替えました。
10時販売開始予定は、30分早まり、9時半頃に列が動き始めました。
すでに抽選販売と会期終了後の通販が決定してるキャンパスアートとキューピー、それにマグネットとキーホルダー以外は、今のところ数に余裕があるようで、1人、1種につき5個ずつ買えるようでした。ちなみに、私は数えてなかったのですが、ツイ情報によれば、レジが35台あったそうです。それでも、あれだけ時間がかかるなんて、どんだけ~(笑)

会場にくる前は、迷っているものはとりあえず今回は保留して、どうせまた来るから、もし買いたくなったらそのときに買えばいいかな・・・と気楽に考えていたのですが、実際に並んでみて、購入して、レジが終わるまでに3時間近くかかると、もう1回同じことをしようという気持ちにならないものですね。またグッズ売り場に並ぶのがいやで、結局、迷っていたものを全部買ってしまいました(笑)

テレビ局のクルーも、何社かきてました。関西でも注目度ハンパないですね。

写真展の方は、読売新聞社の写真を中心に、能登さんや田中さんのお写真も展示されていました。
篠山紀信さんの、学生服でスキップしてる写真は今となっては貴重かと思います。

衣装は、子供時代のものと、ホワイトレジェンドと、ホプレガと、2015-2016シーズンのSEIMEIと、2013-2014シーズンのパリ散の5着。衣装だけで、結弦くんの細さと脚の長さがわかります(笑) 

どの衣装も、近くでみると、本当に繊細なデザインで美しいです。SEIMEIの衣装には、たくさん細かい金細工の飾りが縫い付けられ、背中には五芒星マークの刺繍。パリ散のブラウスは縦に走る襞の裏側にもスパンコール? なにかキラキラしたものが縫い付けられていました。ホプレガも薄いグリーンから濃紺へのグラデーションがとても綺麗です。ホワイトレジェンドにも羽根が効果的に縫い付けられていて、結弦くんにぴったりな衣装だなと思いました。どの衣装も薄手の生地を使いつつ、様々な工夫で目いっぱいゴージャスに仕上がっていました。

スケート靴が飾られていましたが、いつのものとは書かれていませんでした。ツイで「ニースのロミジュリのときに履いていたもの」・・・という情報がありましたが・・・さて? せっかく飾っているのだから、いつのものか書いていてほしかった。靴についてる傷が、フィギュアスケートのハードさを物語っているようでした。

全体的に、とても入場無料とは思えない、大変充実した展覧会でした。

では、こちらが戦利品です。

「羽生結弦展」写真集 1冊
クリアファイル 6種
ポストカードセット 5種
アクリルスタンド 3種(黒パリ散、ホプレガ、SEIMEI)
チケットファイル 2種×2セット
ブックマーカーセット 3種
キャンパスアートボックスメモ 3種


羽生結弦展グッズ1

羽生結弦展グッズ2

合計金額だけいうと、16899円でした。こんなに買う予定じゃなかったのだが・・・(汗)
コミケ行くと、予定外の同人誌買っちゃうのと同じかしら・・・。


展覧会を見終わった後、東京西川さんに、Freeクッションを買いに寄りました。
東京西川さんでの戦利品。クッションはホワイトを購入。
結弦くんのイラスト入りオリジナルバッグとクリアファイルをいただきました。

東京西川クッション


参加しています。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/04/25 17:20 | その他(2017-2018)COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

仙台パレード行ってきました

昨日夜遅く、仙台から戻りました。
22日の仙台は、羽生結弦お祝いムード一色で熱気にあふれていました。
気温も暑くて(笑)、30度。この暑さの中で、40分もパレードなんて、結弦くん大丈夫かな・・・と心配しましたが、ちょうどパレードが始まる頃に、風が吹いて、気温が下がったようです。あのタイミングで・・・と本当に不思議。

結弦くんて、お天気すら味方につけてしまうんですね。
4年前と同じ雲ひとつない晴天の中のパレード。
羽生結弦の晴れ男パワー、恐るべし・・・とあらためて実感しました。

23日は22日とうってかわって、1日曇。(傘がいらない程度ですが)小雨も降っていました。
気温も、22日と同じ仙台とは思えないくらいぐ~んと下がりました。
コートがいるくらい。マフラーしてる人もいました。
仙台は暑いものだと思って、合服で行ったので、寒暖の差の激しさに風邪をひいてしまいました(汗)

そういえば、2016年の北海道のNHK杯、観戦に行ったのですが、1、2日前まで吹雪いていたのに、NHK杯が始まったときは天気がすっかり回復したのでした。結弦くんについていったら、絶対お天気が外れることはなさそう(笑)

結弦くんはそんなに近くでは見れなかったけど、遠目からみても、本当に細くて、顔が小さくて、あざと可愛くて、美しくて、スターオーラに輝いていました(いまさらですが、やはり見るたびに驚く)。パレードに立ち会えて、本当によかったです。

ということで、全然うまくとれてないのですが(汗)、お写真を少し。


凱旋パレード1

凱旋パレード2

凱旋パレード3

凱旋パレード4


明日は、難波高島屋の「羽生結弦展」です。あまり体調よくないけど、頑張ります(笑)
もし時間があったら・・・ですが、そのうち仙台旅行レポしたいと思います。


参加しています。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/04/24 18:30 | 羽生結弦ゆかりの地COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

仙台に行ってきます

いつもご来訪いただきありがとうございます。

今日から2泊3日で仙台に行ってきます。

なので、その間、ブログの更新とコメントレスをお休みします。

復帰は24日以降になります。

では、よろしくお願いいたしますm(_ _)m


参加しています。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/04/21 06:50 | 羽生結弦ゆかりの地COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

キューピーゆづ、遂に通販決定!&ボーヤンがクリケットで練習?

4月25日から、大阪高島屋で「羽生結弦展」が開催されますが、日本橋高島屋で早々に売り切れたキューピーとキャンパスアートは、抽選販売という形になりました。また、抽選に外れた場合でも、「羽生結弦展」全会期が終了した9月上旬から通販が開始されるようです。日本橋での狂騒ぶりから、販売方法をしっかり軌道修正してきましたね。さすが老舗デパートです。

http://www.takashimaya.co.jp/osaka/coupon/180417/ticket01.html

[コスチュームキューピー®・キャンバスアートの販売方法について]

上記の2アイテムについては、販売方法を以下のとおりとさせていただきます。何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
(1)「抽選による販売」とさせていただきます。
(2)応募用紙は7階グランドホールにご入場の方にのみ出口でお渡しいたします。
(3)ご応募はコスチュームキューピー®とキャンバスアートそれぞれお一人様1回1点限りとさせていただきます。
(4)コスチュームキューピー®については、4種セットの販売のみとさせていただきます。
(5)キャンバスアートについては、8種類のうちいずれか1点のみの販売とさせていただきます。
(6)販売数:コスチュームキューピー® 4種セット 3,200円(税込)〈1,000セット限り〉
      キャンバスアート(大4種) 2,500円(税込)、(小4種) 1,500円(税込)〈合計320点限り〉
(7)応募期間:4月25日(水) → 5月7日(月) 各日午前10時~午後8時(金・土は午後8時30分)
(8)応募場所:大阪店7階グランドホール、1階東エスカレーターA横
(9)当選のお知らせ:厳正なる抽選を行い、ご当選の方にのみ6月1日(金)以降に「ご当選通知」を郵送させていただきます。
(10)ご購入期間:6月1日(金) → 6月30日(土) 大阪店6階おもちゃ売場

※その他のグッズにつきましても、お一人様あたりのお買上げ点数を制限させていただきます。
※いずれも品数に限りがございますので、売切れの節はご容赦ください。


[コスチュームキューピー®・キャンバスアートのインターネット販売の実施について]

お客様からのご要望の声にお応えし、上記2アイテムのインターネットによる販売を実施いたします。
・お申し込み開始時期は9月上旬からを予定しております。
・みなさまにお届けできるよう増産してまいりますが、お申し込みが多数の場合は、抽選とさせていただくこともございます。
・応募サイトのURLおよびお申し込み方法など詳細は8月上旬頃に「読売新聞社展覧会公式サイト(http://yomiuri-photo.com/yh/)」にて発表いたします。



21日から23日まで仙台に行ってきますが、それからわずか2日後のゆづ展です。キューピーを入手するには何時から並ばないといけないのかと、戦々恐々としていたので、このニュースにホッとした・・・というのは本音です。まあ、他のグッズも日本橋ではほとんど売り切れているようなので、早めの来場にした方がいいのは確かですが、体力の限界に挑戦するほどではなくなったかな(笑)

高島屋のは抽選販売だけど、かりに外れても、9月から通販がある。2回チャンスがあるのがありがたい。これで会場の混乱が少しマシになるといいですね。


ところで、今TLで話題になってるのが、ボーヤンがクリケットで練習してるということ。中国のコーチも帯同してるらしいので、おそらく短期でしょうが、ネイサンのコーチ・アルトゥニアンのところに、ジュニア男子を2名送るともいわれてるし、北京五輪に向けて、中国も強化に本腰を入れてきましたね。

ボーヤンのクリケット練習情報は、ゆづファンの間では歓迎の声がとても多いです。ボーヤンはゆづファンの間では人気あります。ハビは別格として、それ以外で一番人気はたぶんボーヤンです。こんな記事がありました。

羽生結弦だけじゃない?日本のファンの「金博洋びいき」もすごかった!ー中国メディア(20180326 レコードチャイナ)

2018年3月25日、中国のスポーツメディア・騰訊体育は、日本のフィギュアスケートファンから中国の金博洋(ジン・ボーヤン)をかばうような声が挙がっていると報じた。

イタリア・ミラノで行われた世界選手権で、金はミスを連発して19位に終わった。これは金が世界大会で記録した最も低い順位だという。一方で、記事は「日本のネット上では彼を慰める声が挙がり、ポータルサイトでは『博洋 壁』がホットワードになった」と伝えている。フリーの演技で転倒した金が壁に接触する場面も見られたためだ。

記事は、「金のがっかりした表情にフィギュアファンは心を痛めた。日本のSNS上では、彼のファンがなんと壁を責め出した」として、ツイッターのキャプチャ画像を掲載。そこでは日本のユーザーのコメントとして、「壁の方が悪い」「壁が避けろ」「壁になって避けてあげたい」といった声が挙がっていることが紹介されていた。

先日の平昌五輪では、中国国営テレビ(CCTV)の女性アナウンサーの「羽生結弦びいき」がすごいと話題になったが、今回は日本のファンによる「金博洋びいき」のすごさが逆に中国人を驚かせているようだ。(翻訳・編集/北田)



「日本のファンのボーヤンびいき」というより、「ゆづファンのボーヤンびいき」かなと。ボーヤンは平昌五輪のプロフィール欄の「HERO」に結弦くんの名前をあげてるし、結弦くんは、ボーヤンを「フィギュアの未来」と高く評価してます。お互い相思相愛ということに加え、中国での羽生人気の高さや、中国メディアの結弦くんへの好意的な報道も、ボーヤンへの好感度を上げてるのかもしれません。また、ハビがほぼ引退ということで、クリケット内の、結弦くんに刺激を与えるあらたな存在として歓迎されてる部分もあるでしょう。私も、平昌五輪、希望の順位は「ゆづ、ハビ、ボーヤン」の順だったし、今年の世界選手権も、結弦くんもハビもいないなら、ボーヤンに優勝してほしいなと思っていました。実際、そういうゆづファン多かったみたいです。

おそらく短期合宿でしょうけど、クリケットで結弦くんとボーヤンが一緒に練習する映像も見てみたいですね。


201802-046.jpg


参加しています。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/04/20 10:50 | その他(2017-2018)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手の週刊誌報道とCWWについての良コラム2つ紹介します

結弦くんについての良質のコラムがふたつほどありましたのであげておきます。


羽生結弦が週刊誌報道に「死のうと」理不尽な心の痛みを吐露(20180418 WEZZY)

 2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手(23)が、4月13~15日、自身の初プロデュースのアイスショー「Continues~withWings~(コンティニューズ ウィズ ウイングス)」を開催した。

 エフゲニー・プルシェンコやジョニー・ウィアーなど羽生結弦選手との「つながり」が濃いスケーターが集まり、演技を披露するという催し。しかし昨年11月に右足首を負傷していた羽生選手は、平昌五輪後にリハビリ・静養に入り、3月の世界選手権は欠場。当然このアイスショーもトークのみの出演予定だった。しかし、右足首の経過が良好なため、ファンにはうれしいサプライズ演技も披露するという大サービス。ジャンプこそ飛ばなかったが、人気プログラムを滑り、会場は大いに盛り上がったという。そしてフィナーレを迎えた15日、羽生選手の口からは「何回も死のうともしました」と衝撃的な言葉が出た。

「一時期、週刊誌の問題とか色々あった時に『なんで僕生きているんだろう』って。何回も死のうとしました。でもね、やっぱり、みんなこうやっていっぱい応援してくれてるし、何よりも僕が幸せなのは、自分が憧れている方々が、みんな自分にメッセージをくれて。『ゆづは大丈夫だよ』ってコメントをくれて、本当にありがたかったし、スケートをやっててよかった。本当に、今は生きててよかったなって思ってます」

 10代の頃からフィギュアスケート選手として注目され、ソチ五輪、平昌五輪で66年ぶり五輪2連覇の快挙を成し遂げた羽生選手だが、金メダル獲得後の記者会見でもやはり、週刊誌などの記事に対する不快感や葛藤をコメントしていた。アスリートでありながらアイドル的人気を得ている羽生選手を追いかけることは、マスメディアとしては当然なのかもしれないが、彼がもう何年も心を痛めながら活動してきたことは自明だ。

 2012年の世界選手権で銅メダルを獲得した17歳の頃は「メディアは多くの方々に自分の声を届けていただける場」と語っていた羽生選手だが、2014年ソチ五輪で金メダル獲得後はマスメディアによるアイドル扱いが過熱し、2016年1月には元同級生女性との婚約・妊娠・中絶といった“デマ”まで報じられた。この熱愛記事を羽生選手は会見で全面的に否定。このことは著書『蒼い炎II-飛翔編-』(扶桑社)でも触れられており、<身に覚えのない報道が出たりして人間不信みたいになっていた>と記されている。

 平昌五輪を控えた昨年11月、公式練習で右足を負傷してからも、右足の状態やコーチとの関係についての憶測めいた報道が後を絶たなかった。平昌五輪で金メダルを獲得し一夜明けた2月18日の記者会見の最後に羽生選手は「ほんとのほんとの気持ちは嫌われたくないってすごい思うし、色んな方に見られれば見られるほど、色んなことをしゃべればしゃべるほど嫌われるし(笑)、色んなこと書かれるし、なんか嘘みたいな記事が多分これからもっともっと出てくるんだろうなって思います」と語っている。

羽生選手はひとりで競技に臨んでいるわけではない

 最近では、オフシーズンである春夏に開催されるアイスショーへの出演を巡って、「人気者・羽生結弦にどうしても出演してほしい」スケート連盟と、「怪我の回復に努めたい」羽生選手とで、確執が生じているという記事もあった。スケ連との確執については五輪前も喧しいものがあったが、五輪が終わってもまだそうした見方が消えないのである。

 5月のアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」に関しても、ひと悶着起きているという週刊誌記事が出ていた。「週刊女性」2018年4月24日号(主婦と生活社)では、羽生選手のアイスショー出演を巡って「羽生サイドと運営側との間で騒動が勃発」と報じていた。羽生選手の専属トレーナーや母親は怪我の治療を最優先すべきとして「アイスショー出演に反対」、他方、羽生選手が所属しているANAスケート部の城田憲子監督は「アイスショーへの出演を熱望している」という内容で、両者は対立しているということだった。

 結果的に今回の「Continues~withWings~」では、羽生選手はジャンプなしで演技を披露した。4月13日のショー後にスポーツ紙のインタビューに応える形で、右足の状態は五輪前より良くなっており、「スピンだとかステップには痛みとしてだけではなく支障が出ないような状態になっているので、リハビリの段階として氷上でステップやスピン、体力トレーニングをしています」と羽生選手は話している。今回のアイスショーで滑る決断をしたのも、安静期間を終えて氷上に立ち、ステップやスピンを確認した時に痛みがないとわかったためだ。強制され、無理を押してリンクで滑ったわけではないことは確かだろう。

 羽生選手は練習拠点をカナダ・トロントの老舗スポーツクラブに置き、ヘッドコーチのオーサー・ブライアン氏をはじめとする各分野の専門家を結集した「チーム羽生」の元で練習を行っている。今回のアイスショーも、羽生選手本人や「チーム羽生」の専門家たちが意見を出し合った結果、右足に悪影響を及ぼさないだろうと判断してプログラムの実施に至ったと考えられる。個人競技であるフィギュアスケートシングルだが、少なくとも現在の羽生選手はただ一人で、あるいは母子で闘っているわけではなく、専門知識と技術を結集したチームで競技に臨んでいる。それゆえ、オーサーコーチとの確執や孤立しているといった内容も含め、様々な週刊誌報道のほとんどが的外れなものだったと見ていいだろう。

 深刻な怪我からの回復途中にある羽生選手は、すでに来シーズンにも意欲を見せており、今のところはグランプリシリーズからの出場を考えているとのこと。五輪2連覇を達成した羽生選手が、今後目指したいのは「自分の気持ちに正直」な演技とのことで、ファンならずとも来シーズンが待ち遠しい。



羽生結弦のあまりに深いスケート愛。アイスショーで語った仲間と幸福。(20180419 Number Web)

 その舞台は、それぞれの人にとってフィギュアスケートがいかなる存在であるかを感じさせる時間だった。

 4月13日、武蔵野の森総合スポーツプラザ。羽生結弦が自身初めてプロデュースした「Continues ~with Wings~」(コンティニューズ・ウィズ・ウィングス)が幕を開けた。

「これまでたくさん応援してくださったファンの皆様へ、 感謝の気持ちを込めて凱旋報告いたします」という趣旨で開催されたショーの冒頭、挨拶に立った羽生はタイトルに込めた思いを語った。

「僕が今まで生きてきた中で、またスケートをしてきた中で、すべてが自分の人生、スケートに受け継がれていると思いますし、たくさんのことが自分に継承されて、ここまできているんだなという思いから、自分が大きなつながりを持った方々、そして偉大なスケーターの方々にオファーし、このショーをやらせていただくことができました」

 参加したのはエフゲニー・プルシェンコ、ジェフリー・バトル、シェイ=リーン・ボーン、ジョニー・ウィアー、川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ、無良崇人、佐野稔。

 その1人ひとりと深いつながりがあることは、スケーターが登場するごとに放送された羽生の紹介映像メッセージからも伝わってきた。

「僕のジャンプの面倒を見てくれた」

 無良のときには、こんなエピソードを披露した。

「僕のジャンプに関して、いちばん面倒を見てくれた先輩、無良君です。僕と無良君のジャンプってすごくタイプが違って、僕はどちらかというと繊細、タイミングとか軸とかをすごく重視して跳ぶんですけど、無良君の場合は、力強さとか力を使って跳ぶタイプなので、ぜんぜん違う。

 その中でも自分のジャンプをすごく面倒見てくれて、違った視点から見てくれた。まだ自分がトリプルアクセルを跳べて間もない頃、ぜんぜん安定していなかったんですけど、仙台で一緒に練習して、こうやったら跳べる、そういうことを無良君のお父さん、無良君と一緒に教えていただいたことがあります」

羽生のサプライズ登場に会場が熱狂。

 佐野のときはこう語った。

「佐野先生が来てスケート教室をやるという話があって、それをきっかけに姉がスケートに行ってスケートを始めて、姉がやったから僕も始めるという感じでスケートを始めた。スケートを始める根本的なきっかけになった人です」

 憧れ続けたプルシェンコ、振り付けを依頼してきたバトルやボーン、そして「ロシアに行く姿に勇気をもらった」と言う川口らが次々と登場。佐野と川口は、都築章一郎コーチの教え子でもある。

 ゆかりあるスケーターたちの演技、トークショーを交えて公演は進んだ。

 何度も大きな歓声と拍手が起こったショーだが、熱量が一気に高まったのは第2部、プルシェンコが滑り終えたあとのこと。暗がりの中リンクへと進んだのは、事前の告知では滑らない予定だった羽生だった。

 披露したのは8歳から11歳のときの『ロシアより愛をこめて』、シニア1シーズン目の『ツィゴイネルワイゼン』、そして『バラード第1番』。ジャンプなしではあったが、曲に合わせた動作、振り付けはそれを感じさせない圧倒的な迫力に満ちていた。

「スケーターになれて、ほんとうによかった」

 ショーの合い間のトークの中、羽生はこう語った。

「この世界に生まれてきて幸せだなと思いました」
「スケーターになれて、ほんとうによかった」

 そのとき思い出されたのは、平昌五輪の記者会見での言葉だった。

「ほんとうの気持ちは嫌われたくないってすごく思うし、いろんな方に見られれば見られるほど、いろんなことをしゃべればしゃべるほど嫌われるし、いろんなことを書かれるし、嘘みたいな記事が、これからもっともっと出てくるんだろうなって思います」

 そのとき見せた一瞬の寂しそうな表情が甦ってきた。これまで何度も同様の表情を見せてきたことも。

 世界のトップスケーターへと上りつめていく時間の中で、羽生にもときに孤独な瞬間があったのかもしれない。

ショーにどれだけのものを込められるか。

 だが、それを拭い去る力になったのもフィギュアスケートだ。

「ショーにどれだけいろいろな物語を込められるか、感謝の気持ちや凱旋報告を込められるかを考えた1カ月間でした」

 羽生は終演後にそう語った。羽生自身が出てほしいと願い、一緒に滑りたいと思うスケーターたちと作り上げた時間は、羽生にとっても幸福な時間だったことだろう。

「皆さんにおめでとうという言葉をいっぱいかけてもらえて感謝です」

 そしてショーは、次への原動力ともなる。

 新たなシーズンについて、多くの試合に出場したいと明かした羽生は、理由についてこう語る。

「今回のショーの中で、スケーターの方々がすごい偉大だなと思ったし、だからこそ自分は未熟だから、もっとがんばらなくてはいけないと感じたというのもあります」

 ショーの最中、そして終了後も変わることのない心からの笑顔が、羽生の心境を示しているようでもあり、スケーターとしての幸せをかみしめているようでもあった。

ウィアーが話す、フィギュアの力。

 そしてもちろん、このショーを楽しんでいたのは羽生ばかりではない。

 トークの中で「スケートの一番好きなところは?」という羽生の質問に、ウィアーはこう答えた。

「フィギュアスケートをすることによって、観客の皆さんを別世界に連れて行く力がある。日常だったり悪いことだったり、もしくはいいことからも離れて別のところへ一緒にいくことができるところ」

 まさに、その言葉通りの時間でもあった。

 いつまでも余韻が残った会場の空気は、その場を共有した人々の心を伝えるようだった。(文:松原孝臣)



20180419_Number_Web


さて・・・CWWのゲストとして、演技を披露された居酒屋・・・じゃない、佐野さんですが、久々のアイスショーで気持ちが若返ったのか、よほど触発されるものがあったのか、齢62歳にしては初めてツィッターのアカウントを作られました。これが初ツィートです♪




参加しています。よろしければポチっと応援お願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/04/19 15:05 | アイスショー・イベントCOMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP