メドヴェージェワ選手、オーサーに師事。クリケットを拠点に
五輪後のオフシーズン、最大の移籍ニュースでしょう。
メドヴェージェワ選手が、オーサーコーチに師事、クリケットを拠点にすると正式に発表しました。
メドベがエテリの元を離れるのは決定事項。その上で、移籍先としてクリケットが取りざたされましたが、「そうなったら、面白いだろうな」とは思っていたけど、信憑性は半信半疑でした。しかし、エテリ以上のコーチとなれば、選択肢は狭められます。オリンピック金メダルを目指すメドベとすれば、「オーサーがベスト」と考えたのは不思議ではありません。エテリのメソッドでは、身体の軽い少女体型のときしか通用しない。メドベは長く競技を続けたい意向をもっています。もう、エテリのところは卒業するときだと決断したのでしょう。
ジャパンタイムズのジャックさんも「ゆづとジェーニャが毎日同じリンクで一緒なんだぜ! オーマイゴッド!」と興奮気味。
Evgenia Medvedeva has confirmed today in Moscow that she will be training with Brian Orser in Toronto. Yuzu and Evgenia together every day at the same rink! OMG. #羽生結弦
— Jack Gallagher (@sportsjapan) 2018年5月7日
メドベージェワ選手、カナダ行きを発表 期間は不明(20180507 スプートニク日本)
2018年平昌オリンピックのフィギュアスケートで銀メダル2個を獲得したロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手は記者団に対し、カナダへ行くことを明らかにした。なお期間は不明だが、国籍は変えないという。
7日、メドベージェワ選手は、コーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏との師弟関係を解消し、カナダでブライアン・オーサー氏の指導の下で練習を始めると伝えた。
メドベージェワ選手は「まず何よりも、エテリ・ゲオルギエヴナ・トゥトベリーゼ・コーチとコーチングスタッフ全員に長期にわたる、実り多き、時にとても困難だった作業に感謝したいです。また彼らが私に対して示した大きな忍耐力、信じられないほどのトレーナーとしての、またプロとしての忍耐力に(感謝します)。この人々は、私にフィギュアスケートでの人生を与え、私が本当に誇れるこのような高い結果へ導いてくれました」と語った。
アイスネットワークに、オーサーのコメントがきているようです。
→ http://www.icenetwork.com/news/2018/05/07/275657578
この内容について、きゅーさんが翻訳してくださっています。ありがとうございます。
→ http://www.twitlonger.com/show/n_1sqhbik
アイスネットワークの内容から、経緯をザクッとまとめるとこんな感じですかね。
①4月2日にオーサーの元にメドヴェージェワからメッセージが来た。内容は「アイスショーがある韓国で4月末に会談を持ちたい」というもの。
②オーサーは4月22日にソウルでメドヴェージェワとその母親とのミーティングに臨んだ。(この記事にはないですが、4月22日に、メドベは、自分のインスタから、結弦くんやクリケット関連の写真をすべて削除しています。それが「秘密保持」を重視するオーサーからの条件なのか、彼女のクリケット入りへの決意表明なのか、それはわかりませんが)
③メドヴェージェワは、ロシア代表としてサンボ70に所属は続ける。練習拠点とコーチのみ変更。オーサーは、彼女が6月末にトロントに来ると予測。
④オーサーは、足の怪我と背中の問題両方に対してリハビリが必要だと考えている。チャレンジャーシリーズ、GPSには間に合わせることが目標。
⑤羽生には、メドヴェージェワがトロントに来るかもしれない、と伝えてある。
⑥オーサーは、ソウルの会合以来、メドヴェージェワと毎日何度かのメールをしている。
⑦メドヴェージェワはオーサー、トレイシーウィルソン、デビッドウィルソンに師事する。
⑧ゴールは五輪金メダル。それまではすべての世界選手権に優勝する必要はない。フルッツ矯正は重要な課題。
オーサーにとっても大きな挑戦だと思います。オーサーは、すでにある程度出来上がった才能豊かな選手をさらにブラッシュアップさせて、世界のトップにまでもっていくのが得意なコーチ・・・という印象です。ヨナも、結弦くんも、ハビも、オーサーの元で成功している選手は、シニアになってから師事しています。反対に、ジュニアやノービスから育てた選手で成功した選手は、今のところまだいませんね。しかし・・・ヨナも結弦くんもハビも、オーサーの元に来たとき、メドベほどの実績があったわけではありません。結弦くんが、オーサーの門戸を叩いたときですら、オーサーは驚いたといいます。阿部コーチのもとですでにワールドメダルという実績をあげていたし、コーチとうまくいってるように思っていたからです。ましてや、まさかメドベが・・・と、オーサーにとっても青天の霹靂だったでしょう。真っ先にトレイシーに電話したのも無理はありません。
メドベージェワ、羽生結弦のオーサー・コーチに師事(20180507 日刊スポーツ)
平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)フィギュアスケート女子で銀メダルを獲得したエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は7日、同国フィギュアスケート連盟を通じ、今後は平昌五輪男子で2連覇を達成した羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチに師事すると発表した。
メドベージェワは「新しい可能性や異なる指導法を活用するため」と理由を説明。11年間指導を受けたエテリ・トゥトベリゼ・コーチら関係者に感謝の言葉を並べた。
トゥトベリゼ・コーチは6日放映のロシア政府系テレビ第1チャンネルのインタビューで「ショートメッセージを送っても電話をしても返事がない」と語り、教え子が去るのは「不可避」との考えを示していた。
同コーチは五輪の競技直後にメドベージェワが「(金メダルの)アリーナ(ザギトワ)をもう1年、ジュニアにとどめておくことは本当にできなかったのか」と言ってきたため「人を出場させない権利など私たちにはない」と応じたやりとりがあったことも明らかにした。
エテリが、メドベの愚痴(?)を暴露したことは、ネットでもかなり話題になっていました。メドベからすれば、ワールド二連覇して押しも押されぬ絶対女王。「約束された五輪金メダルロード」だったはずなのに、怪我してた合間に、同門から自分を追い込むような後輩が突然現れた・・・メンタルが不安定になってたときに、エテリについ愚痴ってしまったのかもしれませんが、これはオフレコの内容。いくら腹がたったとしても、コーチがバラしていい内容ではありません。オーサーとの会合で、「今のコーチング環境について悪いことは言いたくない」と告げ、コーチ変更の発表でも、これまでのコーチやコーチングスタッフに感謝の意を示したメドベの方が大人の対応をしているように思います。
タラソワは、メドベが怪我にも関わらずスイスまで行ってロシアのために尽力したことを高く評価して感謝しています。そしてエテリはどれだけ辛くても大人としてメドべの言葉を暴露すべきではなかったと。タラソワの言う通りですね。
これで、来シーズンから、メドベを率いるオーサーと、ザギトワ率いるエテリのキャットファイトが見れるのでしょうか(笑) いや、面白がってる場合じゃないんだけど、すでにオーサーとエテリの間に、小さなキャットファイトがあったようで。
オーサー:エテリんとこの子は、四回転跳べるっていっても、今のうちだけさ!
エテリ:何いってんのよ! 女子が四回転跳べることだけでもすごいんだよ!
メドベの振付はウィルソンになるんですね。個人的には、シェイリーンの振付で滑るメドベが見たかったのですが・・・。いずれにしても、エテリ組のメソッドを骨の髄まで叩きこまれたメドベに、今度はクリケットのメソッドが加わって、どんな化学反応を見せるのか、とても楽しみです。しかし、こうなると、メドベ、これからはファンタジーオンアイスは全公演でなくても、毎年INしそうですね。
結弦くんに、メドベに、ボーヤン。ハビもまだ完全に引退したわけではないですし、本当にクリケットすごいことになってきました。「クリケットオンアイス」を日本で開催したら、絶対満員御礼になると思います。真壁さん、ぜひ検討してください(笑)

しかし、結弦くんも漫画みたいな人生を歩んでるけど、メドベがクリケットに・・・というのも、漫画でもありえないような展開だな。クリケットのチャンピオンプレートや五輪メダリストプレートに、メドベの名前のプレートが飾られる可能性がでてきたのか。そうなったら、胸熱ですねえ。
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2018/05/08 10:35 | その他(2017-2018) | COMMENT(14) | TRACKBACK(0) TOP