メドベージェワ、“移籍”後のプランが明らかに

なんだかんだいっても、女子フィギュアでは最大のニュースだし、羽生ファンブログ的にも、無視できない関心事なので、メドベのクリケット移籍についての続報など。

世界に波紋。メドベージェワのロシアを離れるコーチ変更は成功するのか? (2080513 THE ANSWER)

 平昌五輪の銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ(18)がロシアからカナダに練習拠点を移しコーチを変更する問題が波紋を広げている。メドベージェワは、先日、ロシアの“鉄の女“と呼ばれるほどの厳しい指導で知られるエテリ・トゥトベリーゼ・コーチ(44)の元を離れ、練習拠点をカナダ・トロントに移してブライアン・オーサー・コーチ(56)の指導を受けることを明らかにした。オーサー・コーチは平昌五輪で連覇を果たした羽生結弦(23、ANA)の担当コーチ。女子選手では、かつてバンクーバー五輪の金メダリスト、キム・ヨナ(27、韓国)を指導した。

 環境とコーチを変えることはスケーターにどんな影響を与えるのか? 2022年の北京五輪を狙うメドベージェワは、オーサー・コーチとのタッグで雪辱の金メダルを獲得することができるのだろうか?

 フィギュアスケート界では練習拠点とコーチを変更することは珍しくない。最近では本田真凜(16)が、関大のリンクと浜田美栄コーチの元を離れ、米国ロスへと拠点を移し今年の世界選手権王者であるネイサン・チェン(19、米国)を指導しているラファエル・アルトゥニアン・コーチに変更した。

 元全日本2位で現在、後進を指導している中庭健介氏は、「タイミングとしては五輪後に行われることが多いですね。次の五輪までの4年間というスパンで、様々な理由で環境やコーチを変える選手が出てきます。成功する人もいれば、失敗する人もいます。慣れない他国での生活にストレスを感じて練習に集中できないというパターンの選手もいます。難しい選択であることは確かです。ただ、全ては選手自身がこれからどうしたいか?どうなりたいか?その環境、コーチを変えた目的や理由によって成否は変わってくると思います」と説明する。

 過去の成功例で言えば、トリノ五輪金メダリストの荒川静香氏は、ロシアのタチアナ・タラソワ・コーチからアメリカ在住だったニコライ・モロゾフ・コーチへ指導者を変更したことが快挙へとつながった。オーサー・コーチに師事するハビエル・フェルナンデス(スペイン)も平昌五輪で銅メダルを獲得した成功例。

 だが、一方でパトリック・チャン(カナダ)は、環境、コーチの変更を繰り返して、うまくいかず、キム・ヨナ(韓国)も、バンクーバー五輪での金メダルを獲得後、オーサー・コーチと決別。非難の応酬合戦を演じたあげく、一時、ロスを拠点とするミッシェル・クワンの義兄、ピーター・オペガード・コーチに変更したが、ソチ五輪前には、韓国のコーチに変えるなどコーチ問題で紆余曲折して五輪連覇を逃している。

 環境、コーチ変更は、時には失敗をも伴う「ハイリスク、ハイリターン」なのだ。

 平昌五輪でのメドベージェワはフリーの点数は、同門の15歳、アリーナ・ザギトワと同じだったが、合計得点で1.31点及ばずにザギトワが金メダル、彼女は銀メダルに終わっていた。のちにトゥトベリーゼ・コーチが暴露した話によると、五輪会場を去る際、メドベージェワは同コーチに「ザギトワは、あと1年はジュニアだったはずが、なぜ?」と不満を投げかけ、「私は誰にでも平等にチャンスを与える」と返す“行き違い”があったという。

 メドベージェワとザギトワの2人は、同じ「サンボ70」というロシアの施設で幼年期からトゥトベリーゼ・コーチの厳しい英才教育を受けてきた。だが、どうしても複数のトップ選手が、同じコーチの指導を受けるとなると、指導時間や、その温度差の違いなど様々な問題が発生して、アスリート特有の「なぜ私だけを見てくれないのか」という嫉妬などの微妙な感情が飛び交う。しかも、同傘下には、女子で4回転ルッツを初めて成功したアレクサンドラ・トゥルソワ(13)や、アリョーナ・コストルナヤ(14)、アナスタシア・タラカノワ(13)らの次世代の逸材が、目白押し。北京五輪で22歳になるメドベージェワにしてみれば、不満に加えて焦りもあったのかもしれない。

 右足中足骨の骨折を無理して五輪に出場していたメドベージェワは、五輪後の世界選手権は欠場、休養期間をつくった。その間に考えが煮詰まったのだろう。4月22に韓国でのアイスショーに出演した際、そこでオーサー・コーチと面会、指導を正式に依頼してオーサー・コーチも了承した。その際、オーサー・コーチも、移籍理由を聞かなかったし、メドベージェワも多くを語らなかったという。

 前出の中庭氏は、今回の移籍騒動と今後の可能性をこんな風に見ている。

 「難しい選択となったことは間違いありません。彼女はこれまでの慣れ親しんだ環境より、新しい環境でのチャレンジを選びました。彼女は多くを語りませんが、これまでの彼女の色々な人間性や、トップアスリートとしての面を考えると、“今までとは違う新しい自分になりたい”という向上心が非常に強いと思います。それが一番の決め手になったのではないでしょうか。

 コーチが変われば、今まで以上に新しい学びや発見ができます。長年にわたり培われた彼女の持つ力との融合により、誰もが想像できないメドベージェワになると思います。また振り付け師も変わることにより、新しいプログラムと振り付けで、これまでと違ったメドベージェワの一面を見ることができると思います」

 振り付けは、キム・ヨナの振り付けを担当していたデビッド・ウィルソン氏が担当するという。

 アスリートは主体性が芽生えたとき成長すると言われている。一方で徹底した管理の下、“やらされる練習環境”にいて考えることをしなかったアスリートは環境が変わったときに戸惑い、伸び悩むこともよくある。そういう意味では、“解放”を求めたメドベージェワの挑戦は、一つの賭けになるだろう。

 メドベージェワは、オーサー・コーチの指導を仰ぐことを伝える公式文に「(練習拠点とコーチを変える理由は)新しい可能性と別の練習方法を試したいという理由と、ロシアをもっと高いレベルに引き上げ続けるためです。時がたてば、真面目に努力して練習を続けることが、私とトゥトベリーゼ・コーチの両方にとって、これが唯一の選択肢だったと理解される日が来ると信じております」と書き込んだ。

 今後も「サンボ70」の所属選手という立場で試合出場をしていくというが、ロシアのフィギュア界からは、11年にわたる師弟関係に終止符を打ち、ライバル国のコーチに変更したメドベージェワの行為を“裏切り”と見て、厳しい逆風が吹いている。メドベージェワは、今月下旬に来日、日本でのアイスショーに数試合出場した後、6月からオーサー・コーチのいるカナダの「クリケットクラブ」に合流予定だという。



メドベージェワ、“移籍”後のプランが明らかに 振付は羽生も担当する有名振付師に(20180514 THE ANSWER)

現地メディアによると、カナダ移籍は日本でのアイスショーに出演後、6月中旬以降となる見通し

 フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が恩師のエテリ・トゥトベリーゼ氏とのコーチ関係を解消し、羽生結弦(ANA)らを指導するブライアン・オーサー氏に師事することが正式に決定。カナダに渡る時期は6月中旬以降になりそうだと、現地メディアが報じている。

 フィギュア界に激震が走ったメドベージェワの電撃移籍。具体的なプランが徐々に明らかになってきた。

 ロシアのスポーツ専門メディア「スポルトエクスプレス」が、メドベージェワの母、ジャンナ・ディビャトワさんを直撃している。

「ディビャトワさんは、メドベージェワはもうすでに決まっている契約の義務があるからカナダに行くのは6月中旬より前にはならないと伝えた。少し前にメドベージェワはトゥトベリーゼ氏とコーチ関係を解消し、カナダのブライアン・オーサー氏のもとへ行くことが明らかになっている」

振付師は羽生も担当する、デヴィッド・ウィルソン氏に決定

 記事ではこう伝えている。またディビャトワさんのコメントを引用しつつ、5月の中旬から6月にかけて、日本でアイスショーに出演することを説明。これらのイベントが終了した後にカナダへ拠点を移すことになるとしている。

 またロシアのインターネットニュースサイト「RTナルースカム」はオーサー氏の元での新たな振付師が、カナダ人のデヴィッド・ウィルソン氏に決定したことも伝えている。

 同氏は羽生のソチ五輪でのフリーの振付を担当(現在はエキシビションでの演技)するなど、日本でもおなじみ。過去にはキム・ヨナ(韓国)や、安藤美姫、織田信成ら日本人スケーターの振付師を務めたこともある。

 新たな環境で、どんなメドベージェワが見えてくるのか。フィギュア界の新シーズンの大きな関心事の一つとなりそうだ。



5月10日付けのロシアの記事です。オーサーのインタビューがのっています。
→ https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180510/1136670293.html

twitterでもう読まれた方もいると思いますが、翻訳してくださった方のツイを貼っておきます。ありがとうございます。









なかなかロングインタビューですが、個人的に興味があったのは、この部分かしら。

ロシアから一番早く電話をくれたのは、インタビューの記者ではなく、タラソワだった。タラソワはメドベの決断を支持してくれてると感じている。

メドベにどう対処するかは、彼女の滑りをみてから色々決めようと思う。まず、身体の状態を万全にすることが先決。

メドベの振付師について。私達のチームには、デヴィッド・ウィルソン、ジェフリー・バトル、シェイリーン・ボーン、ローリー・ニコルがいる。結弦は、これまでと同様に主にジェフとシェイリーンが担当する。メドベは、キム・ヨナの最初のときと同じように、ウィルソンにお願いしようと思っている。

選手と振付師の組み合わせをどう決めるかは、状況によって異なる。結弦は、最初はウィルソンと組んでいたが、結弦がプログラムで何か新しいことを試したがっていることを、シェイリーンの登場でようやくわかった。彼らの間では、すぐに驚くべき創造的な化学反応が生まれた。ハビはウィルソンと素晴らしい科学反応をもっている。(要は相性を重視してるということですね)

うちのクラブの選手たちは、リンクの使用時間に制限はない。必要なら、最低1日8時間は滑ることができる。

メドベは、状態をみて、フィンランディア杯に挑戦できたらと思っている。また、ロステレコムでの優勝を目指している。



ロステレで、早くもメドザギ対決が見れるのでしょうか。実現したら、チケット売れるな(笑)
フィン杯に、結弦くんとメドベがそろってINという可能性もありますね。


さて・・・メドベとは関係ないですが、12日放送のTBS系「炎の体育会TV」で、羽生ゆずれないさんが出ていたようです。私は録画するつもりはなかったのですが、「おまかせ録画」で登録してる「羽生」にヒットして、勝手に録画されていました。早送りしつつ、見たいところで止めようと思ったけど、ついに止めるところがなくて、最後まで早送りで終了してしまい、即削除しました。ザギトワとハビとオズモンドと樋口さんと羽生ゆずれないさんが出てるのはわかりましたが・・・。

羽生ゆずれないさんについては、全く興味がないというより、あまり視界に入れたくない芸人さんなので、スルーしていましたが、どうやら、この番組を見た海外ファンからは、非難轟轟のようです。





海外ファンの気持ちが大変よくわかります。海外の五輪メダリストを呼んで、あんなリスペクトの欠片もない番組をよく作れるものだと思いますが、それより自国の宝を宝とも思わない日本のテレビ局には悲しみしかありません。でも、まあTBSなら、こういうことも平気でするよね。フジの次に(もしかしたら、同じくらい)私の嫌いなテレビ局です(笑)


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/05/14 17:00 | その他(2017-2018)COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

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